「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/09/03

念を入れる

今日も比較的涼しい……のだろうか。 9 月から電気代も値上りしたことだし、もう冷房なしで済ませたいのだが、 明日以降の気象情報を見るに無理そう。 8 時過ぎまで寝坊してしまったので、慌ててお弁当を詰めて出勤。 やはり日差しは厳しい。

昼食は持参のお弁当。梅干し、鯖の塩焼き、湯葉のふりかけ。 梅干しと鯖は相性がいい。 昼休憩に珈琲豆と「エネループ」を買いに外に出たら、ピンポイントでスコールに出会った。 午後も夏ばて気味に仕事。 今日はずっと web アプリのセキュリティ関係の本を読んでいる天才プログラマと、 レインボウ・テーブルについて議論などして、夕方退社。

帰宅して、まず冷奴の大和芋とろろかけに茗荷と自家製のポン酢。冷酒を五勺。 一服ついてから、夏野菜と鶏挽肉の冷麺を作る。 食後にデラウェアを一房。

湯船で池波正太郎の「そうざい料理帖」(平凡社)を読む。 料理や食べ物の本ばかり読んでいるし、ほぼ毎日三食の支度を手ずからしているので、 よほど食い意地がはっているのだろう、 グルメとか食通とかいうやつかしらん、と思われることが多いのだが、 決してそんな下賎の者ではない。 できれば食べずに済めばいいのに、と思っているくらいだ。 自分で作るのは面倒だから、毎食作ってもらえれば楽なのに、とも思う。

ただ、この「そうざい料理帖」にも曰く、 死ぬるために食うのだから念には念を入れて食わねばならぬし、 なるべく、うまく死にたい、からこそ、 日々口に入れるものへ念をかけたい、と思うのである。