「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/09/30

さんま御飯

今日も十時間睡眠。ロングスリーパーの自分が恨めしい。 台風が近付いているらしいが、外は快晴。 台風の影響か、少し蒸し暑い。 珈琲で目を覚ましてから、朝風呂に入る。

朝昼兼用の早めの昼食は、 玉葱入りのスクランブルド・エッグ、茄子の糠漬、豚汁、御飯。 午後になって、帝都東京にも大雨洪水注意報の他、暴風警報が出たが、 まだ晴れ間も覗いていて夏のよう。 午後は、昼寝を二時間ほどしてから(まだ眠れる!)、掃除あれこれと料理の仕込み。 キャベツ炒め、キャベツのピクルス、玉葱の酢橘風味ピクルス、 南瓜の煮付け、焼き鯖の梅肉和えを作り置き。 合間に 「ディミター」(W.P.ブラッティ著/白石朗訳/創元推理文庫) を読了。

夕食は、冷奴(生姜、生醤油)、南瓜の煮付け、台風情報を肴に冷酒を五勺ほど始め、 そののちメインはさんま御飯。 塩焼ばかりでは芸がないので、ちょっと手間をかけてみた。 身は醤油に漬けてから焼き、 骨でとっただしを酒と濃口醤油で調味したもので米を炊いて、 ほぼ炊き上がってから身とあわせて蒸らし、かき混ぜて完成。 大根の千切りと油揚げの味噌汁をつける。

日曜の夜から翌朝までに通り過ぎる台風は、 職場に徒歩で通える私には全く楽しくない。

2012/09/29

幸せの秘訣

9 時間睡眠。 珈琲で目を覚ましてから、朝風呂。 洗濯をしてから、 御飯を炊いて、朝昼を兼ねた早めの昼食。 鯖の塩焼、茄子の糠漬、豚汁、御飯。 二時間ほど昼寝。

午後は「ディミター」(W.P.ブラッティ著/白石朗訳/創元推理文庫) を読んだり。 台風の影響だろうか、気温が高い。 夕方涼しくなってから、近所の図書館に本を返しに行き、 ついでに雑誌などを閲覧。 帰り道のスーパーで食材を買う。 いよいよ秋刀魚の値段が下がってきた。 見るからに美味しそうな大きくて太った立派なものはまだ高価だが、 小型のものは百円を切っている。二匹購入。

帰宅して夕食の支度。 ペールエール一本をお供に、冷奴(生姜、生醤油)で始め、 油揚げの葱はさみ焼きと続け、 いよいよ秋刀魚を焼く。大根おろし、酢橘、生醤油。 そのあと、何か御飯ものを作ろうと思っていたが、 既にお腹一杯。食後に冷やした梨を一つ。

今日も口福だった。安上がりな好みは幸せの秘訣である。 ご先祖さまや、特に母と祖母には感謝せねば。

2012/09/28

梨と酒

あまりに良く眠れ過ぎ……今日も寝坊。 珈琲、ヨーグルト、巨峰ジャムだけの簡単な朝食をとり、 すぐに出勤。 早めの昼食は、近所のインドカレー屋さんでキーマカレー。 昼休憩に新刊書店で 「夢幻紳士 怪奇篇」(高橋葉介作/ハヤカワコミック文庫) を買う。 午後は Scala の勉強などして、夕方退社。

随分と涼しくなってきたので、今日は家まで徒歩で帰ることにする。 途中の中華料理屋で餃子などの夕食。 帰宅して、まずお風呂。 湯上がりに、冷やした梨で冷酒を一合ほど。 白玉ほどではないが、歯にしみとおるようである。

2012/09/27

ペシミズム

曇り空。8 時間以上は眠っているのだが、まだまだ寝たりない。 珈琲で目を覚ましてから、朝食の支度。 納豆、胡瓜の糠漬、豚汁、御飯。 お弁当を作って出勤。冷蔵庫の中身の事情で、 じゃこと梅干しだけの日の丸弁当。

季節の変わり目は調子がでないなあ……と言いたいところだが、 調子の良い時がだんだんとなくなって行くことが、まさに年をとるということかな。 昼食は持参の清貧弁当。 昼休憩に新刊書店で 「人間とは何か」と 「不思議な少年」(どちらも、マーク・トウェイン著/中野好夫訳/岩波文庫) を買う。 トウェインって晩年にはこんなにペシミスティックになってしまったのだなあ、 という語られ方をするけれども、 最初からペシミスティックだったような気がする。 午後はミーティングなど。 夕方、退社。帰り道に近所で食材を買う。 鯖が安い。

帰宅して夕食の支度。 メインは鯖。 私は青魚好きで、特に秋刀魚と鯖と鯵さえあれば、とりあえず OK だ。 他の好物も、大根とか、豆腐とか、皮蛋とか。 育ちの卑しいせいだろうとは思うが、非常に経済的な嗜好で良かった。 鯖の塩焼き、大根おろしで、酒を五勺。 そののち、豚肉と大根の千切りとしめじと舞茸を土鍋に茹でて、 饂飩をしゃぶしゃぶ風に食す。 つけ汁は生醤油に酢橘を一個分、搾ったもの。 夜は「人間とは何か」を読んだり。

2012/09/26

運転免許

良い天気。今日は気温が上がりそう。 いつもの珈琲、ヨーグルト、巨峰ジャムのあと、 しめじと舞茸と油揚げの炊き込み御飯の残りと豚汁、胡瓜の糠漬の朝食。 お弁当作りは休みなので、ちょっとゆっくりして出勤。

早めの昼食は、近所の洋食屋にてサーロインのステーキ。 ついでに、運転免許証の更新に行く。 免許を取得して以来、一度も車を運転したことのない超優良ドライバなので、 合計一時間あまりで簡単に終了。 自動車運転免許って、信頼度の高い身分証明書として通っている割に、 取得も更新も手続のセキュリティがかなり善意に基いているな、と思う。 そもそも、自動車の運転の安全性自体が激しく善意に基いているので、 それでいいのかも知れない。 オフィスに戻る。 夕方退社。 日が沈むと、急に涼しくなる感じ。

帰宅して夕食の支度。 三葉のおひたし(酢橘ポン酢)、豚肉とピーマンの炒めもの。 冷酒を五勺ほど。 卵かけ御飯、大根の千切りと豆腐の味噌汁。

2012/09/25

お好み焼き

夜の雨も朝にはあがっていた。 今日は一気に気温が下がったみたい。 私のような老人には、気温の上下が身体にこたえる。 いつもの納豆定食の朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。

午前中は主にプログラミング。 昼食は持参のお弁当。しめじと舞茸と油揚げの炊き込み御飯に三つ葉を散らしたもの。 昼休憩に新刊書店で 「暮しの手帖」と「四季の味」の最新号を買う。 雨は降らないが、厚い雲が空を覆っている。 午後は午前の続きなど。 夕方退社。

帰宅して、まずお風呂。 湯上がりに、冷やした梨を一つ。 夕食は、 「暮しの手帖」に刺激されて、お好み焼き(豚玉)。 豆腐と三つ葉の味噌汁。 食後にサヴェッジ・チー、つまり番茶を啜りながら、 寝床で読書など。

2012/09/24

秋の味覚

今朝は良い天気。気温も高いが、湿度が低いせいで過し易そう。 珈琲、ヨーグルト、巨峰ジャムののち、 納豆、胡瓜の糠漬、大根と油揚げの味噌汁、御飯。 お弁当を適当に詰めて出勤。

土曜も日曜もゆっくり休めなかったので、低調な月曜日。 でも、今夜はまた秋刀魚を焼いて、大根おろしをたっぷり添えて、 御飯はきのこの炊き込み御飯にするぞ、 とか思うことで、乗り切ることにする。 昼食は持参の、梅干しと湯葉ふりかけの清貧弁当。 昼休憩に新刊書店で 「ディミター」(W.P.ブラッディ著/白石朗訳/創元推理文庫) などを買う。 午後は論文を読んだり、神保町を彷徨いながら考え事をしたりして、夕方退社。 空が急に真っ黒な雲で覆われ出した。雨に降られないよう、家へと急ぐ。

帰宅して夕食の支度。 まず、だしを引き、 酒と薄口醤油で調味したものでしめじと舞茸と油揚げを煮て、煮汁と具に分けておく。 この煮汁で米を炊き、米肌が見える頃に具とあわせるのである。 冷奴でヱビスビールを始め、落ち着いたところで次は秋刀魚を焼く。 焼き立てに酢橘を絞り、たっぷりの大根おろしと。 うまい。 しかし、今日はこれからさらに、炊き込み御飯が待っている。 秋刀魚を食べている間に炊き上がった。 しめじと舞茸と油揚げの炊き込み御飯に、三つ葉の赤だし。 食後に冷やした梨を一つ。

貧しく侘しい食卓ながらも、秋の味覚を満喫。 つつましやかな人生にも、秋の実りはやってくる。

2012/09/23

秋刀魚を網で焼く

朝から雨の一日。 ひんやりとした秋の空気だが……だまされないぞ、 まだまだ油断はできない。 珈琲、ヨーグルト、自家製巨峰ジャム。 しばらくして、 茄子の糠漬、卵かけ御飯、大和芋のとろろ汁。 昼頃、所用にて東京ミッドタウンに出かける。

東京ミッドタウンは、東京の景気の悪さを一瞬忘れる、豪華な空間だなあ。 人工的豪奢と言うか、ドバイ的と言うか(行ったことないけれども)。 感心しつつ、夕方、雨の中を帰る。 途中、スーパーで秋刀魚を購入。 今年は値段が高騰するかもと聞いて心配していたのだが、 既に私のようなワーキングクラスでも買い求められる値段まで下がってきた。 でも、出来れば、早く百円を切ってもらえるとありがたい。

今日の夕食。冷酒一合ほどをお供に、 冷奴(白葱、生姜、生醤油)から始め、次は、軽く塩をした秋刀魚を網で焼いて大根おろしと生醤油。 秋刀魚のご馳走は、まさに焼いているときの煙りと香りだ。 その意味では、炭火は無理にしても、やはり網で焼きたい。 炭火ほどではないが、ぱりっと焼ける。 火から十分離して遠火で焼くのがコツ。 焼き上がったのを皿に移したところに、大根おろしをたっぷり添えて、 生醤油で食す、あれば酢橘などを搾るも良し、 まさに天下の美味ではないだろうか。 そののち、 大和芋のとろろ御飯(山葵とポン酢少々)と、油揚げと大根の皮の千切りの味噌汁。

お風呂に入ってから、冷やした梨を一つ。 夜の読書は 「つながらない生活」(W.パワーズ著/有賀裕子訳/プレジデント社)。

2012/09/22

岩崎さんちでシャルダンを観る

相変わらず、いくらでも眠れるような気がする。 珈琲で目を覚ましたあと、朝食の支度。 納豆、茄子の糠漬、蜆の味噌汁、御飯。 洗濯を済ませてから、外出。

東京駅近くで某勉強会に参加の予定だったのだが、 今日は祝日で休みだったらしい。 折角、東京駅まで出てきたので、 三菱一号館に 「シャルダン展」 を観に行く。 今月始めから来年始めまで長期間に渡って開催されているので、 客が少なくなってから、と思っていたのだが、 行ってみたら祝日なのにがらがらだった。 自分が好きなものは、きっと多くの人もそうだろう、 と考えるのは一つの錯誤である。 なんとシャルダンの個展は日本初だそうだ。

「木いちごの籠」 は私が世の中で最も好きな絵なので、実物が観られて感動。 これは個人蔵の絵だから、本来、普段は目にすることができない。 それが、今年一杯はいつでも、ふらっと観に来られるのである (願わくば、特に評判にもならず、展覧会がひっそりと続きますように!)。 シャルダンの絵で、もう一つ私が是非観たいと思っている絵は 「水の入ったコップとコーヒーポット」 だが、 こちらは残念ながら今回の展覧会には出品されていない。 これはピッツバーグのカーネギー美術館にあるので、 まあ、観ようと思えば観られる。

展覧会のあとは、三菱一号館の中庭で昼食。 オムライスと、ワインをグラス一杯だけ。 成り上がって数代続けば、シャルダン展をやるところまで来るところを見ると、 豪商ってのも、そう趣味が悪いものではないみたいだ。 そう言えば、岩崎さんちのみならず、石橋さんちもなかなか趣味が良い。

帰宅して、昼寝。二時間ほど良く眠ったが、まだまだ眠れる。 夕食の支度の時間。 御飯を炊いて、だしを引く。 まず大和芋の短冊に酢橘ポン酢、次は焼き茄子に生醤油で、冷酒を五勺ほど。 のち、じゃこ御飯、実家産じゃが芋と若布の味噌汁。 味噌汁はじゃが芋に合わせて、白味噌がちの甘めに。

2012/09/21

ぶえんずし

わりと涼しくなったせいか良く眠れて寝坊。 珈琲、自家製の巨峰ジャム、ヨーグルトだけの朝食ののち、 お弁当を詰めて出勤。 随分ましにはなったけれども、まだ気温も湿度も高い。

相変わらず一番乗りで出社してお仕事。 昼食は持参のお弁当。だし巻き、梅干し、湯葉ふりかけ御飯。 昼休憩に新刊書店で、私の探書リストに挙がっていた 「わたしの献立日記」(沢村貞子著/中公文庫)が中公文庫で復刊されているのを発見 (元は新潮社)。 そのすぐそばに、 「食べごしらえ おままごと」(石牟礼道子著/中公文庫) も平積みされていてたので、これも持ってレジに向かう。 「食べごしらえ」に書かれているぶえんずし、作ってみようかなあ。

午後、天才プログラマと A/B テストについて高雅にディスカッションなどしていると、 土砂降りの雨が通り過ぎて行く。雨の性質はまだ夏だ。 夕方退社。 金曜は夕食の支度を休むことにしているので、 近所でカツカレーを食べて帰る。

2012/09/20

七十年ぶりの新作

朝から暑い。 今日が最後の夏であってほしい。 お弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 茄子とピーマンと豚肉のタイ風炒めものかけ御飯。 昼休憩に新刊書店で 「ルパン、最後の恋」(M.ルブラン著/平岡敦訳/ハヤカワ・ミステリ 1863) などを買う。 怪盗ルパンものの「七十年ぶりの新作」で、 かつ、第一作「アルセーヌ・ルパンの逮捕」の雑誌初出版を併録。 これは買わずにはおられまい。 午後はミーティングなど。 夕方退社。

帰宅して、夕食の支度。 奇特な方から誕生日の祝いに地酒が届いた。 「富久長」の今年のひやおろし一合ほどで、ちりめんじゃこに二杯酢、出し巻き卵。 のち、胡瓜の糠漬、蜆の味噌汁、大和芋のとろろ御飯。 夜は読書など。 「つながらない生活」(W.パワーズ著/有賀裕子訳/プレジデント社)。

2012/09/19

段ボールうさぎ

昨夜の激しい雷雨が、静かな雨になって続いている。 まだまだ眠り足りないのだが、やむをえず起床。 納豆に白葱、胡瓜の糠漬、蜆と白葱の味噌汁、御飯の朝食。 水曜日なのでお弁当作りはお休みして、出勤。

午前中は、「段ボールうさがー」作りに励む。 いや、仕事の合間に、あくまでささやかな息抜きに、 昨日プレゼントにもらった「兎段」キットを作る。 複雑系折り紙ほどではないが、けっこう繊細で難しい。 思わず集中してしまった。 昼食は近所の中華料理屋にて餃子など。 午後もあれこれ作業をして、夕方退社。 気温はかなり低くなった方なんだろうけど、 この湿度がたまらないなあ。

帰宅して、まずお風呂。 湯船の読書は「茶の本」(岡倉覚三著/村上博訳/岩波文庫)。 御飯を炊いて夕食は、 冷奴、茄子とピーマンと豚肉のタイ風炒めもの、大和芋のとろろ汁、卵かけ御飯。

2012/09/18

月9ドラマ

寝坊。慌てて朝食をとり、出勤。 外はまだ真夏。 午前中は現状にキャッチアップしたり、報告書を書いたり。 昼食は近所のインドカレー屋さんにて、マトンのカレーなど。 午後は定例ミーティング。

夕方から、オフィスにて私の誕生日を祝っていただく。 小さな小さな会社の良いところである。 プレゼントまでいただき恐縮。 あ、うさぎグッズだ。いっそ、集めていこうかな、うさぎグッズ。 ワインと宅配のピザなど。

昨日、最終回だったらしい月9ドラマへの、ツッコミが色々と話題に。 天才社長が SNS 系ソフトウェアを必死のコーディングのはずが、 モニタには DirectX の物理計算コードが映っていた、とか。 その遊び心というか余裕が天才たる所以では。 他に、Windows8 とか、docomo Galaxy S III とか。 けっこう皆、観てたんだね(笑)。

2012/09/17

うどんの美味

昨夜は遅くまで本を読んでいたので、今朝は少し寝坊。 珈琲で目を覚ましたあと、朝食の支度。 納豆、油揚げと若布の味噌汁、御飯。 午前中は書き物仕事をしたり、朝風呂に入ったり。 昼食に、いただきもののペスト・ジェノヴェーゼでバジルのスパゲティ。 ちょっと横になるか、と思ったら、 3 時間以上も寝てしまった。 旅疲れだろうか。 日が落ちる頃、夏らしい勢いのある夕立。 激しい雨が通り過ぎるのを待ち、 近所のスーパーまで買い出しに行く。 雨でちょっとは涼しい。帰宅して夕食の支度。

最後の休日だし、晩酌でもしてみるか。 冷奴(白葱)から、ペールエール一本を始める。 次は、茄子の胡麻油風味の網焼きに辛子醤油。 落ち着いたところで、子母沢流の豚肉のうどんすき。 土鍋に水と酒を茹でて豚肉を入れ、煮立てたところに、 うどんをさっと入れて、芯まで温まらないくらいのタイミングで即、 つまみ上げて、つけ汁で食べるというもの。 つけ汁は醤油1、味醂1、昆布だし4が、池波正太郎が子母沢寛から直伝された割合らしいが、 生醤油でも十分美味しい。 うどんをしゃぶしゃぶ風に食べるタイミングが要諦の料理なのだが、 私は土鍋に饂飩玉を放ったところで火を落として食卓に運び、 余熱で食べるようにしている。 ちなみに、茄子もうどんすきも「そうざい料理帖」(池波正太郎著/平凡社)で知った料理である。

子母沢寛とうどんと言えば、 「味覚極楽」の鎌倉円覚寺管長の話の聞書きに出てくるうどんが (それと握り飯も)、 やたらに美味しそうで、 結局のところ「美味しさ」とはそういうところに行き着くのではないか、 と思う。 つまり、何だかんだ蘊蓄を言って食通ぶったところで、 どこそこの店の何がうまいとか、珍しい何とかいう食材を現地で食べるだの、 どれもこれもどうでもよいことであって、禅寺の坊主に 「熱いうどんが何よりの珍味ぢや」とか「こうして自由に物を食うということは何よりうまい」 と言われてしまうと、ぐうの音も出ない。 つまり人としての差が出てしまうのだね。

2012/09/16

エピクテートスのランチ

9 時近くまで寝てしまった。旅の疲れだろう、まだまだ眠い。 久しぶりに自分でいれた珈琲。 朝風呂に入ってから、午前中は書き物仕事など。 そろそろ時間になったので、ランチのため外出。 エピクテートスの「人生談義」(鹿野治助訳/岩波文庫)にいわく、 「私は死ななければならない。 もし今というのならすぐ死のう。 もし少し待ってからというのなら、 時間だから、今食事をしよう、それから死のう」。 こういう態度でありたいものである。

昼食は銀座に出て、 現在出張で東京に来ている Y さんと鰻屋で会食。 私は普段この店では鯛茶漬を食べるのだが、今日は鰻。 多分、この夏で初めての鰻。たまに食べると美味しいものだね。 そのあと、百貨店で食器を見て帰る。 秋の秋刀魚用に長皿が欲しかったのだが、 もう一つぴんと来るものがなく、見送り。

こう蒸し暑くっちゃかなわない。 この時期に最低気温が 27 度って、どういうこと。 帰宅して、夕方まで空調された寝室で読書など。 またお風呂に入ってから、夕食の支度。 じゃこ御飯と、豆腐と白葱の味噌汁。

私は普段から、米は土鍋で作法通りに炊き、 昆布と自分で削った鰹節で一番だしをとり、 実にそって味噌をいくつかあわせて味噌汁を作っているが、 それも毎日のルーチンだからできることであって、 旅などでちょっと休むと、再開するのにけっこう意力が必要だ。

2012/09/14

白うさぎヴァージョンアップ!

機内誌の宣伝によれば、映画を撮るならハリウッド、アプリを作るならアムステルダム、だそうだ。"Appsterdam" という言葉もあるらしい。だからというわけでもないが、Appsterdam の空港より、アプリのCM。

ソーシャルメディアを駆け抜ける一匹の白うさぎ、こと、usaggr (うさがー)がヴァージョンアップ。Ver.1.2 が出来。前回はバグフィックス中心のマイナアップデートだったが、今回は色々な新機能も追加されているので、すでにうさがーさんの飼い主の方はもちろん、そうでない方も、是非お試しあれ。

今回追加の新機能のうちで個人的に気に入っているのは、"Pocket" サーヴィスとの連携。以前は、"ReadItLater" と名乗っていた、人気のウェブページ・クリッピング・サーヴィスである。これが usaggr 内のブラウザから使えるようになった。twitter のみならず、facebook, mixi の投稿からも使えるのが画期的。

もう一つは、twitter の投稿を facebook や mixi へシェアできるという、SNS の種類の壁を超えた「リツイート」機能。この背景には、SNS の垣根をなくして、どの社のサーヴィスを使っているのか意識すらしなくてよいような、統一的なユーザ体験を提供したい、という思想がある。ただ、この思想を実現すべきかどうか、そもそも可能かどうかには、色々と議論がある。例えば、各社としては自社サーヴィスへの囲い込みが望ましいだろうから、融通の効くAPIを公開提供する理由があまりない。ハウエヴァ、しかしながらだ、それで黙っていてはしようがないので、今回一つの新機能として一歩踏み出してみました、というところだと思う。

可愛い顔してけっこうすごい、白うさぎ usaggr はまだまだ進化して行く予定です。特に、来るべき Ver. 2.0 では飛躍的な進化を遂げる…かも、しれない、と聞いています。乞うご期待。

パブの午後

カンファレンスの本体は昨日で終了し(ちなみに来年の開催地は香港だそうだ)、今日はまた並行していくつかのワークショップと博士課程学生の講演が開かれている。午前中は Data Challenge ワークショップの部屋を覗いて、午後は最後のチャンスとして観光に行くことにする。

徒歩でトリニティ・コレジへ。「オールドライブラリ」で「ケルズの書」などの超稀覯本の展示を見たり、稀覯本図書室「ロングルーム」を見学したり。20万冊もあるそうだから当然だが、強烈な洋古書の香り。この「ロングルーム」は「ジェダイ図書館」のモデルになったそうだが、ジェダイ図書館って一体なんだろう。

そのあとは "Davy Byrnes" に行き、ギネス1パイントとペイルエール半パイントをお供に、パブのカウンタで午後を過す。午後のパブは空いていて、まだ酔客もおらず、バーテンダのタイもしゃんとしていて、グラスは綺麗に光っている。今日は天気も良く、ラヴリィな一日である。望んだことが何も手に入らないような人生にも、こういう "What a wonderful world" 的な午後がある。

ホテルに帰って、ホテルの中のレストランにて夕食。近くのテーブルの女性たちが独特の英語で話している。多分南欧の方の国だと思う。あの語尾の子音を誇張するような話し方には非常な伝染力がある。カンファレンスでもこの「英語」の使い手が沢山いた。その30分ほどの講演を聞くだけで、イントネーションがうつってしまいそうなくらいの伝染力。

たまたま、伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」で、英語の語尾の子音の発音の練習の仕方としてそういう話し方が紹介されているのを読んだので、余計に気になるのかもしれない。例えば、"I will pull several bales of..." が、「アイ、ウィッラ、プッラ、セヴェラッラ、ベイルッザ、オッヴァ、、、」という具合。

2012/09/12

Hodges Figgis 書店

今日も午前、午後とカンファレンスに出席。今朝までしか会場のホテルを予約できなかったため、別のホテルに移動。

夕方からはポスターセッションとその後のソーシャルディナーが予定されていたが、最初のポスター概要だけ聞いた後はサボって観光に行くことにする。このカンファレンスは休憩時間は長いのだが、予定は朝から晩まで毎日きっちり組んであるので、適当にサボらない限り自分の時間がない。

St.Stephens Green をゆっくり散歩してから北上し、Grafton 通り、Dawson 通りなど賑やかなところを散策。気温は10度程度で快適この上ない。個人的な目玉は、"Davy Byrnes" と "Hodges Figgis" の二軒。前者はパブ、後者は本屋さん。本屋に入るとつい無駄に本を買ってしまう。旅先で、稀覯本ならともかく、ペイパーバックを買ってどうする、私。

うっかり買った "{Philosophy For Life} and Other Dangerous Situations" (J.Evans著/Rider Books)を、紅茶とポテトチップスを傍に読む夜。

2012/09/11

赤いうさぎの秘密

今朝も朝食を堪能。昼休みに St. Stephen's Green まで散歩して、ジェイムズ・ジョイス像を見てくる。冷たい雨が降っていたので、昼食はホテルのバーで、アイリッシュローストビーフのサンドウィッチとポタージュスープで身体を温める。その他、午前午後とも ACM の Recommender Systems カンファレンスに参加していた。昨日はテーマを絞った各種ワークショップが並行で開かれていて、本会は今日からスタート。私は講演するとか大層なことはなく、気楽に、この業界の最先端はどんな感じかなという興味でのパッシヴな参加。

とは言え、私もレコメンドシステムにはシリアスな興味を持っていて、例えば、うわさの白うさぎ usaggr にもレコメンドのようなものが使われている。タイムラインに時々顔を出す「赤いうさがー」スタンプがそれである。これはうさがーさんが、「あなたはこのとうこうにきょうみをもつんじゃないかなーとおもいます」と合図しているのですね。

うさがーは兎なのであまり賢くはないのだが、それなりに知性を持っている。貴方が最近リツイートしたり、返信したり、「いいね!」したり、とアクションを起こした対象の文章の特徴を調べ、あなたの好みを(うさがーなりに)理解した上で、新たにタイムラインに流れてきた投稿一つ一つをチェックして、貴方が興味を持ちそうなものにスタンプをつけているのである。

これはけっこう大変な計算処理なのだが、実は、文章解析も含め全ての処理がその端末だけで完結している(そう思う人はなかなかいないだろうが、本当です)。これがユーザに認識されないほど高速かつリアルタイムに行われているのは、大部分は、弊社の優秀なプログラマによる高度な最適化のおかげではあるが、誰も褒めてくれそうにないので自画自賛すると、エンジンの基本設計が優れているからでもある(と主張してみたいときもある)。

しかし、「あの赤いうさぎはなんですか?」とよく訊かれるところからすると、やや空振り気味でちょっと悲しいのだが、「かわいい」という声もあるので素直によしとしておこう。と言うのも、このレコメンドをユーザにどう見せるかは議論になったところで、今の形は狙い通りではあるからだ。議論の中では、例えば、重要度の高そうな投稿だけを表示する「タイムライン要約モード」なども考えられてはいた。しかし、結局はうさがーのかわいさ頼みに落ち着いた。つまり、ユーザが邪魔に思わない範囲で、楽しい感じに実装しようという方針である。

2012/09/10

リフィ川まで

アムステルダムからの乗り継ぎの飛行機が遅れ、その日の内にホテルに辿り着けるのか危ぶまれたが、何とか無事に、現地8日夜のダブリンに到着。言うまでもなく涼しい。

泥のように眠り、ホテルの重厚なダイニングルームで朝食。アイルランドだけれども、イングリッシュなフル・ブレックファースト。どろどろしたベイクドビーンズや、独特のソーセージや、ブラックプディングを久しぶりに食べて感激。滞在中にホテルを変えるのだが、次のホテルの朝もこうだといいなあ…

午前と午後はお勉強など。昼休みには運河沿いにリフィ川まで散歩。運河はなかなか趣きがある。途中で地元のスーパーマーケットに入って観察。ついでにサンドウィッチも買った。アイリッシュ・アンガスとか言うもの。ルフィ川と鴎を見ながらサンドウィッチの昼食。街を歩いて見る風景は、ほとんどイギリスと同じ感じ。

まだ時差に身体がついて行っていないのと、朝食の食べ過ぎで、調子が悪い。夜は大人しく部屋で読書でもして、早寝する予定。

ところで、usaggr(うさがー)が再び、ささやかにブレイク中らしい。何時の間にか、ラジオ番組(?)とか雑誌とかあれこれで紹介されたからではないか、とのこと。あるいは口コミ力。しばらく宣伝活動はせずに、フォローできる範囲のフィードバックをいただきながらこっそりと育てて行こう、という弊社の方針からすると、嬉しい誤算なのだろうか。

2012/09/07

遅い避暑

朝になると、秋が訪れておりました…だったらどんなに良かったか。今日もまだ夏は続いている。珈琲のあと、納豆(生卵、茗荷)、胡瓜の糠漬、大和芋のとろろ汁、御飯。お弁当を作って出勤。

来週はオフィスに出社しないので、午前中はあれこれ準備や片付けなど。昼食は持参の御弁当。鶏そぼろと炒り卵の親子丼。午後の早いうちに退社して、買い物などして帰宅。

午後は自宅で洗濯、掃除機がけなどの他、しばらく家を空けるのでその準備。夕食は豚肉でとっただしで、卵と大和芋の雑炊。胡瓜もみ。今日は卵を食べ過ぎだが、冷蔵庫を空にするために止むを得ず。

長々と続く暑さに耐えられず、ついに短い避暑に入りました。その間のこの blog の更新は不定期になります。なお、twitter (@kshara2009) や facebook のステイタスアップデートは usaggr より随時、行う予定。

2012/09/06

√2の√2乗の√2乗(解答)

今日も蒸し暑い……。 鶏そぼろとレタス炒め丼のお弁当を作って出勤。 午前、午後と粛々とプログラミング。 昼頃まではいつもの蒸し暑さだったが、 午後から雲が増えてきた。 気象情報によれば、夕方以降、激しい雷雨の注意とのことだったので、 早めに退社。

帰宅して夕食の支度。御飯を炊いている間に、 トマトと胡瓜と茹で卵のサラダ、大和芋の短冊で、冷酒を五勺。 のち、納豆に茗荷、茄子の糠漬、 鯖の中骨と切干し大根で船場汁、御飯。 夜の読書は 「『ユリシーズ』の謎を歩く」(結城英雄著/集英社)など。

昨日の 「√2の√2乗の√2乗」問題 の解答。
一般に x の y 乗の z 乗は x の「y かける z」乗に等しいことに注意すれば、 √2の√2乗の√2乗は√2の 2 乗だから、答は 2。 これより、無理数の無理数乗が有理数になりうることが分かる。 なぜならば、√2の√2乗は有理数か無理数のどちらかだが、 もし有理数ならばこれがその例であり、 もし無理数ならばこの√2乗が 2 になることがその例である。 簡単だけれども、はっとする証明だ。 蛇足ながら、 この証明からは√2の√2乗が有理数か無理数か分からないことに注意。 出典は Futility Closet "A Simple Proof"

2012/09/05

√2の√2乗の√2乗(出題)

さらに夏バテが加速。 あまり食欲もないのだが、朝食を抜くのは余計に良くないので、 珈琲、ヨーグルト、巨峰ジャムののち、 手抜きの焼きそばを作って食べる。 水曜日なのでお弁当作りはお休み。

出社して、ばてばて気味にお仕事。 昼食はスープカレー。 「昭和」な店なので、BGM にピンクレディーのメドレーがかかっていた。 瞼を閉じたら負けよ背伸びをしたら、何もかもおしまいよそういうものよ。 昔の人が言うことみたいだとぼんやり聞いてたら、だめだめだめだめだめだめよ。 オフィスに戻るまでの短い間の暑さにもめげて、アイスクリームを買う。 こういう日は早く帰るに限ると思うものの、 日が高いうちに外に出る元気もないのよ、そういうものよ。夕方、退社。

帰宅して、夕食の支度。 御飯を炊いて、メインは青椒肉絲。他に、茄子の糠漬、大和芋のとろろ御飯、船場汁。

久しぶりに数学パズル。久しぶりなので、易しいものを。 問題その1、「√2 の√2 乗の√2 乗はいくつでしょう?」。 問題その2、「無理数の無理数乗が有理数になることはあるでしょうか?」。

2012/09/04

白うさぎ、アップデート!

また 8 時過ぎまで熟睡してしまった。 夏の疲れだろうか、と言いたいところだが、東京の夏は明日も続く。 猫もバターのように床に溶けている。 珈琲、ヨーグルト、自家製の巨峰ジャムで目を覚まし、 お弁当を詰めて出勤。

ソーシャルネットワークを駆け抜ける白うさぎ、 こと "usaggr"(うさがー) のヴァージョンアップの承認が通り、 App Store にアップデートされた。 今回は、ユーザの皆さんから報告していただいたバグの修正や、 UIの改善が主の、マイナ・ヴァージョンアップ。 しかし、アプリ内ブラウザからのシェアや、 横向きの全画面表示(landscape)など、ささやかに新機能も追加されている。

以前の版には、 ある特定の文言のツイートを読むとクラッシュする「滅びの呪文」バグがあった。 私自身が usaggr デヴュ直後にこの呪文を唱えてしまったせいで、 私の知り合いの親切な方々の usaggr が一斉にクラッシュした、 という曰く付きのバグなので、今回訂正されてほっとした。 それ以来、白うさぎを放置してしまっている方も、是非、 再うさがーしていただけると嬉しい。
相変わらずフル機能、無料です。広告なども表示されません。

昼食は持参のお弁当。昨日と同じ梅鯖弁当。 午後は定例のミーティングなど。 夕方退社して、京橋へ。

夜は、ネットワークハッカーの N さんとイタリア料理屋にて、ほぼ月例の会食。 N さんに usaggr 広報活動。 ついでに、今週末からしばらく家を空けるので、その間の猫と家の世話なども依頼。

2012/09/03

念を入れる

今日も比較的涼しい……のだろうか。 9 月から電気代も値上りしたことだし、もう冷房なしで済ませたいのだが、 明日以降の気象情報を見るに無理そう。 8 時過ぎまで寝坊してしまったので、慌ててお弁当を詰めて出勤。 やはり日差しは厳しい。

昼食は持参のお弁当。梅干し、鯖の塩焼き、湯葉のふりかけ。 梅干しと鯖は相性がいい。 昼休憩に珈琲豆と「エネループ」を買いに外に出たら、ピンポイントでスコールに出会った。 午後も夏ばて気味に仕事。 今日はずっと web アプリのセキュリティ関係の本を読んでいる天才プログラマと、 レインボウ・テーブルについて議論などして、夕方退社。

帰宅して、まず冷奴の大和芋とろろかけに茗荷と自家製のポン酢。冷酒を五勺。 一服ついてから、夏野菜と鶏挽肉の冷麺を作る。 食後にデラウェアを一房。

湯船で池波正太郎の「そうざい料理帖」(平凡社)を読む。 料理や食べ物の本ばかり読んでいるし、ほぼ毎日三食の支度を手ずからしているので、 よほど食い意地がはっているのだろう、 グルメとか食通とかいうやつかしらん、と思われることが多いのだが、 決してそんな下賎の者ではない。 できれば食べずに済めばいいのに、と思っているくらいだ。 自分で作るのは面倒だから、毎食作ってもらえれば楽なのに、とも思う。

ただ、この「そうざい料理帖」にも曰く、 死ぬるために食うのだから念には念を入れて食わねばならぬし、 なるべく、うまく死にたい、からこそ、 日々口に入れるものへ念をかけたい、と思うのである。

2012/09/02

ほんだな、ほんばこ、ほんや

9 時まで熟睡して寝坊。 気象情報では、今日は雨で涼しくなるという話だったが、 蒸し暑いことには変わりない。蝉もじゃんじゃん鳴いている。 珈琲、ヨーグルト、自家製の巨峰ジャムで目を覚ましてから、朝風呂。 午前中は、保存のため肉類を炒めたり茹でたり、料理の仕込み。 時折、激しい雨が来ては通り過ぎる。

早めの昼食は、鯖を焼いて、冷奴(生姜)、茄子の糠漬、しめじと油揚げの味噌汁、御飯。 今年の秋の目標は鯖の棒寿司の自作なのだが、まだ気温が高過ぎる。 しばらく昼寝。相変わらず、一日12時間、余裕で眠れる。 夕方になって近所で散髪をし、買い物をして帰宅。

夕食はトマト、胡瓜、レタスに黒酢ベースのドレッシング、 実家産のキタアカリのじゃがバタ、カレーライス。ビヤホイ風に氷入りのビール。

お風呂に入って、湯船の読書は相変わらず 「言語学とは何か」(田中克彦著/岩波新書)。 ほだな、ほばこ、ほや、の「ん」はそれぞれ違う音だが、 日本語では同じだと分類し理解する、とか、目から鱗。 お風呂上がりに、冷やしたデラウェアを一房。

2012/09/01

未来予測

今日と明日は暑さも少しは控えめらしいが、騙されるな。 ねこ予報によれば、来週も 27 度 34 度のアイスクリーム日和は続く。 8 時過ぎまでたっぷり寝てしまった。 珈琲とヨーグルト、自家製の巨峰ジャムで目を覚まし、 洗濯をしてから、朝風呂。

湯船で「ワーク・シフト」(L.グラットン著/プレジデント社) を読み始める。 一種の未来予測本だが、 人々の働き方の問題を中心にしているのと、 対象が 2025 年という非常に近い未来であるからか、わりと穏当。 十年先程度ならその未来はもう現在に偏在していて、 ある程度自由な働き方をしている人にとってみれば (例えば弊社のような零細スタートアップでは皆そうだが)、 「20 分後の未来」くらいの距離感かも知れない。

未来予測と言えば、「2050 年に日本の GNP は韓国の半分になっている」 という宣伝文句で英エコノミスト誌「2050 年の世界」も話題になっているようだ。 しかし「ワーク・シフト」の方では、 「2050年の世界」のようにデータから「予測」の真似事をしようするのではなく、 変化の鍵になりそうなテーマを挙げて、 色々な人に近未来を想像してもらった「ストーリー」を中心にしているのが特徴。 つまり、実際のところは予測ではなくて、 あなた自身は仕事や人生をどうしていきますか、という問い掛けの形になっている。 そのせいもあって、比較的に刺激の少ない凡庸な内容ではあるが、 未来とは本質的にそういうものなのかも知れない。 今世紀半ばには日本は大没落してるぞ!とかグラフの外挿をするのはエキサイティングかも知れないが、 十年後の自分はどんな働き方をしているだろう、それは幸せな生き方なのかなあ、 といったことを考える方が良いような気がする。

昼食は、塩鮭、オムレツ、茄子の糠漬、しめじと長葱の味噌汁、御飯。 他の品目からして卵料理はだし巻にするのが普通なのだが、 オムレツをしばらく作っていなかったので練習のため。 そのあと昼寝。また二時間くらい熟睡。 午後も読書など。 夕方になって、近所のスーパーに買い出し。 北海道産の秋刀魚が一匹500円……。鯖にしとこ。

夕食の支度をしながらの夕食。 冷やしトマトと胡瓜、冷奴(茗荷と生姜)で、冷酒を五勺ほど。 続いて、豚挽肉とレタスのオイスターソース焼きそば。 食後に小さなデラウェアを一房。