「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/08/07

孤独の科学

寝ている間に、脚がつった。 歳はとりたくないものじゃのう。 快晴。今日はまた暑くなりそうだ。 珈琲、マンゴー入りヨーグルトのあと、 盛蕎麦というおかしな組合せの朝食ののち、 お弁当用に卵炒飯を作って出勤。

昼休憩に新刊書店で 「哲学とは何か」(G.ドゥルーズ&F.ガタリ著/財津理訳/河出文庫) を買う。 いくら売れなさそうな本だからって、文庫本が一冊 1,400 円(税別)ってどういうこと。 わしが若い頃には、どんなぶ厚い文庫本でも五百円札でお釣りがきたもんじゃ。 午後は定例ミーティング。 夕方退社。

帰宅して夕食の支度。 鰹の叩きと玉葱の千切り、冷奴(茗荷と酢橘)、胡瓜もみ、 長葱のお味噌汁、御飯。 スーパーで賞味期限の近い鶏笹身を買ったので、 ついでに焼いて梅肉を挟んでおく。 お風呂に入ってから、夜は読書など。

「孤独の科学」(J.T.カシオポ&W.パトリック著/柴田裕之訳/河出書房新社)。 人間は非常に社会的な生物で、 孤独にまつわる否定的な感情が精神にも身体にも強く悪影響を及ぼすという主張。 例えば、「私は一生ひとりで生きていくのだろう(寂しい、心細い、悲しい……)」と思うと、 知覚も判断力も鈍り、知能が下がり、免疫が弱くなり、寿命が縮む。 こういったことを、倫理的にいかがなものか、 と思わざるをえない実験を通して実証する、という恐しげな本。 この前、 孤独の価値を積極的に認める「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社) を読んだばかりなので、バランスをとる意味で。