「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/11/11

小鍋仕立ての叙情

ああ、良く寝た。 カフェオレで目を覚ましてから、朝食の支度。 朝食のあとは朝風呂。 今日の午後から天気が崩れそうなので、 朝のうちに、食材の買い出しを済ませておく。 昼食は、豆腐と鶏肉と長葱の小鍋仕立て。 休日なので昼間からペールエールを一本つけた。 あとは饂飩。

「小鍋仕立て」は池波正太郎がずいぶんと宣伝したのだが、 その要点とするところは、 料理屋の二階だか何だかで火鉢を挟んで美人と差向い、 蛤を一つ小鍋に入れては差しつ差されつ、 という叙情であろう。 私のように一人で食べていては、 どちらかと言えば、永井荷風的な情景かも知れない。 「朝十一時頃に起出で飯を炊きて食し終れば一時過なり。 室内の塵を払ひ町の洗湯に行きかへり来りて茶など喫すれば日はいつか傾きまた晩飯の支度すべき頃とはなるなり」 的な?

食後、しばらく昼寝。 午後は掃除や、料理の仕込みなど、家事のあれこれ。 夕方近くなって、予報通りに雨が降り出した。 夕食の支度。いつもと変わらぬ日曜日。

夜の読書は「青銅の悲劇(上・下)」(笠井潔著/講談社文庫)など。