「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/12/31

後足で耳をかく

朝は曇り空。 いつものように珈琲で目を覚まし、 猫と一椀のヨーグルトを分け合い、 朝食の支度。 刻んだ若布入りの納豆、蕪の糠漬、煮染めの残り、 玉葱と若布の味噌汁、御飯。

朝風呂に入って、湯船で 「生成文法の企て」(N.チョムスキー著/福井直樹・辻子美保子訳/岩波現代文庫) を読む。 そのあとは、午前も午後も家事と読書など。 今日も平穏無事な一日だ。

猫が後足で耳をかこうとして、足が届いていない。 目があうと、ちょっとばつの悪そうな顔をしている。 私もこうなんだろうなあ……お互い歳だなあ、と思う。 「人生とは一個の撤退戦である」が私のモットーなのだが、 再びこの意味をかみしめるため、 冬の読書計画も順調なことだし、 私の心の古典「アナバシス」を追加して読み返すのも良いかも知れない。

2012/12/30

雨読

今日は主に雨。 午前中は掃除などの家事、 午後は NHK-FM で「名曲のたのしみ」の最終回スペシャルを聞きながら煮染め作り。 その他は、静かに読書。

「マンキュー 入門経済学」(M.G.マンキュー著/東洋経済)、 読了。 経済学の教科書は色々な著者のもので時々読み返すのだが、 初めて読んだこれはなかなか面白かった。 次は、 「ローマの歴史」(I.モンタネッリ著/藤沢道郎訳/中公文庫) を読む予定。

「生成文法の企て」(N.チョムスキー著/福井直樹・辻子美保子訳/岩波現代文庫)は、 続行中。 第一部は刺激的だったのだが、 第二部は生成文法理論をかなり詳しく知っていないと意味不明で、 事実上、読めないみたい。 まだ先だけれど、第三部が一番面白そう。

2012/12/28

煮染めの練習

昨日の午後から作り始めた煮染めが、 今日の午前中に完成。 練習の二回目。前回の反省をもとに、 今回は強めの味付けにしてみた。 なかなか良し。これなら御飯にもお酒にもあうだろう。 本番もこの手順と味付けで行ってみよう。

「われらが背きし者」(J.ル・カレ著/上岡伸雄・上杉隼人訳/岩波書店)、 読了。うーむ、こんなに唐突に終わってしまうとは。 次は 「生成文法の企て」(N.チョムスキー著/福井直樹・辻子美保子訳/岩波現代文庫) を読み始める。 「マンキュー 入門経済学」(M.G.マンキュー著/東洋経済) は、あと二章ほど。

2012/12/26

お出かけ

この数日、ほとんど外に出ていないので、 今日は雑用がてら身体を動かすべく、お出かけ。 気温は低いが、良い天気だ。

まず神保町に出て、洋食屋でランチ。 昼時のみの小さなサイズの生ビールを一杯だけ。 次は、青山に移動して、銀行で雑用を片付ける。 少し時間が余ったので、 近くの SBUX で珈琲とドーナツをお供に、 「われらが背きし者」(J.ル・カレ著/上岡伸雄・上杉隼人訳/岩波書店) を読む。

少し歩いて渋谷の映画館へ。 「砂漠でサーモン・フィッシング」 を観る。 前に読んだことのある「イエメンで鮭釣りを」(P.トーディ著/小竹由美子訳/白水社) の映像化。 映画らしく全体がかなり単純化され、結末もアレンジされていたが、 映画は映画でうまくまとまっていて、楽しめた。

映画のあと、寒空の下を帰宅。 今日は冷えるなあ……。 だしを引いて、煮染めを煮返し、時鮭、御飯、若布と油揚げのお味噌汁と。

2012/12/24

煮染め

昨夜、急に調子が悪くなって、 夕食も抜いて 20 時頃に寝たら、今朝の 8 時まで眠ってしまった。 でも、おかげで回復したみたい。

午後をまるごと使って、やや簡易版の煮染めを作る。 一番簡単な煮染めは、適当なだしで食材を煮て出来上がりだが、 ちょっとこるつもりなら、下茹でしたり、食材毎に別々に煮たり、 煮たものを一旦冷ましてから火を入れ直したり、 こちらの煮汁であちらを煮たり、と色々なことができる。 本格的な御節料理の煮染めは、 こういったことを数日に渡って繰り返して煮染めていくから、「煮染め」と言うらしい。

「エンデュアランス号漂流記」(A.シャクルトン著/木村義昌・谷口善也訳/中公文庫) を昨日、読了。 「言葉とは何か」(丸山圭三郎著/ちくま学芸文庫) を、今日読み始めて、読了。 次は、 「われらが背きし者」(J.ル・カレ著/上岡伸雄・上杉隼人訳/岩波書店) を読む予定。 「マンキュー 入門経済学」(M.G.マンキュー著/東洋経済) は引き続き。

2012/12/22

代打

寝坊。8 時近くまで寝てしまった。 すると、朝一番のメイルで、 今朝の勉強会でスピーカ当番の方が急用でキャンセルするので代打をしてくれ、 という連絡が。 弱ったなあ……と思いつつ、東京駅方面に向かう。 デリバティブ研究会の自主ゼミ。

結果、かなりラフな内容だったが、 「ラフパス理論とは何か(と私は思うか)」 をネタに、即興で一時間半ほど話させていただいて、何とか危機を乗り切った。 今年最後のセミナ後恒例のランチは中華料理。舌が痺れる本格的な麻婆豆腐。

やれやれ、これで冬休みだ。 外資の投資銀行などでは冬休みの間に席がなくなったりするんだよ、 ヴァカンス先に電話がかかってきて「もう来なくていいです。と言うか、来ることはできません」 なんてことがあるんだよ、という話を先程のランチで聞いたばかりで、 IT系弱小零細会社でも油断はできないと思われるのだが、 とりあえずは無事の冬休み入りを言祝ぎたい。

帰宅して、午後は蜜柑や磯辺焼きを傍らに、のんびり読書。 今日は、 「エンデュアランス号漂流記」(A.シャクルトン著/木村義昌・谷口善也訳/中公文庫) と、 「マンキュー 入門経済学」(M.G.マンキュー著/東洋経済) の二冊を読み始めた。

2012/12/21

仕事納め/冬休み課題図書

いつもの朝食をとり、いつもの如くお弁当を作り、出勤。 朝から主に整理整頓的な仕事をして、 午後に入った頃には一段落ついてしまった。 自分の机の周りを掃除して、 ゴミ出し用に新聞紙をまとめる。 その他、細々と後片付け。

会社の公式な休暇は来週末からだが、 私は一足お先に今日で仕事納めとさせていただく。 メンバ達が懸命にコーディングなどをしている後ろ姿と、 某P社メンバが懸命に噂の「Pステーション」のケースのネジ締めをしたりしている姿に、 「よいおとしをー」と声をかけつつ、こそっと退社。

帰宅して夕食の支度。 何となく無性に食べたくなって、夕食のメインはサッポロ一番味噌ラーメン。

明日からは冬休み。 明日に年内最後の自主セミナがあるが、それを除けば何の予定もない。 冬休みの課題図書として買ってある本は、 「エンデュアランス号漂流記」(A.シャクルトン著/木村義昌・谷口善也訳/中公文庫)、 「マンキュー 入門経済学」(M.G.マンキュー著/東洋経済)、 「われらが背きし者」(J.ル・カレ著/上岡伸雄・上杉隼人訳/岩波書店)、 「言葉とは何か」(丸山圭三郎著/ちくま学芸文庫)、 「生成文法の企て」(N.チョムスキー著/福井直樹・辻子美保子訳/岩波現代文庫)、 「ローマの歴史」(I.モンタネッリ著/藤沢道郎訳/中公文庫)、 「ファスト&スロー (上・下)」(D.カーネマン著/村井章子訳/早川書房)。

冬休み中は、更新したり、しなかったり、 猫画像だったり、料理画像だったりです。

2012/12/20

煮染めプロジェクト

8 時近くまで寝坊してしまった。 ちょっと飲み過ぎたかな……。 とは言え、いつも通りに出勤。 夕方、退社して帰宅。 夕食の支度。 鰤の漬け焼き、菠薐草のおひたし、蕪と梅肉の三杯酢漬け、 若布と油揚げの味噌汁、卵かけ御飯。

冬休みに御節料理を作るのは流石にやり過ぎかなあ、と思い、 では「煮染め」を作ってみようと計画する。 まずは心構えから入ろうと、 西からは「吉兆味ばなし」(湯木貞一著/暮しの手帖版)、 東からは「隠し包丁」(田村隆著/白水社)、 精進料理からは「精進 SHOJIN」(棚橋俊夫著/文化出版局) などを書架から引っぱり出してくる夜。

2012/12/19

マフィアの食卓

今朝は急に気温が下がったみたい。 朝、私が寝室から出ると、 ドアに一番近い絨毯の端ぎりぎりのところで、 いつも猫が座って待っている。 夜はソファに置いた専用ホット座布団で寝ているはずなので、 おそらく私の足音を聞いて待機するに決まっているが、 「ずっと前からここで待ってた私はいい猫」という顔をしている。 しかし、今来たばかりの癖にそんな顔をして、 しかも、床が冷たいからドアの近くまで来ずにあくまで絨毯の端まで、 というところが「ワル猫」なのではないか。

いつもの如く出勤して、いつもの如くお仕事。 休憩の散歩中に、 古書店で 「マフィア、殺しの食卓につく」(J.ケルモアル&M.バルトロメイ著/菊池道子訳/徳間書店) を 500 円で買った。 シシリアン・マフィアの歴史やエピソードが多分本題だと思うのだが、 そのついでに、その歴史の瞬間の食卓の献立とレシピを紹介する、という変な本。 私は料理関係の「変な本」が好きなので即、購入。 変な本なのに、と言うか、それだから、と言うべきか、 イタリアとマフィアの歴史について読者が既に相当の知識を持っていることを仮定していて、 かなり難しい内容ではある。

夕方、退社して、市ヶ谷へ向かう。居酒屋にて会食。熱燗にはいい夜だ。

2012/12/18

御節料理の本

今日もそれほど寒くない。 この冬は一畳分の最弱設定ホットカーペットだけで越せそうな気がしてきた。 私は夏に弱いので、通年で消費エネルギィのバランスがとれているのかも知れない。 牡蠣の炊き込み御飯の最後の残りをちょっとアレンジしてお弁当を作り、出勤。

昼休みにいつものように神保町散歩。 最近、年末になっても、 御節料理の作り方の指南本や御節の特集雑誌をあまり見かけないように思うのだが、 気のせいだろうか?

午後に定例のミーティング。 私は今週末が仕事納めなので、年内最後の全体(と言っても数人だが)ミーティングになる。 夕方、退社。

2012/12/17

雨の月曜日

今朝は雨。今日一日は続きそうだ。 ニュースによれば、選挙が終わって、また歴史的大勝と惨敗だったらしい。 「余政治に興味なきを以て一大臣の生死は牛馬の生死を見るに異ならず、 何らの感動をも催さず」くらいの態度でいたいところだが、 そう書きながらも政治的な記述が段々と荷風散人の日記を侵食していったように、 そうも無関心でおられないのかも知れない。

月曜日は低調気味に、粛々とお仕事。 昼食のお弁当の御飯は、昨夜の残り、牡蛎の炊き込み御飯の牡蛎抜き。 昼休憩に新刊書店で 「儀礼としての消費」(M.ダグラス&B.イシャウッド著/浅田彰・佐和隆光訳/講談社学術文庫) を買った。 午後もひっそり過し、夕方退社。

帰宅して、夕食のメインに鰤を焼く。 今年は天然鰤が安くて結構だ。

2012/12/16

牡蛎の炊き込み御飯

今日はまた急に暖かくなり、 昼間などはコートも入らないくらいだったが、 夕方になるとやはり、所詮最後は寒い冬。

夕食のメインに牡蛎の炊き込み御飯を作る。 実は私は、あまり牡蛎が好きでない。 しかし、あまり好きでなかったはずなのに、 自分で作ってみると美味しい、 という経験がけっこうあるので、一度試しに。

作り方は 「ワンダーレシピ」(添田浩著/工作社) に従った。 具は牡蛎の他に牛蒡のささがきのみ、 味付けは生姜汁、昆布、酒、醤油、塩だけ、 というシンプルなもの。 牡蛎を少量ずつ軽く茹でておく、 という一手間あって、 その茹で汁で御飯を炊き、 最後のあたりで牡蛎とあわせるところがポイント。 大体、うまい料理のレシピには、 一旦別れさせておいて別々の道を歩んだのち再会させる、 という「再構成」ものが多いような。

結果は劇的、というほどでもなかったが、 確かに牡蛎が「ぽんぽこりん」な感じに仕上り、 牡蛎もなかなか美味しいものだな、というレベルではあった。 一冬に一回くらい作ってもいいかな。

2012/12/15

雨の土曜日

冷たい雨の降る土曜日。 NHK FM で "Brother, can you spare a dime" が流れている。Jim Kweskin Band の演奏。 しんみりした良い歌いぶりだが、雨の土曜日にはむしろ気が滅入る。

午後は、雨の中を本郷まで歩いて行く。 圧縮センシング関係の研究会で聴講。なかなか面白い。 夕方また歩いて帰宅して、夕食はピェンロー。

2012/12/14

ガタリとキノコとオムレツと

いつものように昼休憩に神保町を散歩していると、 80 年代後半あたりの "Brutus" のバックナンバが一冊百円で山積みされているのを発見。 バブルだったなあ……と思いつつ、楽しく立ち読み。 一冊だけ 89 年 2 月 15 日号、特集「男たちの厨房哲学。」を買った。 なんと表紙が F.ガタリだ。 特集にも記事を寄せていて、 キノコと海老のオムレツを作るためにキノコの皮を剥いている写真が出ている。 名づけて「オムレツ・ポストモダン」だそうだ。赤面。 ちなみに、ガタリはこの三年後に心臓発作で亡くなるのだが、 なかなか元気そうだ。 特集ではガタリの他、P.ソレルスも文章を書いている。 ソレルスの写真は、豚の耳の前でポーズ。赤面。

その一冊をオフィスに持ち帰ってぺらぺらと眺めていたら、 連載の「巴里レトロ紳士録」で、 マルセル・デュシャンの思い出を継子のジャクリーヌ・モニエが語っているのに気付く。 なんだかお得な買い物をした感じ。 百円でずいぶん楽しめる。

夕方、退社して、髪を切り、期日前投票を済ませ、 近くのカレー屋さんで夕食をとって、帰宅。

2012/12/13

沢庵

今日も鍋日和だなあ…と思いつつ出勤。 粛々と仕事に励み、夕方退社。 鍋日和だなあ……と思いつつ帰宅。 あ、期日前投票に行くのを忘れてた。 夕食は鳥鍋。いただきものの柚子胡椒と自家製のポン酢で。 あとは饂飩。 うどんはうまい。 禅寺で何よりのごちそうと言えば、うどんぢゃ。

最近、空気が非常に乾いているので、 ベランダに大根を吊して干している。 沢庵漬けを作ってみよう、と思って。

2012/12/12

鈍感

最低温度が 3 度くらいまで下がって来たが、 大して寒いとは感じない。 寒さに強くなってきたのかなあ、と思っていたら、 この前 N さんに指摘されたことには、 それは寒さに強くなったのではなくて鈍感になっただけだから、 気をつけろとのこと。鋭い指摘である。歳はとりたくないものじゃのう。

週の中日は、小さな軽いジョブをまとめて片付ける日。 昼休みに、 「ファスト&スロー (上・下)」(D.カーネマン著/村井章子訳/早川書房) を買った。 帯に N.タレブの言葉として 「アダム・スミスやフロイトの著作に匹敵する」 と書かれていたが、流石にそれはちょっと言い過ぎでは。 流し打ち気味に過して、夕方退社。

2012/12/11

もののたとえ

今日もオフィスに一番乗り。 昼休憩に、 冬休み用の課題図書としてさらに、 「ローマの歴史」(I.モンタネッリ著/藤沢道郎訳/中公文庫) を古本屋で買う。 古代ローマ史が一冊にまとまっていて、 かつ、無類に面白いという評判なので。 カヴァーに書かれた辻邦生の宣伝文句によれば、 「シェークスピア劇が連続上演されているようだ」 とのことだが、 この喩えを、息つく暇もないほど面白い、 という意味にとる人はあまりいないような気がする。 辻先生はそのつもりで書いているのだが。 午後は定例のミーティングなど。 夕方退社して、帰宅。

寒いので今日も鍋料理。 今日はピェンローにしてみました。あとは雑炊。

ソーシャルネットワークを駆け抜ける白うさぎ、こと、 usaggr Ver.1.3.3 が App Store に登場。 うさがーさん曰く、今回は軽微なバグの修正のみだそうです。

2012/12/10

冬休み本、さらに

月曜日は低調だが、 私が原因のバグが週末に発覚していたので、朝から粛々と訂正。 昼休みに近くの新刊書店で、 冬休みの読書用の本を購入。 「マンキュー入門経済学」(M.G.マンキュー著/東洋経済)、 「われらが背きし者」(J.ル・カレ著/上岡伸雄・上杉隼人訳/岩波書店)、 「言葉とは何か」(丸山圭三郎著/ちくま学芸文庫)、 「生成文法の企て」(N.チョムスキー著/福井直樹・辻子美保子訳/岩波現代文庫)。

他に、この前古本屋で買った 「エンデュアランス号漂流記」(A.シャクルトン著/木村義昌・谷口善也訳/中公文庫) と、あと何冊か、持っているものの再読を加えて、 冬休み課題図書とする予定。

夕食は常夜鍋(豚肉、菠薐草)。あとは御飯と蕪の葉を足して雑炊。 蕪の糠漬と、若布の三杯酢。 鍋料理となると、どうしてもお酒をつけちゃうし、 あとは雑炊とか饂飩とかにして食べ過ぎちゃうんだなあ。

2012/12/09

結婚の幸福度

いつもの日曜日の通り、 家事あれこれと読書の一日。 夕食は、キャベツと豚バラ肉の塩麹鍋を作ってみた。 ピンと来ないレシピだなあと思っていたのだが、大変美味しかった。 (単に、キャベツのザク切りと豚肉をだしと塩麹で煮るだけ。 黒胡椒か、柚子胡椒で食す。) 若干、塩麹を侮っていたことを反省。

今日の読書は、 「人はお金だけでは動かない」(N.ヘーリング&O.シュトルベック著/熊谷淳子訳/NTT出版)。 最近の経済学研究の成果を幅広く平易に紹介している本なので、 翻訳タイトルはややミスリーディングか。 一つの話題が 20 ページくらいずつショーケース的に紹介されていくので、飽きずに読めるし、 内容もなかなか面白く、色々と考えさせられる。

第二章「幸福の追求」によれば、 「通勤時間が 19 分長くなるごとに、(生活)満足度は平均 0.12 低下する。 ちなみに、独身者が新しい人生の伴侶を見つけたとき、 これと同じだけ生活満足度が上昇する」そうだ。 結婚して、通勤時間が 20 分伸びると、トータルで幸福度は赤字なのか? さらに、具体的な例として、 「毎日 45 分かけて仕事に行く専門職業人が通勤のない同僚と同じ満足度を得るためには、 平均的な月収のほぼ五分の一にあたる 380 ドルの増給が必要になる」 とも書かれていたのだが、 この二つの引用文から、結婚の幸福度がいくらの昇給に対応するか計算できるような……。 いやいや、きっと世の中には定量化したり、計算してはいけないものがあるのだ。 きっとそうに違いない。

2012/12/08

Rな人々

昨夜は食べ過ぎ飲み過ぎたので、 朝食は珈琲と果物だけにしておく。 朝風呂に入ってから、東京駅に向かう。 隔週定例、デリバティブ研究会の自主セミナに参加のため。

セミナに使っている部屋の近くの別の部屋で、 「Rの会」という名前の会合が開かれていて、 おや、統計解析プログラミング言語「R」の勉強会かな、 と思って、ちらっと中を除くと、 かなり年配の方々がずらりと並んでいる。 どうやら別の「R」の方々らしい。 あとで検索してみたら、世の中には色んな「Rの会」があるようだ。

今日は Revuz-Yor の教科書より、 ブラウン運動の excursion 過程の定義など。 いいかげんに分かったつもりになっていたことが、 あれこれ議論している内に明晰に分かって、 大変に勉強になった。 参加者によるセミナ後のいつもの会食ランチは、 今年一杯で店を閉める予定だというイタリアン。

帰宅して、昼寝。また二時間近くも寝てしまい、 目が覚めたら、外はもう真っ暗。

2012/12/07

冬休み本その1、決定

今日は寒い。とは言え、私には丁度快適なくらい。 氷点下にならない程度の寒さが一番暮らし易いと思う。 頭が冴えるような気がするし、ものが腐らないし、 厚着すれば特に暖房もいらないくらいの割には、冬向きの食べ物が美味しいし。

いつものように朝食をとり、 お弁当を作り、出勤。粛々とお仕事。 昼休みに近くの古本屋で 「エンデュアランス号漂流記」(A.シャクルトン著/木村義昌・谷口善也訳/中公文庫) を買う。 冬休みの読書用の本、その一。 寒いのが好きとは言え、南極はちょっと寒過ぎなので、本の中だけでいい。 夕方退社して、赤坂へ。

夜は赤坂の四川料理屋にて、 ネットワークハッカー N さんとほぼ月例の会食。 今回は「火鍋であたたまろう」企画。

2012/12/06

待ち遠しいのは冬休み

あまりに良く眠れて寝坊。 いつもの納豆定食を作るのが面倒で、 切り餅を焼いてチーズと海苔で済ませておく。 お餅って便利だ。お弁当を適当に詰めて出勤。

今日はかなり暖かく、 昼休憩の神保町散歩の足取りも軽い。 東京堂書店が 5 パーセントのポイント還元セールをしているので、 期間中に冬休みの読書用の本をまとめ買いするかなあ、 などと思案する。 ちなみに、今年の冬休みは 22 日から 16 日間とることを、既にメンバに宣言済み。 特にどこに出掛ける予定もないので、 読書、猫、家事、一人鍋、 といったキーワードの半引きこもり休暇のはず。 おせち作っちゃおうかな、重箱三段分。

夕方退社。また外は冬に戻っていた。 家の近くで、名前を連呼している選挙カーを見かけたので、 「絶対に投票しない」リストに名前をメモしておく。

帰宅して夕食の支度。 寒いので、常夜鍋。誰が考えたのやら、良いものだなあ、常夜鍋。 豚肉と菠薐草と酒と大蒜、という絶妙の組み合わせは、シンプルでいて、 なかなか思いつけそうにない着想だ。 器には大根おろしと自家製の酢橘ポン酢。 鍋のあとは雑炊。卵を落として、万能葱を散らす。大根の皮のなますを添える。 税金の安い偽ビールを少々。

2012/12/05

十蘭文庫

今朝の気温は 5 度くらいだが、 特に寒いとは感じない。今年は空調いらないかもなあ、 と爽やかな朝の冷気に思う。 朝食をとって出勤。

いつもの通り、水曜日はお弁当作りをお休み。 昼食は近所のインド料理屋にて。 新刊書店で 「十蘭ビブリオマーヌ」(久生十蘭著/河出文庫) を買った。 この十蘭の短編集の文庫シリーズはこれで六巻め。 十蘭ファンでも読んだことがないような渋いセレクションが多く、 私個人はとても嬉しいのだが、 大きなお世話ながら、商売になっているのだろうか。 どう考えても、損益分岐点を越えるほど読者がいるとは思えないのだが。

水曜日なので、ペースを落として、小さな軽いジョブをまとめてこなす。 夕方、早めに退社。

2012/12/04

朝も昼も鰤

朝から土砂降り。 どうなることかと思ったが、すぐに雨は上がり、 いつも通りに出勤してお仕事。やや気温が高い。 昼食は持参のお弁当。 先日、大量に鰤大根を作ってしまったため、 お弁当にも鰤大根。 アラの良さそうなところは塩焼にして変化をつけたのだが、 あと一週間くらいは毎日、鰤を食べられそう。 いや、食べざるを得ない。 午後は定例のミーティングなど。 夕方、退社。

帰宅して夕食の支度。 天然鰤は美味しいけれども、 せめて今夜は鰤を食べるのを止しておこう。 酢とオイルと玉葱だけで味つけする超シンプルなポテトサラダ、 先日いただいたチーズとオリーヴのオリーヴオイル漬けを使って、 金時豆とチーズとオリーヴの和え物、 ハムエッグ、大根の皮のなます、切干し大根の味噌汁、御飯。

2012/12/03

パレート

今季一番の冷え込み。 それでも特にエアコンをつけるほどでもない。 年々、私自身が寒さに強くなっているような気もする。 昼時に同僚の天才プログラマが、 仕事がなくなったら田舎で慈姑農家をしたい、 そうすれば毎日でも慈姑が食べられる、と主張していた。 それくらい慈姑が好きだ、ということらしい。渋い好みだ。 私は仕事がなくなったら、田舎で何を作るかなあ。 私がそれくらい好きなものは、豆腐、油揚げ、厚揚げなどの大豆製品だが、 大豆農家は規模が余程巨大でないと難しそうだ。 豆は仕入れることにして、豆腐屋がいいな。

「不平等について 経済学と統計が語る26の話」(B.ミラノヴィッチ著/村上彩訳/みすず書房) を読み終えて、また、パレート (Wikipedia 項目「ヴィルフレド・パレート」) って面白い人だなあ、と思う。 以前から、時にパレートの人物や業績について書かれた一節を読むたびに、 常に心に引っかかっていた。 よし、この際、 本人の著書や論文とまでは行かなくとも、 伝記や業績紹介の本などから読んでみようと思い、 ちょっと検索してみたのだが、驚くほど資料が少ない。 日本語の翻訳書がないのは、珍しいことではないが、 英文でも非常に少ない。 私のような一般人でも「パレートの法則」とか「パレート最適」とか、 彼の名前を冠した概念を聞いたことがあるくらいだから、 もっと文献があって良さそうなものだ。

とりあえず、数少ない翻訳書のうちから、 「一般社会学提要」(V.パレート著/姫岡勤訳/名古屋大学出版会) を古書店で買ってみる。

2012/12/02

猫の悟り

どうやらうちの猫が、老齢(12歳)に至り、 ドアの仕組みを理解した模様。 ごく最近までは、少し手前に開きかかっているドアを、 引くのではなくて押してドアを閉めてしまい、 哀しげに鳴いたりしていた。 それが今や、引くべきときは引き、押すべきところで押している。 これは人間で言えば、 何か訳が分からず翻弄されていた世界の謎を豁然として大悟、 その仕組みを理解したような、巨大な認識の飛躍なのではないだろうか。 例えて言えば、ものには名前があるのかと気付いたヘレン・ケラーとか、 比重を計算する方法に気付いたアルキメデスのような。 このことに気付いたとき、クロは「にゃー(ユウレカ)!」と叫んだのだろうか…… などと思う午後。

近所の図書館に行った帰りに、スーパーで食材を買う。 天然鰤の刺身用の冊が特売になっている。 と言うことは、このアラが大量に出ているに違いない。 と思って魚棚を探すと、 確かに隅っこの方に山盛りで 500 円のアラが。 もちろん、アラだけを買って帰る。 帰宅して、実家産の大根と鰤のアラで鰤大根を仕込む。 あまりに大量で、霜降りに一苦労だった。

夕食は、鰤大根で熱燗を少々。 のち、蕪の葉のおひたし、蕪と梅肉の三杯酢、 しめじと若布の味噌汁、御飯。

2012/12/01

冬来たる

さらに気温が下がったようだ。冬だね。 午前中は朝風呂に入ったり、ゆっくりと過してから、外出。 お仕事で東京に来ている Y さんとシンガポール料理店で会食。 チーズとオリーヴの実を大蒜やハーブなどとオリーヴオイルに漬けたものをお土産にいただく。 お手製だそうである。ありがたし。

会食中に外がどんどん暗くなり、冷たい小雨が降ってきた。 慌てて、家に帰ったものの、 帰宅した途端に晴れてきた。おかしな天気。

午後は読書と昼寝。 読書は、 「不平等について 経済学と統計が語る26の話」(B.ミラノヴィッチ著/村上彩訳/みすず書房) など。二時間ほど寝て目が覚めると、外はもう暗い。

夕食には、牛筋と大根の煮込みを再利用して牛筋丼(大根、青葱、卵)、 蜆の味噌汁、他に作り置きの春菊のおひたし、大豆の大根おろしポン酢和え。 夕食の支度と並行して、大根の葉の部分とじゃこでふりかけも作っておいた。

2012/11/30

「高慢と偏見」の所得格差

夜の間に雨が降ったようだ。 曇り空の朝。出社して、今日も心静かにお仕事。 いつの間にやら、もう明日からは師走。

昼休憩に新刊書店で 「不平等について 経済学と統計が語る26の話」(B.ミラノヴィッチ著/村上彩訳/みすず書房) を買った。 夕方、オフィスを出て、近所の欧風カレー屋さんにて夕食。 じゃが芋とチーズを肴にギネスを飲みつつ、「不平等について」を読む。 「高慢と偏見」の登場人物、エリザベスとダーシー卿の所得格差は、 もし現在のイギリスだったらどれくらいか、とか。

食後、オフィスに戻り、 P 社の社長から改訂版の謎デバイスを受け取って、退社。

2012/11/29

バリィさん

天気予報では例年の一月なみの寒さなどと言っているが、 気持ちが追い付いていないせいだろうか、 特に寒いとは思えない。 ホットカーペットを一畳分使えば十分な感じ。 いつもの朝食をとり、お弁当を詰めて、出勤。

同僚が愛媛土産に、「坊ちゃん団子」と「バリィふぃーゆ」 を買ってきてくれた。 「バリィさん」は愛媛県今治(いまばり)市のキャラクタで、 2012年「ゆるキャラグランプリ」優勝者だそうだ。 うーん、どう見ても、 グランプリっていう気がしないのだが。

晩酌にはもちろん、牛筋と大根の煮込みに冷や酒を一合ほど。 昼のお弁当のおかずにも使ったけれども、やはり牛筋は酒肴だなあ。

2012/11/28

夢の中のジョーク

今日も寒い朝。 夢の中で、登場人物が洒落たジョークを言っていた。 私自身はそのジョークは初耳で、オチも知らなかったのだが、 彼はどうやってそのジョークを思いついたのだろうか。 そして私はどうしてそれに驚き、笑うことができたのか。謎だ。

もう無理が効く歳ではないので、 週の中日の水曜日はお弁当作りも休み、 仕事も力を抜き気味に働くことにしている。 一週間でたまった小さな雑用をちまちまと順に片付け、夕方退社。

実家から送られてきた野菜で何とかしのいできたが、 給料日を目前に冷蔵庫が寂しくなってきた。 帰り道で、思い切って牛筋を買う。 大根が丸ごと一本残っているので、 大根と牛筋の煮込みを作ろうという計画。 夜は夕食の支度の傍ら、牛筋煮込み作り。 煮込み時間は下茹でを別にして三時間くらい。 鍋はル・クルーゼを使ったのだが、 まさかル・クルーゼ様も牛筋を煮込む境遇に落ち込むとは思っていなかっただろう。 申し訳ない。

2012/11/27

注釈を読む

今日はさらに一段と気温が下がった。

夕食の支度に、三杯酢を煮切ったりしながら、 「細雪」(谷崎潤一郎著/新潮文庫)を読む。 注釈(注解)が面白くて、もう注釈を読むために小説を読んでいるようなものだ。 「もんぺ」の注釈で、もんぺは鐘紡が開発して売り出したものだと知り、 ほほう……と感心しつつ、読み進めていくと、 「蜆汁」の注釈には 「シジミは脂肪が少なく、良質のタンパク質・ミネラル・ビタミンを含み、 肝臓によいので、黄疸などによく効く。」と書いてある。 親切だなあ。ほとんど「新解さん」みたいだぞ。

2012/11/26

雨の月曜日

曇り空。午後から夜にかけて激しい雨になるとの予想。 低気圧のせいで調子が悪い。 若者は信じてくれないのだが、 本当に、気圧の変化は体調に影響を与えるのだよなあ。 それに、私が第二次アフガン戦争に従軍したとき、 マイワインドの激戦で肩と脚に受けたジーザイル弾の古傷が、 こういう冬の雨の日には疼くということもある。特に、月曜日には。

いつものように朝食をとり、お弁当を詰めて出勤。 午前、午後と低調にお仕事。 社内で風邪が流行っている模様。喉風邪のタイプらしい。 昼休憩に新刊書店で 「暮しの手帖」の最新号を買った。 ニットはさておき、ちょっと早いお雑煮の記事に季節を感じる。 うーむ、私の実家のような白味噌精進のお雑煮レシピがない。 当たり前過ぎるのだろうか。 夕方、退社して雨の中を帰宅。

2012/11/25

筑前煮と切り餅

晴天。気温がまた、ぐんと下がったようだ。 終日、家事をしたり、 お風呂に入ったり、 「細雪」(谷崎潤一郎著/新潮文庫) を読んだり、と何事もなく静かに暮す。 実家から送られてきた野菜類は、 常温で保存できる玉葱とじゃが芋以外は全て、 端から端まで余さず調理し、保存したので、 小さな冷蔵庫がタッパウェアで一杯。

いよいよ、11 月最後の週かあ。手帳も来年用に切り替え。 夕餉の常夜鍋のあと、母上の手製の筑前煮を肴にペールエールを飲みながら 「細雪」を読んでいると、なんだかもう年末年始気分。 さらに切り餅なんて焼いてみる(チーズをのせて海苔で巻く)。 おお、ますます気分が盛り上がる。

2012/11/24

「細雪」新潮文庫版

いくらでも眠れるよ。もう来年まで冬眠したい。 いつもの朝食を済ませて、東京駅に向かう。 デリバティブ研究会自主セミナに参加。 セミナ後のいつもの「ランチセッション」のあと、 今回はさらに、丸の内ホテルのフレンチレストランでお茶をいただき、 うーん、丸の内OLのような午後。 帰宅して、昼寝しようにも、もう夕方が近いので、 何とはなしに「細雪」(谷崎潤一郎著/新潮文庫) を読み始める。

文庫本の「細雪」には中公文庫版と新潮文庫版があり、 一巻にまとまっていて便利で安いのと、雰囲気の良い挿絵が入っていることから、 中公文庫の方が人気があるみたい。 でも、私は三分冊の新潮文庫版の方が好きだ。 今の新潮文庫は字が大きくなって老眼に優しいこともあるが、 無駄に詳しい注釈が面白い。

「無駄に」と言ったのは、 「長襦袢:和服の下着。」とか、 「警句:着想が奇抜で、辛辣に真理を言い表した簡潔な表現の文句。」 などと言う、 読者を侮っているのかと思わざるを得ないような項目にまで注釈があるからだが、 おおむね、どの注釈もなかなか面白い。 例えば、当時にピアノがどれくらい贅沢品だったか(項目「ピアノ」)、とか、 関東大震災のあとに東京の女学生の間で人形の作成が流行した(項目「人形」)、 などの注釈は、ちょっとした風俗史として楽しめる。 また、 「職業婦人:当時、良家の女性は家事・育児に専念するのが当然とされ、 職業を持つのは、貧乏なためにやむを得ずする恥かしい事と考えられていた。」 なんて項目も楽しい。

昔の関西には、東京から見て、ちょっとしたエキゾチズムとともに、 憧れるに値する独特の文化と豊かさがあったわけだが、 今はどうなのかなあ、としみじみ思ったりする夜。

2012/11/23

稲荷鮨

9 時頃まで寝てしまった。曇天。 昨夜は食べ過ぎたので、朝食は珈琲、ヨーグルト、林檎を一つ。 早めの昼食に、 玉葱のオムレツ、金時豆のサラダ、えのき茸のアーリオオーリオ。

実家から大量の野菜と食材が届く。ありがたし。 午前、午後と、ホットカーペットに猫と寝転んで、ひっそりと読書をする静かな祝日。 合間に、だしを引いたあとの昆布を煮染めにし、 蕪を梅肉と和えて三杯酢に漬け、土鍋で大豆を煮た。

お風呂に入ってから、夕食の支度。 豚肉と水菜の常夜鍋で、冷酒を五勺ほど。 のち、母上の手製の稲荷鮨と紅生姜。

良い一日であった。毎日がかくありたいものだが。

2012/11/22

モネの食卓

いくらでも眠れるなあ。 でも、心地良い寝床から身体をひきはがすようにして起床。 いつもの朝食ののち、お弁当を詰めて出勤。

午前、午後とお仕事。 昼休憩に古書店で 「モネの食卓」(C.ジョイス&J-B.ノーダン著/吉野健監訳/日本テレビ) を買う。序文はロブション。写真も綺麗だし、レシピも意外に親しみ易そう。

夕方退社して、近所のベルギービール屋で一杯だけビールを飲みつつ、 今週の一人反省会。 もう来週は、11 月最後の週かあ……

帰宅して、P 社から預かった謎のデバイスと自分の iPhone で再テスト。 おお、動いたよ。ラッダイティストの私の家にも、未来がやって来た!

2012/11/21

デバグ

朝食後、いよいよ冬支度をする。 コートなど冬物を出したりしているうちに、 出勤がかなり遅くなってしまった。 それでもオフィスに一番乗りだったけれども。

今日も粛々と仕事に没頭したり、新聞を読んだりして、夕方退社。 弊社の関連会社 P 社の取締役兼デバグ要員 S さんを連れて、帰宅。 P 社が開発中の謎のデバイスを拙宅でもテストしているのだが、 その不具合の問題解決のため。 謎の装置とコンピュータを繋いだ瞬間に「分かりました。」 と、問題点が突き止められたらしく、 滞在時間 5 分ほどで S 取締役はお帰りになった。 事前の解析で原因の可能性がかなり絞り込まれていて、 その想定の一つがヒットしたようだ。

その後、御飯を炊いて、夕食の支度。 今日のメインはパセリ入りの卵焼き。 夜の読書は 「使える!確率的思考」(小島寛之著/ちくま新書)など。 この前、読んだ「使える!経済学の考え方」 が予想以上に面白かったので。

2012/11/20

テスタ

急に気温が下がったからだろうか、寝起き悪し。 確か、「古楽の楽しみ」を聞いていたはずなのだが、気付いたら 8 時過ぎ。 慌てて、朝食をとり、お弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 午後は定例のミーティング。 夕方、退社。

帰宅して、関連会社 P 社の G 社長に頼まれた、謎デバイスのテスト。 メイルの指示を受けて、報告をあれこれ。並行して夕食の支度。 風呂吹き大根で、冷酒を少々。そのあと、メインの時鮭を焼く。

社内デザイナに作っていただいた usaggr(うさがー)宣伝用アイコン。 確かにギークより「女子」層に向いているような。

2012/11/19

月曜日の朝

月曜日は不調。なかなか寝台から出られないし、 腰は痛いし、目は霞むし、寝室から出るときに壁に足の小指をぶつけるし、 足にからみついてきた猫(名前はクロ)を踏むし、 踏んでよろめいたら鉢植えのポトス(名前はポト吉)に手をつっこむし、 こんな瞬間を無限回繰り返す価値があるのか、 とニーチェを偲ぶ月曜日の朝。 時よ止まれお前は美しい。

いつもの朝食をとり、お弁当を作り、出勤。 昨日までに比べて、急激に気温が下がっている。 そろそろコートが必要だなあ、と思うのだが、 まだコートなど冬物を出していなかった。 やむをえずジャケットに襟巻。

仕事を終えて、木枯らしの中を帰宅。 ポン酢に一味を効かせて、湯豆腐で冷酒を五勺ほど。 そうしているうちに御飯が炊けたので、 鶏笹身の塩麹漬けを蒸し焼きにし、菠薐草のおひたし、大根の味噌汁など。

最近、新党の名前を聞く度に、 現実は 虚構新聞 より奇なり、と思う。

2012/11/18

静かな日曜日

9 事過ぎまで寝てしまった。 快晴。いつもの朝食のあと、洗濯ものを干して、 朝風呂に入り、湯船で 「ヨオロッパの人間」(吉田健一著/講談社文芸文庫) を読む。 散歩がてら近所に食材の買い出しに行く。 帰宅して昼食の支度。 いただきものの金時豆を茹でておいたものをパセリ、玉葱、ドレッシングで和えて適当豆サラダ。 さらにアーリオオーリオを作り、簡素な昼食にする。

食後に昼寝。また二時間以上寝てしまった。まだまだいくらでも眠れる。 もう身体が冬眠しようとしているに違いない。 午後はいつものように掃除など家事をあれこれ。 夕食の支度。 メインの時鮭を常温に戻し、冷奴をざるに上げ、 その間に、切干し大根のじゃこ炒め煮(味付けはポン酢)を作っておく。

夕食後、夜も静かに読書。 「青銅の悲劇」(笠井潔著/講談社文庫)など。 学生運動がよほどのトラウマなのだろう、 この著者は一貫して変わらないなあ。

2012/11/17

雨の土曜日

曇り空。午後から雨。 昼食後にまた二時間近く昼寝してしまった。 世はこともなし、午前、午後と主に褥中にありて読書す。 夜になりて、風雨強し。

「使える!経済学の考え方」(小島寛之著/ちくま新書)、読了。 勉強になった。タイトルで損をしているんじゃないだろうか。 他に、「摘録 断腸亭日乗」(永井荷風著/磯田光一編/岩波文庫)、 「ヨオロッパの人間」(吉田健一著/講談社文芸文庫)など。

2012/11/16

明治時代

今日は良い天気だ。 神保町散歩の足取りも軽い。 五冊一気に復刊中の講談社文芸文庫の吉田健一ものより、 「ヨオロッパの人間」を買う。 あれ、この対の「ヨオロッパの世紀末」は?と思ったら、 そうそう、あちらは岩波文庫だった。

それはさておき、なぜ急に吉田健一ブームなのかなあ、 と思っていたら、何と「生誕百年」なのだった。本の帯の宣伝を見て、初めて気付いた。 生誕は 1912 年、明治時代の最後の年である。明治は遠くなりにけり。 私が子供の頃には、周りに明治生まれの人が沢山いたので、 明治時代は「一昔前」くらいの感じなのだが。

夕方退社して、夜は神保町の某ビストロにて会食。

2012/11/15

ダ・ヴィンチの手稿

いつものように昼休みに神保町を散歩していると、 某古書店の前の道路に出された本棚の一番下、 地面のあたりから私を呼ぶ声が。 レオナルド・ダ・ヴィンチの「マドリード手稿」だ。 もちろんオリジナルではなく、40年ほど前に岩波書店が出したもので、 ファクシミリが二巻、解説が一巻、手稿の文字部分の翻訳が二巻で、全五巻のセット。 ちなみに、今までに発見されているダ・ヴィンチの手稿のオリジナルは、 唯一の例外を除いて美術館や図書館に人類の宝として保存されている (例外とは、ビル・ゲイツ三世が私有する「レスター手稿」)。

しばらく、古書店の前で悩む。 五巻そろいで一万円。安い。確か、出版時は十万円くらいだったはずだ。 しかし、函が欠けているし、一冊は背が少し壊れている。 ビニールでパックされていて、中身は見られないが、 おそらく状態が良くないのだろう。 うーん、これは安いのか、高いのか。 かなり迷ったのだが、一応は見送って、社に戻った。 すると、それを知った弊社の CEO が、 やはり買っておきたいと言うので、再度、古書店に行く。

やや「黒魔術の手帖」的なファッションをした店番の女の子に、 ビニールを剥して中身を確認させてくれ、と要求し、 全巻を一通りぱらぱらと眺めて、CEO 勘定で購入。 そんなわけで、今弊社に来ると「マドリード手稿」が見られますよ。

2012/11/14

女子神アプリ

今朝はわりと早起きだった上に、週の中日でお弁当作りは休みなので、 かなり早い出勤。 しかし、関連会社の G 社長が先に来ていた。 一体何時くらいに来ているのか、と尋ねたら、「7時とか、7時半とか」 という答に驚く。そんな早起きな若者がいるとは。

昼食に近所の欧風カレー屋さんに行ったら既に長い行列。 行列してまで食べるものでもないので、近所の洋食屋さんにてランチ。 新刊書店で「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(入山章栄著/英治出版)と、 「使える!経済学の考え方」(小島寛之著/ちくま新書)を買う。 「使える!経済学……」のタイトルは知っていたのだが、そのタイトルが故に、 これまで手にすら取っていなかった。 でも、なかなか面白そうで、読まず嫌いだったみたい。 夕方退社して帰宅。 明日の朝からは冷え込みそうなので、 猫専用のミニホットカーペットを出してやる。

usaggr(うさがー)の Ver.1.3 が出たところで、 そろそろ真面目に宣伝活動しようよ、という機運が社内で高まる中、 AppBank 様が usaggr を 「最強の女子向け神(定番)アプリ」 (略称:女子神アプリ) に選んで下さっていたことを知る。 AppStore の統計情報などからすると、 usaggr は(おそらくアイコンの可愛さからか) ユーザのおよそ半分が女性らしい。 これは iPhone アプリでも相当、珍しいと思う。 大変に嬉しく、ありがたいことでもあるのだが、 スマートフォン上で SNS を沢山使っているユーザは多くが男性のはずで、 潜在的男性ユーザをかなり逃しているのではないか、という気も。

2012/11/13

猫とホットカーペット

良い天気だ。朝からわりと温かい。 出勤してお仕事。 今朝は、弊社オフィスに間借りしている G 社長が朝からミーティングをしていたので、 二番手。 昼食は持参のお弁当。午後はミーティングなど。 区役所に所用があり、夕方早い時間に退社。

帰宅して、米を炊きながら 「摘録 断腸亭日乗」(永井荷風著/磯田光一編/岩波文庫) を読む。 私も老境に至り、断腸亭日乗が非常に面白くなってきた。 若い頃は、どこが良いのかさっぱり分からなかったものだが。 摘録でなくて、岩波の荷風全集で「断腸亭日乗」を全部読もうかな……。 六巻に渡って三千ページくらいあるらしいけれど。

冬用に居間に絨毯を出したら、 猫が私の椅子の側を定位置にするようになり、 絨毯の上とは言え床では冷えるのではないかと心配で、 ホットカーペットのスイッチを入れてやる。 ちょっと気が早いのだが、 同じ老体の身だから少しは労ってやっても罰はあたるまい。 猫と言えば「こたつ」だが、拙宅にこたつはない。 しかし、猫とホットカーペットも非常な相性らしく、 ここまで伸びるかと思うくらい平たく溶けて伸びている。

2012/11/12

日乗

糠雨の降る朝。傘を差さずに出勤。 今朝もオフィスに一番乗り。 とは言え、大抵の場合、帰るのも一番(しかも圧倒的に)早い。 最近の私は、明るくなると目が覚めるし、暗くなると眠くなるので、 自然にこうなってしまう。

昼食は持参のお弁当。 古書店の岩波文庫割引セールにて、 「摘録 断腸亭日乗」(永井荷風著/磯田光一編/岩波文庫) の上下巻をあわせて 472 円で買い、 珈琲屋にて珈琲豆を買うついでに、「断腸亭日乗」を読みながら一服。 雨も止み、昼頃には日差しが眩しいほどの好天。 スーパーでベルギーのチョコレートを買ってオフィスに戻る。 夕方、退社して帰宅。

あっと言う間に冷え込んできて、冬支度をしなければならない。 「衣類のこと男の身一つにては不自由かぎりなく、 季節の変目ごとに衣を更るたびたび腹立ただしくなりて人を怨むことあり。 されど平常気随気儘の身を思返して聊か慰めとなす。」 (「断腸亭日乗」より)

2012/11/11

小鍋仕立ての叙情

ああ、良く寝た。 カフェオレで目を覚ましてから、朝食の支度。 朝食のあとは朝風呂。 今日の午後から天気が崩れそうなので、 朝のうちに、食材の買い出しを済ませておく。 昼食は、豆腐と鶏肉と長葱の小鍋仕立て。 休日なので昼間からペールエールを一本つけた。 あとは饂飩。

「小鍋仕立て」は池波正太郎がずいぶんと宣伝したのだが、 その要点とするところは、 料理屋の二階だか何だかで火鉢を挟んで美人と差向い、 蛤を一つ小鍋に入れては差しつ差されつ、 という叙情であろう。 私のように一人で食べていては、 どちらかと言えば、永井荷風的な情景かも知れない。 「朝十一時頃に起出で飯を炊きて食し終れば一時過なり。 室内の塵を払ひ町の洗湯に行きかへり来りて茶など喫すれば日はいつか傾きまた晩飯の支度すべき頃とはなるなり」 的な?

食後、しばらく昼寝。 午後は掃除や、料理の仕込みなど、家事のあれこれ。 夕方近くなって、予報通りに雨が降り出した。 夕食の支度。いつもと変わらぬ日曜日。

夜の読書は「青銅の悲劇(上・下)」(笠井潔著/講談社文庫)など。

2012/11/10

ヴァージョンアップ!

また十時間睡眠。 カフェオレとヨーグルトの朝食ののち、東京駅方面へ。 午前は数理ファイナンス関係の自主セミナに参加。 今日から excursion 理論を Revuz-Yor の教科書 で勉強する、 と言うことで、今日のところはポワソン点過程のおさらい。 久しぶりにこの本を開いて、 見返しに Yor 先生のメッセージ入りサインが書かれているのに気付く。 「あれ、いつの間にこんなものが」と思ってしまった失敬なわたくし。 終了後はいつものように、参加者で昼食。今日は焼肉屋。

帰宅して、昼寝。いくらでも眠れる。 夕方、お風呂に入ってから夕食の支度。 今日のメインは親子丼。

SNS を駆け抜ける一匹の白うさぎこと usaggr(うさがー) の Ver.1.3 リリース。 しばらく Ver.1.2.x のマイナ・アップデートが続いていたが、 今回はまさしく、ヴァージョンアップ。 「いいね!」「リツイート」などの個数が表示されたり、 リプライがあった投稿には分かり易く "Re" スタンプがついたり、 mixi 日記が見られるようになったり、色々と機能が追加されています。 さらに、バグのあれこれが fix されているはず。 既に愛用して下さっている方も、これが初めての方も、 一度は使ってやめてしまっていた方も、 是非、お試しあれ。usaggr はいまだに無料です。 弊社の若き俊英たちが、(ときどき)夜も寝ないで、がんばってます。

使用感、要望、バグ報告、お叱り、なんでもフィードバックは貴重で有り難いもの、 @usaggrjp にメンションしていただくか、 ハッシュタグ #usaggr でつぶやいていただければ、大感謝。 是非よろしくお願いします。

2012/11/09

健診結果

健康診断の結果が返ってきた。 身長体重の項目が痩せ過ぎで要注意・要経過観察だったものの、それ以外は全優。 しかし、元気なときは良いけれど、 ちょっとお腹を壊したりしたら生命の危険があるレベル、 とか、知り合いが脅かすので、少しは太ろうかな、と。 実際は、ちょっと痩せ気味という程度で、 そんなたいしたことではないと思うのだが……。 ま、これから冬だし、気をつけて良く食べるようにしよう。 そのためには鍋料理だな。

仕事が終わったあと、近所の中華料理屋で夕食を済ませて、 その足で東京駅方面へ。 夜は、数理ファイナンス関係のセミナに参加。

2012/11/08

猫は勘定に入れません

ゆっくり休んだので、かなり復調。 年寄は無理をしちゃいけないよ、ってことだね。 いつものように朝食をとり、お弁当を適当に詰めて出勤。 就職列車に揺られて着いた遠いあの夜を思い出しつつ、 さて、今日もがんばろう。 お店の仕事は辛いけど、胸にゃでっかい夢がある。 井沢八郎の「ああ上野駅」を台詞付きで口遊みながら出勤。

昼休憩に新刊書店で、ル・カレの新刊が出ているのを発見。 なんと出版社は岩波だ。ちょっと驚き。時代かなあ。 「われらが背きし者」(J.ル・カレ著/上岡伸雄・上杉隼人訳/岩波書店)。

夕方退社して、デフレスーパーで食材など買い物して帰宅。 夕食のメインは、鶏肉と根菜の煮物。 大根の葉は刻んでじゃこと炒め、 大根と人参の皮は膾にし、と、素敵な奥さんぶりを発揮するも、 誰にも見せる相手がいない。猫は膾を食べないし。

それで思い出したが、この前ネットワークハッカーの N さんが、 IT系の起業の鉄則を教えてくれた。 「ルールその1、一人で起業してはいけない。ルールその2、猫をその勘定に入れない」 だそうだ。確か、ジョエルのエッセイからの引用。 N さん本人はルールを破ったようだけれども。 ちなみに、弊社の近辺では、三人で起業するのが流行ってるみたい。 もちろん、猫は勘定に入れないで。

2012/11/07

不調な水曜日

宿酔だろうか、体調が良くない。 昨夜は麻布十番の人気のない居酒屋で、 どうせ一日中「日経新聞」とか「アサヒグラフ」とか読みながら、 優秀な若者たちにおんぶにだっこで寄生して、 悠々窓際ライフを満喫しているんでしょう、 なんて言い掛かりをつけられながら、 いやまあ、あながち言い掛かりでもないような気もするが、 そんな調子で飲んでいたので、悪酔いしたのかも知れない。

出社してお仕事。 昼食は近所のインドカレー屋さんにて。 やはり体調が悪い。血の巡りが悪くなっているような感じで、 何をしても長続きしないので、流し打ち気味の一日。 私も老境に至り、こういう日がしばしばある。 自分で身体の様子を見ながら、だましだまし、やっていくのが肝要だ。 そういうわけで、夕方、かなり早めに退社。

帰宅して、お風呂に入ってから、夕食の支度。 メインは鰤。最近、天然鰤の値が安い。 他に蒟蒻を手綱に結んできんぴらにしたりしながら、 久保田万太郎の煮大根的な叙情を味わう。 夜の読書は、 「ケヴィン・ケリー著作選集1」(K.ケリー著/堺屋七左衛門訳/ポット出版) など。

2012/11/06

未来

いつにも増して良く眠れると思ったら、朝から雨。 歳をとると身体が環境に鋭敏になってくると言うか、 平たく言えば、夜になれば眠いし、雨が降ると眠い。 朝食をとり、お弁当を作ったあと、 少し雨が引いてきたら出ようと見計らっていたら、土砂降りに。 やむをえず最悪のタイミングで出勤。

同僚の若いメンバが、 眼鏡の片方のレンズに超小型のディスプレイを装着しているのを見て、 衝撃を受ける。 "google glass" とか、 眼鏡型のヘッドマウント・ディプレイ(ウェアラブル・ディスプレイ)の噂は色々と聞いていたが、 ここまで来ていたとは。 「未来は既にある、ただ偏在しているだけだ」、 という言葉は真実なんだなあ。 昼休憩に新刊書店で 「ケヴィン・ケリー著作選集1」(K.ケリー著/堺屋七左衛門訳/ポット出版) を買う。 午後はミーティングなど。 超零細企業の弊社にも未来は来ているのだが、 世の中にお届けするまでには、まだかなり時間がかかりそう。

夕方退社して、麻布十番の居酒屋へ。 ネットワークハッカー N さんとほぼ月例の会食。

2012/11/05

安全劇場

朝から鯖の棒寿司と溶き卵のお吸い物で、ちょっと豪華な気分。 酢飯の残りと茄子の糠漬で清貧なちらし寿司がメインのお弁当を作って、出勤。

休憩時間に "This Will Make You Smarter"(J.Brockman 編/ Harper Perennial) より、 R.Anderson の "Science Versus Theatre" を読む。 私が "Security Theatre" という言葉を知ったのは、 暗号関係の仕事をしていたときだから随分前なのだが、 今こそ重要な概念なんじゃないかなあ、と思う。 日本語に訳せば「安全劇場」にでもなるのだろうか、 実際にリスクを下げることではなくて、 「安心する」「安心させる」ことが目的の「対策」、 そして実際には全く危険度は下がっていない、つまり見せかけに過ぎない「対策」のことである。

例えば、近所で通り魔が捕まった。 不安だ。当面の間、皆で毎朝毎夕子供を学校に送り迎えをしよう、と町内会で決める。 そして二週間ほどで日常が戻ってきて、送り迎えも止めてしまう。 なぜ、犯人が捕まった直後の、最も安全な二週間に、送り迎えをするのか。 そしてなぜ、その後、それ以外の何の対策も行なわれないのか。 一言で言えば、「不安だから」だろう。 何もしないでは不安だ。それに、「もし」また事件があったら、 「もし」自分の子供が巻き込まれたら、 何もしなかった自分を許せるだろうか。 それに、送り迎えをしてはいけないことはないだろう。 決して悪くはない。念のためだ。少なくとも、その間は「安心」だ。 二週間して、自然に不安は忘れられる。 もう何の対策をする必要も感じない。

実際、広い意味でセキュリティに関係するあらゆる問題、 例えば、テロ、犯罪、気候変動、異常気象、犯罪、エネルギー問題、 ありとあらゆるところで、 これは「安全劇場」なのではないか、と考えることは重要だと思う。 安全劇場は必ずしも悪ではない。実際、人間の弱き心を慰めるために、 ある程度は必要だろう。 しかし、それは対策ではない、という事実を見過してはいけない。 セキュリティの問題に対する科学の仕事は、 リスクを正しく理解し認識できるよう、 対象を研究し、理論的、実証的な情報を丹念に蓄積して行く、 地味で長期的な作業なのだが、 多くの場合で、「安全劇場」がそれにとって代わられる。 誰が悪いのだろうか。誰かの責任なのだろうか。

2012/11/04

明治時代のベストセラー

今日は一日、アパートの狭い住居より一歩も出ず、 家事と昼寝と読書で静かに暮らす。 やや手間のかかる料理として、 鯖の棒寿司を再び巻き、大豆を煮て五目豆を作った。 鯖鮨は前回よりかなり進歩したような。 五目豆は何かを入れ忘れて四目豆になっている気がするのだが、 大豆も入れて「五目」ということにしておく。

どこか涼しいところで毎日こういう暮らしをしたいものだが、 平凡なサラリーマンに楽隠居の夢は蜃気楼のように遠い。

「食道楽 (上・下)」(村井弦斎著/岩波文庫) が面白い。
これが明治時代の新聞の連載記事だということも、 書籍化されて当時の大ベストセラーになった、 ということも知っていたのだが、 お恥ずかしながら今まで未読で、 これが小説だとは知らなかった。 新聞連載なので一章が一日分だから文庫で 3 ページ程度と大層短く、 毎回、ほとんど強引なくらい無理矢理に食や料理に関する話題を盛り込みながら、 分かり易い物語が展開されてゆく。

私が今読んでいるところでは、 人は良いのだが大食いだけが珠に傷の大原満(どうやら主人公)が、 友人の妹で料理上手のお登和(おそらくヒロイン)を妻に迎えようと奮闘中。 友人たちの熱心な協力でとんとん拍子にまとまりそうだが、 これから田舎の親戚たちの承諾を得なければならない、 ところが向こうは向こうで嫁の候補を用意しているようだ、 と怪しげな雲行き。

2012/11/03

謎のドイツ風カレー

目が覚めるともう 9 時近く。 ああ、また 10 時間ほども寝てしまった。 もう遅いので朝食は珈琲、ヨーグルト、林檎、焼き芋で簡単に。 朝風呂に入って、湯船で 「わたしの献立日記」(沢村貞子著/中公文庫) を読む。 「今日(こんにち)さま」という言葉が出て来て、 一瞬なんのことかな、と思ったが、 どうやら「お天道さま」のことらしい。

昼食はありあわせのもので適当に済ませ、 午後は料理の仕込みなどの家事と、読書。 沢山送っていただいた酢橘が使い切れない内に古くなりそうなので、 残りの 10 個ほどをポン酢にする。 他には瓢箪南瓜を茹でたり、鯖を〆たり。 読書は「相田家のグッドバイ」(森博嗣著/幻冬舎)。読了。 私もそろそろ親が亡くなってもおかしくない歳なので、しんみり。 相田家の主人公や父上のような人が千人に一人ではなくて、 せめて百人に一人でもいてくれれば、 世間は随分と住み易くなるのだが。

夕食のメインは、ソーセージと酢キャベツの煮込みの残りで作ったカレー。 どうなることやらと思ったが、意外と美味しい。 確かにカレーライスではあるのだが、 酸味が効いてさっぱりとしていて、今までに食べたことのない謎めいた味わい。 ドイツ風カレー? これは新たな料理を発明してしまったかも知れない。 神保町でカレー屋を始めるかな……

2012/11/02

湯豆腐

朝はかなり冷えるようになってきた。 昨日の夜は会食だったので、今朝は珈琲と林檎だけの朝食。 お弁当を適当に詰めて出勤。 仕事柄か、職場に早速 iPad mini が複数台、登場。 持ち主に見せてもらって、 (私自身も含め)「意外にいいなあ」と感想をもらすメンバが多かったが、 「意外に」というところが味噌か。

昼休憩に新刊書店で 「食道楽 (上・下)」(村井弦斎著/岩波文庫) を買う。 夕方退社。外は朝よりもさらに、冷え込んでいる。 襟巻が欲しいくらいの感じ。 そろそろ冬だなあ。何せ、もう年賀状だって売ってるし。

帰り道に宮城の秋刀魚を一匹 98 円で買って帰宅。 米を炊いている間に、湯豆腐で一杯。 湯豆腐はいいねえ、としみじみ思う。 そろそろ御飯が炊けてきたので、次は秋刀魚を焼く。 豆腐に秋刀魚に大根おろしに、好物が安いものばかりで良かった。

2012/11/01

ソースカツの思い出

毎日、急激に気温が下がって行っているようで、大変好ましい。 朝、部屋の空気を入れ替えるのが爽やかだ。

出勤して、朝は静かなオフィスでお仕事。 昼食は持参のお弁当。ソースカツ丼。 池波正太郎が書いていた、子供の頃の思い出に触発されて。 お母上の給料日にはカツが食卓に登るのだが、 それを半分残してソースに漬けておき、 翌朝、その冷たいのをあつあつの御飯に乗せて食べることの方が楽しみだった、とか。 私も昨日が給料日だったので、 近所の肉屋でえいやっとロースカツに大枚330円をはりこみ、 今日の昼、そのソースカツ丼にありついたのである。旨い。

夕方退社して、夜は香港から来日中の P 君と会食。

2012/10/31

TOEICを受験してみた

午前中はオフィスでお仕事。 昼食は近所のインド料理屋にて。 チェーン店なので敬遠していたのだが、 先日の「神田カレーグランプリ」で準グランプリだったそうだし、 神保町のサラリーマンとしてはおさえておかねば、と思い。 結果、私の好みからすると味は、可もなく不可もなく、の印象だったが、 値段が安いので悪くはないかな、と。

午後の途中からオフィスを抜け出して、本郷へ。 ファイナンス関係の国際ワークショップに参加。 サバティカルでオックスフォードにいた時に学友だった P 君が香港から来日しているので、 挨拶がてら。 プログラムの最後まで聴講。 レセプションに来ればいいのにと P 君は言っていたが、 流石にゲストでもホストでもない上に、アカデミックですらないので、 遠慮してまっすぐ帰宅。 代わりに明日、ランチかディナでもご一緒しようと約束しておく。

ところで、今日のように英語での講演を聴いていても、 日常的な会話をしていても、何となく分かっているような気がしていたし、 実際、自分で英語で論文も出版しているし、 英語で講演もしてきたし、 自分ではわりと英語ができる方だと思ってきた。 最近、そんな私に衝撃を与える事件があった。TOEIC を受験してみたのである。

動機は特になく、一つ試しに、くらいの気持ちで。 受験前に本屋で TOEIC の参考書をぺらぺらと見てみると、 問題はリスニングもリーディングも非常に易しく思えた。 いくら何でも八割(990 点満点なので 800 点くらい)とれないなんてありえない、 と思った。 実際、大学にいた時は、学生たちが就職活動のために受験した結果を聞いて、 自信ありげに 700 点だったとか言われると、「中学生じゃないんだから」 と心の中で思っていたくらいである。 学生時代に受験したと言う知り合い(英文科卒)にスコアを聞いてみたら、 彼女は 680 点だったそうだ。 正直に言おう、私はそれを聞いて失笑した。 そんな私が 9 月に自分も受験してみて、 一週間くらい前だろうか、その結果が返ってきた。 スコアは、その学生やその彼女と大差のない、「755 点」。 しかもリスニングなんて、平均点くらい。

受験してみて分かったのだが、TOEIC は易しくない。 問題は易しいのだが、リーディングはやたらに問題が多いし、 リスニングはどうだったっけと考えている内に次の次の質問になっているし、 兎に角、反射神経と集中力の長時間の維持が重要で、何の対策もせずに八割とれたら、相当できる方だと思う。 それに、自分が思っているほど英語が聞き取れてもいなければ、 読めてもいなければ、理解してもいない、という哀しい事実が、受験すると分かる。 最近、楽天のような企業が TOEIC スコアを要求したり、 そういう「グローバル」な話題が出るたびに、 語学に長けた人は TOEIC を馬鹿にして、 「TOEIC なんて英語を使っちゃ駄目な人の足切りテスト」 とか、「サムスンの新入社員は 900 点以上」とか言うので、 こちらまでそんな気になってくる。 しかし、私が思うに、TOEIC はわりと難しいし、わりと良いメトリックだと思う。

私は 40 歳を過ぎたあたりから自分を直視できるようになってきて、 周りの人は皆、自分より頭が良く、賢く、有能だ、と思うくらいが丁度いいし、 事実それに近いのだ、と認識している。 それでも、正直な話、このスコアはショックだった。 まだまだ修行が足りないな、と思う初老の秋である。 こんなことにショックを受けているようでは、という意味で。

2012/10/30

新聞とプルースト

昨夜、栗を剥いていたら左手の指を切ったものの、 右手にスイッチして問題なく食事できて、 普段左手を使っていた御利益を感じる朝。 朝食のあと、お弁当を詰める。 今日は料理が面倒だったので、 出来合いの鰻の蒲焼刻みで半分はひつまぶしにして、 残りのところには栗を並べ、白菜の浅漬を添えた。 超手抜きの割に贅沢に見えるお弁当を鞄に入れて、出勤。 今日はけっこう空気が冷たくて、いい感じ。

近所で新聞を買って、オフィスに出勤。 昨日から朝刊を買って読む習慣を始めた。 もう二十年以上も新聞を定期的に読んでいなかったのだが、 ここに至って、「新聞って一体どんなものだろう」と好奇心がわいたので。 そう言えば、ドーテの証言によれば、 プルーストは朝食をとりながら新聞を極めて丹念に、隅から隅まで、読んだそうだ。 ちなみにプルーストが読んでいたのは日刊紙「フィガロ」。 まあ、プルーストは自宅から外に出ることがほとんどなかったので、 女中が買ってくるクロワサン以外には、 新聞から覗き見る世間がほとんど全ての世界であり、 彼の想像力を持ってすれば、 短い数行で書かれる事件の一つ一つが、 超高密度に圧縮された小説のようなもので、 目眩くような面白さだったのだろう。

昼食は持参のお弁当。 昼休みに新刊書店で「久生十蘭『従軍日記』」(久生十蘭著/講談社文庫) を買った。 午後はミーティングなど。 夕方、退社。

帰宅して夕食の支度をし、いつもの如く、 平々凡々と夕食。今日も良い一日でした。 あ、もう十月があと一日しかない。

2012/10/29

わたしの献立日記

雨はすっかり上がって、朝は晴天。 珈琲、ヨーグルト、 鱈の塩麹漬け焼き、蕪の糠漬、納豆(葱)、油揚げとしめじとピーマンの味噌汁、御飯。 適当にお弁当を詰めて出勤。

人のいない午前中は主にプログラミング。 昼食は持参のお弁当。 鱈の塩麹漬け焼き、獅子唐とじゃこの炒め煮、牛蒡のきんぴら、玉葱のピクルス、御飯。 いつものように昼休憩に神保町を歩く。 今週は「古本まつり」なので、狭い道が古本屋のワゴンや仮設本棚や人で一杯。 銀行の ATM で住民税を払って、オフィスに戻る。 午後はデータの整理などして、夕方に退社。

帰宅して夕食の支度。鱈ちり鍋。 鱈を入れると「ちりちり」となるのを見ながら、 「ちり鍋」とはうまいこと言ったものだなあ、と思う。 ほのかなユーモアとつつましい品があって、語感も美味しそうだ。 特に「たらちり」なんて、ぐっとくる。 一方、「しゃぶしゃぶ鍋」はあまり良い感じがしない。 たらちりのあとは饂飩にした。 食後に蜜柑を一つ。 夜は読書の他、茹でた栗を剥いたり、 いただいた酢橘でポン酢を仕込んだり。ドメスティックを満喫。

夜の読書は、「わたしの献立日記」(沢村貞子著/中公文庫)。 最近、ここにずっと朝昼晩の献立を書いているのは、 沢村貞子の献立日記の影響なのだが、 やはり人様に台所事情を事細かにお見せするものではないなあ、と思い始めた。 沢村貞子のように大学ノートに自分で線を引いて書くか、 日記帳の類いを使うか、 来年の手帖を探すのと同時にあれこれ悩み中。

2012/10/28

栗を煮る

日曜日にしてはけっこう早起き。 珈琲、ヨーグルトで目を覚ます。 昨夜はかなり食べたので、朝食は焼き芋を少し。 この薩摩芋も知り合いが送ってくれたものだが、 まだ残っている大物は、薩摩芋、牛蒡、瓢箪南瓜、栗など。 栗は夜に茹でるために、朝から水に漬けておく。 朝風呂に入ってのち、洗濯などの家事。

昼食は獅子唐とじゃこの炒め煮、 茄子の蕪の糠漬、青梗菜と油揚げの味噌汁、卵かけ御飯。 二時間ほど昼寝。 午後もあれこれと家事をする。 いただきものの牛蒡とピーマンをそれぞれきんぴらにした。

夕食は白菜を消費するためにまた鍋。 変化をつけて、今日は鶏肉の水炊き。 自家製の酢橘ポン酢(もみじおろし、葱)で。 鍋のあとは雑炊。白菜の浅漬。食後に蜜柑を一つ。

夕方から降り始めた雨が、夜も続いている。 栗を煮つつ読書する、秋の雨の夜。

昨日のクイズの答は、「伊勢物語」。

2012/10/27

ボルヘスの「個人図書館」

朝食は珈琲、ヨーグルト、林檎だけ。 良い天気なので栗を干してから、 数理ファイナンスの勉強会に出かける。 今日は粘性解理論入門とベルマン原理について。 勉強会の後の恒例のランチは丸ビルのベトナム料理屋にて。 沢山の有閑マダムやママ友たちが優雅にランチしていらした。

神保町で夕食の約束をしていたので、 昼食後はそのまま神保町に移動して、オフィスで過すことにする。 土曜日なので仕事らしいことはせず、 「有閑階級の理論」(T.ヴェブレン著/高哲男訳/ちくま学芸文庫) を読んだり。 昨夜、ボルヘスについて書かれたものを読んでいたら、 彼が最晩年に選んだ「個人図書館 "Biblioteca Personal"」 (ボルヘスの死去により未完)の百作品にヴェブレン「有閑階級論」が入っているのに気付き、 興味を持ったので。 経済学でも社会学でもなく文学と見做しているのだろうか。 もちろん私の個人図書室にもあるので引っぱり出してきた。

ついでにクイズ。ボルヘスの「個人図書館」百冊の中に、 日本から唯一選ばれている作品は何でしょう。答は明日。 (ヒント。源氏物語ではない。)

ブックフェスティバルで本の屋台が沢山出ているすずらん通りを抜けて、待ち合わせ場所の三省堂へ。 夕方から、T さんと会食。 入院手術が近いらしいので、その景気付けに。

2012/10/26

光陰

朝、窓を開けると空気が随分と冷たくなってきた。 いい季節だ。もう 10 度か 20 度くらい下がって欲しいものだが。 珈琲、ヨーグルトののち、朝食の支度。 獅子唐とじゃこの炒め煮、蕪の糠漬、納豆(葱)、 油揚げと青梗菜の味噌汁、御飯。 お弁当を詰めて出勤。

泊まり込みする人がいたようなので、今日は二番手。 午前中は粛々とお仕事。 昼食は持参のお弁当。茄子と獅子唐とピーマンと豚肉のタイ風バジル炒めかけ御飯。 午後も同じ調子で過して、 今日はかなり早めに退社。

帰宅して、お風呂に入ってから、夕食の支度。 今日も白菜消費作戦としてピェンロー。 茹で立ての枝豆でヱビスビールを飲みながら、 出来上がりを待つ。 鍋のあとは、卵と葱の雑炊。

そろそろ来年の手帳を選ばないとなあ、 と思い、月日の流れの速さに気付く。 今年もあと二ヶ月ほどですよ。 忘年会の予約も始まってますし、 おせちの予約すら始まっているのですよ。

2012/10/25

緊急修正

久しぶりに炊飯を失敗して、朝からブルー。 私は専用の土鍋で米を炊いているのだが、 自動炊飯器に喩えて言えば「スイッチを入れ忘れていた」系の失敗。 おかげで朝食は珈琲、ヨーグルト、林檎一つ。 お弁当作りも急遽取り止め。 ゆっくりと出勤。随分と気温が下がってきた。秋は来ぬ。

今日もオフィスに一番乗りで出社して、午前中は静かにお仕事。 昼食は近所の中華料理屋にて。 歳のせいだろう、午後になるともう疲れてしまう。 村上春樹的に言えば、やれやれ、 あるいは、いやはや、閑話休題、歳はとりたくないものだな。 夕方退社。

帰宅して夕食の支度。 米を炊いて、秋鮭と茄子を焼く。 秋鮭は塩と酢橘、茄子は生姜醤油で。 他に獅子唐とじゃこの炒め煮、白菜の浅漬、茄子の糠漬、 蕪と油揚げの味噌汁。 お風呂に入ってから、晩酌は畳鰯と 「それをお金で買いますか」(M.サンデル著/鬼澤忍訳/早川書房)を肴に冷やで五勺。

SNS を駆け抜ける白うさぎこと、 usaggr(うさがー) の Ver.1.2.3 がリリースされました。 「twitter に(文章のみだと)投稿できない」という不具合の緊急修正版。 古い API を使っていた我々が悪うございました、 としか言いようがないのだが、 すぐに修正しても Apple の審査に時間がかかってしまうので、 「緊急」修正が緊急にリリースされないのが、激痛。 この二週間弱でそっぽを向いてしまったユーザの方々が、 再び戻って来てくれればいいのだが。 そんなわけで是非、アップデートをお願いします。 まだお試しでない方も、この機会に是非、白うさぎの飼い主に。

facebook のアプリセンターには、 usaggr の利用者数は 4,000 人と表示されているが、 おそらく本当のアクティヴユーザ数はまだ千人くらいだと思う。 今なら、「あの usaggr を最初から使っていた」 と後で自慢できますよ。 あるいは、「あいつら(弊社若手)には以前から目をつけていた」と後々に自慢できます。 インストールするなら今だ。

2012/10/24

欧風カレーとは

珈琲のあといつものように、猫とヨーグルトを分けあってから、朝食の支度。 納豆(葱)、茄子の糠漬、油揚げと青梗菜の味噌汁、御飯。 週の中日でお弁当作りはお休み。 ちょっとゆっくりしてから出勤。

ゆっくりしたわりに今日はオフィスに一番乗り。 静かなうちに、頭を使うことをする。 昼食は近所の欧風カレー屋さんにてチキンカレー。 神保町には欧風カレー屋さんがいくつもある。 「欧風カレー」とは何か、という一般的な定義は良く分からないが、 神保町で欧風カレーと言えば、 ふかしじゃが芋とバタが出てきて、ライスにチーズがのっているイメージ。 午後はプログラムを書いてはテスト、結果を見てはプログラムを書く、みたいな繰り返し。 夕方、退社して、帰り道で散髪をして帰る。

帰宅して、お風呂に入ってから、夕食の支度。 いただいた立派な白菜を大量消費する方法はピェンローしかないな、 と思い、かなり時期は早いのだが鍋料理。ピェンローのあとは雑炊。 鍋料理、最高。雑炊、万歳。

2012/10/23

家電の未来

起床して珈琲、ヨーグルトで目を覚ましてのち、 朝食の支度。 納豆(葱)、胡瓜の糠漬、油揚げとしめじと葱の味噌汁、御飯。 お弁当を適当に詰めて出勤。 日差しも強くて、何だか蒸し暑い。 しかし、遠くからもくもくと黒雲が近付いて来ているみたい。

やはりオフィスの窓の外が段々と暗くなり、 丁度、正午くらいに、嵐のような激しい雨になる。 昼食は持参のお弁当。秋鮭と玉葱のマリネ、獅子唐とじゃこの炒め煮、白菜の浅漬、御飯。 お弁当を食べている内に、嵐は通り過ぎた模様。 午後はミーティングなど。 弊社オフィスの片隅を借りていつも作業している別のスタートアップ企業、 某 P 社の社長からテスト機を預かって、夕方退社。 この基盤剥き出しの謎の装置で、 スマートフォンが自宅の全ての家電の万能リモコンになり、 家の中でも外でも世界のどこからでも操作できるそうだ。 少なくとも、そうなるはずだと聞いている。

帰宅して夕食の支度。 茹で立ての枝豆で冷やを五勺ほど飲みながら、 御飯が炊き上がるのを待つ。 豚肉と茄子とピーマンと獅子唐のタイ風バジル炒め、 青梗菜のおひたし、白菜の浅漬、 巻湯葉としめじと葱の味噌汁、御飯。食後に林檎を一つ。 夜の読書は、図書館で借りた 「それをお金で買いますか」(M.サンデル著/鬼澤忍訳/早川書房)、など。

2012/10/22

武田百合子は怖い

今日は健康診断なので、朝食は珈琲のみ。 食材を使いたいところなのだが、昼食も抜きなので、お弁当作りもなし。 おかげでかなり余裕をもって出勤。 午前中はひっそり簡単なプログラミングなど。

午後から健康診断に出かける。 待ち時間の暇潰し用に「ことばの食卓」(武田百合子著/野中ユリ画/ちくま文庫) を持っていく。 なんとなく選んだわりに、ぴったり。 武田百合子の文章からは、病と老いと死の匂いがする。 清潔でないものを書いていて、病院や少女のように清潔だ。 暇潰し用にと持っていったのに、 健康診断は効率の良い流れ作業のようで、一時間もかからずに終了。

朝から絶食の上に血まで抜かれたので、 オフィスへの帰り道に思わずカツカレーを食べる。 毎日三食きっちりと、かなり食べていると思うのだが、 現在の体重は 54 kg だそうで、 成人して以来もっとも痩せていた昨年よりちょっとましな程度。 オフィスに戻ってきたものの、医者がくれた下剤がやたらに良く効いて、 あまり仕事にならず。 夕方退社。

帰宅して夕食の支度。 昼食がかなり遅かったので、軽めに。 豚肉と青梗菜と葱のかけ饂飩。食後に柿を一つ。 料理の合間に、いただいた白菜の一部を漬ける。 「中に青虫がいますから気をつけてください」 と言われていたのだが、本当にいたので驚いた。 夜は読書など。また、「バベルの図書館」(旧版)より、 第29巻「最後の宴の客」(ヴィリエ・ド・リラダン著/釜山健・井上輝夫訳/国書刊行会)。

2012/10/21

代書人バートルビー

昨夜の遅くに「代書人バートルビー」(H.メルヴィル著/酒本雅之訳/国書刊行会「バベルの図書館」9」) を読み始めて最後まで読んでしまい、 今朝は寝坊。珈琲と林檎を一つだけの朝食。

「代書人バートルビー」は時々、読み返してしまう不思議な魅力のある短編。 法律事務所を営む主人公がバートルビーという男を代書人として雇う。 なかなか有能そうに思えたのだが、 書写以外のどんな仕事をさせようとしても「せずにすめばありがたいのですが」 と静かに、しかし断固として断ることに、主人公は気付き始める。 状況は徐々に悪化して、ついにはバートルビーは書写も含めて一切の仕事をしなくなり、 何も「せずにすめばありがたいのですが」の状態で、 オフィスに完全に住みついてしまう、という奇妙な物語。 それだけの話なのだが、何か気になる短編である。 もし私が明日からオフィスで、全ての業務を「せずにすめばありがたいのですが」 と言い始めたらどうなるのだろう、とか、考えてしまうからだろうか。 恐しいことに、何の問題もなかったりして。

この短編を所収している「バベルの図書館」のシリーズも、 岩波文庫の「幽霊船 他一篇」も、現在入手し難いので、 なかなか人に薦められなかったのだが、 どうやら柴田元幸訳の「書写人バートルビー — ウォール街の物語」の pdf ファイルが インタネット上にあるようだ ("bartleby_h.pdf")。 柴田訳では、「せずにすめばありがたいのですが」が「そうしない方が好ましいのですが」 になっていて、酒本訳の方が私は好みなのだが、それは読者によりけりだろう。

昼食は、菠薐草のスパゲティ・アーリオオーリオ、鶏肉のオムレツにバジルソース。 午後、親切な知人から大量の野菜が届く。 傷まないうちにどうやって食べ切るか、または保存食化するか、腕の見せ所ではある。 先週は実家から送ってもらった食材で暮らしたが、 今日からしばらくはこの食材で暮らせそう。ありがたし。

夕方、図書館に本を借りに行くついでに、 スーパーで野菜以外の食材を調達。 帰宅して夕食の支度。 秋鮭を焼き、じゃこと獅子唐の炒め煮、 冷奴(葱と生姜)、白菜の浅漬、胡瓜の糠漬、しめじと葱の味噌汁、御飯。 食後に柿を一つ。

2012/10/20

種村季弘を読んでちゃ女性にもてない

昨夜はまた 9 時に寝てしまい、今朝、目が覚めたのは 8 時過ぎ。 また 11 時間寝てしまった。 昨夜食べ過ぎたので、朝食は珈琲、ヨーグルト、林檎を一つだけ。

朝風呂に入って、湯船で 「食物読本 種村季弘のネオ・ラビリントス6」(種村季弘著/河出書房新社) より、「食物漫遊記」を読む。 種村季弘の書くものは女性にうけない、というのは本当だと思う。 同じような博覧強記の市井の学者に澁澤龍彦がいるが、似て非なり。 開高健が女性にうけないのと共通点があるかも。

今日、湯船で読んだ箇所は、画餅を食う話、というタイトル。 天下の美食家として知られた蘇東坡の食通はあまりあてにならない、 という歴史的逸話から始まり、 名代のお店のうまいに決まってるものを食べに行ってうまいと書くのは「お上りさん」であって、 軽率な嘘をものともせず夢想を表現する蘇軾が文章家、食通として一目置かれるのが文明と言うものだ、 と言う批判が展開される。 さらに、落語の「長屋の花見」の歴史につなげるところは、さすが博覧強記の種村先生。 そして、最後は種村先生自身が学生の頃のいじらしいエピソード。

著者は赤貧洗うが如しの貧乏暮らしで、 同じように貧乏な仲間どうしで、 「駒込クッキングスクール」の校舎を見下ろす位置にあるアパートに屯していた。 貧乏暇だらけの著者たちは毎日のように、この校庭を歩く女子学生を双眼鏡で覗いて暮らす、 変態学生だったのである。 そんなある日、 クッキングスクールで学園祭が開かれ、試食の食べ放題企画があるという情報を得た。 学園祭当日、著者たちは一人ずつ偵察に行くのだが、 バンカラ学生ならではの羞恥心と意気地なさ、 若い女性たちの花園で図々しく試食するなんてことができようはずもない。 みなそれぞれに、いかに素晴しいものを食べたかと言うことを、嘘八百で報告する。 これが実にいきいきとした描写で、 これは余程うじうじしたことのある人間でないとここまでいじらしくは書けまい、 と思うほど、可笑しい。ある意味、「長屋の花見」を越え、ニーチェにすら近い。 こんな具合であるから、種村季弘が女性に好かれないのはもちろん、 こんなの読んでちゃもてないな、とも思うわけである。

早めの昼食は、出来合いの鰻でひつまぶし、菠薐草のおひたし、白菜の浅漬、しめじと豆腐と葱の赤だし。 午後は、自宅の ubuntu を 12.04 に upgrade しながら、 暇潰し用の当たり障りのないエンタテインメント本のストックより、 「催眠 (上・下)」(L.ケプレル著/ヘレンハルメ美穂訳/ハヤカワ文庫) を読み始める。 upgrade も済んだので、ちょっと横になったら、また二時間以上寝てしまった。 ここまで眠れるのは、やはり病気だろうか。たまたま明後日は健康診断で良かったかも。 夕方になり、夕食の支度。 冷奴(葱、酢橘、薄口醤油)、枝豆、鰯の生姜煮で、ヱビスビールを小一本だけ。 のち、しめじの卵とじ饂飩。食後に柿を一つ。

2012/10/19

ドッグフードを食べる

昨夜は 9 時過ぎに寝てしまって、今朝、起きたのは 8 時近く。 眠り病だろうか。 まだ阿佐田哲也みたいに昼間に突然寝たりはしないので、 ナルコレプシーではないと思う。 珈琲、ヨーグルト、林檎を一つで目を覚ましてから朝食の支度。 鰯の生姜煮、納豆(葱)、莢隠元と葱の味噌汁、御飯。 お弁当に塩豚の炊き込み御飯の残りを詰めて出勤。

昨夜の内に、usaggr の次期ヴァージョンの社内リリースが出ていたので、 午前中は手持ちの iPhone4s (iOS5) でテスト。 とは言え、闇雲かつ積極的に使ってみます、というだけの偽テスター。 弊社は超零細なので、きちんとテスト体制を組むことが難しく、 自分たちで使ってみてバグや問題点の洗い出しをするしかない。 このことを、業界では「ドッグフード(を食べる)」と言う。 ちなみに、知り合いのネットワークハッカー N さんが、 「キャットフードを食べた」と言っていたが、あれはこのことではないと思う。 とは言え、この「ドッグフード」の語源は "Kal Kan" の社長のエピソードだという説もあるので (see "Eating your own dog food" in Wikipedia)、 キャットフードでもいいのかも知れない。 確か N さんは、「鳥の餌も食べたことがある」と言っていたような気がする。 何かの隠語だろうか。

午後は主にミーティング。 夕方、退社して近所のベルギービール屋で、 種村季弘の「食物漫遊記」(河出書房新新社「食物読本 種村季弘のネオ・ラビリントス6」、所収) を読みながら軽食でビールを一杯。 そののち、近所でラーメンを食べて帰る。 神保町の良いところは、ラーメン屋とカレー屋と餃子屋については、 いくらでも選択肢があるところだ。

2012/10/18

二枚目のエースのパラドクス

またしても良く寝た。 週の終わりに近付いてようやく体調が戻ってきたような。 珈琲、ヨーグルトのち、朝食の支度。 納豆、胡瓜の糠漬、莢隠元の味噌汁、御飯。 お弁当を詰めて出勤。

ようやく調子が上がってきたので、プログラム書きなど。 昼食は持参のお弁当。 鰯の生姜煮、筑前煮、白菜の浅漬、玉葱のピクルス、御飯。 昼あたりから雨が降り出した。 夕方、退社。

帰宅して夕食の支度。 冷奴(葱、生姜)、鰯の生姜煮、 白菜の浅漬、塩豚の炊き込み御飯に葱と粉山椒、とろろ昆布と葱の澄まし汁。 食後に柿を一つ。

ブリッジというトランプゲームでは、各プレイヤーに 13 枚ずつカードが配られる。 今、あるプレイヤーに「エースを持っていますか」と尋ねたところ、 答は「イエス」だった。 このときに、そのプレイヤーが二枚以上エースを持っている確率と、 「スペードのエースを持っていますか」と尋ねて答が「イエス」だったときに、 そのプレイヤーが二枚以上エースを持っている確率を比べると、 後者の確率の方がずっと大きい。 これは、よく考えると当たり前なのだが、何故か奇妙な気がする。 前者の方がずっと大きいような気がするのである。 しかし、エースを一枚以上含む手と、そのエースがスペードである手では、 前者の方がヴァリエーションがずっと広いので、 その内で、二枚以上のエースを含む手の割合、すなわち確率は小さくなる。 人間の直感が何故か、正しい確率と一致しない例の一つで、 面白いのは、どうして人間は明らかに間違っている確率を直感するのか、という疑問の方だろう。 (Futility Closet "The Paradox of the Second Ace"より。)

2012/10/17

法螺吹き友の会

昨夜は夕食後に急激に眠くなって、そのまま今朝まで寝てしまった。睡眠 11 時間弱。 良く寝たせいか、かなり体調が改善。今日をおとなしく暮らせば復活しそう。 珈琲、ヨーグルト、柿を一つの朝食のあと、出勤。

今日は三番手だ、珍しいなあ。 午前、午後と軽めのタスクで流し打ち。 昼食は近所のカレー屋さんにて、チキンカレーの 10 倍。 新刊書店で 「法螺吹き友の会」(G.K.チェスタトン著/井伊伸彦訳/論創社) を買う。 嵐が近付いているようなので、 雨が降り出す前に早めに退社しようと思っていたら、 ぎりぎり間に合わなかった。 会社に置いてあった小さな折り畳み傘が頼りの帰路。

帰宅してお風呂に入って身体を温めてから、 晩酌しながらの夕食の支度。 (晩酌しながら夕食の支度、って何か変かな。) 菠薐草のおひたし、白菜の浅漬で、冷酒を五勺。のち、 鶏笹身の塩麹漬け焼きに酢橘を絞り、 胡瓜の糠漬、莢隠元と切干し大根の味噌汁、卵かけ御飯。

夜の読書は「ニーチェ」(三島憲一著/岩波新書)など。 今週はニーチェ週間。

2012/10/16

ダ・ヴィンチの料理ノート

今週はどうも体調がいまいちだな…… まだ舌が腫れている。 珈琲、ヨーグルト、林檎一つで目を覚ましたあと、 バゲットの最後の残りでフレンチトーストとカフェオレの朝食。 お弁当を詰めて、即出勤。

朝の早い関連会社 P 社の G 社長が先に来ていたので、 今日はオフィスに二番乗り。 自宅のエアコンの型番を教えてくれと頼まれていたので、 G 社長に報告しておく。 昼食は持参のお弁当。 筑前煮、鰯の生姜煮、菠薐草のおひたし、玉葱のピクルス、御飯。 午後はミーティングなど。 夕方、退社。

帰宅して、まずお風呂に入ってから、夕食の支度。 枝豆、鰯の生姜煮で、冷酒を五勺ほど。 のち、ハムエッグ、キャベツの酢漬け、茄子の糠漬、じゃがいもと隠元豆の味噌汁、御飯。 食後に柿を一つ。和歌山の種なし柿。

夜は静かに読書など。 「レオナルド・ダ・ヴィンチの空想厨房」(S.ラウス&J.ラウス著/佐竹敦訳/東京図書)。 食についてはほとんど何も書き残さなかったとされていたダ・ヴィンチが、 実は料理ノートを書いていて、その写本が発見された、 という設定での偽書「ロマノフ写本」全文とその解説。 この大真面目な馬鹿馬鹿しさが素敵。 例えば、ダ・ヴィンチの有名な「ヘリコプター」の設計図は、 実はソーセージ用の肉を挽くための「ミキサーの羽の付加装置」だったのだそうだ。 そんな奇書なのだが、著者たちの 「レオナルド・ダ・ヴィンチのように、あらゆることに興味を持った人物が、 食物や料理についての関心事の記録をほんの少ししか残していないというのは奇妙なことだと、 ずっと私は思っていた」、という記述には同感だ。

2012/10/15

シュタインのパラドクス

ああ、また月曜日か。毎日が日曜日ならいいのに。 珈琲とヨーグルトで目を覚ましてから、 バゲットでフレンチトーストを作って朝食。 お弁当を詰めて出勤。

今朝も一番乗りだ。 昼食は持参のお弁当。 筑前煮、鶏笹身の塩麹漬け焼き、大根の浅漬、御飯。 午後は最近の懸案だった OS のアップグレード。 ubuntu 12.04 LTS へ。 時間はかかったが、特に問題なくできたみたい。 その間に、「シュタインのパラドクス」の解説記事、 "Stein’s paradox in statistics" (B.Efron and C.Morris, pdf)を読む。 面白い。 複数の(実際は3つ以上の)変数を一緒に考えるときは、 算術平均が期待値の必ずしも最も良い推定量ではない、 という一見、古典的な統計理論を真向から裏切るような例。 例えば、複数の野球選手の打率を考えるとき、 単純にヒット数を打席数で割るよりも良い推定方法がある。 うーむ、統計学は深いな。 夕方、退社。

帰宅してお風呂に入ってから、夕食の支度。 枝豆、筑前煮、ロースハムとトマトと胡瓜のサラダで、冷酒を五勺ほど。 そののち、カレー饂飩に油揚げと白葱の刻みをトッピングして、さらに一味を少々。

まだ月曜日で、しかも、今日はほとんど仕事らしい仕事をしなかったのに、 変に疲れが残っていて、舌も腫れているような感じ。 もう、ポンコツ車をなだめなだめ運転しているようなイメージなんだなあ。 お灸でもして寝よ。

2012/10/14

塩麹

起床。 カフェオレで目を覚ましてから、 朝食にサンドウィッチを作る。 トマト、胡瓜、ロースハムのハム野菜サンドと、 茹で卵、玉葱ピクルス、姫胡瓜糠漬の卵サンドの二種類。 朝風呂に入って、湯船で 「ソウル・コレクター」(J.ディーヴァー著/池田真紀子訳/文春文庫) を読み始める。 休日用の当たり障りのないエンタテインメント本ストックより。 風呂掃除や洗濯など家事をしているうちに、昼。 昼食は酢キャベツと塩豚とじゃがいもの煮込みと、バゲットを二切れほど。

実家から、野菜など食材の詰め合わせが届いた。 中に瓶詰めの塩麹が入っていて、 こういう「ブーム」ってあんな田舎にまで波及するんだなあ、と感心。 IT業界にいると、 「えっ、新聞とかTVとかって、まだユーザいるの?」なんて馬鹿にしがちだ。 実際、若い人に訊いてみると、新聞を読まないのは勿論、 TV も持っていないことが多い。 ニュースを知らないわけではない、言わゆる「新聞」を読んでいないのである。 動画を観ないわけではない、言わゆる「TV 番組」を観ていないのである。 しかし、私の実家の両親のように秘境に暮していても、 「塩麹」ブームが来るところからして、 オールドメディアの宣伝力も大したものだ。

空気もひんやりと冷たい快適な午後を読書で過し、 夕方になったら、心静かに夕食の支度。 油揚げの白葱挟み焼き(最近の好物)と、実家から届いた枝豆で、 ペールエールを一本だけ。枝豆、美味しいな。 そののち、鶏笹身肉を塩麹に漬けて焼き、 菠薐草のおひたし、茄子の糠漬、じゃが芋と三つ葉の味噌汁、御飯。 最近、歳のせいであまり量を食べられないこともあり、 小さな料理を沢山並べる食卓になってしまう。 私はこれを「愛人系」と呼んでいるのだが、 人に意味が伝わるのかどうか分からない。

2012/10/13

ドレッシング

昨夜はかなり遅かったので、寝坊。 珈琲とミルクで目を覚ましてから、 切ったバゲットにチーズとトマトを乗せてオーヴンで焼くだけの朝食。 手抜きのわりに美味しい。トマトとチーズは安心の組み合わせだ。 即、東京駅に向かう。

午前中は、数理ファイナンス関係の勉強会に参加。 確率制御とベルマン原理など。 次回再来週はベルマン方程式に進むので、 是非、粘性解理論の入門的解説をしてほしい、とスピーカにお願いしておく。 昼食は出席者と一緒に、近くのインド料理屋にて。

東京駅あたりで、数百ほども日本の国旗を掲げた大勢の集団に出会う。 拡声器越しの女性リーダーの叫び声が激し過ぎて何を言っているのか良く分からないが、 中国人と朝日新聞を攻撃しつつガンバレ日本、なデモ行列らしい。 ニュースによれば、今日は別の場所でも大規模な反原発デモが開かれているらしいし、 最近は主張の内容や思想の方向性に関わらず、デモが人気みたい。 きっと、民度が上がってきたんだね(微笑)。 帰宅して、昼寝。夕方まで熟睡してしまった。 こんなに寝てばかりいると、 一所懸命がんばって群集しては叫んでいる善良な人々に申しわけない、 と反省する夕べ。

夕食の支度。酢橘ポン酢ベースのドレッシングを作って、トマトと胡瓜のサラダ。 ドレッシングって、特に意識せずにでたらめに作ったときに限って、 たまたま美味しいような気がする。 自家製の塩豚を使ってカルボナーラ。食後に林檎のヨーグルト和え。 夜は静かに読書など。

2012/10/12

揚げ物パーティ

朝から良い天気。また昼間は暑くなりそうだ。 珈琲、ミルク、ヨーグルトで目を覚ましてから、 納豆(白葱)、姫胡瓜の糠漬、油揚げと三葉の味噌汁、御飯の朝食。 お弁当用として、久しぶりにサンドウィッチを作る。

出勤してお仕事。 昼食は持参のサンドウィッチ弁当。具は二種類で、 茹で卵と玉葱のピクルスと姫胡瓜の糠漬を刻んでマヨネーズで和えたものと、 豚ロースハムとゴーダチーズとトマト。 姫胡瓜の糠漬が漬かり過ぎたので、 ピクルス的に使えるかもと思って入れてみたら、けっこう美味しかった。

午後、オフィスに TV 撮影クルーがやって来る。 と言っても、残念ながら弊社の取材ではなく、 弊社の姉妹会社とでも言うか、出資者が同じ別の 会社の社長 T さんの取材。 情報 7days 何とかと言うニュース番組の、 「未来のノーベル賞受賞者を探せ!」みたいな企画らしい。 もう明日放送だとか(多分、一、二分くらい)。 これを機会に「アイアンマン」トニー・スタークの女性版、 天才美人科学者 CEO として売り出してもらって、 ついでに(?)弊社もその勢いにあやかれないものだろうか。 おせちもいいけどカレーもね、H 社もいいけど M 社もね、という感じで。

引き続き夕方から、 弊社の某サーヴィス開発のテストに協力してくださった方々への御礼のパーティ。 予想以上に沢山の方に来訪していただいた。 オフィスの片隅でささやかに、おもてなしは近所の肉屋さんの揚げ物で。 いつか大成功して、シャンパンとか買えるようになったらいいな。

2012/10/11

Scala と老眼鏡

今日も夢現に「古楽の楽しみ」を聞いているうちに二度寝して寝坊。 起床して、慌てて米を炊く。 珈琲で目を覚ましてから、朝食の支度。 納豆(白葱)、姫胡瓜の糠漬、巻湯葉と三つ葉の味噌汁、御飯。 さらに全速力でお弁当も作って、出勤。 今日は天気も良く、暑くなりそう。また夏日だそうだ。 早く隠居したいものだなあ。

出社して、平々凡々と仕事。 昼食は持参のお弁当。塩豚丼にキャベツのピクルス添え。 昼休憩に新刊書店で 「喜ばしき知恵」(F.ニーチェ著/村井則夫訳/河出文庫)を買う。 午後は主に Scala プログラミング。

Scala は凝縮度の高いコードが書けて面白いけれども、 それだけ頭を使うみたい。 それに、シンタックスがどうも目に優しくない。 そういった意味では、私のような老人にはなかなか厳しい言語だ。 それはさておき、 近頃、本屋のレジの横などでついでに売られている老眼鏡に目が行きがちの私。 老眼鏡か二焦点レンズの眼鏡を誂えようかなあ、 と本気で思っています。

夕方、ちょっと早めの退社。 スーパーで食材などを買って、夕食の支度。 塩豚とじゃが芋の酢キャベツ煮込み、 バゲットに焼きトマトとチーズのオープンサンドウィッチ。 食後に林檎を一つ。

2012/10/10

従業員一同

普段にも増して良く眠れるもので、なかなか起きられず。 珈琲、ヨーグルト、林檎一つの朝食をとって慌てて出勤。 今日は週の中日でお弁当作りは休みなので助かった。

今日はオフィスに一番乗り。 いつもと違ったタイプの作業をしようと思い、 Gimp でイメージ図を作ったり。 昼食は近所の鮨屋にて、お任せにぎり。 新刊書店で「暮しの手帖」別冊の「自家製レシピ 秋冬編」などを買って帰る。 夕方退社。神保町あたりもすっかり涼しくなった。

帰宅すると、ネットワーク・ハッカーの N さんから綺麗な和紙の封筒が届いていた。 やれやれ、また結婚式か、賃貸契約更新も近くて家計は火車なのに、 横浜の旧家の御曹司には御祝儀をどれくらい包まねばならんのかのう…… と思いながら開封すると、「事務所移転のお知らせ」だった。 「従業員一同さらに専心努力」って、代表・社長と専務理事と従業員全員合わせて、 一人と一匹じゃん。 引越し祝いは先週済ませたので、とりあえず御祝儀は払わなくて済んで良かった。

夕食の支度。 冷奴(白葱と酢橘ポン酢)、油揚げの葱挟み焼きで冷酒を五勺ほど。 そのあと御飯を炊くのが面倒だったので、 いただきもののペスト・ジェノヴェーゼで茄子とバジルのスパゲティ。 昼間にオフィス用の珈琲豆を SBUX で買った時にもらった試供品のヴァニラ風味粉末珈琲を使って、 食後のミルクコーヒー。意外に美味しい。

2012/10/09

献立日記

眠い……7 時間は寝たけど、あと 5 時間くらい寝たい。二度寝で少し寝坊。 珈琲、ヨーグルトで目を覚ましてのち、 キャベツの炒めもの、納豆、大根と油揚げの味噌汁、御飯の朝食。 鯖寿司を作ったときの残りの酢飯を使って、 ちりめんじゃこと姫胡瓜と白胡麻だけの貧乏散らしのお弁当を作り、出勤。

午前中は先週していたことを思い出したり。 昼食は持参の貧乏散らし弁当。 さすがに清らかな味わい。 午後はミーティングなど。 夕方退社。朝夕はずいぶんと涼しくなった。 ジャケットが必要なくらい。

冷奴(白葱と酢橘ポン酢)、大根おろしとちりめんじゃこ(二杯酢と山葵)で、 冷酒を五勺ほど。 のち、キャベツの酢漬けベースの塩豚とじゃが芋の煮込み、 卵かけ御飯と、三つ葉の赤だし。食後に林檎を一つ。

毎日、特に何事もなく静かに淡々と過ぎて行くので、 日記が沢村貞子の「献立日記」みたいになってしまう。 ついこの前、正月だったような気がするのだが、 もう近所のスーパーの店頭にはハロウィンのかぼちゃが飾られ、 おせち料理の受付が始まっている。 滅多に行かないので噂に聞いただけだが、百貨店は既に年末商戦、だそうだ。 少年老い易く、学成り難し。 「さあ今日も、ささやかなおそうざいを一生懸命こしらえましょう……」 (「わたしの献立日記」(沢村貞子著/中公文庫)より)。

2012/10/08

鯖の棒寿司

また十時間も寝てしまった。 珈琲、ヨーグルト、いただきものの栗渋皮煮の軽い朝食。 そうこうしている内にすぐに昼食の支度の時間。 米を炊いて酢飯を作り、鯖の棒寿司を巻く。 普通の棒寿司は太過ぎて食べ難いと常々思っていたので、 鯖を上下半身ずつに分けて細く巻いてみた。 ちょっと落ち着いた方が美味しいので、棒寿司は夕食用においておく。

昼食は余った酢飯をおむすびにして、 茄子の糠漬と、鯖の中骨を使った船場汁。 少し横になろうかな、と思ったら、また二時間以上寝てしまった。 今日も一日の半分以上も睡眠。 ロングスリーパーの自分がうらめしい。 短い午後は、掃除機がけや、キャットフードの買い出しなど。

夕食は冷奴(生姜と生醤油)と姫胡瓜(赤味噌)をお供にペールエイル一本で始め、 その後、鯖の棒寿司、卵と三つ葉の澄まし汁。 鯖の棒寿司は初めて自分で作ってみたのだが、 美味しくできたし、狙い通りの一口サイズ。 鯖寿司はさほど難しくない類の料理だと思う。 勿論、プロの逸品とは比較にならないが、 自分の好みにに調整できるし、 一旦鯖を塩すれば残りは、締め鯖、酒焼き、船場汁、と各種料理に展開できて無駄がない。 しかも、鯖は最も安価な魚だ。有り難いことである。 食後に林檎を一つ。

2012/10/07

鯖を〆る

10 時間ほど寝てしまって、遅い起床。 旅疲れと、雨の涼しさのせいだろう。 珈琲、ヨーグルト、いただきものの栗渋皮煮の朝食。 朝風呂に入り、湯船の読書は 「雇用の常識 決着版」(海老原嗣生著/ちくま文庫)。 洗濯などの家事ののち、早めの昼食。 キャベツ炒め、茄子の糠漬、玉葱の酢橘ピクルス、大根の味噌汁、 焼き海苔つきの卵かけ御飯。

しばらく昼寝。 二時間以上寝たが、まだまだ眠い。 この頃は、数日も根を詰めたり、 いつもと違う予定が続いたりすると、 二日や三日では調子が戻らない。 歳だからしようがないのだが、 どこか涼しい所に引っ込むまで何とか、無事に暮らしたいものだ。

午後も掃除や、片付け、買い出しなどの家事。 買って来た鯖をまずベタ塩にして冷蔵庫へ。 お店がお客に出すような締め鯖だと、 鯖をまず砂糖で軽く〆ておいてから塩で本〆したりするらしいが、 面倒だし、なんとなく砂糖は気味が悪い。 それに、以前に京都で好みの味の棒寿司に出会ったときに作り方を尋ねてみたら、 やはり塩して酢、という単純な方法だったし。

夕食の支度。 塩のあと酢で軽く〆た鯖の腹身を短冊に切り、大根おろしと山葵と二杯酢で。 これで冷酒を五勺ほど飲みながら、御飯の炊き上がりを待つ。 のち、腹身短冊をとった鯖の背側を酒焼きにし、 キャベツのピクルス、じゃが芋の味噌汁、御飯。 鯖の残りは明日以降、棒寿司などになる予定。 こういう鯖の食べ方はイラストレイターの矢吹申彦の書いたもので学んだのだが、 何はともあれ鯖は有り難い魚だ。鯖よ永遠に。 食後に冷やした桃を一つ。

2012/10/06

レストランの豆腐屋でパンを買う

山奥の大学で開かれている小さな研究会の二日目。

土曜日は大学内の施設も、キャンパス前のバス停もお休みらしい。昼休憩に散歩がてら、最寄のバス停を確認に行き、どんぐり拾いをしながら戻ってくる。徒歩圏内にある唯一のレストランだという豆腐屋で焼きそばパンを買って昼食にする。

最近は人里離れた場所に大学を作るのが流行っているようだ。ここまで隔離された環境だと、勉強や研究もさぞ進むことだろう。近いうちに日本の大学の知的生産性は急上昇するかもしれない。

夕食は新幹線の中で穴子飯。車中の読書は "Winter House" (C. O'Connell 著/ Berkeley Novel).

2012/10/05

薬膳

早起きして、新幹線で移動。山奥にあるキャンパスで開催されている応用数学系の研究会。

夜は薬膳台湾料理屋で会食。これで三日、会食続き。今日は薬膳なので少しは身体が癒されるのではないかと期待。

2012/10/04

夏の名残

8 時近くまで寝てしまった。いくらでも眠れる昨今。 昨夜は食べ過ぎたし、今日の昼は会食の予定があるので、 朝食は珈琲とヨーグルトだけ。 慌てて出勤。 秋晴れで厳しい日差し。

午前中は Scala のお勉強など。 お昼は、東京に出張中の K 大の Y さんと洋食屋で会食。 また一人、 usaggr のアクティヴユーザを育てる、 地道な宣伝活動。

外はかなり暑い。秋晴れと言うより、まだ夏の名残りか。 オフィスに戻って、午後はミーティング。 開発計画が始まったばかりの新サーヴィスの UI について。 こういう夢を相談しているときが一番楽しいのだが、 「あとは作るだけです」のパートが大変なのだろうなあ。 夕方、退社。

帰宅して夕食の支度。 大根のみじん切りと卵の雑炊、南瓜の煮付け、キャベツ炒め、茄子の糠漬と玉葱のピクルス。 冷酒を五勺ほど。 急に激しい雨が降り出した。この前の台風の時をも凌ぐような豪雨。 夏の置き土産だろうか。

2012/10/03

引越し祝い

曇り空。今日も気温が低くて結構なことだ。 珈琲、ヨーグルトののち、 焼き鯖の梅肉和え、茄子の糠漬、長葱と油揚げの味噌汁、 卵かけ御飯の朝食をとって出勤。

今日はオフィスに一番乗りだ。 午前中は Scala のお勉強など。 難しい言語だなあ、Scala って……。 昼食は近所のカレー屋さんにて。 午後も同じ調子で過して、夕方退社。 四谷に向かう。

夜は四谷の中国料理屋にて、ネットワーク・ハッカー N さんの引越し祝い。 猫を飼い始めたので、前の 3 倍の広さの住居に引っ越されたそうだ。 帰りの電車で、英文を暗唱していたら乗り過してしまい、 一つ先の駅から雨の中を歩いて帰ることに。 すっかり冷え切ってしまった。お風呂であったまろう。

2012/10/02

偏在の未来

昨日から急激に気温が下がって、涼しい朝。 年老いた身には、気圧や気温の差がこたえる。 珈琲、ヨーグルトのあと、 焼き鯖の梅肉和え、納豆(長葱)、茄子の糠漬、長葱と油揚げの味噌汁、御飯の朝食。 お弁当を詰めて出勤。

弊社オフィスの一角に間借りしている某スタートアップ企業の G 社長が、今日も私より先に来ていた。 今日は社長自ら基板に半田付けしている。 他にも、電話で工場に何事かをかけあったりと、大変そうだなあ。 そりゃ、大学を卒業している暇なんてないかもね。 昼食は持参のお弁当。南瓜の煮付けと、さんま御飯。 午後はミーティングなど。

夕方、件の G 社長が現在開発中の某システムのデモをしていた。 「未来は既にある。ただ偏在しているだけだ」、と言ったのは、 ブルース・スターリングだったっけ、エスター・ダイソンだったっけ。 最近、色々なことが思い出せないのだが、 もう既に若年性痴呆と言うジョークは通じず、 加齢による自然な老化としか見てもらえない哀しさ。

夕方退社。帰宅して夕食の支度。 南瓜の煮付け、油揚げの葱はさみ焼きで、冷酒を五勺。 のち、キャベツ炒め、船場汁、御飯。

2012/10/01

台風一過、涼しい秋がやって来た……のはずだったのに、朝から蒸し暑い。 日差しの厳しさと言い、ぐんぐん上がる気温と言い、まさに夏。 腹立たしいが、この気持をどこに向けて良いものやら。 昔、傲慢な王様が荒れる海に腹を立てたあまり海岸で波を鞭打った、 というエピソードを思い出した。 珈琲、ヨーグルトのあと、 焼き鯖の梅肉和え、納豆、豆腐と長葱の味噌汁、御飯。 お弁当を詰めて出勤。

午前中は Scala のお勉強。 昼食は持参のお弁当。南瓜の煮付けと秋刀魚御飯。 新刊書店で「催眠 (上・下)」(L.ケプレル著/ヘレンハルメ美穂訳/ハヤカワ文庫)を買った。 午後はプログラミングなど。 夕方退社。

帰宅して、夕食の支度。 冷奴(酢橘、生醤油)、焼き鯖の梅肉和え、キャベツ炒め、大根の千切りと油揚げの味噌汁、 卵かけ御飯。 食後に桃を一つ。

昨日、洗剤を切らせてお風呂の掃除が出来なかったので、 今日のお風呂の前に。 帰り道に 128 円で買った詰め替え用洗剤で掃除。さすが化学の力。 湯船も綺麗さっぱりして、気分良く入浴。

2012/09/30

さんま御飯

今日も十時間睡眠。ロングスリーパーの自分が恨めしい。 台風が近付いているらしいが、外は快晴。 台風の影響か、少し蒸し暑い。 珈琲で目を覚ましてから、朝風呂に入る。

朝昼兼用の早めの昼食は、 玉葱入りのスクランブルド・エッグ、茄子の糠漬、豚汁、御飯。 午後になって、帝都東京にも大雨洪水注意報の他、暴風警報が出たが、 まだ晴れ間も覗いていて夏のよう。 午後は、昼寝を二時間ほどしてから(まだ眠れる!)、掃除あれこれと料理の仕込み。 キャベツ炒め、キャベツのピクルス、玉葱の酢橘風味ピクルス、 南瓜の煮付け、焼き鯖の梅肉和えを作り置き。 合間に 「ディミター」(W.P.ブラッティ著/白石朗訳/創元推理文庫) を読了。

夕食は、冷奴(生姜、生醤油)、南瓜の煮付け、台風情報を肴に冷酒を五勺ほど始め、 そののちメインはさんま御飯。 塩焼ばかりでは芸がないので、ちょっと手間をかけてみた。 身は醤油に漬けてから焼き、 骨でとっただしを酒と濃口醤油で調味したもので米を炊いて、 ほぼ炊き上がってから身とあわせて蒸らし、かき混ぜて完成。 大根の千切りと油揚げの味噌汁をつける。

日曜の夜から翌朝までに通り過ぎる台風は、 職場に徒歩で通える私には全く楽しくない。

2012/09/29

幸せの秘訣

9 時間睡眠。 珈琲で目を覚ましてから、朝風呂。 洗濯をしてから、 御飯を炊いて、朝昼を兼ねた早めの昼食。 鯖の塩焼、茄子の糠漬、豚汁、御飯。 二時間ほど昼寝。

午後は「ディミター」(W.P.ブラッティ著/白石朗訳/創元推理文庫) を読んだり。 台風の影響だろうか、気温が高い。 夕方涼しくなってから、近所の図書館に本を返しに行き、 ついでに雑誌などを閲覧。 帰り道のスーパーで食材を買う。 いよいよ秋刀魚の値段が下がってきた。 見るからに美味しそうな大きくて太った立派なものはまだ高価だが、 小型のものは百円を切っている。二匹購入。

帰宅して夕食の支度。 ペールエール一本をお供に、冷奴(生姜、生醤油)で始め、 油揚げの葱はさみ焼きと続け、 いよいよ秋刀魚を焼く。大根おろし、酢橘、生醤油。 そのあと、何か御飯ものを作ろうと思っていたが、 既にお腹一杯。食後に冷やした梨を一つ。

今日も口福だった。安上がりな好みは幸せの秘訣である。 ご先祖さまや、特に母と祖母には感謝せねば。

2012/09/28

梨と酒

あまりに良く眠れ過ぎ……今日も寝坊。 珈琲、ヨーグルト、巨峰ジャムだけの簡単な朝食をとり、 すぐに出勤。 早めの昼食は、近所のインドカレー屋さんでキーマカレー。 昼休憩に新刊書店で 「夢幻紳士 怪奇篇」(高橋葉介作/ハヤカワコミック文庫) を買う。 午後は Scala の勉強などして、夕方退社。

随分と涼しくなってきたので、今日は家まで徒歩で帰ることにする。 途中の中華料理屋で餃子などの夕食。 帰宅して、まずお風呂。 湯上がりに、冷やした梨で冷酒を一合ほど。 白玉ほどではないが、歯にしみとおるようである。

2012/09/27

ペシミズム

曇り空。8 時間以上は眠っているのだが、まだまだ寝たりない。 珈琲で目を覚ましてから、朝食の支度。 納豆、胡瓜の糠漬、豚汁、御飯。 お弁当を作って出勤。冷蔵庫の中身の事情で、 じゃこと梅干しだけの日の丸弁当。

季節の変わり目は調子がでないなあ……と言いたいところだが、 調子の良い時がだんだんとなくなって行くことが、まさに年をとるということかな。 昼食は持参の清貧弁当。 昼休憩に新刊書店で 「人間とは何か」と 「不思議な少年」(どちらも、マーク・トウェイン著/中野好夫訳/岩波文庫) を買う。 トウェインって晩年にはこんなにペシミスティックになってしまったのだなあ、 という語られ方をするけれども、 最初からペシミスティックだったような気がする。 午後はミーティングなど。 夕方、退社。帰り道に近所で食材を買う。 鯖が安い。

帰宅して夕食の支度。 メインは鯖。 私は青魚好きで、特に秋刀魚と鯖と鯵さえあれば、とりあえず OK だ。 他の好物も、大根とか、豆腐とか、皮蛋とか。 育ちの卑しいせいだろうとは思うが、非常に経済的な嗜好で良かった。 鯖の塩焼き、大根おろしで、酒を五勺。 そののち、豚肉と大根の千切りとしめじと舞茸を土鍋に茹でて、 饂飩をしゃぶしゃぶ風に食す。 つけ汁は生醤油に酢橘を一個分、搾ったもの。 夜は「人間とは何か」を読んだり。

2012/09/26

運転免許

良い天気。今日は気温が上がりそう。 いつもの珈琲、ヨーグルト、巨峰ジャムのあと、 しめじと舞茸と油揚げの炊き込み御飯の残りと豚汁、胡瓜の糠漬の朝食。 お弁当作りは休みなので、ちょっとゆっくりして出勤。

早めの昼食は、近所の洋食屋にてサーロインのステーキ。 ついでに、運転免許証の更新に行く。 免許を取得して以来、一度も車を運転したことのない超優良ドライバなので、 合計一時間あまりで簡単に終了。 自動車運転免許って、信頼度の高い身分証明書として通っている割に、 取得も更新も手続のセキュリティがかなり善意に基いているな、と思う。 そもそも、自動車の運転の安全性自体が激しく善意に基いているので、 それでいいのかも知れない。 オフィスに戻る。 夕方退社。 日が沈むと、急に涼しくなる感じ。

帰宅して夕食の支度。 三葉のおひたし(酢橘ポン酢)、豚肉とピーマンの炒めもの。 冷酒を五勺ほど。 卵かけ御飯、大根の千切りと豆腐の味噌汁。

2012/09/25

お好み焼き

夜の雨も朝にはあがっていた。 今日は一気に気温が下がったみたい。 私のような老人には、気温の上下が身体にこたえる。 いつもの納豆定食の朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。

午前中は主にプログラミング。 昼食は持参のお弁当。しめじと舞茸と油揚げの炊き込み御飯に三つ葉を散らしたもの。 昼休憩に新刊書店で 「暮しの手帖」と「四季の味」の最新号を買う。 雨は降らないが、厚い雲が空を覆っている。 午後は午前の続きなど。 夕方退社。

帰宅して、まずお風呂。 湯上がりに、冷やした梨を一つ。 夕食は、 「暮しの手帖」に刺激されて、お好み焼き(豚玉)。 豆腐と三つ葉の味噌汁。 食後にサヴェッジ・チー、つまり番茶を啜りながら、 寝床で読書など。

2012/09/24

秋の味覚

今朝は良い天気。気温も高いが、湿度が低いせいで過し易そう。 珈琲、ヨーグルト、巨峰ジャムののち、 納豆、胡瓜の糠漬、大根と油揚げの味噌汁、御飯。 お弁当を適当に詰めて出勤。

土曜も日曜もゆっくり休めなかったので、低調な月曜日。 でも、今夜はまた秋刀魚を焼いて、大根おろしをたっぷり添えて、 御飯はきのこの炊き込み御飯にするぞ、 とか思うことで、乗り切ることにする。 昼食は持参の、梅干しと湯葉ふりかけの清貧弁当。 昼休憩に新刊書店で 「ディミター」(W.P.ブラッディ著/白石朗訳/創元推理文庫) などを買う。 午後は論文を読んだり、神保町を彷徨いながら考え事をしたりして、夕方退社。 空が急に真っ黒な雲で覆われ出した。雨に降られないよう、家へと急ぐ。

帰宅して夕食の支度。 まず、だしを引き、 酒と薄口醤油で調味したものでしめじと舞茸と油揚げを煮て、煮汁と具に分けておく。 この煮汁で米を炊き、米肌が見える頃に具とあわせるのである。 冷奴でヱビスビールを始め、落ち着いたところで次は秋刀魚を焼く。 焼き立てに酢橘を絞り、たっぷりの大根おろしと。 うまい。 しかし、今日はこれからさらに、炊き込み御飯が待っている。 秋刀魚を食べている間に炊き上がった。 しめじと舞茸と油揚げの炊き込み御飯に、三つ葉の赤だし。 食後に冷やした梨を一つ。

貧しく侘しい食卓ながらも、秋の味覚を満喫。 つつましやかな人生にも、秋の実りはやってくる。

2012/09/23

秋刀魚を網で焼く

朝から雨の一日。 ひんやりとした秋の空気だが……だまされないぞ、 まだまだ油断はできない。 珈琲、ヨーグルト、自家製巨峰ジャム。 しばらくして、 茄子の糠漬、卵かけ御飯、大和芋のとろろ汁。 昼頃、所用にて東京ミッドタウンに出かける。

東京ミッドタウンは、東京の景気の悪さを一瞬忘れる、豪華な空間だなあ。 人工的豪奢と言うか、ドバイ的と言うか(行ったことないけれども)。 感心しつつ、夕方、雨の中を帰る。 途中、スーパーで秋刀魚を購入。 今年は値段が高騰するかもと聞いて心配していたのだが、 既に私のようなワーキングクラスでも買い求められる値段まで下がってきた。 でも、出来れば、早く百円を切ってもらえるとありがたい。

今日の夕食。冷酒一合ほどをお供に、 冷奴(白葱、生姜、生醤油)から始め、次は、軽く塩をした秋刀魚を網で焼いて大根おろしと生醤油。 秋刀魚のご馳走は、まさに焼いているときの煙りと香りだ。 その意味では、炭火は無理にしても、やはり網で焼きたい。 炭火ほどではないが、ぱりっと焼ける。 火から十分離して遠火で焼くのがコツ。 焼き上がったのを皿に移したところに、大根おろしをたっぷり添えて、 生醤油で食す、あれば酢橘などを搾るも良し、 まさに天下の美味ではないだろうか。 そののち、 大和芋のとろろ御飯(山葵とポン酢少々)と、油揚げと大根の皮の千切りの味噌汁。

お風呂に入ってから、冷やした梨を一つ。 夜の読書は 「つながらない生活」(W.パワーズ著/有賀裕子訳/プレジデント社)。

2012/09/22

岩崎さんちでシャルダンを観る

相変わらず、いくらでも眠れるような気がする。 珈琲で目を覚ましたあと、朝食の支度。 納豆、茄子の糠漬、蜆の味噌汁、御飯。 洗濯を済ませてから、外出。

東京駅近くで某勉強会に参加の予定だったのだが、 今日は祝日で休みだったらしい。 折角、東京駅まで出てきたので、 三菱一号館に 「シャルダン展」 を観に行く。 今月始めから来年始めまで長期間に渡って開催されているので、 客が少なくなってから、と思っていたのだが、 行ってみたら祝日なのにがらがらだった。 自分が好きなものは、きっと多くの人もそうだろう、 と考えるのは一つの錯誤である。 なんとシャルダンの個展は日本初だそうだ。

「木いちごの籠」 は私が世の中で最も好きな絵なので、実物が観られて感動。 これは個人蔵の絵だから、本来、普段は目にすることができない。 それが、今年一杯はいつでも、ふらっと観に来られるのである (願わくば、特に評判にもならず、展覧会がひっそりと続きますように!)。 シャルダンの絵で、もう一つ私が是非観たいと思っている絵は 「水の入ったコップとコーヒーポット」 だが、 こちらは残念ながら今回の展覧会には出品されていない。 これはピッツバーグのカーネギー美術館にあるので、 まあ、観ようと思えば観られる。

展覧会のあとは、三菱一号館の中庭で昼食。 オムライスと、ワインをグラス一杯だけ。 成り上がって数代続けば、シャルダン展をやるところまで来るところを見ると、 豪商ってのも、そう趣味が悪いものではないみたいだ。 そう言えば、岩崎さんちのみならず、石橋さんちもなかなか趣味が良い。

帰宅して、昼寝。二時間ほど良く眠ったが、まだまだ眠れる。 夕食の支度の時間。 御飯を炊いて、だしを引く。 まず大和芋の短冊に酢橘ポン酢、次は焼き茄子に生醤油で、冷酒を五勺ほど。 のち、じゃこ御飯、実家産じゃが芋と若布の味噌汁。 味噌汁はじゃが芋に合わせて、白味噌がちの甘めに。

2012/09/21

ぶえんずし

わりと涼しくなったせいか良く眠れて寝坊。 珈琲、自家製の巨峰ジャム、ヨーグルトだけの朝食ののち、 お弁当を詰めて出勤。 随分ましにはなったけれども、まだ気温も湿度も高い。

相変わらず一番乗りで出社してお仕事。 昼食は持参のお弁当。だし巻き、梅干し、湯葉ふりかけ御飯。 昼休憩に新刊書店で、私の探書リストに挙がっていた 「わたしの献立日記」(沢村貞子著/中公文庫)が中公文庫で復刊されているのを発見 (元は新潮社)。 そのすぐそばに、 「食べごしらえ おままごと」(石牟礼道子著/中公文庫) も平積みされていてたので、これも持ってレジに向かう。 「食べごしらえ」に書かれているぶえんずし、作ってみようかなあ。

午後、天才プログラマと A/B テストについて高雅にディスカッションなどしていると、 土砂降りの雨が通り過ぎて行く。雨の性質はまだ夏だ。 夕方退社。 金曜は夕食の支度を休むことにしているので、 近所でカツカレーを食べて帰る。

2012/09/20

七十年ぶりの新作

朝から暑い。 今日が最後の夏であってほしい。 お弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 茄子とピーマンと豚肉のタイ風炒めものかけ御飯。 昼休憩に新刊書店で 「ルパン、最後の恋」(M.ルブラン著/平岡敦訳/ハヤカワ・ミステリ 1863) などを買う。 怪盗ルパンものの「七十年ぶりの新作」で、 かつ、第一作「アルセーヌ・ルパンの逮捕」の雑誌初出版を併録。 これは買わずにはおられまい。 午後はミーティングなど。 夕方退社。

帰宅して、夕食の支度。 奇特な方から誕生日の祝いに地酒が届いた。 「富久長」の今年のひやおろし一合ほどで、ちりめんじゃこに二杯酢、出し巻き卵。 のち、胡瓜の糠漬、蜆の味噌汁、大和芋のとろろ御飯。 夜は読書など。 「つながらない生活」(W.パワーズ著/有賀裕子訳/プレジデント社)。

2012/09/19

段ボールうさぎ

昨夜の激しい雷雨が、静かな雨になって続いている。 まだまだ眠り足りないのだが、やむをえず起床。 納豆に白葱、胡瓜の糠漬、蜆と白葱の味噌汁、御飯の朝食。 水曜日なのでお弁当作りはお休みして、出勤。

午前中は、「段ボールうさがー」作りに励む。 いや、仕事の合間に、あくまでささやかな息抜きに、 昨日プレゼントにもらった「兎段」キットを作る。 複雑系折り紙ほどではないが、けっこう繊細で難しい。 思わず集中してしまった。 昼食は近所の中華料理屋にて餃子など。 午後もあれこれ作業をして、夕方退社。 気温はかなり低くなった方なんだろうけど、 この湿度がたまらないなあ。

帰宅して、まずお風呂。 湯船の読書は「茶の本」(岡倉覚三著/村上博訳/岩波文庫)。 御飯を炊いて夕食は、 冷奴、茄子とピーマンと豚肉のタイ風炒めもの、大和芋のとろろ汁、卵かけ御飯。

2012/09/18

月9ドラマ

寝坊。慌てて朝食をとり、出勤。 外はまだ真夏。 午前中は現状にキャッチアップしたり、報告書を書いたり。 昼食は近所のインドカレー屋さんにて、マトンのカレーなど。 午後は定例ミーティング。

夕方から、オフィスにて私の誕生日を祝っていただく。 小さな小さな会社の良いところである。 プレゼントまでいただき恐縮。 あ、うさぎグッズだ。いっそ、集めていこうかな、うさぎグッズ。 ワインと宅配のピザなど。

昨日、最終回だったらしい月9ドラマへの、ツッコミが色々と話題に。 天才社長が SNS 系ソフトウェアを必死のコーディングのはずが、 モニタには DirectX の物理計算コードが映っていた、とか。 その遊び心というか余裕が天才たる所以では。 他に、Windows8 とか、docomo Galaxy S III とか。 けっこう皆、観てたんだね(笑)。

2012/09/17

うどんの美味

昨夜は遅くまで本を読んでいたので、今朝は少し寝坊。 珈琲で目を覚ましたあと、朝食の支度。 納豆、油揚げと若布の味噌汁、御飯。 午前中は書き物仕事をしたり、朝風呂に入ったり。 昼食に、いただきもののペスト・ジェノヴェーゼでバジルのスパゲティ。 ちょっと横になるか、と思ったら、 3 時間以上も寝てしまった。 旅疲れだろうか。 日が落ちる頃、夏らしい勢いのある夕立。 激しい雨が通り過ぎるのを待ち、 近所のスーパーまで買い出しに行く。 雨でちょっとは涼しい。帰宅して夕食の支度。

最後の休日だし、晩酌でもしてみるか。 冷奴(白葱)から、ペールエール一本を始める。 次は、茄子の胡麻油風味の網焼きに辛子醤油。 落ち着いたところで、子母沢流の豚肉のうどんすき。 土鍋に水と酒を茹でて豚肉を入れ、煮立てたところに、 うどんをさっと入れて、芯まで温まらないくらいのタイミングで即、 つまみ上げて、つけ汁で食べるというもの。 つけ汁は醤油1、味醂1、昆布だし4が、池波正太郎が子母沢寛から直伝された割合らしいが、 生醤油でも十分美味しい。 うどんをしゃぶしゃぶ風に食べるタイミングが要諦の料理なのだが、 私は土鍋に饂飩玉を放ったところで火を落として食卓に運び、 余熱で食べるようにしている。 ちなみに、茄子もうどんすきも「そうざい料理帖」(池波正太郎著/平凡社)で知った料理である。

子母沢寛とうどんと言えば、 「味覚極楽」の鎌倉円覚寺管長の話の聞書きに出てくるうどんが (それと握り飯も)、 やたらに美味しそうで、 結局のところ「美味しさ」とはそういうところに行き着くのではないか、 と思う。 つまり、何だかんだ蘊蓄を言って食通ぶったところで、 どこそこの店の何がうまいとか、珍しい何とかいう食材を現地で食べるだの、 どれもこれもどうでもよいことであって、禅寺の坊主に 「熱いうどんが何よりの珍味ぢや」とか「こうして自由に物を食うということは何よりうまい」 と言われてしまうと、ぐうの音も出ない。 つまり人としての差が出てしまうのだね。

2012/09/16

エピクテートスのランチ

9 時近くまで寝てしまった。旅の疲れだろう、まだまだ眠い。 久しぶりに自分でいれた珈琲。 朝風呂に入ってから、午前中は書き物仕事など。 そろそろ時間になったので、ランチのため外出。 エピクテートスの「人生談義」(鹿野治助訳/岩波文庫)にいわく、 「私は死ななければならない。 もし今というのならすぐ死のう。 もし少し待ってからというのなら、 時間だから、今食事をしよう、それから死のう」。 こういう態度でありたいものである。

昼食は銀座に出て、 現在出張で東京に来ている Y さんと鰻屋で会食。 私は普段この店では鯛茶漬を食べるのだが、今日は鰻。 多分、この夏で初めての鰻。たまに食べると美味しいものだね。 そのあと、百貨店で食器を見て帰る。 秋の秋刀魚用に長皿が欲しかったのだが、 もう一つぴんと来るものがなく、見送り。

こう蒸し暑くっちゃかなわない。 この時期に最低気温が 27 度って、どういうこと。 帰宅して、夕方まで空調された寝室で読書など。 またお風呂に入ってから、夕食の支度。 じゃこ御飯と、豆腐と白葱の味噌汁。

私は普段から、米は土鍋で作法通りに炊き、 昆布と自分で削った鰹節で一番だしをとり、 実にそって味噌をいくつかあわせて味噌汁を作っているが、 それも毎日のルーチンだからできることであって、 旅などでちょっと休むと、再開するのにけっこう意力が必要だ。

2012/09/14

白うさぎヴァージョンアップ!

機内誌の宣伝によれば、映画を撮るならハリウッド、アプリを作るならアムステルダム、だそうだ。"Appsterdam" という言葉もあるらしい。だからというわけでもないが、Appsterdam の空港より、アプリのCM。

ソーシャルメディアを駆け抜ける一匹の白うさぎ、こと、usaggr (うさがー)がヴァージョンアップ。Ver.1.2 が出来。前回はバグフィックス中心のマイナアップデートだったが、今回は色々な新機能も追加されているので、すでにうさがーさんの飼い主の方はもちろん、そうでない方も、是非お試しあれ。

今回追加の新機能のうちで個人的に気に入っているのは、"Pocket" サーヴィスとの連携。以前は、"ReadItLater" と名乗っていた、人気のウェブページ・クリッピング・サーヴィスである。これが usaggr 内のブラウザから使えるようになった。twitter のみならず、facebook, mixi の投稿からも使えるのが画期的。

もう一つは、twitter の投稿を facebook や mixi へシェアできるという、SNS の種類の壁を超えた「リツイート」機能。この背景には、SNS の垣根をなくして、どの社のサーヴィスを使っているのか意識すらしなくてよいような、統一的なユーザ体験を提供したい、という思想がある。ただ、この思想を実現すべきかどうか、そもそも可能かどうかには、色々と議論がある。例えば、各社としては自社サーヴィスへの囲い込みが望ましいだろうから、融通の効くAPIを公開提供する理由があまりない。ハウエヴァ、しかしながらだ、それで黙っていてはしようがないので、今回一つの新機能として一歩踏み出してみました、というところだと思う。

可愛い顔してけっこうすごい、白うさぎ usaggr はまだまだ進化して行く予定です。特に、来るべき Ver. 2.0 では飛躍的な進化を遂げる…かも、しれない、と聞いています。乞うご期待。

パブの午後

カンファレンスの本体は昨日で終了し(ちなみに来年の開催地は香港だそうだ)、今日はまた並行していくつかのワークショップと博士課程学生の講演が開かれている。午前中は Data Challenge ワークショップの部屋を覗いて、午後は最後のチャンスとして観光に行くことにする。

徒歩でトリニティ・コレジへ。「オールドライブラリ」で「ケルズの書」などの超稀覯本の展示を見たり、稀覯本図書室「ロングルーム」を見学したり。20万冊もあるそうだから当然だが、強烈な洋古書の香り。この「ロングルーム」は「ジェダイ図書館」のモデルになったそうだが、ジェダイ図書館って一体なんだろう。

そのあとは "Davy Byrnes" に行き、ギネス1パイントとペイルエール半パイントをお供に、パブのカウンタで午後を過す。午後のパブは空いていて、まだ酔客もおらず、バーテンダのタイもしゃんとしていて、グラスは綺麗に光っている。今日は天気も良く、ラヴリィな一日である。望んだことが何も手に入らないような人生にも、こういう "What a wonderful world" 的な午後がある。

ホテルに帰って、ホテルの中のレストランにて夕食。近くのテーブルの女性たちが独特の英語で話している。多分南欧の方の国だと思う。あの語尾の子音を誇張するような話し方には非常な伝染力がある。カンファレンスでもこの「英語」の使い手が沢山いた。その30分ほどの講演を聞くだけで、イントネーションがうつってしまいそうなくらいの伝染力。

たまたま、伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」で、英語の語尾の子音の発音の練習の仕方としてそういう話し方が紹介されているのを読んだので、余計に気になるのかもしれない。例えば、"I will pull several bales of..." が、「アイ、ウィッラ、プッラ、セヴェラッラ、ベイルッザ、オッヴァ、、、」という具合。

2012/09/12

Hodges Figgis 書店

今日も午前、午後とカンファレンスに出席。今朝までしか会場のホテルを予約できなかったため、別のホテルに移動。

夕方からはポスターセッションとその後のソーシャルディナーが予定されていたが、最初のポスター概要だけ聞いた後はサボって観光に行くことにする。このカンファレンスは休憩時間は長いのだが、予定は朝から晩まで毎日きっちり組んであるので、適当にサボらない限り自分の時間がない。

St.Stephens Green をゆっくり散歩してから北上し、Grafton 通り、Dawson 通りなど賑やかなところを散策。気温は10度程度で快適この上ない。個人的な目玉は、"Davy Byrnes" と "Hodges Figgis" の二軒。前者はパブ、後者は本屋さん。本屋に入るとつい無駄に本を買ってしまう。旅先で、稀覯本ならともかく、ペイパーバックを買ってどうする、私。

うっかり買った "{Philosophy For Life} and Other Dangerous Situations" (J.Evans著/Rider Books)を、紅茶とポテトチップスを傍に読む夜。

2012/09/11

赤いうさぎの秘密

今朝も朝食を堪能。昼休みに St. Stephen's Green まで散歩して、ジェイムズ・ジョイス像を見てくる。冷たい雨が降っていたので、昼食はホテルのバーで、アイリッシュローストビーフのサンドウィッチとポタージュスープで身体を温める。その他、午前午後とも ACM の Recommender Systems カンファレンスに参加していた。昨日はテーマを絞った各種ワークショップが並行で開かれていて、本会は今日からスタート。私は講演するとか大層なことはなく、気楽に、この業界の最先端はどんな感じかなという興味でのパッシヴな参加。

とは言え、私もレコメンドシステムにはシリアスな興味を持っていて、例えば、うわさの白うさぎ usaggr にもレコメンドのようなものが使われている。タイムラインに時々顔を出す「赤いうさがー」スタンプがそれである。これはうさがーさんが、「あなたはこのとうこうにきょうみをもつんじゃないかなーとおもいます」と合図しているのですね。

うさがーは兎なのであまり賢くはないのだが、それなりに知性を持っている。貴方が最近リツイートしたり、返信したり、「いいね!」したり、とアクションを起こした対象の文章の特徴を調べ、あなたの好みを(うさがーなりに)理解した上で、新たにタイムラインに流れてきた投稿一つ一つをチェックして、貴方が興味を持ちそうなものにスタンプをつけているのである。

これはけっこう大変な計算処理なのだが、実は、文章解析も含め全ての処理がその端末だけで完結している(そう思う人はなかなかいないだろうが、本当です)。これがユーザに認識されないほど高速かつリアルタイムに行われているのは、大部分は、弊社の優秀なプログラマによる高度な最適化のおかげではあるが、誰も褒めてくれそうにないので自画自賛すると、エンジンの基本設計が優れているからでもある(と主張してみたいときもある)。

しかし、「あの赤いうさぎはなんですか?」とよく訊かれるところからすると、やや空振り気味でちょっと悲しいのだが、「かわいい」という声もあるので素直によしとしておこう。と言うのも、このレコメンドをユーザにどう見せるかは議論になったところで、今の形は狙い通りではあるからだ。議論の中では、例えば、重要度の高そうな投稿だけを表示する「タイムライン要約モード」なども考えられてはいた。しかし、結局はうさがーのかわいさ頼みに落ち着いた。つまり、ユーザが邪魔に思わない範囲で、楽しい感じに実装しようという方針である。

2012/09/10

リフィ川まで

アムステルダムからの乗り継ぎの飛行機が遅れ、その日の内にホテルに辿り着けるのか危ぶまれたが、何とか無事に、現地8日夜のダブリンに到着。言うまでもなく涼しい。

泥のように眠り、ホテルの重厚なダイニングルームで朝食。アイルランドだけれども、イングリッシュなフル・ブレックファースト。どろどろしたベイクドビーンズや、独特のソーセージや、ブラックプディングを久しぶりに食べて感激。滞在中にホテルを変えるのだが、次のホテルの朝もこうだといいなあ…

午前と午後はお勉強など。昼休みには運河沿いにリフィ川まで散歩。運河はなかなか趣きがある。途中で地元のスーパーマーケットに入って観察。ついでにサンドウィッチも買った。アイリッシュ・アンガスとか言うもの。ルフィ川と鴎を見ながらサンドウィッチの昼食。街を歩いて見る風景は、ほとんどイギリスと同じ感じ。

まだ時差に身体がついて行っていないのと、朝食の食べ過ぎで、調子が悪い。夜は大人しく部屋で読書でもして、早寝する予定。

ところで、usaggr(うさがー)が再び、ささやかにブレイク中らしい。何時の間にか、ラジオ番組(?)とか雑誌とかあれこれで紹介されたからではないか、とのこと。あるいは口コミ力。しばらく宣伝活動はせずに、フォローできる範囲のフィードバックをいただきながらこっそりと育てて行こう、という弊社の方針からすると、嬉しい誤算なのだろうか。

2012/09/07

遅い避暑

朝になると、秋が訪れておりました…だったらどんなに良かったか。今日もまだ夏は続いている。珈琲のあと、納豆(生卵、茗荷)、胡瓜の糠漬、大和芋のとろろ汁、御飯。お弁当を作って出勤。

来週はオフィスに出社しないので、午前中はあれこれ準備や片付けなど。昼食は持参の御弁当。鶏そぼろと炒り卵の親子丼。午後の早いうちに退社して、買い物などして帰宅。

午後は自宅で洗濯、掃除機がけなどの他、しばらく家を空けるのでその準備。夕食は豚肉でとっただしで、卵と大和芋の雑炊。胡瓜もみ。今日は卵を食べ過ぎだが、冷蔵庫を空にするために止むを得ず。

長々と続く暑さに耐えられず、ついに短い避暑に入りました。その間のこの blog の更新は不定期になります。なお、twitter (@kshara2009) や facebook のステイタスアップデートは usaggr より随時、行う予定。

2012/09/06

√2の√2乗の√2乗(解答)

今日も蒸し暑い……。 鶏そぼろとレタス炒め丼のお弁当を作って出勤。 午前、午後と粛々とプログラミング。 昼頃まではいつもの蒸し暑さだったが、 午後から雲が増えてきた。 気象情報によれば、夕方以降、激しい雷雨の注意とのことだったので、 早めに退社。

帰宅して夕食の支度。御飯を炊いている間に、 トマトと胡瓜と茹で卵のサラダ、大和芋の短冊で、冷酒を五勺。 のち、納豆に茗荷、茄子の糠漬、 鯖の中骨と切干し大根で船場汁、御飯。 夜の読書は 「『ユリシーズ』の謎を歩く」(結城英雄著/集英社)など。

昨日の 「√2の√2乗の√2乗」問題 の解答。
一般に x の y 乗の z 乗は x の「y かける z」乗に等しいことに注意すれば、 √2の√2乗の√2乗は√2の 2 乗だから、答は 2。 これより、無理数の無理数乗が有理数になりうることが分かる。 なぜならば、√2の√2乗は有理数か無理数のどちらかだが、 もし有理数ならばこれがその例であり、 もし無理数ならばこの√2乗が 2 になることがその例である。 簡単だけれども、はっとする証明だ。 蛇足ながら、 この証明からは√2の√2乗が有理数か無理数か分からないことに注意。 出典は Futility Closet "A Simple Proof"

2012/09/05

√2の√2乗の√2乗(出題)

さらに夏バテが加速。 あまり食欲もないのだが、朝食を抜くのは余計に良くないので、 珈琲、ヨーグルト、巨峰ジャムののち、 手抜きの焼きそばを作って食べる。 水曜日なのでお弁当作りはお休み。

出社して、ばてばて気味にお仕事。 昼食はスープカレー。 「昭和」な店なので、BGM にピンクレディーのメドレーがかかっていた。 瞼を閉じたら負けよ背伸びをしたら、何もかもおしまいよそういうものよ。 昔の人が言うことみたいだとぼんやり聞いてたら、だめだめだめだめだめだめよ。 オフィスに戻るまでの短い間の暑さにもめげて、アイスクリームを買う。 こういう日は早く帰るに限ると思うものの、 日が高いうちに外に出る元気もないのよ、そういうものよ。夕方、退社。

帰宅して、夕食の支度。 御飯を炊いて、メインは青椒肉絲。他に、茄子の糠漬、大和芋のとろろ御飯、船場汁。

久しぶりに数学パズル。久しぶりなので、易しいものを。 問題その1、「√2 の√2 乗の√2 乗はいくつでしょう?」。 問題その2、「無理数の無理数乗が有理数になることはあるでしょうか?」。

2012/09/04

白うさぎ、アップデート!

また 8 時過ぎまで熟睡してしまった。 夏の疲れだろうか、と言いたいところだが、東京の夏は明日も続く。 猫もバターのように床に溶けている。 珈琲、ヨーグルト、自家製の巨峰ジャムで目を覚まし、 お弁当を詰めて出勤。

ソーシャルネットワークを駆け抜ける白うさぎ、 こと "usaggr"(うさがー) のヴァージョンアップの承認が通り、 App Store にアップデートされた。 今回は、ユーザの皆さんから報告していただいたバグの修正や、 UIの改善が主の、マイナ・ヴァージョンアップ。 しかし、アプリ内ブラウザからのシェアや、 横向きの全画面表示(landscape)など、ささやかに新機能も追加されている。

以前の版には、 ある特定の文言のツイートを読むとクラッシュする「滅びの呪文」バグがあった。 私自身が usaggr デヴュ直後にこの呪文を唱えてしまったせいで、 私の知り合いの親切な方々の usaggr が一斉にクラッシュした、 という曰く付きのバグなので、今回訂正されてほっとした。 それ以来、白うさぎを放置してしまっている方も、是非、 再うさがーしていただけると嬉しい。
相変わらずフル機能、無料です。広告なども表示されません。

昼食は持参のお弁当。昨日と同じ梅鯖弁当。 午後は定例のミーティングなど。 夕方退社して、京橋へ。

夜は、ネットワークハッカーの N さんとイタリア料理屋にて、ほぼ月例の会食。 N さんに usaggr 広報活動。 ついでに、今週末からしばらく家を空けるので、その間の猫と家の世話なども依頼。

2012/09/03

念を入れる

今日も比較的涼しい……のだろうか。 9 月から電気代も値上りしたことだし、もう冷房なしで済ませたいのだが、 明日以降の気象情報を見るに無理そう。 8 時過ぎまで寝坊してしまったので、慌ててお弁当を詰めて出勤。 やはり日差しは厳しい。

昼食は持参のお弁当。梅干し、鯖の塩焼き、湯葉のふりかけ。 梅干しと鯖は相性がいい。 昼休憩に珈琲豆と「エネループ」を買いに外に出たら、ピンポイントでスコールに出会った。 午後も夏ばて気味に仕事。 今日はずっと web アプリのセキュリティ関係の本を読んでいる天才プログラマと、 レインボウ・テーブルについて議論などして、夕方退社。

帰宅して、まず冷奴の大和芋とろろかけに茗荷と自家製のポン酢。冷酒を五勺。 一服ついてから、夏野菜と鶏挽肉の冷麺を作る。 食後にデラウェアを一房。

湯船で池波正太郎の「そうざい料理帖」(平凡社)を読む。 料理や食べ物の本ばかり読んでいるし、ほぼ毎日三食の支度を手ずからしているので、 よほど食い意地がはっているのだろう、 グルメとか食通とかいうやつかしらん、と思われることが多いのだが、 決してそんな下賎の者ではない。 できれば食べずに済めばいいのに、と思っているくらいだ。 自分で作るのは面倒だから、毎食作ってもらえれば楽なのに、とも思う。

ただ、この「そうざい料理帖」にも曰く、 死ぬるために食うのだから念には念を入れて食わねばならぬし、 なるべく、うまく死にたい、からこそ、 日々口に入れるものへ念をかけたい、と思うのである。

2012/09/02

ほんだな、ほんばこ、ほんや

9 時まで熟睡して寝坊。 気象情報では、今日は雨で涼しくなるという話だったが、 蒸し暑いことには変わりない。蝉もじゃんじゃん鳴いている。 珈琲、ヨーグルト、自家製の巨峰ジャムで目を覚ましてから、朝風呂。 午前中は、保存のため肉類を炒めたり茹でたり、料理の仕込み。 時折、激しい雨が来ては通り過ぎる。

早めの昼食は、鯖を焼いて、冷奴(生姜)、茄子の糠漬、しめじと油揚げの味噌汁、御飯。 今年の秋の目標は鯖の棒寿司の自作なのだが、まだ気温が高過ぎる。 しばらく昼寝。相変わらず、一日12時間、余裕で眠れる。 夕方になって近所で散髪をし、買い物をして帰宅。

夕食はトマト、胡瓜、レタスに黒酢ベースのドレッシング、 実家産のキタアカリのじゃがバタ、カレーライス。ビヤホイ風に氷入りのビール。

お風呂に入って、湯船の読書は相変わらず 「言語学とは何か」(田中克彦著/岩波新書)。 ほだな、ほばこ、ほや、の「ん」はそれぞれ違う音だが、 日本語では同じだと分類し理解する、とか、目から鱗。 お風呂上がりに、冷やしたデラウェアを一房。

2012/09/01

未来予測

今日と明日は暑さも少しは控えめらしいが、騙されるな。 ねこ予報によれば、来週も 27 度 34 度のアイスクリーム日和は続く。 8 時過ぎまでたっぷり寝てしまった。 珈琲とヨーグルト、自家製の巨峰ジャムで目を覚まし、 洗濯をしてから、朝風呂。

湯船で「ワーク・シフト」(L.グラットン著/プレジデント社) を読み始める。 一種の未来予測本だが、 人々の働き方の問題を中心にしているのと、 対象が 2025 年という非常に近い未来であるからか、わりと穏当。 十年先程度ならその未来はもう現在に偏在していて、 ある程度自由な働き方をしている人にとってみれば (例えば弊社のような零細スタートアップでは皆そうだが)、 「20 分後の未来」くらいの距離感かも知れない。

未来予測と言えば、「2050 年に日本の GNP は韓国の半分になっている」 という宣伝文句で英エコノミスト誌「2050 年の世界」も話題になっているようだ。 しかし「ワーク・シフト」の方では、 「2050年の世界」のようにデータから「予測」の真似事をしようするのではなく、 変化の鍵になりそうなテーマを挙げて、 色々な人に近未来を想像してもらった「ストーリー」を中心にしているのが特徴。 つまり、実際のところは予測ではなくて、 あなた自身は仕事や人生をどうしていきますか、という問い掛けの形になっている。 そのせいもあって、比較的に刺激の少ない凡庸な内容ではあるが、 未来とは本質的にそういうものなのかも知れない。 今世紀半ばには日本は大没落してるぞ!とかグラフの外挿をするのはエキサイティングかも知れないが、 十年後の自分はどんな働き方をしているだろう、それは幸せな生き方なのかなあ、 といったことを考える方が良いような気がする。

昼食は、塩鮭、オムレツ、茄子の糠漬、しめじと長葱の味噌汁、御飯。 他の品目からして卵料理はだし巻にするのが普通なのだが、 オムレツをしばらく作っていなかったので練習のため。 そのあと昼寝。また二時間くらい熟睡。 午後も読書など。 夕方になって、近所のスーパーに買い出し。 北海道産の秋刀魚が一匹500円……。鯖にしとこ。

夕食の支度をしながらの夕食。 冷やしトマトと胡瓜、冷奴(茗荷と生姜)で、冷酒を五勺ほど。 続いて、豚挽肉とレタスのオイスターソース焼きそば。 食後に小さなデラウェアを一房。

2012/08/31

「食卓は人を詩人にする」

今日も暑いよ…… 居間の冷房を入れると、猫がどこからともなく現れて、 涼風があたるのだろう辺りに寝転がる。あるいは「猫ろがる」。 この夏、百回くらいは見た風景。 寝坊したので、簡単な朝食をとって、素早くお弁当を詰め、 熱風の中へと出動。

午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。塩鮭、隠元の和え物、湯葉入りふりかけ、梅干し、御飯。 昼休憩に古書店で 「食卓は人を詩人にする」(山縣弘幸著/潮出版社) を買う。 夕方退社。暑い。

近所のベルギービール屋にて夕食。 おともに「食卓は人を詩人にする」。 最初の「野菜篇」はグウルモンの詩で始まっている。 「シモオン、八月の庭は / 豊かに香く匂つてゐる。/ 庭には大根と蕪と / 茄子と砂糖大根がある、/ さうして青いさらだに交つて / 病人に食させる萵苣がある、/ その彼方にはきゃべつの群集。/ 私たちの庭は豊で美しい。」 ルミ・ド・グウルモン、堀口大學譯、か…… この「八月」っていうのは現代日本の都会の八月ではないようだ。

あすぱらがすはだんてるを着こみ
珊瑚珠のやうな實を育ててゐる。
つつましい處女の金蓮花は
蔓垣にお寺の繪障子をつくる。
さうして怠け者の南瓜は
暖い日向に頬をふくらます。
百里香と茴香草とが匂つて
私たちの庭は見事で呑氣だ。

(ルミ・ド・グウルモン、堀口大學譯)

2012/08/30

緑色パスタ

今日も朝から暑い。 ねこが床に横倒しになって器から水を飲んでいる。 いつもの納豆定食の朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出動。 激しい光線の中へ。

出社してお仕事。昼食は持参のお弁当。 塩鮭、隠元の和え物、茄子の糠漬、梅干し、御飯。 夕方退社して、また熱波の中を帰る。 この蒸し暑さは一体なにごと……。 最近、ほんとうに、心の底から実感として、 ショーペンハウアの哲学が理解できてきたような気がする。

帰宅して、お風呂に入ってから夕食の支度。 じゃが芋の冷たいスープ。 いただきもののお手製ペスト・ジェノヴェーゼを使って、 茄子としめじの緑色スパゲティーニ。 食後に梨を一つ。 夜の読書は「日本の税金 新版」(三木義一著/岩波新書)など。

2012/08/29

北の理念

今日も朝から、激しい日差し。 居間の冷房を入れるなり、猫がどこからともなく現れて、 床の一番冷える場所に横倒しになる。 水曜日はお弁当作りを休む日なので、少しゆっくりしてから、 出勤。激しい熱光線の中をクロールして行く。

出社して主に統計仕事。 昼食は近所のカレー屋さんにて、メンチカツカレー。 夕方、退社して、陽炎の立つ道路をクロールして帰宅。 まだある程度は若いからいいものの、 あと十年くらいしたら、蒸し暑さが原因で自殺しかねないと思う。 その前に何とか、高地か寒冷地に引っ越す計画を実行せねば。 このプロジェクトのコードネームは "G.G." と決めているが、 引っ越し先として必ずしもカナダを想定しているわけではない。

まずはお風呂に入り、そのあと夕食の支度。 冷たい高野豆腐、油揚げの刻み葱詰め焼きで冷酒を一合。 昨日と同じだが、どちらも好物なので問題ない。そのあと、 蒸し鶏と葱と炒り卵の冷たいチリソース素麺。 この自家製チリソースによるチリソース麺は 「暮しの手帖」(2012年夏号)のレシピのアレンジで、最近のお気に入り。 夜の読書は "Winter House"(C.O'connell著/ Berkley Novel) など。

2012/08/28

高野豆腐と卵

目覚めたら、外は今日もかんかん照りだ。 気象情報によれば今日の最低気温は 28 度。 珈琲、自作の巨峰ジャム、ヨーグルトののち、 納豆(大葉)、胡瓜の糠漬、しめじと長葱と油揚げの味噌汁、御飯の朝食。 お弁当を詰めて出勤。ばてばて。 明日も明後日も明々後日も最低気温は27度。 今週を乗り切れるのだろうか……。 多分これから日本人は、高温に平気なタイプが自然選択されると思う。 それがまさしく「進化」と言うものだ。

昼食は持参のお弁当。塩鮭、隠元の和え物、梅干し、御飯。 近くの銀行で、半泣きになりながら住民税を払う。 三ヶ月分をまとめて自分で払うのは、自動的に毎月天引きされるより、 遥かに精神的ダメージが大きい。 午後は定例のミーティングなど。 夕方退社。 お湯のような空気をかきわけて帰宅。

まず、お風呂。 湯船の読書は 「『ユリシーズ』の謎を歩く」(結城英雄訳/集英社)。 夕食の支度。 冷たい高野豆腐に温泉卵で、冷酒を五勺ほど。 子供の頃から高野豆腐と卵の料理が好きだった。 年寄臭い趣味だったが、今や初老を迎えたので、しっくりくる。 温かく卵とじでもよし、冷製にもなおよし。 さらに、油揚げに醤油と一味で和えた刻み葱を詰めて網で焼き、残りの酒の肴にする。 最後は、素麺に蒸し鶏とさらした長葱をのせて酢橘をしぼった。

2012/08/27

料理の写真

寝坊。 ぼうっとしながら気象情報を見て、ブルーな気持ちになる。 慌てて手抜きの朝食をとり、お弁当を詰めて出勤。 今日も激しく蒸し暑い。 いつまで続くの、最低気温 27 度。 いつもよりかなり遅れて出社。ばてばて。 一日、統計処理的なお仕事。 昼食は持参のお弁当。塩鮭、隠元の和え物、湯葉ふりかけ、梅干し、御飯。

昼休みに新刊書店で、 最近復刊された「石井好子のヨーロッパ家庭料理」(石井好子著/河出書房新社) を買う。写真がいい感じ。 今では「暮しの手帖」と「四季の味」くらいにしか残っていないタイプ。 最近、料理の写真は、本や雑誌の写真も、blog や SNS に個人が投稿している写真も、 ものすごく綺麗でお洒落だ。 しかし、だからと言って、料理が良くなったわけでも、美味しくなったわけでもない。 どの写真も、ファストフード店のポスターみたいだ。 そう思うせいだろうか、それとも私がへそ曲がりなせいだろうか、 むしろ美味しそうに撮れていない写真が、まっとうな料理らしくて美味しそうに見える。

夕方退社して、お湯のような空気の中を泳いで帰る。 帰宅して夕食の支度。 御飯を炊いて、蒸し鶏に自家製のポン酢、隠元の和え物、冷奴(茗荷、大葉)、 油揚げとしめじと長葱の味噌汁、御飯。 お風呂に入って、湯上がりに梨を一つ。

2012/08/26

秋の味

9 時近くまで寝てしまった。 今日も外は蒸し暑そうだ。いつまで続くのだろう。 洗濯などの家事のあと、朝風呂。

早めの昼食はカレーライス。茹で卵トッピング。 しばらく昼寝……と思ったら、三時過ぎまで寝てしまった。 掃除機がけなどの家事。 夕方、少しは涼しくなっただろう頃に、買い出しに行く。

帰宅して、夕食の支度。 冷奴(茗荷、生姜、酢橘)、隠元の和え物、あさ牛蒡で、 「秋味」ビール。 気持ちだけは秋の方向に向けているのだが、 窓の外には秋の気配などさらさらない。 そのあと、胡瓜と茄子の糠漬、湯葉とピーマンの味噌汁、御飯。

2012/08/25

フィードバック

簡単な朝食のあと、東京駅へ。 Revuz-Yor 本の勉強会の見学のち、 9 月からの勉強会テーマ決めに参加。

ついでに、 A 堀先生の usaggr がクラッシュして立ち上がらなくなっていたのを、直してくる。 と言っても、これは既知のバグで、再インストールするだけで直る。 (既に App Store に提出して審査待ち中のマイナバージョンアップで、 原因のバグ自体も修正されます。) 無料アプリは、 何か不都合や不具合があっても、ほとんどの場合、 ユーザは単に使わなくなるだけで特に何もしてくれない。 ユーザからどうやって情報を得て、どう返すのか、難しい問題だ。

そのあと、メンバたちと一緒に近くのレストランで昼食。 名刺交換など、クオンツ方面に地味な営業活動。 観察していると、意外と(?) android ユーザが多いんだなあ。 のち、炎天下を帰る。この蒸し暑さはいつまで続くのだろう。 帰宅して、二時間ほど昼寝。起きたらもう夕方。

夕食の支度。 獅子唐とじゃこの炒め煮、あさ牛蒡、筍しぐれ、卵かけ御飯、 切干し大根と麩の味噌汁。 夏バテ気味の晩夏の夜、静かに読書など。

2012/08/24

変人万歳

何とか週末にたどりついた……けれども、蒸し暑さでバテバテ。 こういうときこそ、きちんと朝食をとらねば、と思い、 御飯を炊いて、納豆、ちりめんじゃこに二杯酢、茄子の糠漬、獅子唐と茗荷の味噌汁、御飯。 NHK-FM のグールド特集の最終日に癒される。やはり変人はいい。変人万歳。 グールドのバッハを聞きながら、ミルの「自由論」を読み返したい。 でも、まずは仕事だ。お弁当を作って出勤。

python と R の使い捨てスクリプトを書きまくる一日。 昼食は持参のお弁当。 鶏笹身の梅肉和え、獅子唐とじゃこの炒め煮、筍しぐれ、あさ牛蒡、御飯。 午後も同じ調子で過して、夕方退社。 身体が弱ってきているらしく、舌が少し腫れているような感じ。 夕食を作る体力がなさそうなので、近所のカレー屋さんで夕食。

2012/08/23

白うさぎ、ブレイク!

8時過ぎまで寝てしまった。 慌てて朝食をとって、お弁当を詰めて出勤。 昨日も今日も明日も高温注意報。

午前、午後とお仕事。やはり低調。夏バテと言い訳したい。 でも、そうも言っていられないので、ぼちぼちとエンジンをかける。 昼食は持参のお弁当。 鶏砂肝の大蒜炒め、獅子唐とじゃこの炒め煮、筍しぐれ、あさ牛蒡、御飯に梅干し。 夕方、退社。外は今日もお湯のよう。 帰宅して夕食の支度。 鶏砂肝の大蒜炒めで冷酒を五勺。 焼き茄子に生姜醤油、素麺(生姜、茗荷、山葵)。

先週、app store にデビューした usaggr(うさがー) が、まさかのブレイク。 カテゴリ別(無料)でトップ10入り、全アプリ(無料)でトップ100入り。 つい先日のミーティングで、しばらくは宣伝などをせずに(お金もないし)、 少しずつフィードバックを得ながら品質を高めて行こう、と相談したばかりだったのだが。 弊社のうさがーチームの若者たちは謙虚なのか、 急上昇するグラフを見ながらも、 「優しい人が沢山いてくれて嬉しいぴょん……」的なムード。 いや、もっと自信を持っていいと思うよ、けっこうすごいよ。

とりあえず、沢山の人に試していただいたことで、 ご要望やバグ報告など貴重な情報が寄せられている。 何せ小さな小さな会社ですので、急に華麗なヴァージョンアップをしたり、多面展開したりは無理です。 とは言え、小さなことからこつこつと。 皆さんの手元で、便利に、愛らしく、活躍できる白うさぎになりますように。

2012/08/22

逆営業

今朝もかんかん照り。 今週の唯一の癒しである、ラジオのG.グールド特集を聞きながらの朝食。 今日は水曜日でお弁当作りは休みなので、 比較的ゆっくりしてから出勤。 昨日も今日も明日も高温注意報。

夏バテ気味の今週、細々とした雑用や私用を集中的にこなす日。 昼食は近所のカレー屋さんにて。 昼休みついでに最寄りの店に行き、 携帯電話を iPhone に機種変更する(これもかなり前からの懸案だった)。 私は弊社で唯一 iPhone を持っていないメンバだったのだが、 "usaggr"(うさがー)リリースに至り、 持っていないなんてありえないところまで来たので。 さらに、弊社で唯一 Mac OS X を日常的に使っていない件については、いずれ何とかしたい。 いや、自宅では CD の整理と「らじるらじる」と "radiko" のため(だけ)に MacBookPro を使ってるんだけどね。

それはさておき、iPhone の初期設定のついでに、 その場で usaggr をインストールして店のお姉さんに逆営業をかけようと思ったのだが、 残念ながら Apple ID を覚えていなくて、失敗。 逆逆営業の「お父さんグラス」をもらって、会社に戻る。 会社に戻って、午後も午前と同じ調子。 明日からは、だらだらしない。 多分しないと思う。いや、しないんじゃないかな。夕方退社。 言ってもしようがないけれども、蒸し暑い。

帰宅して夕食の支度。 鶏笹身の塩焼き、獅子唐とじゃこの炒め煮、瓜の糠漬、獅子唐と麩の味噌汁、卵かけ御飯。 食後に梨を一つ。

2012/08/21

研究の躁と鬱

朝からかんかん照り。 今日も 9 時から 19 時までずっと気温が30度以上です、 というニュースを聞き、朝からブルー。 ラジオでグールド特集を聞きながら、いつもの朝食。 じゃこと若布の二杯酢、納豆に大葉、瓜の糠漬、獅子唐と湯葉の味噌汁、御飯。 昨日と全く同じ内容のお弁当を作り、出勤。

午前中はあれこれ小さな雑用的な事務仕事で暮らす。 昼食は持参のお弁当。 午後も、同じ調子で低調に。 むう、隣の天才プログラマは快調のようだ。 複数メンバがいることの良いところは、 誰かが調子が悪くても、誰かは調子が良いことかも知れない。

以前、ある偉い先生が、 共同研究の良いところとして同じような意味のことを指摘していた。 数学の研究は、 「お、この線はいけるぞ、いけるぞ、面白いことになってきたぞ!」というムードと、 「ああ、駄目だ、これも駄目だった、良く考えたら馬鹿みたいな下らない思いつきだった、 右も左も真っ暗闇よ、そもそも数学なんかして何がどうなるの。 もう紙漉き職人になるか、ドモ○ルンリンクル工場に勤めたい」的な気分とが、交代交代に訪れて、 躁鬱的になりがちだ。そういう時に、 二人以上いるとリズムが噛み合わないことで逆に難所を切り抜け易い、というのである。 夕方、早めに退社。 まさに、お湯のような空気。

夕食の支度。 食欲がないので、やはり素麺にしよう。 鯖の塩焼き(酢橘)、冷奴(茗荷と生姜)、冷やしトマト、 素麺(茗荷、酢橘)。冷酒を五勺。 食後に梨を一つ。

2012/08/20

カーゴ・カルト

猛暑週間、スタート…… 目覚しの珈琲を飲んでいるときに、 fb のウォールに 某 blog の推薦が流れて来て、 「データ解析のための統計モデリング入門 一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC」(久保拓弥著/岩波書店) を即座に注文してしまう。 ちりめんじゃこと若布に二杯酢、納豆、ズッキーニの糠漬、湯葉と獅子唐の味噌汁、御飯。 お弁当を詰めて、熱波の中を出勤。

やはり流石に、弱ってきたみたい。今日は仕事も軽めに。 今週は身体を壊さなければよし、という感じかも。すみません。 昼食は持参のお弁当。 鶏砂肝の大蒜炒め、獅子唐とじゃこの炒め煮、いただきもののあさ牛蒡、筍しぐれ、日の丸御飯。 昼休憩に新刊書店で 「ジョイスを読む」(結城英雄著/集英社新書) を買う。

午後は定例のミーティングなど。 この三日間ほどで、白うさぎの うさがー(usaggr) さんの飼い主はけっこう増えている模様。 今のところ、関係者を中心とする口コミだけで、宣伝らしいことはしていない。 そう言えば、弊社自体についても何の宣伝もしていないので、 相変わらず謎の会社であり続けている。

夕方退社して、お湯のような空気の中を帰宅。 夕食の支度。 茹で卵とトマトと胡瓜のサラダ(辛子マヨネーズ)、 鯖の塩焼(酢橘)、冷奴(茗荷と酢橘)、素麺(酢橘)。

2012/08/19

文法書

8 時起床。 珈琲、ヨーグルト、マンゴーの朝食。 朝から今日も暑そうだなあ…… そして、天気予報で来週の激しい猛暑ぶりを確認して、なお暑くなる。 洗濯をしてから、朝風呂に入って湯船の読書は 「英文法解説」(江川泰一郎著/金子書房)。 文法書って意外に面白い。

早めの昼食は、 豚肉と茄子とピーマンの炒めもの、胡瓜もみ、素麺。 食後にしばらく昼寝……と思ったら、 三時間も寝てしまった。 ああ、また今日も一日の半分以上を寝てしまった。 夕方まで掃除機がけをしたり、洗濯物を畳んだり、 だしを引いたりの家事三昧。 日が落ちかかってから買い出しに行く。 さすがに涼しいな。

帰宅して夕食の支度。 前菜は茹で卵とトマトと胡瓜と玉葱に酢橘ベースのドレッシング。 たくさん酢橘をいただいたおかげで、 東京では高価な酢橘をふんだんに料理に使ってしまう悪い癖がついて困る。 続いて、これまたいただきもののペスト・ジェノヴェーゼで緑のスパゲティーニ。 最後は、鶏砂肝の大蒜炒めをつまみに、青シメイを一本。 もちろん、砂肝にも酢橘をかけた。

今日も静かないい一日だったなあ……と、ビールを飲みつつ、 明日からの猛暑週間を生き抜く力を蓄える夜。

2012/08/18

巨峰ジャム

寝坊。 今朝は涼しい。昨夜のうちに雨が降ったようだ。 珈琲、ヨーグルト、マンゴーだけの朝食。 朝風呂。湯船の読書は 「言語学とは何か」(田中克彦著/岩波新書)。 午前中は、獅子唐とじゃこの炒め物を作ったり。 ふと気付くと激しい雷雨。

昼食はソーミン・チャンプルー。そのあと昼寝。 午後は、いただきものの巨峰でジャム作り。 アナログ受像機で二時間サスペンスの再放送を観ながら、 一粒ずつ皮を剥いて種を取る。 葬儀屋のあきこはんとドクターのカップルは、 一体いつまで「婚約中」と言い張るつもりなのか。 同じくいただいた酢橘で酸味を足して、土鍋で煮る。 巨峰ジャムが一瓶分できた。

夕食の支度。 豚肉と茄子とピーマンの炒めもの、冷奴(酢橘)、胡瓜もみ、 獅子唐の味噌汁、御飯。 夜も「言語学とは何か」(田中克彦著/岩波新書)など。

2012/08/17

うさぎ語

珈琲、果物、ヨーグルトで目を覚ましたあと、 納豆、胡瓜もみ、獅子唐のお味噌汁、御飯。 今日も朝から激しい熱波と湿度で、外に出るのをためらうくらい。 でも労働者はそんなことを言っていられない。 お弁当を持って出勤。

出社して、あれこれ。 昼食は持参のお弁当。 ゴーヤチャンプルー、胡瓜もみ、玉葱のピクルス、日の丸御飯。 デザートに巨峰を数粒。 夕方退社。 そのまま神保町の洋食屋にて会食をしてから、帰宅。 猛烈な蒸し暑さの上、空には稲妻が光っていた。

うさがーさんは軽快に野を駆け回り始めている模様。 一人でも多くの皆さんのお役に立って、愛されるのだよ、と目を細めつつ、今後の健やかな成長を祈る一日。 それはさておき、うさぎ語って「〜だピョン」の係り結びであってるんでしょうか。

2012/08/16

白いうさぎ、デヴュー

今日も蒸し暑くなりそうだ。 少し寝坊したので朝食は、珈琲、ヨーグルト、瓶詰めのマンゴー、巨峰を少し。 お弁当を詰めて出勤。

昨夜のうちに、「白いうさぎ」こと "usaggr" が App Store にデヴューしていた (usaggr 公式サイトusaggr in App Store)。 弊社の若者たちが中心になって作っている、 (今のところ) twitter, facebook, mixi の三つを統合するアプリケーション。 この手のものは結構ライバルが多い。 だから、意地悪な質問として「で、何がうり?」と訊かれることは予想される。 もちろん色々あるのだが(多分)、 個人的には分かり易いところで、「うさがーがかわいい」ことと、 「パララックス・スクロール」の二点を推したい。 特に、開発中は「覗き見ヴュー」と呼ばれていた「パララックス・スクロール」は、 あまりに便利なので、他のアプリやサーヴィスにないのが不便に思えてくるくらい。 狭い画面のタイムラインに無理なく画像を出すには、言われてみれば、これしかない、 というまさかのアイデア。

"usaggr" は無料ですので、iPhone ユーザの方は是非、お試しあれ。 まだデヴューほやほやの発展途上のうさぎなので、 リクエスト、コメント、バグ報告など、フィードバックは大歓迎。 twitter アカウント @usaggrjp (日本語)@usaggr (英語)、 または facebook ページ にお寄せ下さいませ。 まだ、一匹のか弱い白うさぎですが、 実は心の奥にはビッグピクチャーと高い志を宿しています。 今後もご注目を。

午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。卵焼き、焼き茄子に生姜醤油、じゃこ入り胡瓜もみ、玉葱のピクルス、日の丸弁当、 デザートに巨峰を数粒。 昼休憩に外に出たら、猛烈な蒸し暑さに、駆け抜けるゼブラのストライプが見えた。 夕方退社。 お湯の中を歩いているような強烈な蒸し暑さに、雪に迷う馴鹿の哀しい瞳が見えた。 スーパーで買い物をして帰宅。 夕食のメインは、ゴーヤチャンプルー。

2012/08/15

美し都

朝は曇り空。いつもの朝食のあと、出勤。 オフィスの近くに来ると、 あちこちに警察車両が停まり、重装備をした警官たちが右往左往している。 ああ、そうか、今日はこのあたりの通りが、右も左も大変に賑やかになる日だ。 群れて脅かすことで何かを変えられる、と思う人達は多い。 独り静かに思いを馳せる方が、単なるメソドとしてすら、ずっと有効な場合もあると思うのだが。

いつものようにお仕事。 今日は水曜日なので、お昼は外食。 昭和の雰囲気漂う、スープカレー屋さん(夜は居酒屋になるらしい)にて。 「マイ・ペース」の「東京」が BGM にかかっていた。 うーむ、まさに昭和。 午後に入って、通りはなおいっそう賑やかになってきたが、オフィスにいれば喧騒も遠い。 夕方、退社。

猛烈な蒸し暑さで敵わない。帰宅してすぐにお風呂。 湯船の読書は 「言語学とは何か」(田中克彦著/岩波新書)。 語学への興味はさらに、言語学への興味に発展。 夕食は、ちりめんじゃこ入りの胡瓜もみ、素麺(卵焼き、胡瓜、生姜、辛子)。 冷酒を五勺。食後にデラウェアを一房。

2012/08/14

詰め合わせ

朝は雨模様。 いつもの朝食のあと、お弁当にチキンライスを作る。 冷ますのに時間がかかって、少し遅い出勤。 空気から滲み出てきたような小雨の降る、猛烈な湿度。 呼吸し難いくらい。

とは言え、今日もオフィスに一番乗り。 午前中はプログラミング。昼食は持参のチキンライス弁当。 午後は主にミーティングなど。 荷物の受取りのため、いつもより少し早めに退社。 すっかり天気が良くなって蒸し暑い。

帰宅して夕食の支度。 鱈の香草焼き、冷奴(茗荷と生姜)、菠薐草のおひたし、三葉と豆腐の味噌汁、御飯。 支度の途中で、荷物が届いた。 ご実家に帰省中の知人から、大量の野菜の詰め合わせ。 しかも立派な巨峰や、お手製のペスト・ジェノヴェーゼまで。 これでしばらく豊かな食卓になりそう。ありがたし。

お風呂に入って、湯船で 「ウィトゲンシュタイン入門」(永井均著/ちくま新書)を読む。 夜は、冷やしたデラウェアの一房を食べながら、 「孤独の科学」(J.T.カシオポ&W.パトリック著/柴田裕之訳/河出書房新社) など。

明日からも猛暑が続くらしい。 思い出さえも残しはしない、私の夏は明日も続く。

2012/08/13

普通のムニエル

今日も暑くなりそうだなあ…… いつもの朝食のあと、お弁当を作って出勤。 ヴァカンスの時期なのだろう、街は随分と人が少ない。 おそらくみんな、招待状とピクニックバスケットを持って、 グラインドボーンのクリスティ家の庭へオペラを聴きに行ったり、 別に来たくはないのだがお婆様の代からの夏の定宿なので、 やむなくホテルをパトロネージュしに訪れたコモ湖畔を、 日傘をさして散歩したりしているに違いない。

いつも通りに出社。昼食は持参のお弁当。 真鱈のムニエル、大葉入りのだし巻き、菠薐草のおひたし、玉葱のピクルス、日の丸御飯。 朝から頑張って作ったムニエルのわりに、普通。 ムニエルは温めた皿の上に載ってパリっとしたところに、 オランデーズソースなんかがかかっているから美味しいんだね。 お弁当の隅っこに入っていても、ぱっとしない。 午後も同じ調子で過して、いつものように夕方退社。

帰宅して夕食の支度。 御飯を炊いて、だしを引き、 冷奴(茗荷と生姜)、焼き茄子に生姜醤油で、冷酒を五勺。 そのあと、伊丹流の親子丼、三つ葉の御澄まし。

2012/08/12

「哀れなベルギー」

今日も曇り空で、さほど暑くはないようだ。 珈琲で目を覚ましたあと、朝食の支度。 御飯を炊いて、目刺しを焼き、納豆(大葉)、小茄子の糠漬、 菠薐草と油揚げの味噌汁。 午前中は朝風呂に入って、 「ダンディ」(R.ケンプ著/桜井哲夫訳/講談社現代新書)を読む。

この国では集団でものを考え、集団で娯楽を楽しみ、集団で笑う。 「日本人」たちは、ひとつの意見をみつけだすために集団を結成する。 自分たちと違った意見を持つ人々に対して、彼らほど驚きや軽蔑を感じる者はいないだろう。
みんなが商人だ。
人と一致しないことは、大きな罪だ。

(同書、桜井哲夫「プロローグのプロローグ」より)

ボードレールは、当時フランスより近代化が進み豊かだったベルギーの俗物ぶりを、 「反ダンディ」として徹底的に批判し、茶化し、蔑んだのだが、 今や世界は「ベルギー」化したと思う。 その意味では、この本が出た頃(日本が世界一豊かな国と思われていた頃)、 現代日本が「ベルギー」だ、と主張した訳者の意見は、今や陳腐化したと思われる。

昼食は素麺(茗荷、生姜)、大葉入りだし巻き卵、塩鮭、玉葱のピクルス。 そのあと昼寝。また二時間以上寝た。午後も掃除などの家事と、合間に読書など。

日が落ちかけてから、食材を買い出しに行く。 湿度がまだ高いとは言え、時に涼しい風が吹く。 帰宅して、ベランダに水を打つ。 実家産のキタアカリでじゃがバタを作り、ペールエールを一本だけ。 今年は良く出来たと言っていたが、確かに美味しい。 そのあと、スパゲティ・ナポリタンを作って食べた。 お風呂に入ってから、冷やしたデラウェアの一房を相伴に 「蝋人形館の殺人」(J.D.カー著/和爾桃子訳/創元推理文庫)。読了。

2012/08/11

初老の語学

また 10 時間くらい寝てしまった。 昨夜、食べ過ぎた上に、今朝は寝坊だったので、朝食は珈琲とマンゴーとヨーグルトだけ。 曇り空のせいか、今日もさほど暑くはない。 もちろん、センサが鈍ってきている初老の私としては、 熱中症で孤独死したりしないよう、冷房を使っているけれども。

朝風呂に入って、湯船で 「英文快読術」(行方昭夫訳/岩波現代文庫)を読む。 最近、なんだか急に語学熱が高まってきて、 受験参考書を引っ張り出してきたり、単語帳や例文集を暗唱したりする始末。 私は中学校以来、語学は一番嫌いで苦手な科目だった。 大学の教養課程の語学なんて(英語と仏語)、全部、「平均点合格」で切り抜けたくらい。 今ではそれを激しく後悔しているが、好みの問題なのでしようがない。 何故か面白く思えてきたら、その時に勉強すればいいだけだろう。 ソクラテスは死刑の判決を受けてから、獄中でフルートを習おうとしたのだったっけ。 いや、作詩法だったかな……それとも、そもそもセネカの逸話? 歳をとると物忘れが酷くなっていけない。 楽天の CEO にあやかって、ボケ防止に TOEIC でも受けようかなあ。

昼食はカレーライスに焼き茄子のトッピング、 玉葱のピクルス、菠薐草の味噌汁。デザートに冷凍したマンゴー。 食後しばらく昼寝。また二時間以上寝てしまった。 午後も特にすることがなく暇なので、読書したり、勉強したり。 窓の外は今にも降り出しそうな曇り空。

夕方になって、夕食の支度。 素麺(茗荷、生姜、酢橘)、塩鮭、菠薐草のおひたし、小茄子の糠漬。 小茄子の糠漬は予定通りの出来だが、和辛子が欲しい感じ。 近所のスーパーにあったかなあ。 夜は「蝋人形館の殺人」(J.D.カー著/和爾桃子訳/創元推理文庫)。 バンコランが無駄にダンディなのが良いのに、特にそのキャラクタを生かす風でもない。 誰かがライトノベル化するといいかも知れないが、 そうすると「パタリロ!」みたいにならないとも限らない。

2012/08/10

ちゃんこ鍋

居間の窓を開けつつ、今日もまた涼しい朝だなあ、と思う。 いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて、いつもの通り出勤。

午前中はノンパラメトリック手法を実際のデータで試してみたり。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、鶏笹身焼きの梅肉はさみ、胡瓜もみ、玉葱のピクルス、御飯。 いつもの昼休み神保町散歩に出てみると、やはりまだ暑い。 私の夏は明日も続く(「八月の濡れた砂」より)。 午後も同じように、お勉強モードで過す。 Efron-Tibshirani のブートストラップ法の教科書より、 permutation test との関係など。 夕方退社して、両国へ向かう。

夜は両国でちゃんこ鍋の会食。 と言っても、急にタニマチになったわけではない。 ネットワークハッカー N さんとのほぼ月例の会食。 暑さに負けないように鍋料理で栄養をとろう、 と私が主張したところ、ちゃんこはどうだと提案されたので。 実はちゃんこ鍋、初体験です。

2012/08/09

ノンパラメトリック

ああ良く寝た。 昨日ほどではないが今日も涼しい朝。 御飯を炊いている間に、 珈琲、冷凍したマンゴー、ヨーグルト。 朝食は目刺し、納豆(大葉)、胡瓜の糠漬、ピーマンの味噌汁。 お弁当を作って、出勤。

今日、明日の二日間は自主的にノンパラメトリック統計のお勉強に当てた。 意外と面白いなあ。 そろそろ、統計学入門の講義の内容を半分くらい、 ノンパラメトリックにしてもいいんじゃないだろうか。 昼食は持参のお弁当。 鶏笹身焼きの梅肉挟み、ピーマンとオクラの焼きびたし、 胡瓜もみ、玉葱のピクルス、御飯。 午後も同じように過して、夕方退社。 スーパーで小茄子を買う。 相変わらず糠漬が絶好調なのだが、糠漬と言えば小茄子。 しかしまだ一度も試していなかったので。

帰宅して夕食の支度。 御飯を炊いて、だしを引き、塩鮭を焼く。 鮭には酢橘を少ししぼり、 他に鶏笹身焼きの梅肉挟み、焼き茄子に生姜醤油、胡瓜もみ、茗荷の味噌汁、御飯。

2012/08/08

秋は来ぬ

窓を開けるとひんやりと涼しい風が。 知らぬ間に夏は過ぎ去っておりました。 珈琲、凍らせたマンゴー入りのヨーグルトで目を覚ましたあと、 朝食の支度。 鰹の叩き、納豆、胡瓜の糠漬、オクラの味噌汁、御飯。 今日のうちに食べ切らないといけないからなのだが、 朝から鰹の叩きとは豪勢。

出社してお仕事。 昼食は近所のタイ料理屋にて、某出版社の Y さんと会食。 出版業界事情など色々とうかがう。 夕方、退社。

帰宅して夕食の支度。 秋が来たことをひとり言祝ぎ、 オクラを網で焼き、鰹の叩きのヅケに添えて、冷酒を五勺。 その間に酢飯を冷ましておいて、 鰹の叩きのヅケとオクラの散らし寿司(茗荷、大葉、生姜、胡麻)、卵と大葉の澄まし汁。 冷酒をまた五勺。

2012/08/07

孤独の科学

寝ている間に、脚がつった。 歳はとりたくないものじゃのう。 快晴。今日はまた暑くなりそうだ。 珈琲、マンゴー入りヨーグルトのあと、 盛蕎麦というおかしな組合せの朝食ののち、 お弁当用に卵炒飯を作って出勤。

昼休憩に新刊書店で 「哲学とは何か」(G.ドゥルーズ&F.ガタリ著/財津理訳/河出文庫) を買う。 いくら売れなさそうな本だからって、文庫本が一冊 1,400 円(税別)ってどういうこと。 わしが若い頃には、どんなぶ厚い文庫本でも五百円札でお釣りがきたもんじゃ。 午後は定例ミーティング。 夕方退社。

帰宅して夕食の支度。 鰹の叩きと玉葱の千切り、冷奴(茗荷と酢橘)、胡瓜もみ、 長葱のお味噌汁、御飯。 スーパーで賞味期限の近い鶏笹身を買ったので、 ついでに焼いて梅肉を挟んでおく。 お風呂に入ってから、夜は読書など。

「孤独の科学」(J.T.カシオポ&W.パトリック著/柴田裕之訳/河出書房新社)。 人間は非常に社会的な生物で、 孤独にまつわる否定的な感情が精神にも身体にも強く悪影響を及ぼすという主張。 例えば、「私は一生ひとりで生きていくのだろう(寂しい、心細い、悲しい……)」と思うと、 知覚も判断力も鈍り、知能が下がり、免疫が弱くなり、寿命が縮む。 こういったことを、倫理的にいかがなものか、 と思わざるをえない実験を通して実証する、という恐しげな本。 この前、 孤独の価値を積極的に認める「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社) を読んだばかりなので、バランスをとる意味で。

2012/08/06

ベンター自伝

南国のような不穏な雲行き。 今にも雨が降り出しそうな、今にもかんかん照りになりそうな。 いつもの納豆、目刺し、蕪の糠漬、長葱と油揚げの味噌汁、御飯の朝食のあと、 お弁当を作って出勤。

午前中はプログラミング。 昼食は持参のお弁当。ミニ南海鶏飯。 午後は手計算。 夕方、退社。 午後は強い雨が降ったりしていたのだが、 帰る頃にはかんかん照り。

帰宅して、まずお風呂に入ってから、夕食の支度。 冷奴(茗荷と生姜)、トマトと胡瓜のサラダ、グリーンカレーペーストの炒飯、 チキンスープ。 夜は読書など。 「ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝」(J.C.ベンター著/野中香方子訳/化学同人)、 読了。時折はさまれるベンター自身によるベンター自身のDNA配列の分析をもってしても、 当然のことながら、どこから彼の桁外れの情熱と行動力が湧いてくるのか分からないのだが、 兎に角、劇的で面白い自伝。

2012/08/05

夜さり

ああ良く寝た。 居間の空気の入れ替え。今日も暑くなりそうだ。 外に出ないので影響ないとは言え、気の持ちようが違う。 少し寝坊したので、朝食は珈琲、果物、ヨーグルト。 午前中は少し、計算メモを LaTeX でまとめたり。 朝風呂に入って、湯船で 「自殺について」(ショーペンハウエル著/石井立訳/角川ソフィア文庫) を読む。

早めの昼食は、昨日、南海鶏飯用に作ったチリソースの残りを素麺と和えて、 冷たいチリソース麺。具は炒り卵と鶏肉と葱。 食後、二時間半ほど昼寝。いくらでも眠れる。 「わたしたちは、かつて、目が覚めていたし、やがて、ふたたび、 目を覚ますであろう。人生は、ひとつの長い夢に充たされたひと夜さであり、 夢のなかでは、人は、とかく、うなされる」 (上、石井立訳ショーペンハウエル「自殺について」より)。 午後は、「ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝」(J.C.ベンター著/野中香方子訳/化学同人) の続きを読む。

夕食の支度。御飯を炊いて、だしを引き、 煮鶏と白髪葱の生姜醤油和え、冷奴(茗荷と生姜)、蕪の糠漬、 長葱とじゃが芋の味噌汁、御飯。 夜もベンター自伝など。 今日も静かで良い一日だった。

2012/08/04

日大卒の秘書

昨夜は 9 時過ぎに睡魔に襲われて、気付いたら朝の 8 時。 寝過ぎたので朝食は珈琲、果物、ヨーグルトだけ。 今日は曇り空で、気温も低い。暑さも小休止か。 朝風呂ののち、早めの昼食。 素麺(焼き海苔、薄焼き卵)、里芋の衣被、茄子の糠漬、胡瓜もみ。

午後は、「残酷な土地」(R.B.パーカー著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)を読む。 探偵スペンサーのシリーズは昔、始めの数冊を読んだのだが、 その後は遠ざかっていた。 しかし、一昨年パーカーが亡くなるまでに 40 作近くまでも書き続けていたことに先日気付き、 じゃあ続きを読んでみるか、と思って。 ところで、ウィキペディアの「ロバート・B・パーカー」項目によると、 「村上春樹もパーカーの愛読者でありそのエッセイの中で「日大卒の秘書にパーカーの新作を朗読してもらうのが夢」と記している」、とある(ゴチ強調は私による)。 意味が分からない。なぜ「日大卒」なのか。 日大の英文科は発音に定評があるのか、まさか朗読科があるのか? それとも、誰か特定の人物のことなのか。 この「エッセイ」の出典をご存知の方は、是非、教えて下さい。 私も数年後くらいに引退したら、 日大卒の美人秘書を連れて高地に避暑に行って、久生十蘭とかを朗読してもらいたい。

そんなわけで、避暑について来てくれる、朗読が得意な秘書を募集しています。 我こそはと思う方はご連絡下さい。なお、お給料は多分、最低賃金レベルです。申しわけない。

夕方になって、近所の図書館に本を返却に行く。 ついでに食材を買い求めて帰宅。 まず塩胡椒した鶏腿肉を生姜と長葱の青いところと一緒に煮て、冷ます。 鶏を煮たスープに塩と酒少々で味をつけたもので米を炊き、鶏肉を添え、 長葱、トマト、胡瓜をあしらって海南鶏飯。 タレは葱生姜醤油と、自家製のチリソース。チキンスープもつけた。 タイガーかラッフルズだと雰囲気が出るのだが、 近所のスーパーにはなかったので、コロナビールを一本。

夜も「残酷な土地」。読了。 スペンサー探偵の「ワイズクラック」(へらずぐち)を楽しむ。 へらずぐち部門では、ハンドラーのホーギーが一番お洒落で格好良いと思うが、 スペンサーもまあまあいい線を行ってる。 今日も静かで、寂しい、いい一日だった。

2012/08/03

綺麗な答

今日も暑いなあ。ということで、朝食は素麺。 他に胡瓜もみ、蕪の糠漬、浅葱入りの卵焼き。 お弁当を作って、出勤。 今日は丸一日、手計算にあてる。 昼食は持参のお弁当。 浅葱入りの卵焼き、里芋の衣被、獅子唐のじゃこ炒め煮、胡瓜もみ、御飯。

午後も手計算三昧。 結局、結果は出ず。n = 2 の時は簡単だったのだが、n = 3 で既に迷宮。 綺麗な答があるみたい、という予想が間違っていたみたい。 実際はその方が嬉しいので、予想通りと言うべきなのかも知れない。夕方退社。

夕食は会社の近所の洋食屋にて。 帰宅して、ベランダに水を打って、部屋に風を通してから、お風呂。 湯船の読書は「カント入門」(石川文康著/ちくま新書)。

2012/08/02

手計算

いつもの朝食ののち、お弁当を詰めて出勤。 今日も外は暑いなあ。 昼食は持参のお弁当。 茄子と挽肉の炒めものかけ御飯、獅子唐のじゃこ炒め煮添え。 午後は主に素朴な手計算などして、夕方退社。

夜は某所にてデリバティブ関係のセミナに出席。 冷房が効き過ぎ。 スーツ族にあわせた設定温度なんだろうか。 そして今、帰宅。

2012/08/01

初秋

遠くの台風の影響だろうか、今日はちょっと涼しい。 八月と言えばもう初秋、と思いたい。 いつでも夏は、知らぬ間に過ぎ去っておりました、 という過去完了の時制で語られる季節だ。 初秋と言えば、 来たるべき人生の初秋に向けての準備を少年に説いていたのは、 R.B.パーカーの「初秋」の探偵スペンサーだったかなあ。 人生の初秋もまた、知らぬ間に訪れているものなのだろう。 人によって時期は色々だろうけれども、 語る時の時制については変わりあるまい。

珈琲と果物とヨーグルトで目を覚ましたあと、 目刺し、納豆、糠漬、味噌汁のいつもの朝定食を作る。 水曜日はお弁当作りは休みなので、ちょっとゆっくりしてから出勤。 それでもいつもより少し早い出社。 朝のオフィスは静かでいい。 昼食は近所でキーマカレー。 夕方退社。

帰宅してまずお風呂を済ませて、夕食の支度。 胡瓜もみと里芋の衣被で、ヱビスを一杯だけ。 つつましやかな人生にささやかな喜びを。 そのあと、茄子と挽肉の炒め物と、長葱と油揚げのお味噌汁、御飯。

2012/07/31

冷たいお惣菜

朝は寝床で、ぐー、ぐー、ぐー。また、あまりに良く眠れて寝坊。 でも今日は、ちゃんと目刺し納豆定食の朝食を作った。 慌ててお弁当を詰めて、出勤。

今日は主に文献調査など。 昼食は持参のお弁当。 油揚げの刻み葱はさみ焼き、獅子唐のじゃこ炒め煮、鶏笹身の梅和え、玉葱のピクルス、御飯。 あまり文献調査が好きではないので、そのストレスだろうか、 急に興が乗って、特に必要でもない Markov chain Monte Carlo のモジュールを一気に書いた。 指定した離散的確率分布に従う擬似乱数を生成するところが面倒なのだが、 以前に書いた Walker 法のコードをディレクトリの奥深くにバックアップしてあったので楽勝。 夕方退社。

帰宅して、夕食の支度。 冷奴(浅葱、茗荷)、冷やしトマト。冷たいお惣菜ばかりになってしまうなあ。 そののち、鶏挽肉と生姜と長葱で作ったスープで、自作の温かいつけ麺。 夜は「ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝」(J.C.ベンター著/野中香方子訳/化学同人) など。

2012/07/30

お化け

また 10 時間くらい寝てしまった。 昨日は昼寝を 3 時間以上もしたのだが…… 朝は寝床でぐーぐーぐー。楽しいな、楽しいな、 お化けにゃ学校も試験も何にもない。 逃避だろうか、一種の避暑的な。 果物とヨーグルトの朝食をとって、お弁当を詰めて出勤。 外は既に暑い。 昼食は持参のお弁当。 獅子唐とじゃこの炒め煮、里芋の衣被、鶏笹身の梅肉和え、玉葱のピクルス、御飯。

食後に神保町の日陰散歩。 昼はのんびりお散歩だ。楽しいな、楽しいな、 お化けにゃ会社も仕事も何にもない。 (この名曲の二番があまり知られていないのは、 不景気への配慮のため、あるいは、 歌詞全体のアナーキーさを隠すためだろうか。) 新刊書店で「カント入門」(石川文康著/ちくま新書)などを買って社に戻る。 会社も仕事もちゃんとありますよ。嘘じゃない。 午後はミーティングや、デバグ作業。 夕方退社。

帰宅して、ベランダに水を打ち、盛大に換気扇を廻して部屋の熱気を追い出してから、 29 度の除湿モード冷房。 夕食の支度。 油揚げの刻み長葱はさみ焼き、里芋の衣被、冷奴(茗荷と大葉)、茄子の糠漬、 豆腐と浅葱の味噌汁、御飯。 挽肉など傷みやすいものに火を通したあと、お風呂に入る。 湯上がりに、オレンジを一つ。 夜は墓場で運動会、じゃなくて、自宅で読書など。

2012/07/29

普通の日

昨夜が遅かったわりには早起き。 朝食は果物などで済ませ、 洗濯をして、朝風呂に入り、 湯船で「おとこ料理讀本」(矢吹申彦著/平凡社)を読む。

早めの昼食は冷麺(薄焼き卵、胡瓜、トマト)。 しばらく昼寝。 と思ったら、三時間以上寝てしまった。 しかも、まだいくらでも眠れそう。 「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社)を読んだり、 家事をしたり。 夕方になって、近所に買い出し。 外に出たくなかったのだが、醤油を切らしたのでやむなく。 ベランダに水を打ってから、 昭和の名曲シリーズ(?)より「檸檬」など口遊みつつ、 近所のスーパーへ。

帰宅して御飯を炊いて、だしを引き、 夕食はトマトと玉葱のサラダに黒酢ベースのドレッシング、 カレーライスと、玉葱のピクルス。食後にオレンジを一つ。 夜は、 「孤独」など読書と、料理の仕込み。獅子唐とじゃこの炒め煮、胡瓜もみ、 鶏笹身の梅肉和え、里芋の衣被を作った。 「孤独」、読了。

今日も静かで有意義な一日だったなあ、と思いつつ、包丁を研ぐ。

2012/07/28

単語帳

ああよく寝た。 寝床で少し「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社) を読んでから起床。 寝坊したので、果物とヨーグルトだけの朝食。 朝風呂に入って「おとこ料理讀本」(矢吹申彦著/平凡社)を読む。

早めの昼食は、自家製のチリソースで鶏笹身と卵のチリソース麺。 夏は冷たい麺類にしてしまいがち。 食後すぐに家を出て、東京駅へ。 新幹線の車中では、 「ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝」(J.C.ベンター著/野中香方子訳/化学同人)と、 語源配列系の英単語帳。

最近、英文を読んでいるときに、自分の語彙が足りないなあ、と思うことが多い。 その度に辞書を引いて自然に覚えていく増加はあまりに緩やかで、 忘却による減少の方が多分ずっと多い。 もちろん歳のせいなのだが、諦めるとどんどん読めなくなっていくので、 時々、意識的かつ集中的に覚えるのが唯一の対抗策かなと。

猛暑の京都に到着し、 夕方と言うにはまだ早いような時間から、タイ料理屋で会食。 また新幹線で東京に戻る。

2012/07/27

ペシミズム

朝食はいつもの珈琲や果物、ヨーグルトのあと、 トマト素麺と蕪の糠漬。 お弁当を詰めて出勤。

昼食は持参のお弁当。最後のレッドカレー。 昼休憩に日陰を辿りながら神保町を歩いていると、 日照りの中に行列が。 それを見て、ああそうか、今日は土用波の日じゃなくて何だっけ、 兎に角、そういうのだったのだ、と気付く。 江戸時代の宣伝が現代人をも炎天下に行列させるとは、 宣伝の威力って本当に凄いなあ、と思った。 人が本当に自分の心からそうしたい、と思ってすることなんて、 あるのだろうか。

午後は主にプログラミング。合間に AMS review を書いた。 断わろうかと思ったのだが、 私の論文をわざわざ引用してくれていた著者に感謝して、 速攻で書かせていいただいた。 夕方退社。

近所のベルギービール屋で冷たいビールを一杯だけと、 そのついでに軽い夕食を済ませる。 家の近くの図書館で、 「ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝」(J.C.ベンター著/野中香方子訳/化学同人) などを借りた。 帰宅してお風呂に入り、夜の読書は「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社)、 ショーペンハウアーのエッセイなど、つまみ読み。 暑さのせいで知らぬうち、厭世的な気持ちが高まっているのかな……

2012/07/26

冷麺はじめました

いつもの珈琲、果物、ヨーグルト、目刺し納豆定食ののち、 本郷キャンパスまで歩く。 今日は流石に暑い。今年は冷夏なんじゃないか、なんて言ってすみません。 東大附属病院の傍の某研究所を訪問。なかなか面白かった。

正門前の喫茶店でセイロンカレーの昼食をとって、 地下鉄を乗り継いで神保町のオフィスへ。 午後は主にプログラミングなど。 夕方、退社。 都内では比較的涼しい方だと思う我が家の周辺も、 夕方なのに道路が熱と蒸気を発しているような、猛烈な蒸し暑さ。

帰宅して、身体から熱が引くまでしばらく安静にしたのち、 夕食の支度。今年初の冷麺(トマト、鶏笹身、胡瓜、半熟茹で卵)を作る。 冷麺はじめました。

2012/07/25

七年間の孤独

水曜日のお弁当作りは休みなので、 いつもの朝食のあと、少しゆっくりしてから出勤。 それでもいつもより、やや早い出社。 昼食は近所のインドカレー屋さんにて。 新刊書店で 8-9 月号の「暮しの手帖」を買う。 夏の麺料理の特集が美味しそうだったのと、 料理本コレクタとしては「わたしの好きな料理本」特集は外せないな、 と思ったので。 午後も粛々と仕事をして、夕方退社。

帰宅して、夕食の支度。 目刺しとオクラを並べて鉄網で焼き、オクラは塩で。 玉葱のピクルス、長葱と油揚げの味噌汁、大和芋のとろろ御飯(大葉と自家製ポン酢)。

「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社)に、 エディス・ボーン博士という人がスパイ容疑で七年間ハンガリーの獄中に監禁された逸話が書かれていて、 鍛錬された知性とはすごいものだなあ、と感心した。 七年間の監禁の最初の三年は本や筆記用具を持つことも許されず、 しかも最初に監禁された独房には窓すらなく、極寒だった。 五ヶ月もの間、まったく闇の穴蔵に閉じ込められた時もあった。 その穴蔵の壁からは水が滲み出て、苔に覆われ、床は排泄物に埋もれていて、 換気の設備もなかったそうだ。 しかし、彼女はくじけなかった。 六カ国語に通じる言語学者だった彼女は、 自らの頭の中に納めた各国語の詩を暗唱し、 それを頭の中で他の言語に翻訳し、また自ら詩を作った。 さらに六カ国語の語彙目録を頭の中に作り上げ、 記憶の中の都市の街角を散歩した。 そうして彼女は、自分は潔白であるという主張を一歩もゆずることなく、 七年間の獄中の試練を耐え抜いたそうだ。

しかし、一番すごいのは、実際もう驚愕するしかないのだが、 なんとボーン博士は逮捕された時点で六十歳を越えていたそうだ。 そこまですごいと、やっぱりスパイだったんじゃないのか、 と思ってしまうくらいすごい。

2012/07/24

夏野菜

今日もそれほどには暑くない。 東京は、やや冷夏なのでは。 大変にけっこうなことだ。 納豆、茄子の糠漬、焼き海苔、浅蜊と茗荷の味噌汁、御飯の朝食ののち、 ゼブラ印のお弁当缶を持って出勤。

昼食は持参のお弁当。また、レッドカレー。 昼休憩に 「The indifference engine」(伊藤計劃著/ハヤカワ文庫) を買った。 午後は定例ミーティングなど。 そのあとは機械学習関係の論文を一つ読み、 さらにベイズ理論の教科書を一節だけ読んで、 夕方退社。

帰宅して、まずお風呂。 湯船の読書は、「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社)。 そのあと夕食の支度。 茄子とオクラを鉄網で焼く。茄子は生姜醤油で、オクラは塩で。 胡瓜もみ、冷たい山かけ蕎麦(卵、長葱、焼き海苔)。 夜も独り静かに「孤独」を読む。

2012/07/23

二つの卵(解答)

今日もまだそれほど暑くない。 珈琲、果物、ヨーグルトののち、 納豆、焼き海苔、蕪の糠漬、浅蜊の味噌汁、御飯の朝食をとり、 お弁当を詰めて出勤。 昼食の持参のお弁当。茄子とピーマンと鶏肉のレッドカレー。 茄子が余っていたので、つい使ってしまったが、 レッドカレーの味にあわないし、色も悪くなるなあ。 夕方退社して帰宅。 夕食は、目刺しを焼いて、冷奴(茗荷と生姜)、玉葱のピクルス、 じゃがいもと若布の味噌汁、大和芋のとろろ御飯(大葉と自家製ポン酢)。 食後の散歩がてら、近所の図書館まで本を借りに行く。 帰宅してお風呂に入り、湯上がりにグレープフルーツを半分。

昨日の 「二つの卵」パズルの解答。
答は 14 回。 まず、14 階の窓から卵を一つ落とす。もし、割れてしまったら、 もう一つの卵を使って、一階から 13 階まで順番に試していく(最悪の場合で 1 + 13 = 14 回)。 もし、割れなかったら、さらに 14 - 1 = 13 階分上がって 27 階から卵を落とす。 もし、割れてしまったら、もう一つの卵を使って、15 階から 26 階まで順に試す (最悪の場合で 1 + 1 + 12 = 14 回)。 もし、割れなかったら、さらに 13 - 1 = 12 階分上がって……、 と以下、これを繰り返す。どの場合でも最悪は 14 回で卵の強さが判明する。 実際、最後まで卵が割れない場合でも、 14 + 13 + 12 + ... + 1 = 105 > 100 なので、OK。

卵が三つ、あるいは一般に n 個の場合を解く鍵は (卵が二つの時もそうなのだが)、 このパズルの本質が「再帰」であると気付くことにある。 つまり、上の解答をよくよく見直してみると、 まず最初の階で卵を落とし、 もし割れなかったら、 その階より上の階に対して、同じパズルを解くことになり、 もし割れたら、 その階より下の階に対して、卵が一つ少ない同じパズルを解くことになる。 つまり、このパズルを解くには、一段階小さな、このパズルを解けばよいわけで、 それを解くには、さらに一段階小さな、このパズルを解けばよいわけで、 さらにそれを解くには……と、どんどん遡って行くと、 最終的には卵が一つでビルが一階建ての場合に帰着し、答が得られる。

このパズルは IT 業界で人気があるようだ。 gxxgle 社やMS 社の面接試験に出たという都市伝説があるが、 本当かどうか定かでない。 このパズルの面白く詳しい解説として、 blog 記事 "The Two Egg Problem"(英文)がある。 また最近翻訳された、 「続・とっておきの数学パズル」(P.ウィンクラー著/坂井公・他訳/日本評論社) にも紹介されており、その記述によれば、初出は "Which Way Did the Bicycle Go"(D.E.Konhauser, D.Velleman, S.Wagon, 1996)という本かも知れない。

2012/07/22

二つの卵(出題)

今日も涼しい。 珈琲、果物、ヨーグルトの朝食のあと、 午前中は家事や読書で過す。 昼食はグリーンカレーペーストを使った炒飯、胡瓜もみ、蕪の糠漬、 豆腐と若布の味噌汁。 しばらく昼寝ののち、午後も掃除や料理の仕込みなどの家事。 夕食は御飯を炊いて、 大和芋のとろろかけ御飯(大葉と自家製のポン酢)、 冷奴(大葉と生姜)、胡瓜もみ、浅蜊と茗荷の味噌汁。 グレープフルーツを半分。

今日のパズル。
新開発の超硬化卵がどれくらい丈夫か、 百階建て本社ビルの各階から落として強さを調べる、 という公開実験をしたい。 提供されるサンプルの卵は一つだけ、とのことだったが、 それでは、卵を一階の窓から落とし、二階から落とし、…… と下の階から順に、卵が割れるまで続けるしかない。 例えば、53 階で初めて割れたら卵の強さは 52 階分、ということで、 最悪の試行回数はビルの総階数、百回にもなってしまう。 そこで研究所に頼みこんで、 全く同質のサンプルの卵を二つもらえることになった。 では、問題。卵を二つ使った、もっとも効率の良い (つまり、最悪の場合の試行回数が最小の)方法を考えて下さい。 そのときの最悪の試行回数は何回でしょう。
解答はいつものように、明日。

追加:
この問題は数学が得意な人やプログラマにとっては、易し過ぎるかも知れない。 その場合の追加問題として、「卵を三つ使えるとしたらどうか?」。 さらには「卵を n 個使えるとしたらどうか?」。 この拡張版はかなり難しい。

2012/07/21

もうできてます

昨日のパーティで、 「もうできてます。あとは作るだけです」 という某社長の名言を知った。 社長たるもの、本気でそう信じているくらいでなければいけないのだろう。 さすが社長の器だな、と感心したのだったが、 その一言の中に、起業というものの全問題が凝縮されているような気もする。

昨日に続いて涼しい一日。 珈琲、果物、ヨーグルトの朝食。 朝風呂に入って湯船で 「チューリングを読む」(C.ベゾルト著/井田哲雄・他、訳/日経BP) を読む。 昼食はだし巻き卵、胡瓜の糠漬、盛蕎麦。 今日はだし巻きがうまくできた。 食後に二時間ほど昼寝。

午後は読書など。 「幸福について」(A.ショーペンハウアー著/新潮文庫)。 ショーペンハウアーとウッドハウスを交互に読んで、 人生を悲劇的/喜劇的、厭世的/楽観的に眺める訓練を積む。 そう言えば、ウッドハウスの小説の中にショーペンハウアーが出てくるところがあった。 登場人物が婚約破棄を言い渡されたか言い渡したあと、 誤解が解けるまでしばらくの間、急にショーペンハウアーの大ファンになるのだ。 気持ちは分かるが、どちらかと言えば、 不幸の中ではウッドハウスのお気楽者たちの楽園の世界を読んで、 世の中さほど捨てたものでもないと思う方が、精神衛生に良いだろう。 そして逆に、幸福の中でこそショーペンハウアーに親しんで、 所詮幸福とは一大迷妄であり蜃気楼に過ぎないことを認識する方が、 筋が良い気がする。

近所の図書館に本を返却しに行き、また一冊借りてくる。 ついでにスーパーで食材を買って帰る。 食料物価がちょっと上がってきているような。 物価高にもめげず、デフレにも奢らず、今日も夕食の支度。 茄子とピーマンと挽肉のバジル炒め、冷奴(茗荷と生姜)、胡瓜もみ、蕪の味噌汁、御飯。 味噌汁は少し柚味噌をあわせて、風呂吹き大根風味にしてみた。 食後にグレープフルーツを半分。

2012/07/20

社長たち

昨夜から急に涼しくなった。 早起きして、果物から目刺し納豆定食までフルコースの朝食。 お弁当を詰めて出勤。 静かなオフィスで朝は楽しいプログラミング。 昼食は持参のお弁当。鶏肉とかぼちゃとヤンゴコーンのレッドカレー、 茹で卵とバジル入り。 今日は涼しいし曇り空なので、久しぶりに食後の神保町散歩のあと、 午後も同じようにお仕事。 データがばしっと回帰に乗ると何だか嬉しい。

夕方からオフィスの片隅にて、 M 社と御縁のある某新会社の設立祝いのパーティを内々で。 また、新たに社長が誕生。 なんだか春以来、周りが新会社の新社長だらけだ。 たまたま弊社オフィスの中に 3,4 人社長がいることも珍しくない。 時々、人口密度が平社員より高い。 最近、「社畜」がブームらしいと聞くのだが、 この私以外に存在しているのだろうか。

2012/07/19

アートとしてのアンケート

今日もいい天気だなあ。 最近、うちのねこは涼しい玄関の靴棚に納まってる時間が長くて、 朝御飯のときくらいしか姿を見かけない。 軽めの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。

午前中は、アンケート集計のような作業。 アンケートと言うものは「アート」なのだなあ……と思う。 集計の段階になってみると、ああすれば良かった、これはまずかった、 といくらでも思いつくのだが、設計の時点ではそのどれも全く思いつかなかった。 望み通りの結果を意図的に(詐欺的に)得るのはむしろ易しいのだが、 本当の知見を得ようとすると、 ほとんど不可能とも思える難題が山積みだ。 そもそも、ほとんどの人が答えてくれないし、 答えてくれた人には「答えてくれる人」というバイアスがかかるし、 答えてくれた人もちゃんと答えていなかったり、何か誤解していたりするし、 アンケート項目の設定が激しく結果に影響を与えるし、 数え挙げればきりがない。 やや大袈裟に言えば、アンケートの難しさは、 人間を観測することの難しさ、 人間を知ろうとすることの難しさなのではないだろうか。

昼食は持参のお弁当。 ゼブラ印の弁当缶に鶏肉とかぼちゃとヤングコーンのレッドカレー。 午後は朝の続きを終わらせてから、SQL とベイズ理論の勉強。 SQL は "Head First", ベイズ理論の方は "Bayesian Methods" (J.Gill著/ Chapman & Hall/CRC). 夕方退社。

帰宅して夕食の支度。 御飯を炊いて、だしを引き、 豚肉と玉葱とピーマンの炒めもの、胡瓜もみ、胡瓜と蕪の糠漬、 卵の澄まし汁、御飯。 お風呂に入って、湯上がりに冷やした桃を一つ。

2012/07/18

今日は赤

今日の暑さは昨日よりは、少しましかな。 いつもの朝食のあと、すぐに出勤。 水曜日はお弁当作りはお休みなので。 早めの出社。 人のいない内にやや実質的な仕事。 昼食は近所の中華料理屋にて。 午後はミーティングの他は、 ベイズ理論の勉強とか、SQL の勉強とか。 夕方退社。

帰宅して、夕食の支度。 今日は赤い方で。 鶏肉とかほちゃとヤングコーンのレッドカレー。 ついでに玉葱のピクルスを仕込んでおく。 お風呂に入って、湯船の読書は 「チューリングを読む」(C.ベゾルト著/井田哲雄・他、訳/日経BP)。 湯上がりに冷やしたグレープフルーツ。

2012/07/17

緑と赤

また寝坊。 でも、夏に負けないよう、しっかりと朝食をとらねば。 平日の朝の定番、目刺し納豆定食。 ゼブラ印の弁当缶にグリーンカレーを入れて出勤。 お弁当にもグリーンカレーはなかなかいい。 様々なカレー料理の中で、 最も対費用効果が高いのはタイカレーじゃないだろうか。 ペーストさえ使えばハ○スバーモントカレーより早く出来て、 ずっと美味しい。 明日はレッドカレーを作ってみようかな……。 私が休んでいた間に、白いうさぎプロジェクトに動きがあったらしく、 その対応でメンバは忙しそう。 外は暑そうなので、今日はずっとオフィスにいて、夕方退社。

関東近県は猛暑だったようだが、 日が落ちてみれば東京はそれほどの暑さでもない。 とは言え、暑いことには変わりない。 いずれは高地か寒冷地に隠居したいなあ、と思って、 豚さんの貯金箱に小銭を少しずつ預ける毎日。 そんな高地か寒冷地で夏になったら、 今日も肌寒いねえ、今頃日本は猛暑で大変なんだろうねえ、 なつかしいなあ、暑い日のビールとか素麺とか美味しかったものだよ、 などと猫(名前はまだない)または盲目の犬(名前はオーディーン)に語りかけつつ、 冬には雪かきのあと薪ストーブの前で猫とチョコレートであたたまりつつ、 ああ他の人たちも僕と同じくらい幸せだったらいいのにな、 と思いながら孤独死したい。

帰宅して、御飯を炊いて夕食の支度。 豚肉とキャベツの炒めかけ御飯、冷奴(茗荷と大葉)、 胡瓜もみ、茄子の糠漬、若布とヤングコーンのスープ。 最近、糠漬が絶好調で、 中の方まで紫色に染まった茄子が美しい。 お風呂上がりに、マンゴーを半分。

2012/07/16

チェスとウッドハウスとグリーンカレー

今日も寝坊してしまった。 珈琲とヨーグルトと果物だけの朝食。 午前中は軽い家事などをしたり、 chess.com で遊んでみたり。 ものすごく久しぶりに人間(多分ね)とチェスをして、初戦を勝利で飾る。 そのあとも、chess.com の勧めるままに対局を重ね、現在 4 連勝中。 どの対局相手もクリエイティヴなスポーツマンで、 既に第二手目から定跡を外してくる強敵だったことをリマークしておきたい。

昼食は茄子と緑赤ピーマンと挽肉のバジル炒め、胡瓜の糠漬、冷奴(大葉刻み)、 切干し大根の味噌汁、御飯。 午後は、「ブランディングズ城の夏の稲妻」(P.G.ウッドハウス著/森村たまき訳/国書刊行会) を読んで自堕落に過す。 ウッドハウスや森村たまきのような物書きがあと数名もいてくれたならば、 世界はずっと良い場所になるのだがなあ…… などと思いつつ、あばら家から外を眺めている分には、金色の午後。

夕食の支度。茄子と鶏肉のグリーンカレーを作る。 これは明日のお弁当用でもある。 食後にマンゴー入りのココナツミルク。 夜も「ブランディング城の夏の稲妻」など。

今日もまた、つましくも静かでいい一日だった。

2012/07/15

ハーモニー

また良く寝てしまった。 グレープフルーツ、プルーン、ヨーグルトの朝食。 今日は今年最高の気温とか。 これから毎日のように記録更新されるのだろうけれども。 朝風呂に入って湯船で 「チューリングを読む」(C.ベゾルト著/井田哲雄・他、訳/日経BP) を読む。 「ゲーデルに挑む」(田中一之著/東大出版会) に挑む、 に続き、原典を読もう計画その2。 午前中は主に読書など。 「ハーモニー」(伊藤計劃著/ハヤカワ文庫)、読了。 フーコー言うところの「生の権力」のテーマだが、流石に伊藤計劃、 一息に読んでしまった。

昼食は、グリーンカレーペーストを使ったタイ風の炒飯、胡瓜のスライスを添えて、レモンを搾る。 食後にしばらく昼寝をしてから、午後は主に家事のあれこれ。 洗濯や、料理の仕込みや、掃除機がけなど。 合間に、レモンの薄切りを浮かべた氷水で一服。 ふと思い立って、キッチンのレンジや水まわりの掃除。 急に暑くなって、食べ物も傷みがちなので、少しは予防になるかと。

夕食は、回鍋肉、冷奴(大葉、茗荷、生姜)、胡瓜もみ、若布の味噌汁、御飯。 急激に夏になった季節の変化に体調を崩しがちなので、 むしろ栄養のある熱いものをメインに、と思うのだが、 やはりそこは、胡瓜もみや、冷奴など、冷たい副菜がないとつらい。 夏の食卓には胡瓜もみだなあ…… 昔は大して美味しいものとは思っていなかったのだが。 お風呂に入って、湯上がりに冷やしたマンゴーを一つ。

夜は、「最後の晩餐」(開高健著/光文社文庫)など。

2012/07/14

悪党の蘊蓄

昨夜は蕎麦屋でビールをグラスに一杯と酒を一合ほどと、 久しぶりにけっこう飲んだせいだろうか、 随分と寝てしまった。珈琲とヨーグルトと果物だけの朝食。 朝風呂に入って、湯船で 「The500」(M.クワーク著/田村義進訳/ハヤカワ・ミステリ 1861) を読む。

朝のうちに読了。なかなか面白かった。 訳者は解説でロビイスト版の「法律事務所」(グレシャム)と書いていたが、 ロビイスト版の映画「ウォール街」と言う方が、そのものズバリの気がする。 脇役だが、戦争犯罪者で大富豪のセルビア人「ラド」のキャラクタが面白い。 コロンビアに隠棲していて、 夕食の支度に使うハーブを庭で摘みながらその芳しさについて講釈し、 美味しいタルタル・ステーキの作り方のコツを説明しながら自ら牛肉を骨からさばき、 食卓の席につけば、 地中海地方の鳴禽類のうちでグリルしてもっともジューシィなのは何か、 クストリッツア監督の初期作品のうちでもっとも辛辣なのはどの作品か、 正式のサゼラックを作るのに最適なライ・ウィスキィはどれか、 ノンストップで蘊蓄を語り続ける。そんな極悪人。 もちろん、(極悪な)仕事の話はディナが終わってからだぜ。

早めの昼食。 実家から送られてきた古物(ひねもの)の素麺を茹でて、 薬味は海苔と大葉と茗荷と生姜。 他に、鯖の味醂干しの残り、じゃこ入り胡瓜もみ。 食後、しばらく昼寝。 午後も読書など。 「ハーモニー」(伊藤計劃著/ハヤカワ文庫)を読む合間に、 「ゲーデルの定理 利用と誤用の不完全ガイド」(T.フランセーン著/田中一之著/みすず書房)。

夕方、少し涼しくなってから、食材を求めに外出。 帰宅して夕食の支度。 鶏挽肉のバジル炒めかけ御飯に目玉焼き乗せ、胡瓜の糠漬。 お風呂に入ってから、冷やしたグレープフルーツ。 夜は、「チューリングを読む」(C.ベゾルト著/井田哲雄・他、訳/日経BP) を読み始める。

2012/07/13

カレンダー・マジック(出題)

夜に雨音を聞いたような気がするが、 朝は既に蒸し暑い夏。 少し寝坊したので、珈琲とヨーグルトと果物だけの朝食。 適当にお弁当を詰めて出勤。 今朝も三番手。 昼食は持参のお弁当。 鯖の味醂干し、じゃこ入り胡瓜もみ、茄子の糠漬、野沢菜、御飯。 夕方退社して、明治神宮前へ向かう。 夜は神宮前の蕎麦屋にて、ネットワークハッカー N さんと久しぶりの会食。

Futility Closet で知った、数学系のマジック。 カナダ人マジシャンの Mel Stover という人のアイデアらしい。

月間カレンダーとペンを相手に渡して、 どこでもいいから秘かに 4 かける 4 の長方形型に日を囲んでもらう。 さらに秘かに、その中から一つ日を選び○をつけてもらって、 それと同じ行か同じ列にある日に×をつけてもらう。 さらに、まだ印のついていない日から一つを選んで○をつけ、 それと同じ行か同じ列にある日に×をつけてもらう。 これをあと二回繰り返すと、全部で四つの日に○がつく。 ここで、囲んだ長方形の場所を訊くだけで、 この○がついた日の数字の合計を当てるという手品。 実は、この合計は必ず、囲んだ長方形の左上隅と右下隅の数の和の二倍になる。 問題は、「なぜ、そうなるのでしょう?」。 易しいので、特に答を紹介しませんが、 できるだけエレガントな説明を考えるのがパズル。