「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2014/12/31

大晦日

「もしも、各人の生きた過去の年数と同じく将来生きられる年数をもはっきり知らせることができるならば、僅かな年月しか残っていないことを知った者は、どんなにか慌てることであろう。どんなにか残りの年月を惜しむことであろう。それゆえに、確実にあるものならば、どんなに僅かなものでも人に分けることは容易であるが、いつ尽きるとも知れないものは、ますます細心な注意をもって大切にしなければならない」


「人生の短さについて」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫)より

2014/12/30

大掃除

いよいよ今年もあと二日となったので、大掃除の一日。と言っても、例年せいぜいガスレンジや換気扇など普段サボっているところを掃除する程度。しかし今回は、急に本棚を整理しようと思い立ったため、大変なことになってしまった。

今のところ本棚が十七基あって、納まり切らない本の山があちこちに出来ている状態だったのだが、あちこちに散らばっているミステリやエンタテイメント系の文庫本を一箇所にまとめた方がいいんじゃないか、と思ったのが最悪の思い付き。結局、大掃除を始める前よりも混乱した状態のまま新年を迎える予定。

2014/12/29

カレー納め

買い物のため神保町へ。ついでに今年最後の神保町カレーを食べて帰る。夕食はピエンロー鍋。あとは饂飩。いい冬休みだ。

「最後の一撃」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。「アイガー・サンクション」(トレヴェニアン著/植田克之訳/河出文庫)。

2014/12/28

トレヴェニアン

歳も歳だし来年は「シブミ」を持った老人を目指そうかな、と思い立ち、冬休みの課題図書はトレヴェニアン。未読の三作、「アイガー・サンクション」(上田克之訳/河出文庫)、「バスク、真夏の死」(町田康子訳/角川文庫)、「夢果つる街」(北山太郎訳/角川文庫)を古本屋で買い揃えておいた。

「アイガー・サンクション」から読み始める。主人公は芸術学部の大学教授で、天才的な美術鑑定士で、高名な登山家で、報復的暗殺専門のパートタイムの殺し屋で、女性にモテモテで、教会を改築した大邸宅に住んでいて、地下室には印象派の一大コレクションを持っていて、そんなハイライフの費用は暗殺報酬でまかなっているという、普通の人が書いたら阿呆らしくなりそうな、中学生が書いたラノベみたいな設定だが、そこはトレヴェニアンなので説得されてしまう。

この設定にぐっと来たのか、クリント・イーストウッド監督兼主演で映画化されているようだが、私は未見。

2014/12/27

今年読んだ本ベスト

今年も平穏無事に過ぎ去りつつあり、私の日常の変化と言えば、猫の機嫌と読んだ本くらいになりそうなので、2014 年に読んだ本のベスト3+1。

あくまで私が今年読んだ本なので、今年の出版事情とは何の関係もないです。事実、一冊も新しい本は含まれません。確かトレヴェニアンは、ある現代作家について意見を訊かれて、私は二十世紀に書かれた本はプルースト以外読まないのでわかりません、と答えたそうだ。極端な見得の切り方だが、一つの見識ではある。それはさておき、以下がその三冊。冬休みの読書計画のご参考に。
  1. 「月長石」(W.コリンズ著/中村能三訳/創元推理文庫)
  2. 「ワインは死の香り」(R.コンドン著/後藤安彦訳/ハヤカワ文庫)
  3. 「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)
「月長石」は言わずと知れた「最大にして最上のミステリ」(T.S.エリオット)。今年読んだ本で最も面白かった、時の経つのも忘れて読み耽った、という意味で今年のベスト。

「ワインは死の香り」は、ギャンブル狂の主人公が莫大な額の借金を返すため、 一万八千ケースという大量の高級ワインを盗み出すお話。スノッブでお洒落でシニカル。 なかなか書かれないタイプの小説だと思う。

「アナバシス」は私の心の古典なので、他の人にとって面白いかどうか分からない。おそらく「なぜ古典を読むのか」(I.カルヴィーノ著/須賀敦子訳/みすず書房)で批評を読んだのがきっかけだと思うのだが、それ以来、私は何度も読み返しているし、今年も読んだし、特に来年は何度も読み返すだろう。

最後にプラス1として、「夏目漱石全集」(夏目漱石著/ちくま文庫)。全十巻を第一巻から順に日々少しずつ少しずつ読み進め、現在、第九巻「明暗」を読んでいる途中。今年中に全部を読み終えることができなかったので番外とする。

2014/12/26

忘年会

今日が仕事納め。午後はオフィスの大掃除をしてから、出先でミーティング。そのあと神保町に戻って、夜はオフィス近所のレストランでの忘年会に参加。

例年と違って、今年は出資者が共通する関連会社の共同忘年会の感じ。それぞれは小さなスタートアップベンチャーとは言え数が多いので、レストランが一杯になっていた。今年も無事に過せて、とりあえず目出たい。早めに切り上げて帰宅。

2014/12/25

カヴァ

靴下は出しておいたのだが、私のところにはサンタさんは来なかったようだ。今年における私の行いが悪かったのだろう。深く反省。

いつも通りに粛々と働く。神保町はいつもよりやや人が少ないようだ。既に冬休みに入った人が多いのだろう。夕方退社して帰宅して、ありあわせの惣菜を肴にスペインのカヴァを飲む。今年の私にはこのくらいが釣り合いだろう。来年はシャンパーニュの NV くらい開けられるよう頑張ろう。

「最後の一撃」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。「史記列伝 (一)」(小川環樹・今鷹真・福島吉彦訳/岩波文庫)。

2014/12/24

芝居納め

少しは年末らしい華やぎを求めて、夜は芝居納めに歌舞伎座に行く。名作「雷神不動北山櫻」で海老蔵が五役を勤めるという目出たさ。もちろん、「毛抜」「鳴神」「不動」などの幕は何度も上演されているが、「雷神不動北山櫻」の通しは歌舞伎座では初だそうだ。

ちなみに、海老蔵が勤める五役は、鳴神上人、粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王。もちろん、雲の絶間姫は玉三郎だ。

2014/12/23

「ハサミ男」

珈琲、ヨーグルト、納豆、目刺し、白菜の浅漬、御飯、大根と葱の味噌汁。アボカドとベーコンのスパゲティ、白ワインを一杯。塩鮭、切干し大根と油揚げの煮物、御飯、葱と麩の味噌汁。

「ハサミ男」(殊能将之著/講談社文庫)、読了。何か仕掛けがあるぞ、と最初から思って読んでいるので、かなり早い段階でこのアイデアに気付いてしまった。たっぷりと伏線を張ってあるせいだが、書く方としてはギリギリのところまで書くリスクをとるのが当然だろう。実際、このツイストには気付いても、まる一日楽しい時間が過せた。ミステリ好きを微笑ませるペダントリーも愉快。著者が 49 歳という若さで亡くなったのは残念だ。

ところで「ハサミ男」は映画化されているようなのだが、どう映像にしたのか、ちょっと興味がある。

2014/12/22

「歯と爪」

気温がかなり下がったせいか、猫が時々くしゃみをしている。

夕方退社して帰宅。夕食は鶏胸肉と長葱の鍬焼き、白菜の浅漬、御飯、大根と油揚げの味噌汁。アボカドの刺身で白ワインを一杯だけの晩酌。

「歯と爪」(B.S.バリンジャー著/大久保康雄訳/創元推理文庫)、読了。昔、子供の頃に読んだときには、驚きもしなければ特に感心することもなかった。実際、奇数章と偶数章で別々の時間軸で語られる物語がどう関係しているのか、最後まで気付かないほど初心な読者はほとんどいないだろう。いや、この小説が書かれた当時は斬新だったのだ、という見解もありうるが、ちょっと信じられない。しかし、今回読み直してみて、手品師の復讐譚とカットバック手法がぴったりと融合した自然さ、描写のうまさは、やはりスリラーの名作と評価すべきだろうと思った。

2014/12/21

年の瀬の挨拶

珈琲、ヨーグルト、蜜柑。目刺し、切干し大根と油揚げの煮物、焼き海苔、白菜の浅漬、御飯、じゃが芋の味噌汁。夜は、いつも野菜を送って下さる Y さんからお誘いがあって、神保町のインドカレー屋にて会食。段々と「良いお年を」の挨拶が増えていく。

「歯と爪」(B.S.バリンジャー著/大久保康雄訳/創元推理文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/20

村上春樹のありあわせスパゲティ

ヨーグルト、珈琲、蜜柑。ブロッコリと茹で卵のサラダ、焼き餃子、赤ワインを一杯だけ。食材が切れていたのだが冷たい雨で買い出しに行く気になれず、ありあわせスパゲティ。オリーヴの実とカッテージチーズのオリーヴオイル漬けでワインをもう少し。

「ありあわせスパゲティ」とは、「村上朝日堂」(村上春樹・安西水丸著/新潮文庫)に出てくる料理で、その時点で冷蔵庫に残っていたものなんでもかんでも茹で立てのスパゲティと和える、以上。というような貧乏学生時代が懐しくなるようなレシピ。一方、「村上レシピ プレミアム」(台所で読む村上春樹の会編/飛鳥新社)で紹介されているアレンジでは、ミニトマト、餅、サラミ、卵、バターをスパゲティに混ぜ、ふりかけをかける、という高級感あふれるものになっている。もちろん私の場合は前者。

「物語の迷宮」(山路龍天・松島征・原田邦夫著/創元ライブラリ)、読了。「歯と爪」(B.S.バリンジャー著/大久保康雄訳/創元推理文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/19

年の瀬

今朝も氷点下まで冷え込んだ。

朝はオフィスでミーティング、午後は出先でミーティング、オフィスに一旦戻ってから、夕方また外でミーティング。私には非常に珍しいミーティング三昧の一日で、これも年の瀬だからだろうか。おかげで、冬休みまであと一週間あるのに何だかもう今年は終わった感。遅くなったので夕食も外で済ませて、帰宅。

「物語の迷宮」(山路龍天・松島征・原田邦夫著/創元ライブラリ)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/18

氷点下

今日も晴天。東京でも朝の最低気温は氷点下だったようだ。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。焼き餃子、蒸しブロッコリと茹で卵のサラダ、御飯、切干し大根と麩の味噌汁。蜜柑を一つ。

「悪の起源」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ文庫)、読了。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/17

麻婆麺

日本中のあちこちで豪雪や吹雪のようだったが、東京はからっと晴天。

ランチは N 研究所の O さんにお誘いいただき、近所の中華料理屋にて。麻婆麺が名物だと言うのでメニューは一択。なかなか美味しかった。まだまだ知らない店が色々あるなあ。ランチの後、新刊書店で「エセー 6」(モンテーニュ著/宮下志郎訳/白水社)を買う。次はいよいよ最終巻だが、白水社の百周年にあわせて来年中に出版する予定だそうだ。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。ベーコンエッグ、蒸しブロッコリ、御飯、じゃが芋の味噌汁。蜜柑を一つ。

2014/12/16

師走後半

師走もあと半分か……午後から雨。日が落ちてからは雨に加えて強い風。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。塩鮭、ピーマンとベーコンの青椒肉絲風、鹿尾菜入り御飯、じゃが芋と油揚げの味噌汁。蜜柑を一つ。

「悪の起源」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/15

冬のベルギービール

ようやく冬らしい朝。

夜は E 社の N 社長と二人忘年会。E 社は使用人を失って再び一人株式会社に戻ったと聞いていたのだが最近はどうなのだろうかなあ、と思いつつオフィスから猿楽町のベルギービール屋まで歩いて行く。

この寒いのにビールはどうかとも思ったのだが、暖い部屋から寒そうな外を眺めながら濃厚なベルギービールも悪くはない。雨の中を歩く馬鹿者どもをクラブの窓際の席から見るのが何より楽しい、と言ったのはイギリスの何卿だったっけなあ。

2014/12/14

日曜日

珈琲、ヨーグルト。ベーコンエッグ、白菜の浅漬、御飯、白菜と長葱の味噌汁。塩鮭のアラを焼いて酢橘を搾り、沢庵、御飯、切干し大根の味噌汁、蜜柑を一つ。晩酌に焼き餃子でビール。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)、読了。「悪の起源」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社)。

2014/12/13

忘年会

午後は定例のデリバティブ研究部会自主ゼミ。普段は朝に開かれているが、今日はその後に忘年会がついているので。F さんによるマルコフ過程とエルゴード性のつづき。忘年会は京橋のフレンチレストランにて。

2014/12/12

餃子と白菜の鍋

師走の第二週も何とか無事に終了し、今年も残るところあと二週。来週にかけて寒波到来らしい。私は寒いのが好きなので楽しみだ。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。餃子と白菜の鍋でビールを一杯だけ。鍋のあとは饂飩。あったまるなあ。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社)。

2014/12/11

寝るまえ5分の

朝から小雨。今年もあと三週間かあ。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。いただきもののオリーヴの実とチーズのオリーヴオイル漬けで赤ワインを一杯だけ。塩鮭、ベーコンと白菜の炒めもの、御飯、豆腐と長葱の味噌汁。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社)。

寝る前に「エセー」を読むのはなかなかいい習慣だな。

2014/12/10

白菜と花椒

晴天。今日も寒い。

夕方退社して、帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。豚肉と白菜と花椒の鍋。味つけは日本酒と醤油と塩少々だけだが、やたらにうまい。白菜の美味しい季節である。日本酒を五勺。鍋のあとは長葱と卵で饂飩にしてみた。

2014/12/09

普通の一日

すっかり冬。年老いた猫と年老いた人間が互いに暖を与え奪いあう朝。いつもの目刺し、納豆、糠漬、御飯、味噌汁の朝餉をとる。作り置きの惣菜と御飯を適当に弁当に詰めて出勤。

昼休憩に「暮しの手帖」のレシピ本と「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社)を買う。できるだけ古本しか買わないようにしているのだが、つい贅沢をしてしまった。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。塩鮭、白菜の浅漬、御飯、豆腐と長葱の味噌汁、蜜柑を一つ。いただきもののオリーヴの実とチーズのオリーヴオイル漬けで、安物の赤ワインを一杯だけ飲みながら、「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)の、ダルグリッシュ警視長が叔母の遺品を整理するところを読む。ここで「エドガーのチェロ協奏曲」と書かれているのは、エルガーの間違いなのではないか。何事もない普通の一日。

2014/12/08

ルールとスタイル

月曜日。すっかり寒くなって、コートに襟巻に手袋の完全装備。

午前中は外でミーティング、サラリーマンの町で昼食をとり、午後はオフィスに戻る。週の頭で低調。夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。湯豆腐で日本酒を五勺、のち親子丼、蜜柑。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

「アナバシス」は私の心の古典で、「人生は一つの撤退戦である」が私のモットーなのだが、読み返すたびに、と言うよりは歳をとるたびに、ますます心に染みるようになってきた。私達がこの世に生まれ落ちることは、ペルシア帝国のどまんなかにギリシア兵が否応なく取り残されるようなものであり、私達の幸福とは長い撤退戦の中でたまさか故郷に似た海を見つけて「タラッタ、タラッタ」と泣くことなのではないか。そして私たちが蝗は蝗でもマシな蝗として生きる術を与えてくれるのは規律と様式、すなわちルールとスタイルだけなのではないか。

2014/12/07

日曜日

猫と互いにしがみついて暖をとる大雪の日。もちろん東京に大雪が降ったわけではなく、暦の「大雪」。

珈琲、ヨーグルト、チョコレートパン。豚肉とピーマンの黒酢炒め、沢庵、御飯、人参と葱のスープ、蜜柑。珈琲とシナモンロール。鶏肉の水炊き鍋、そのあとの饂飩。

「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)、読了。「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/06

土曜日

ヨーグルト、珈琲。菠薐草入りのオムライス、マカロニサラダ、赤ワインを一杯だけ、蜜柑を一つ。珈琲。ピエンローとそのあとの雑炊、ビール。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/05

「日曜日は埋葬しない」

猫は床暖房だいすき、のようだが、毎日使っているとどれくらいのガス料金になるのか……。

「日曜日は埋葬しない」(F.カサック著/中込純次訳/世界ミステリーシリーズ 643)、読了。ほとんど短編小説と言ってもいいくらいの短かさなので、すぐに読めた。カサックと言えば「殺人交叉点」が有名だが、こちらは入手し難いこともあって「幻の名作」的な扱いかも。しかし私の印象では、気の効いた佳作という感じ。

ある一つのツイストが肝なのだが、ほとんどのマニアは途中で見抜いてしまうだろう。その軽さの割には、オチを悟られてもなお面白い、というほどの水準には達していないのでは。

ちなみに、この本の「あとがき」には、ストーリーの全てがオチまで含めて丁寧かつコンパクトに要約されているので、絶対に先に読んではいけない。

2014/12/04

ロールスロイス20/25とタリスカー

ようやく冬らしくなってきた。エアコンディショナーとガス床暖房のどちらが効率的か実験中。

「二人のサード子爵」(B.デナム著/加地美知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1487) 、読了。親子二代がそれぞれの時代に巻き込まれた事件を、章毎に交互に書いていく構成で、過去と現代で変化したものしないもの、鏡合わせ的な効果が面白い。「1944クラブ」を巡って、父親はノルマンディー上陸作戦がらみのスパイ事件を追うことになり、息子は産業スパイ的な盗難事件の犯人に疑われる。釣りについてや、年代もののロールスロイス(Rolls-Royce 20/25 の二人乗りコンヴァーチブル・クーペ)の修理の執拗で過剰な描写もチャーミングではある。

英国の上院枢密顧問官というエリート政治家が書いたミステリーとして当時はかなり評判になったはずだが、今まで聞いたこともなかったし、インターネット上には感想の一つも見当たらない。私自身は、「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)に「例のタリスカーが一瓶手にはいりましてね」という引用とともにちらりと出て来たことで知った。エンタテイメント系の翻訳小説はすぐに忘れ去られてしまうのだなあ。ネット時代以前のものは特に。

2014/12/03

CEO兼…

今月から M 社の代表取締役に就任。人生何が起こるか分からないものだ。次は大臣か教祖にでもなるかも知れない。

今までチーフ・サイエンティストという謎の肩書だったのが単純なものになるなと思っていたら、前代表が「CEO兼チーフ・サイエンティストってかっこいいよ」と言うので、そういう名刺を作ることにした。目下、発注中。

2014/12/02

実印

ようやく冬らしい気候になってきたので、朝は暖房を入れることにする。猫が喜んでいることはその様子から見て間違いない。

生まれて初めて実印を捺す。随分と前のこと何かの機会に父が、「御前も大人になったのだから必要になることがあるだろう」と言って作ってくれたのだが、まさか初めて使う実印がこういう目的だとは想像もしなかった。まさに一寸先は闇、じゃなかった、人生は何が起こるか分からないものだ。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。鮭を焼いて、菠薐草のおひたし、卵かけ御飯、葱と油揚げの味噌汁。蜜柑を一つ。

2014/12/01

師走

朝から雨。いよいよ師走。あといくつ寝るとお正月。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。蒸し鶏、マカロニサラダ、御飯、葱のスープ。蜜柑を一つ。

「二人のサード子爵」(B.デナム著/加地美知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1487) 。「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/11/30

日曜日

珈琲、ヨーグルト。オリーヴの実とカッテージチーズのオリーヴオイル漬け、白ワインを一杯だけ、卵と葱の炒飯、蕪の味噌汁、珈琲。鶏腿肉のソテーに焦がしバターと白ワインのソース、マカロニサラダ、御飯、菠薐草と油揚げの味噌汁、蜜柑、落花生。

「二人のサード子爵」(B.デナム著/加地美知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1487) 。「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/11/29

土曜日

朝は二週間に一度の定例、デリバティブ研究部会自主ゼミ。さすがに年の瀬らしく、所用や風邪で欠席する方が多く、参加者は三人だけ。のち、最近のスピーカーである F さんと二人で、牡蠣フライと刺身の定食ランチ。

帰宅してしばらく昼寝をし、本など読んでいるうちに夕食の支度の時間。落花生と白ワインを一杯だけ、目玉焼き、蒸しブロッコリー、蕪の糠漬、御飯、キャベツの味噌汁。

「二人のサード子爵」(B.デナム著/加地美知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1487) 。「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/11/28

朝の浪曲

今日もまずまずの天気。朝早く目が覚めてしまって、ラジオをつけたら「浪曲十八番」。討ち入りには二週間ほど早いが、既に年の瀬らしく忠臣蔵もので、俵星玄蕃と夜鳴き蕎麦屋の十助。

昼休みに古書店で「日曜日は埋葬しない」(F.カサック著/中込純次訳/世界ミステリーシリーズ 643)を千二百円で買う。これはいい買い物をしたなあ、と思ってオフィスに戻ったら、P.D.ジェイムズ死去のニュース。94 歳とは驚いた。

夕方退社。近所で散髪をしてから、ハンバーガーショップでアボカドバーガーとビールの夕食をとって帰宅。

2014/11/27

小春日和

晴天。急に気温も上がって典型的な小春日和。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。葱入りの卵焼き、焼き鮭、御飯、蕪の味噌汁。蜜柑を一つ。

夜の読書は「二人のサード子爵」(B.デナム著/加地美知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1487)。

2014/11/26

猫用座布団

今日も一日、雨。しかし、さほどの寒さではない。一応、暖房設備の試運転をしてみたが、今年中は必要ないかも。とは言え、人間は大丈夫でも猫は寒がりらしく、隙あらば膝に乗ろうとするので、猫にホット座布団だけは導入してやった。これで猫は座布団の上の置物同然になっている。

夕方退社して雨の中を帰宅。夕食のメインは、豚肉とキャベツを酒と味噌と花椒で炒めるだけの手抜き回鍋肉。

夜の読書は「二人のサード子爵」(B.デナム著/加地美知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1487)。

2014/11/25

人類滅亡と未来都市

朝から雨。日中も気温が上がらないまま夜になった。夕方退社して帰宅。鮭を焼いて、豚汁を作る。冷たい雨の日は豚汁だねえ。

夜の読書は「スーパー・カンヌ」(J.G.バラード著/小山太一訳/新潮社)など。バラードは昔、人類滅亡ものばかり書いていて、火責め、水責め、風責め(?)、結晶責め(?)、思い付く限りあらゆる方法で人類を滅亡させてきたが、晩年はこの「スーパー・カンヌ」、「コカイン・ナイト」や「殺す」など未来型都市が育む狂気に執着しているようだ。

2014/11/24

酣酣

私の日々の勤労に感謝する祝日。自堕落に猫と寝転がって、穏やかに「詩趣酣酣」(塚本邦雄著/北澤圖書出版)などを読む。

「酣酣」とは塚本邦雄によれば「酒をたしなんで心がのびのびするさま」あるいは「花の眞盛り」の意味だそうで、大変にけっこうな言葉である。でも聞いたことないよなあ、と思いつつ字書を引いて、「今や宴たけなわ」などと言うときの「たけなわ」が「酣」の訓読みだと知り、己の無知を恥じる。この場合には、花の盛りの方の意味だろう。

2014/11/23

日曜日

ヨーグルト、珈琲、蜜柑。しめじとブロッコリのアーリオオーリオ、白ワインを一杯だけ。珈琲、パン・オ・ショコラ。塩鮭、焼き海苔、しらす、卵かけ御飯、蕪の葉の味噌汁。

「大格差」(T.コーエン著/池村千秋訳/NTT出版)。「スーパー・カンヌ」(J.G.バラード著/小山太一訳/新潮社)。

2014/11/22

土曜日

ヨーグルト、珈琲。塩豚のカルボナーラ、白ワインを一杯だけ。パン・オ・ショコラ、珈琲。ベーコンエッグ、蒸しブロッコリ、御飯、長葱の味噌汁。蜜柑。

「大格差」(T.コーエン著/池村千秋訳/NTT出版)。「オズワルド叔父さん」(R.ダール著/田村隆一訳/ハヤカワ文庫)。

2014/11/21

週末

今日は晴天。昨日ほどの寒さではない。昨日は勘違いしていたが、今日こそ週末金曜日。

夕方退社して帰宅。仕込んでおいた塩豚を使って、豆腐と沢山の長葱で塩鍋。ビールを少々。あとは卵雑炊。

夜の読書は「オズワルド叔父さん」(R.ダール著/田村隆一訳/ハヤカワ文庫)。こういう馬鹿なホラ話には癒されるなあ。

2014/11/20

冬来たる

ようやく冬らしい寒さの一日。今期初マフラー、初コート。それはさておき、今週は色々イレギュラーなことがあったので、今日が金曜日だとついさっきまで思い込んでいた。うっかり明日から自主四連休に入ってしまうところで危なかった。

雨の中を夕方帰宅。夕食は、鶏腿肉の漬け焼き、焼き海苔、卵かけ御飯、豆腐と長葱の味噌汁。白ワインを一杯だけ。

2014/11/19

静かな一日

渋谷ヒカリエの今日のブース担当は交代してもらい、オフィスへ出勤。ヒカリエに二人、研究会に一人、風邪に一人とられているので、静かな一日。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。仕込んでおいた塩豚を使って、鍋焼饂飩。白ワインを一杯だけ。

夜の読書は「オズワルド叔父さん」(R.ダール著/田村隆一訳/ハヤカワ文庫)。


2014/11/18

TechCrunch Tokyo 2014

朝から渋谷ヒカリエへ。普段、黴臭い神保町で暮しているので、何もかもが眩しい。

初日メモ。その1「某 GMO 社が薄い本を配っていた」。その2「某 MS 社のタブレットの説明を熱心に聞いたら Fire-King マグをくれた("Surface" ロゴ入り)」。その3「M 社もプレスを打った上でデモブースを出しています」。

2014/11/17

小鍋仕立て

朝は晴天。まだ寒いと言うよりは爽やかな気候。

昼休みの神保町散歩で、「オズワルド叔父さん」(R.ダール著/田村隆一訳/ハヤカワ文庫)、「二人のサード子爵」(B.デナム著/加地美知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1487)などを買う。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。鶏腿肉と長葱と豆腐の小鍋を柚子胡椒で。あとは卵雑炊。

2014/11/16

日曜日

ヨーグルト、珈琲。紫玉葱とブロッコリーのサラダ、焼き餃子、偽ビール。豆腐と鶏腿肉の小鍋で白ワインを一杯だけ、卵かけ御飯と焼き海苔、蕪の葉の味噌汁。

「スーパー・カンヌ」(J.G.バラード著/小山太一訳/新潮社)。「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)。

2014/11/15

土曜日

ヨーグルト、ベーコンエッグ、マカロニサラダ、御飯、韮の味噌汁、珈琲。南京のポタージュ、鴨とフォワグラのパテ、フィッシュ&チップス、杏のケーキ、珈琲。卵とじ饂飩(豚肉、韮、薩摩揚げ)、白ワインを少し。

「夏目漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」、読了。毎日、二、三章ずつ読んでいたので随分と時間がかかった。次はいよいよ未完の大長編、「明暗」。「探偵小説」(ボワロ=ナルスジャック著/篠田勝英訳/文庫クセジュ)、「呪い」(ボワロ=ナルスジャック著/大久保和郎訳/創元推理文庫)も読了。

2014/11/14

薩摩揚げ

ようやく週末にたどり着いた。帰宅して、安物の南アフリカ産白ワインで猫の瞳に乾杯。マカロニサラダ、薩摩揚げ、焼き餃子。薩摩揚げは何と言っても揚げ立てがうまいのだが、なかなかそうもいかないのが独り身の悲しさ、猫は薩摩揚げを作って私の帰りを待っていてくれたりはしないのである。それどころか、自分にもくれ、と分け前を要求したりするのだ。ひどすぎる。

2014/11/13

Perfect!

海外の銀行口座を解約するため、英国領の謎の島に本人確認の電話をかける。今回の担当女性は、私が何か答えるたびに "Perfect." と言うのが口癖だったもので、話しているうちにこちらにも伝染し、最後にはお互いを "Perfect!" と讃えあって電話を切った。

帰宅して風呂。湯船の読書は「誰でもない男の裁判」(A.H.Z.カー著/田中融二他訳/晶文社)より「ティモシー・マークルの選択」、「姓名判断殺人事件」。夕食の支度。キャベツとベーコンの炒めもの、目玉焼き、御飯、豚汁。冬は豚汁だねえ……。食後に蜜柑を一つ。

夜の読書は、「呪い」(ボワロ=ナルスジャック著/大久保和郎訳/創元推理文庫)。

2014/11/12

吉例顔見世

早く退社して、歌舞伎座へ。十一月「吉例顔見世大歌舞伎」の夜の部を観劇。「鈴ヶ森」、「勧進帳」、「義経千本桜(すし屋)」。顔見世とは言えあまりに定番過ぎるような気はするが、染五郎の弁慶は初役だし、菊五郎のいがみの権太はちょっと観たいなと。幕間の食事はすしと生ビールにしよう。よしよし。

歌舞伎の「顔見世」と言うと京都の南座が有名なので年末の風物詩という気がするが、江戸時代には歌舞伎俳優の契約期間は十一月から翌年十月までの年単位だったそうで、その意味では十一月こそ正しく顔見世舞台の月ということになるのかも。

2014/11/11

火曜日

今日は一気に気温が下がったが、それでもまだ寒いというほどではない。

午後は外でミーティングがあったので終了後そのまま帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。鶏腿肉、豆腐、春菊、春雨の鍋。冷酒を五勺。あとは饂飩。雑炊もよいが饂飩もまたよし。

夜の読書は「探偵小説」(ボワロ=ナルスジャック著/篠田勝英訳/文庫クセジュ)、「呪い」(ボワロ=ナルスジャック著/大久保和郎訳/創元推理文庫)。

2014/11/10

「トライアル&エラー」

快晴。昼休みの神保町散歩で「探偵小説」(ボワロ=ナルスジャック著/篠田勝英訳/文庫クセジュ)を買う。

夕方退社して帰宅。鶏腿肉のぶつ切りと実家産の白菜と春菊で水炊き鍋。あとは雑炊(卵と浅葱)。冷酒を五勺。うまうま。

「トライアル&エラー」(A.バークリー著/鮎川信夫訳/創元推理文庫)、読了。昔読んだときよりはずっと感心した。非常に巧妙。これが厳密に主人公の三人称一視点から書き切られていたならば、ミステリー史上ベストテン級の傑作になっていたかもしれない。でもそうすると、この微妙で皮肉なユーモアは表現できずに、ただ巧妙なだけの作品に終わったかもしれない。難しいものだ。

ところで、この作品の題名は新しい版では「試行錯誤」と翻訳されている。内容からして「トライアル」と「エラー」でないといけないような気もするが、「試行錯誤」の慣用句でもあるし、これまた難しいものである。

2014/11/09

日曜日

珈琲、ヨーグルト、蜜柑、焼き芋。焼き餃子、ビール、サッポロ一番味噌ラーメン(ブロッコリ、キャベツ、卵)。豚肉の生姜焼き、キャベツの千切り、マカロニサラダ、御飯、韮の味噌汁。

「金融工学」(木島正明著/日経文庫)。「トライアル&エラー」(A.バークリー著/鮎川信夫訳/創元推理文庫)。「誰でもない男の裁判」(A.H.Z.カー著/田中融二他訳/晶文社)より「市庁舎の殺人」。「日本探偵小説全集10 坂口安吾集」(創元推理文庫)所収の「明治開化 安吾捕物帳」より「トンビ男」。

2014/11/08

土曜日

珈琲、ヨーグルト、柿、蜜柑。里芋サラダ、白菜の浅漬、長芋のとろろ御飯、落とし卵と葱の味噌汁。いただきものの鳴門金時で焼き芋。実家の畑で採れた白菜でピエンロー、冷酒を少々、そのあとは雑炊(浅葱)。

「北村薫の創作表現講義」(北村薫著/新潮社)。「トライアル&エラー」(A.バークリー著/鮎川信夫訳/創元推理文庫)。「誰でもない男の裁判」(A.H.Z.カー著/田中融二他訳/晶文社)より「市庁舎の殺人」。

2014/11/07

立冬

四時牢落シテ三分減ジヌ。とは言え、久しぶりに快晴で、まだ寒さを感じず。

帰宅。湯船の読書は「誰でもない男の裁判」(A.H.Z.カー著/田中融二他訳/晶文社)より「猫探し」。どうやらこのカーは猫好きらしい。風呂上がりに、ギネスを一杯。おともは、里芋サラダと帰り道で買った焼き餃子。週末のささやかな幸せ。

2014/11/06

安吾のカタカナ

今日も一日ずっと曇り空。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。秋刀魚の生姜煮、里芋サラダ、長芋とろろ御飯、韮の味噌汁。いただきものの柿を一つ。となりの客は良く柿食う客だ。

夜の読書は「日本探偵小説全集10 坂口安吾集」(創元推理文庫)より「不連続殺人事件」など。安吾の変なカタカナ使いはどうにかならないものか。「ヤッコ豆腐」や「鯉のアライ」くらいなら許せるが、「ローたけき聖処女」にはさすがに驚いた。

他に、「誰でもない男の裁判」(A.H.Z.カー著/田中融二他訳/晶文社)より表題作、「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」。

2014/11/05

曇り空

曇り空。老猫と一椀のヨーグルトを分け合い、人生(と猫生)って何かにゃあ、と語り合う朝。猫にはキャットフード、自分にはいつもの納豆目刺し糠漬定食と珈琲。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。秋刀魚の生姜煮で赤ワインを一杯だけ。のち、隠元の胡麻和え、白菜の浅漬、筑前煮、御飯、キャベツの味噌汁。蜜柑を一つ。

夜の読書は「日本探偵小説全集10 坂口安吾集」(創元推理文庫)より「不連続殺人事件」など。

2014/11/04

追い酢橘

週末の立冬に向けて少しずつは気温が下がっているようだ。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。今期初、水炊き鍋。鶏肉、実家の畑で採れた白菜と春菊、春雨。いただきものの酢橘で作ったポン酢に追い酢橘。冷酒を五勺。鍋のあとは饂飩にした。饂飩にも追い酢橘。鍋はいいねぇ。

夜の読書は、「女の顔を覆え」(P.D.ジェイムズ著/山室まりあ訳/ハヤカワ・ミステリ 1281) 、「誰でもない男の裁判」(A.H.Z.カー著/田中融二他訳/晶文社)より表題作。

2014/11/03

月曜日(祝)

ヨーグルト、納豆(茗荷、昆布、細葱)、目刺し、胡瓜の糠漬、しめじと細葱の味噌汁、珈琲。アボカドバーガー、フライドポテト、ビール。五目豆、秋刀魚の生姜煮、長芋のとろろ御飯、油揚げと細葱の味噌汁、いただきものの柿を一つ。

「女の顔を覆え」(P.D.ジェイムズ著/山室まりあ訳/ハヤカワ・ミステリ 1281) 。「誰でもない男の裁判」(A.H.Z.カー著/田中融二他訳/晶文社)より「虎よ!虎よ!」。

2014/11/02

日曜日

珈琲、ヨーグルト、紅玉。筑前煮、稲荷寿司、紅生姜、冷酒を一合。稲荷鮨の残り、隠元の胡麻和え、秋刀魚の生姜煮、落とし玉子と細葱の澄まし汁、蜜柑。

「女の顔を覆え」(P.D.ジェイムズ著/山室まりあ訳/ハヤカワ・ミステリ 1281)。「誰でもない男の裁判」(A.H.Z.カー著/田中融二他訳/晶文社)より「黒い子猫」。

2014/11/01

黒い白鳥

午前は定例のデリバティブ研究部会自主ゼミとその後のランチ。今日は、私の昔の教え子で今は出版社に勤めている O 君が見学に来てくれた。

珈琲、ヨーグルト、紅玉一つ。壬生菜とベーコンのトマトソースのスパゲティ。グリーンカレー、巨峰と蜜柑、チーズとオリーヴのオリーヴオイル漬け、赤ワイン。

「黒い白鳥」(鮎川哲也著/角川文庫)、読了。時刻表トリック的なものが好きでないこともあって敬遠していた鮎川哲也の作品を、最近集中的に読んでいた。個人的にはこの作品がベスト。おそらく、私のミステリーの好みがいわゆる「モダーン・ディテクティヴ」的なのに対し、鮎川哲也は基本的にクラシックな本格派であって、たまたまこの作品にはモダンな風味があることによるのだろう。

例えば、最後に登場人物の一人と鬼貫警部のそれぞれが、なぜ事件の真相に気付いたかを明かすところや、東京と地方の差を丁寧に書き込んでおく周到さなどである。つまり、犯人がしかけるトリックではなくて、作者がしかけるトリックあるいはツイストが冴えている。

2014/10/31

ヤキトリ

10月も終了。もう、来年の手帳とか、御節料理とか、源泉徴収とか、そんな言葉が飛び交い始める頃。

夕方退社して、帰り道の肉屋で焼き鳥を買って帰宅。近所に焼き鳥を売っている店が(スーパー以外に)二軒あって、片方は肉屋、もう一方は鶏肉屋である。もちろん鶏肉専門の後者の方が美味しいのだろうと思うところだが、何故か肉屋の方が私の口にはあう。それに肉屋では、焼きトンも一緒に買えるのだ。今日は焼き鳥以外に豚レバ(タレ)も買った。

風呂に入ったあと、串を網で焼き直したり温め直したりして、南アフリカ産の安物の赤ワインでいただく。つつましやかでささやかな幸せを噛み締める週末。のち、かけうどん。具は刻み葱たっぷりと茹で卵。

「黒い白鳥」(鮎川哲也著/角川文庫)を読んだり。いい秋の夜だ。連休は P.D.ジェイムズの「女の顔を覆え」にじっくり取り組もうと思っている。

2014/10/30

木曜日

明日からは生温かい雨がちの日が続くらしいが、今日も爽やかな秋晴れ。

古本まつり開催中。露天のあちらこちらを見て周って、「トライアル&エラー」(A.バークリー著/鮎川信夫訳/創元推理文庫)、「黒い白鳥」(鮎川哲也著/角川文庫)などを買う。

夕食の支度。豆腐の玉子とじ、長芋のとろろ御飯、豚汁。食後に巨峰を少々。夜の読書は「憎悪の化石」(鮎川哲也著/創元推理文庫)など。

2014/10/29

古本まつり

爽やかな秋晴れ。神保町は神田古本まつりの最中で通りが賑やか。週末はさらに神保町ブックフェスティバルが加わる。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。昼に食べたメンチカツカレーがもたれて、夜はあっさり。冷奴(茗荷、生姜)で冷酒を五勺。のち、かけうどん(細葱、油揚げ)。

夜の読書は「憎悪の化石」(鮎川哲也著/創元推理文庫)など。

2014/10/28

豚汁の季節

急に気温が下がって木枯らし一番。夏と冬の間をヨーヨーしているようで、体調を崩している人も多いようだ。私は今のところひたすら眠いだけだが。

夕方退社して帰宅。風呂上がりに、油揚げの葱詰めを網で焼いて冷酒を五勺。のち、長芋のとろろかけ御飯、豚汁(里芋、しめじ、細葱)。豚汁が美味しい季節になってきたなあ……。食後にバナナを一つと巨峰を少々。

夜の読書は、「犠牲者たち」(ボワロ&ナルスジャック著/石川湧訳/創元推理文庫)。

2014/10/27

重厚かつ英国的

今日は夏日になるだろうという予報だったが、曇り空だったせいか、そこまでは気温が上がらなかったようだ。今、神保町は「神田古本まつり」開催中。通りには古書の露天も出て賑やか。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。豚肉の黒酢炒め、蒸しブロッコリー、里芋としめじと細葱の豚汁、御飯。食後にバナナを一本。

夜の読書は「犠牲者たち」(ボワロ&ナルスジャック著/石川湧訳/創元推理文庫)。昨夜、「皮膚の下の頭蓋骨」(P.D.ジェイムズ著/小泉喜美子訳/ハヤカワ文庫)を読了、いいものを読んだなというずっしりした充実感があった。しかし、あまりに重厚かつ英国的だったので、今度は優雅なフレンチ・サスペンスで。「犠牲者たち」の登場人物は 5 人だけで、全体で 200 ページほどしかない。

2014/10/26

日曜日

珈琲、蜜柑。カレーライス、ポテトサラダ、茹で卵。鯵のひらき、冷奴、御飯、里芋と細葱の味噌汁。

「皮膚の下の頭蓋骨」(P.D.ジェイムズ著/小泉喜美子訳/ハヤカワ文庫)。「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」。

2014/10/25

学習院北別館と蔵開き

デリバティブ研究部会自主ゼミのスペシャル企画として午前は、「伊藤清 − 確率解析の父」展示を観に学習院大学へ。元は図書館だった北別館にて。非常に貫禄のあるシックな建物だった。構内でたまたま同期の N 君に久しぶりに出会って挨拶したのだが、展示の伊藤先生の業績紹介を見たら N 君が書いたものだった。

午後はスペシャル企画の続きとして、酒蔵「澤乃井」の蔵開きへ。千円で沢山の種類の酒の味見が出来る。澤乃井の酒を買って、屋台のあれこれで食事。都内とは言え、奥多摩も近いあたりなので、山や川が美しく風情があった。


2014/10/24

コーデリア

久しぶりの秋晴れ。気温もかなり上がった。

夕方退社。帰宅して風呂に入り、湯船で「快楽としてのミステリー」(丸谷才一著/ちくま文庫)を読む。読了。湯上がりに、ポテトサラダとギネスを一杯だけ。のち、タイ風レッドカレー。食後に蜜柑を一つ。

その後は「皮膚の下の頭蓋骨」(P.D.ジェイムズ著/小泉喜美子訳/ハヤカワ文庫)。女探偵コーデリア・グレイの孤島の冒険を読む。200 ページ読んでもまだ誰も殺されないが、面白い。昔、ダルグリッシュ警視ものを一つ途中で読みさして以来、敬して遠ざけていたのを勿体なく思う。おそらく、私が若過ぎて理解できなかったのだろう。P.D.ジェイムズは単なるミステリー作家ではなく、未来には二十世紀英国の重要な文学者と考えられるようになるのではないか……それはさておき、良い週末の夜である。

2014/10/23

霜降

今日も雨。朝夕は随分と冷えるようになってきて、今朝はコート姿も見かけた。秋が通り過ぎようとしているのかも。山さびし秋も過ぎぬと告ぐるかも槙の葉ごとに置ける朝霜。

夕方退社。帰り道の肉屋で焼き鳥を買って帰宅。風呂に入ってのち夕食の支度。ねぎま、腿肉、軟骨の焼き鳥で冷酒を五勺の小確幸。のち、ポテトサラダ、たまごかけ御飯に大葉としらす、切干し大根の味噌汁。食後に蜜柑を一つ。

夜の読書は「インセンティブ」(T.コーエン著/高遠祐子訳/日経BP社)、「皮膚の下の頭蓋骨」(P.D.ジェイムズ著/小泉喜美子訳/ハヤカワ文庫)、「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」。

2014/10/22

長雨

今日も雨。明日も続くようだ。

夕方退社。小雨の降る中を帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。ベーコンエッグ、大根の醤油漬け、焼き海苔、御飯、長葱の味噌汁。食後に蜜柑を一つ。

夜の読書は「皮膚の下の頭蓋骨」(P.D.ジェイムズ著/小泉喜美子訳/ハヤカワ文庫)、「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」。

2014/10/21

冷奴

まだ火曜日か、今週は長いなあ。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。冷奴(茗荷、大葉、生姜)で冷酒を五勺。豆腐があれば幸せ。のち、長葱と卵のかけ饂飩。食後に蜜柑を一つ。

夜の読書は、「やぶにらみの時計」(都筑道夫著/中公文庫)、「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」。

2014/10/20

湯豆腐

朝夕涼しくて、いくらでも眠れて困る。

「わが職業は死」がなかなか良かったので、古本屋で「皮膚の下の頭蓋骨」(P.D.ジェイムズ著/小泉喜美子訳/ハヤカワ文庫)を買った。今度はコーデリアもの。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。湯豆腐。湯豆腐はいいね。のち、しらす薬味丼(細葱、大葉、茗荷)、長葱の味噌汁。食後に蜜柑を一つ。

夜の読書は、「やぶにらみの時計」(都筑道夫著/中公文庫)、「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」。

2014/10/19

日曜日

珈琲、ヨーグルト、蜜柑。ベーコンエッグ、焼き海苔、御飯、玉葱の味噌汁。秋鮭、焼き茄子、御飯、油揚げと細葱の味噌汁。

「わが職業は死」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1365) 。「快楽としてのミステリー」(丸谷才一著/ちくま文庫)。「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」。

2014/10/18

ソクアドリとは

E 社の N 社長がランチをご馳走して下さるというので、丸ビル最上階のイタリア料理屋へ。おそらく我々労働者の革命を恐れての懐柔策であろう。夜明けは近い。それはさておき、なかなか結構なコースであった。ふんだんにポルチーニを使ったショートパスタやホロホロ鳥のメイン料理も良かったが、N 氏がオーダーした的鯛の葡萄の葉包み蒸しが美味しそうだった。大体において、人が注文したものの方が美味しそうに見えるものだ。

切り口が四角のショートパスタはここで初めて食べた。ソクアドリ (soqquadri) と言うらしい。インタネットで検索すると画像がいくらかヒットするものの、あまり一般的なものではないようだ。「混乱」や「ごちゃごちゃ」の意味のイタリア語の名詞 "soqquadro" の複数形であるとのこと。

会食のあと丸ビルで少し鞄屋を見るが、もうひとつ気に入るものがなく、そのまま帰宅。午後は「わが職業は死」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1365)を読んだり、食材の買い出しなど。

昼間は食べ過ぎだったので、夕食はあっさり。納豆(茗荷、大葉、しらす)、大根の醤油漬け、御飯、落とし卵と細葱の味噌汁。

2014/10/17

散髪

紫外線が痛いくらいの秋晴れ。

夕方退社。散髪をしてさっぱりしてから、近所のハンバーガー屋で夕食。ビールを飲みながら「アプルビイの事件簿」(M.イネス著/大久保康雄訳/創元推理文庫)より「死者の靴」などを読む幸福な週末。

帰宅。夜は、「死人はスキーをしない」(P.モイーズ著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ・ミステリ 817) 、「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」など。

2014/10/16

来年の話

秋晴れの一日。朝はかなり涼しくなってきた。いつもの清貧朝食。ニュースに御節料理や来年の手帳の話題が出て来て、既に歳の暮れを近くに感じる。

昼休憩に古本屋で「わが職業は死」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1365)を買った。そう言えば、P.D.ジェイムズって重厚さに恐れをなして、ほとんど読んでいないなあ、と思って。

夕方退社して帰宅。湯船の読書は「大坪砂男全集2 天狗」(大坪砂男著/創元推理文庫)より「盲妹」。夕食は鍋焼饂飩。食後にパイナップルを少々。夜は、「死人はスキーをしない」(P.モイーズ著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ・ミステリ 817) 、「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」など。

2014/10/15

天狗

朝から小雨が降っている。比較的涼しい。

夕方退社。帰りも小雨。帰宅して風呂に入り、湯船で「大坪砂男全集2 天狗」(大坪砂男著/創元推理文庫)より「天狗」を読む。伝説の名短篇として期待が高まり過ぎていたせいか、確かに名品ではあるけれどもそこまで凄いとは思えず。例えば、第1巻の「涅槃雪」などの方が完成度も高いし、切れ味も良いような……私の読解力または鑑賞力が足らないのだろう。

夕食の支度。菠薐草のひたし、いくら丼、油揚げと葱の味噌汁。食後にパイナップルを少々。夜は、「死人はスキーをしない」(P.モイーズ著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ・ミステリ 817) 、「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「道草」など。

2014/10/14

晩涼

夜の間に台風は過ぎ去っていた。昼間は蒸し暑い夏日。炎景剰サヘ残ツテ衣尚ホ重シ。

夕方退社。かなり涼しい。今夜も良く眠れそうだ。晩涼潜カニ到ツテ簟先ヅ知ル。帰宅して風呂に入り、湯船で「大坪砂男全集1 立春大吉」(大坪砂男著/創元推理文庫)より「胡蝶の行方」と「贋作楽屋噺」を読んで第一巻を読了。

夕食は、親子丼、菠薐草のおひたし。夜は読書など。「死人はスキーをしない」(P.モイーズ著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ・ミステリ 817) 、「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「こころ」。

2014/10/13

月曜日(祝)

ヨーグルト、納豆、胡瓜の糠漬、目刺し、御飯、菠薐草と油揚げの味噌汁。オムライス、赤ワイン、パイナップル。秋鮭の塩焼、いくら御飯、油揚と細葱の味噌汁。

「ホッグ連続殺人」(W.L.デアンドリア著/真崎義博訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。「雨降りだからミステリーでも勉強しよう」(植草甚一著/晶文社)。「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「こころ」。

2014/10/12

日曜日

珈琲、ヨーグルト。海南チキンライス、コールスロー、チキンスープ、偽ビール。秋鮭のムニエルに焦がしバターソース、コールスロー、いくら御飯、キャベツと油揚げの味噌汁。

「まだ死んでいる」(R.ノックス著/橋本福夫訳/世界探偵小説全集 398)。「大坪砂男全集1 立春大吉」(大坪砂男著/創元推理文庫)より「師父ブラウンの独り言」。「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「こころ」。

2014/10/11

土曜日

珈琲、ヨーグルト、煎餅。鶏肝の山椒煮、キャベツとアンチョビのスパゲティーニ、赤ワインを一杯だけ。秋鮭の塩焼、菠薐草のひたし、卵かけ御飯、玉葱の味噌汁、パイナップルを少々。

「まだ死んでいる」(R.ノックス著/橋本福夫訳/世界探偵小説全集 398)。「大停滞」(T.コーエン著/若田部昌澄訳/NTT出版)。「大坪砂男全集1 立春大吉」(大坪砂男著/創元推理文庫)より「幽霊はお人好し」。「漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「こころ」。

2014/10/10

今日もコロッケ

また夏日の復活。これで最後にしてほしいものだ。

昼休憩に古書店でポケミスの「まだ死んでいる」(R.ノックス著/橋本福夫訳/世界探偵小説全集 398)、「死人はスキーをしない」(P.モイーズ著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ・ミステリ 817)などを買う。

夕方退社して帰宅。ようやく週末。何故か今週はとても長く感じた。風呂に入ってから夕食の支度。出来合いのコロッケと自家製のコールスローで偽ビール。のち、鶏肝の山椒二、焼き海苔、黒米入り御飯、キャベツと油揚げの味噌汁。今日もコロッケ、あなおかし。

「大坪砂男全集1 立春大吉」(大坪砂男著/創元推理文庫)より「検事調書」と「浴槽」。「思い出す事など」を読み終えて「夏目漱石全集8」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「こころ」。

2014/10/09

コロッケの思い出

朝夕涼しいせいか良く眠れて困る。いくらでも寝ていたい。きっと先祖がものぐさ太郎に違いない。

帰り道の肉屋で一個 80 円のコロッケを二つ買う。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。コロッケとキャベツ千切り、焼き海苔、黒米入りの御飯、油揚げと葱の味噌汁。

私の実家は大変な田舎なので、買い物に行くのも容易ではない。私が子供の頃は、八百屋が軽トラックで商いに来ていたものだ。子供たちはこれを楽しみに待っていた。その日の商売が終わって木箱を荷台に片付ける手伝いをすると、お駄賃だと言ってコロッケをくれたからである。今では滅多に見られないほど薄っぺらい小判型のポテトコロッケで、探さないと分からないくらいちょっぴりミンチが入っていた。しかし私たちにはそれが大変な御馳走で、八百屋の手伝いをしてもらったコロッケを持って堤に集まり、手掴みで食べるのが非常な痛快事だったのである。

2014/10/08

秋と老眼

寒露。まだ今週も来週も夏日があるようだが、朝は涼しくなった。ラジオで「古楽の楽しみ」を聞き流しつつ、商声清脆トシテ管弦秋ナリ、と口遊む朝餉。

通常通り出社。何故だか今週は長く感じる。もう週末のような気がするのだが、まだ中日。ところで、最近老眼が進んで、(近眼用の)眼鏡を外しても手元が見難くなってきた。いよいよ老眼鏡を使うべき時がやってきたかも知れない。

但ダ喜ブ暑ノ三伏ニ随ツテ去リヌルコトヲ、知ラズ秋ノ二毛ヲ送リテ来タレルコトヲ。(訳:暑さが三伏の時期にしたがって去ったことをただ喜んでいたら、白髪を私に送ろうと秋がやって来たことに気付かなかったよ。)

帰宅して風呂。湯船で「大坪砂男全集1 立春大吉」(大坪砂男著/創元推理文庫)より、「暁に祈る」を読む。鶏レバの山椒煮で赤ワインを少々ののち、夕食の支度。韮玉丼、沢庵、油揚げと葱の味噌汁。

夜の読書は「誘拐作戦」(都筑道夫著/創元推理文庫) 、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「思い出す事など」。

2014/10/07

油揚げが好き

台風一過、爽やかな秋晴れ。また次の台風が接近しつつあるそうだが。

帰宅してまず風呂。湯船の読書は「大坪砂男全集1 立春大吉」(大坪砂男著/創元推理文庫)より、「涅槃雪」。夕食の支度。油揚げに葱を詰めて網焼きにし、鶏砂肝と大蒜のオリーヴオイル炒め、沢庵、御飯、韮の味噌汁。

「紅はこべ」(バロネス・オルツィ著/西村孝次訳/創元推理文庫)、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「思い出す事など」。

2014/10/06

紅はこべ

朝から昼にかけ関東を台風が直撃。午前中は自宅待機して、台風が通過した正午頃に家を出る。途中で金華鯖の棒鮨を買って出社。

台風が通り過ぎたら、夏日。夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。鶏砂肝と大蒜のオリーヴオイル炒め、韮玉、南瓜の煮付け、御飯、もやしの味噌汁。

何だか最近よく「紅はこべ」を目にするなあ、古典的名作とは言え今どうして、と思っていたら、NHK の連続ドラマで話題になった「赤毛のアン」の訳者村岡花子が「紅はこべ」も訳しているそうで、その花子版「べにはこべ」が再出版されたせいらしい。「ベルサイユのばら」ほど有名ではないが「スカーレット・ピンパーネル」も宝塚歌劇でよく上演されるし、やはり今も昔も女子、いや淑女はフランス革命に心魅かれるものらしい(ただし、王党派)。今日のベルサイユは大変な人出ですこと。

夜は「紅はこべ」(バロネス・オルツィ著/西村孝次訳/創元推理文庫)、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「思い出す事など」。

2014/10/05

日曜日

ヨーグルト、珈琲、昨日サンドウィッチを作った残りのパンの耳のトースト。ベーコンエッグ、ポテトサラダ、御飯、韮と油揚げの味噌汁。鶏もつ鍋、偽ビール、鍋のあと饂飩。

「忘られぬ死」(A.クリスティ著/中村能三訳/ハヤカワ文庫)、読了。「大坪砂男全集1 立春大吉」(大坪砂男著/創元推理文庫)。「日本の年金」(駒村康平著/岩波新書)。「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「思い出す事など」。

2014/10/04

ブランデンブルグ協奏曲

さすがに朝は涼しい。朝明の風はたもと寒しも、か。ヨーグルト、珈琲、トーストにバタの簡単な朝食。

卵と胡瓜とベーコンのサンドウィッチを作って、定例のデリバティブ研究部会自主ゼミへ。S 君による楠岡近似の話。7 次までのモーメント一致族の構成。ゼミ中に失礼をして昼食のサンドウィッチを食べ、次は初台へ移動。

午後は東京オペラシティにてブランデンブルグ協奏曲全曲を聴く。ミュンヘン・バッハ管弦楽団。知り合いの方からチケットをゆずっていただいたので。たまには実際に楽器が鳴っているところを見るのはいいものだ。リコーダーのお兄さんが踊り出しそうなくらいノリノリだった。アンコールは、「主よ、人の望みの喜びよ」と「G線上のアリア」の二曲。


2014/10/03

炎景

もう少しで夏日というところまで気温が上がり、蒸し暑い一日。炎景剰さへ残つて衣尚ほ重し。

夕方退社して、近所でメンチカツカレーを食べて帰る。

「魔都」(久生十蘭著/朝日文芸文庫)、読了。「日本の年金」(駒村康平著/岩波新書)、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「思い出す事など」。

2014/10/02

秋の初め

一日曇り空。暑いのか寒いのか良く分からない。昼休憩の散歩で、「和漢朗詠集」(三木雅博訳注/角川ソフィア文庫)を買った。うちつけにものぞかなしき木の葉散る秋の初めになりぬと思へば。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。鰤あら煮、ポテトサラダで偽ビール。沢庵、御飯、落とし卵と葱の味噌汁。パイナップルを少々。

「魔都」(久生十蘭著/朝日文芸文庫)、「日本の年金」(駒村康平著/岩波新書)、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「思い出す事など」。

2014/10/01

神無月

十月になった。暑いような寒いような変な気候で、風邪をひいたような、ひいていないような今一つの体調。オフィスでも体調を崩している人が多いようだ。

夕方退社。帰宅して風呂に入って湯船で「日本の年金」(駒村康平著/岩波新書)を読む。夕食の支度。ベーコンエッグ、ポテトサラダ、冷奴(生姜)、御飯、葱の味噌汁。パイナップルを少々。

「魔都」(久生十蘭著/朝日文芸文庫)、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「思い出す事など」。

2014/09/30

くしゃみ

今日も日差しが厳しく、暑い一日。夕方くらいから何やら背筋が寒く、しきりにくしゃみが出る。他のメンバにもくしゃみをしている人がいるので、オフィスの空気に何か刺激物が含まれているのか、または、(また)風邪が流行ろうとしているのか。

帰宅して風呂に入ってから夕食。ポテトサラダと鰤のあら煮で偽ビール。のち、かけうどん(茹で卵、葱)。私は基本的に蕎麦派なのだが、うどんもまたよし。食後にパイナップルを少々。

「魔都」(久生十蘭著/朝日文芸文庫)、「快楽としてのミステリー」(丸谷才一著/ちくま文庫)、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「思い出す事など」。

2014/09/29

「女の決闘」

湿度は低いが暑い一日。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。冷奴(生姜)、南瓜の煮付け、いくら丼、玉葱の味噌汁。

都筑道夫の「わが小説術」という文章に、太宰治の「女の決闘」という短篇について書かれていた。森鴎外が翻訳した「女の決闘」というドイツの短篇小説を引用紹介しながら自分の小説に書き変えてしまうというトリッキィなものらしい(つまり、「女の決闘」には原作、鴎外による翻訳、太宰治によるこの奇妙な作品の三つがある)。これは面白そうだと思い、早速読んでみた。

太宰治の「女の決闘」を駆け出しの時代に読んだ都筑道夫は、大発見をしたような気持ちになったとのことだが、さもありなん。まず、やたらにうまい。さらに、太宰治の怖るべき頭の良さ。目の良い人には分かり難い喩えになるが、知らぬ間に近視が進んでいたところに初めて眼鏡を誂えた時のような印象。頭の良い人の文章を読んだり、話を聞くと、こちらまで賢くなったように錯覚するものだが、その激しい例だろう。そして、間違いなく作品として面白い。

未読の方には一読をお薦めしたい。太宰治と言えば「走れメロス」か「人間失格」、生きていてもいいですか、いやこれは中島みゆきだったが、そういうものだと思っている人にこそ薦めたい。「女の決闘」が含まれている文庫本を買っても損はしないと思うが、電子書籍なら 青空文庫でもAmazon kindle でも無料で読める。


2014/09/28

日曜日

ヨーグルト、胡瓜の糠漬、いくら御飯、豆腐と葱の味噌汁、珈琲。かけうどん(茹で卵、葱)。鰤のあら煮、ポテトサラダ、御飯、落とし卵と葱の味噌汁。

「太宰治大全」(太宰治著/古典教養文庫)より「女の決闘」。「三重露出」(都筑道夫著/光文社文庫)、読了。「魔都」(久生十蘭著/朝日文芸文庫)。「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「満韓ところどころ」。

2014/09/27

土曜日

ヨーグルト、珈琲、ナッツ、煎餅。キャベツとアンチョビのスパゲティーニ、赤ワインを一杯だけ。秋刀魚の塩焼に酢橘、南瓜の煮付け、御飯、じゃが芋と葱の味噌汁。食後にパイナップルを少々。

「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「満韓ところどころ」。「三重露出」(都筑道夫著/光文社文庫)。久生十蘭「顎十郎捕物帳」より「捨公方」。

2014/09/26

クロウンモヘンマガン

今朝も早くから弁当を持ってはるばる立川の統数研へ。

統数研の隣りは極地研。昼休憩に周囲を散歩。東京タワーから引っ越してきたという樺太犬の像や、無造作に転がった黒雲母片麻岩や、空き地に放置された南極観測隊用のコンテナなど、マニア垂涎の見所が沢山。何マニアなのか定かではないが……

往復の車内で小栗虫太郎「黒死館殺人事件」を読了。


2014/09/25

立川は遠い

早起きして立川の統計数理研究所へ。公開講座の聴講のため。昔は都心の一等地にあったのに、こんな遠くに移っていたとは。おかげで、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」をかなり読み進めることができた。

立川駅は大きく賑やかだったが、そこからさらにモノレールで一駅だけ移動。モノレールの駅を降りると、まわりには何もなく、遠くに巨大な建物がごろんといくつか転がっている。やたらに見通しが良い。建物は裁判所と役所と研究所だった。昼食を用意してきてください、という事前の説明に従って正解だった。

夕方終了して、またはるばる自宅の最寄り駅まで帰ってきたところに豪雨。やむなく近くのステーキハウスに入って夕食。雨がおさまってから帰る。

2014/09/24

イクラ丼

帰宅して、まず風呂。湯船で「半七捕物帳(一)」(岡本綺堂著/光文社時代小説文庫)より「弁天娘」を読む。

夕食の支度。今日返ってきた定期健康診断の結果が良好だったことを祝してヱビスビール。キャベツと玉葱と人参と魚肉ソーセージのコールスロー、筋子をほぐして醤油漬けにしておいたイクラを使ってイクラ丼(焼き海苔、自家製の生姜の甘酢漬け
)、葱の味噌汁。

夜は、「黒死館殺人事件」(小栗虫太郎著/現代教養文庫) 、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「満韓ところどころ」、など。

2014/09/23

火曜日(祝)

ヨーグルト、珈琲、納豆(葱)、目刺し、瓜の浅漬、御飯、葱の味噌汁。キャベツと玉葱と人参のコールスロー、レトルトのチキンカレー。秋鮭のムニエル、いくら御飯、キャベツの味噌汁、パイナップルを少々。

「半七捕物帳(一)」(岡本綺堂著/光文社時代小説文庫) 。「黒死館殺人事件」(小栗虫太郎著/現代教養文庫) 。「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「満韓ところどころ」。

2014/09/22

「法界坊」

先日届いた母からの手紙に「これでたまには良いものでも食べなさい」と金一封されていて、なるほど毎日漬物と目刺しではいけない、と思い立ち、歌舞伎座へ。三越で冷酒を一合と握り鮨の折詰を買い、飲み食いしながら昼の部を観劇。

「鬼一法眼三略巻」と「隅田川続俤」より「法界坊」。やはり見所は「法界坊」の最後の踊り「双面水照月」か。「長谷川平蔵であーる」の鬼平こと吉右衛門が花も蕾の娘役に化けて振袖で踊るのが、妖怪変化どうこうよりも、単純に怖い。

ちなみに、野分姫と法界坊の霊がおくみの形をとった、というややこしい設定で、吉右衛門に女の台詞があるのだが、見事な女形の声でびっくりした。まさかそんなはずはないので、すぐ気付いたのだが、野分姫を演じた児太郎本人が黒衣として後ろについてアテレコの要領で代わりに声を出すのである。「付け声」と言うらしい。初めて見た。

2014/09/21

日曜日

珈琲、ヨーグルト、焼き芋(鳴門金時)。アンチョビとキャベツのスパゲティーニ。卵と玉葱と魚肉ソーセージの炒めもの、冷奴(葱、生姜)、御飯、葱の味噌汁、パイナップル。

「半七捕物帳(一)」(岡本綺堂著/光文社時代小説文庫)。「九尾の猫」(E.クイーン著/大庭忠男訳/ハヤカワ・ミステリ文庫) 。「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「満韓ところどころ」。

2014/09/20

土曜日

珈琲、ヨーグルト、キウイ。天麩羅定食。焼き芋。冷奴(生姜、葱)、ベーコンエッグ、御飯、キャベツの味噌汁。

「半七捕物帳(一)」(岡本綺堂著/光文社時代小説文庫)。「ゲスリン最後の事件」(P.マクドナルド著/真野明裕訳/創元推理文庫)。

2014/09/19

彼岸まで

今日も涼しい。明日は秋彼岸の入り。暑さ寒さも彼岸まで、の言葉は近頃の亜熱帯化した日本でもまだ成立しているようだ。

夕方から出先でミーティングがあり、終了後そのまま帰宅。風呂に入って、湯船で「半七捕物帳(一)」(岡本綺堂著/光文社時代小説文庫)より「勘平の死」を読む。しんみりするねえ。

来週の月曜日は休みにしているので、明日から四連休。私の縦夏休みの最後の週末。夏は知らぬ間に過ぎ去っておりました。

2014/09/18

九日間の不思議

ようやく涼しくなってきたようだ。

夕方退社して、近所の洋食屋でステーキと黒ビールの夕食をとってから帰宅。風呂に入って、湯船で「半七捕物帳(一)」(岡本綺堂著/光文社時代小説文庫)より「お文の魂」を読む。

昨夜、都筑道夫のエッセイを読んでいたら、日本では「人の噂も七十五日」だが英語では "a nine days' wonder" と言って九日間で忘れ去られるらしい、というようなことが書いてあった。齋藤秀三郎「熟語本位英和中辭典」を参照すると確かに、 "It was a nine days' wonder" 人の噂も七十五日(に相當)、と書いてある。また、新しい辞書を引いてみると、"ninety-day", "thirty-day", "one-day" なども同様の意味で使われるようだ。

と言うことは、エラリイ・クイーンの「十日間の不思議」はこの言葉のもじりだったのだ。一つ賢くなったなあ。

2014/09/17

牧水忌

ようやく少しは涼しくなってきたようだが、「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ」にはまだちょっと早いの感。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。鶏胸肉の湯煎、五目豆で冷酒を五勺。瓜の浅漬、卵かけ御飯、豆腐の味噌汁。食後にキウィを一つ。

夜の読書は、「猫の舌に釘をうて」(都筑道夫著/講談社文庫)、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「行人」を読み終えて「満韓ところどころ」へ。漱石による満州と韓国の旅行記。

2014/09/16

「猫の舌に釘をうて」

今日も暑い。しかも地震。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。鰤の照り焼きに紅生姜、小松菜の胡麻和え、高野豆腐、御飯、豆腐と葱の味噌汁。

夜の読書は「猫の舌に釘をうて」(都筑道夫著/講談社文庫)など。この前、「黄色い部屋はいかに改装されたか?」(都筑道夫著/晶文社)を読み返したのをきっかけに都筑道夫の「物部太郎」三部作を再読し、さらにその余勢で。

「猫の舌に釘をうて」は一人称の主人公が探偵で犯人で被害者でもあるという離れ業に挑戦したもの。先行するジャプリゾの「シンデレラの罠」のキャッチフレーズと同じ趣向だが、あちらは単なる記憶喪失。おそらく都筑道夫はそこに不満を感じて、「探偵=犯人=被害者」をどう自然に実現するか、という問題に読み変えたのだろう。

2014/09/15

月曜日(祝)

ヨーグルト、珈琲、納豆(葱)、目刺し、茄子の糠漬、御飯、じゃが芋と葱の味噌汁。レトルトカレー、ポテトサラダ、赤ワイン一杯。鰤の塩焼、五目豆、高野豆腐、御飯、獅子唐の味噌汁。

「迷路」(P.マクドナルド著/田村義進訳/ハヤカワ・ミステリ 1687) 、読了。「猫の舌に釘をうて」(都筑道夫著/講談社文庫)。「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「行人」。

2014/09/14

日曜日

ヨーグルト、キウイ、ナッツ、珈琲。しめじとベーコンのアーリオオーリオ。ポテトサラダ、鶏胸肉の湯煎、筑前煮、小松菜の胡麻和え、御飯、獅子唐の味噌汁。

「朱漆の壁に血がしたたる」(都筑道夫著/角川文庫)。「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「行人」。

2014/09/13

土曜日

ヨーグルト、キウィ、珈琲。ポテトサラダ、ビール、母の手製の海苔巻と稲荷寿司と紅生姜、落とし卵の澄まし汁。五目豆と鶏胸肉の湯煎で冷酒を五勺、海苔巻と稲荷寿司と紅生姜の残り、しめじの味噌汁。

「意思決定理論入門」(I.ギルボア著/川越敏司・佐々木俊一郎訳/NTT出版)。「鑢 — 名探偵ゲスリン登場」(P.マクドナルド著/吉田誠一訳/創元推理文庫)。

2014/09/12

六人の名探偵

昼休憩に古本屋の均一棚で「知られざる名探偵物語」(J.シモンズ著/宇野利泰訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を買う。ジュリアン・シモンズが架空インタビューや贋作や研究論文風など色々な趣向を凝らして名探偵六人の「伝記」を描いたもの。

その六人は、シャーロック・ホームズ、ミス・マープル、ネロ・ウルフ、エラリイ・クイーン、メグレ警視、エルキュール・ポアロ、フィリップ・マーロウ。こういったお遊びをするのに十分な資料(作品)があって、かつ万人に受け入れられそうな選択となると、やはりこの六人かなという感じ。日本では何故か、ネロ・ウルフの影が薄いようだが。

帰宅してまず風呂。湯船で「知られざる名探偵物語」より、中年になったアーチー・グッドウィンとの架空インタビュー「その後のネロ・ウルフ」を読む。

湯上がりに、鶏胸肉の冷製とポテトサラダでエールを1パイント。のち、タイ風レッドカレー。ヨーグルト。

2014/09/11

マクドナルド

豪雨は過ぎ去ったが、時折、小雨が降る曇り空の一日。昼休憩の古本屋巡りで、「迷路」(P.マクドナルド著/田村義進訳/ハヤカワ・ミステリ 1687)と「鑢 — 名探偵ゲスリン登場」(P.マクドナルド著/吉田誠一訳/創元推理文庫)を買った。

この分野には、フィリップ・マクドナルド、ロス・マクドナルド、ジョン・D・マクドナルドと、沢山マクドナルド氏がいるのだが、どれも面白いので「マクドナルドにハズレなし」という格言を考えてみた。「味なことやるマクドナルド」でもいいかも。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。鶏肉と卵と葱の黒酢冷やし麺、出来合いの焼き餃子、赤ワインを少々。食後にキウィを一つ。

夜の読書は「最長不倒距離」(都筑道夫著/光文社文庫) 、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「行人」。

2014/09/10

大雨警報

夕方激しい雨。帰り道の途中で降り込められて、三十分ほど雨宿り。夕立と言うよりは、台風のような猛烈な雨だった。ただの大雨警報だけではなくて記録的短時間大雨情報というものが出ていたようだ。そんなものがあったのだなあ。

帰宅。風呂に入って、雨に濡れた身体を温める。ちょっと風邪気味のような……。夕食の支度。だし巻き卵、蒸し鶏と紫玉葱の和えもの、御飯、豆腐と葱の味噌汁。パイナップルを少々。

夜はちょっと現象学の勉強をしたり、「最長不倒距離」(都筑道夫著/光文社文庫) や「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「行人」を読んだり。

2014/09/09

茄子の焼き浸し

朝夕はずいぶん涼しくなってきたが、まだまだ日中は日差しが厳しい。一ヶ月ぶりくらいに湿度が 50% を下回ったとかで、それほど不快でないことが救い。

メインPCのトラブルのため、自宅から毎日 MacBookAir を持ってきて、モニタに接続してメインマシンとして使い、また家に持って帰る、という方針でしのぐ。画面をロックする方法が分からず、ネットで検索したりしている状態だが、段々と慣れては来ている。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。茄子の焼き浸し、蒸し鶏にマヨネーズソース、冷奴(葱、生姜)、御飯。食後に珈琲とパイナップル。

夜の読書は「最長不倒距離」(都筑道夫著/光文社文庫) 、「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「行人」。

2014/09/08

月曜日(休)

ヨーグルト、納豆(葱)、目刺し、茄子の糠漬、御飯、豆腐と葱の味噌汁、珈琲。出来合いの焼き餃子、ビール、パイナップル。蒸し鶏、キャベツとベーコンの炒めもの、御飯、しめじと葱の味噌汁。

「意思決定理論入門」(I.ギルボア著/川越敏司・佐々木俊一郎訳/NTT出版)。"Too Many Women" (R.Stout 著/ Fontana).「女郎蜘蛛」(P.クェンティン著/白須清美訳/創元推理文庫)。「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「行人」。

2014/09/07

日曜日

珈琲、ヨーグルト。卵と長葱の炒飯、出来合いの焼き餃子、葱のスープ。蒸し鶏、紫玉葱のスライスに胡麻油と黒酢のドレッシング、御飯、チキンスープ、パイナップルを少々。

"Too Many Women" (R.Stout 著/ Fontana).「七十五羽の烏」(都筑道夫著/光文社文庫)。「黄色い部屋はいかに改装されたか?」(都筑道夫著/晶文社)。「彼岸過迄」を読み終えて、次は「夏目漱石全集7」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「行人」。

2014/09/06

土曜日

珈琲、ヨーグルト。グリーンサラダ、ピザ(マルゲリータ)、珈琲。初秋刀魚の塩焼き、冷奴(葱)、卵かけ御飯、しめじと葱の味噌汁。

"Too Many Women" (R.Stout 著/ Fontana).「七十五羽の烏」(都筑道夫著/光文社文庫)。「黄色い部屋はいかに改装されたか?」(都筑道夫著/晶文社)。「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/09/05

煮麺

暑くて湿度が高くて、たまらない。まだ秋にならないのだろうか。冷蔵庫の中の都合で今日は弁当作りを休んだので、昼食は近所でメンチカツカレー。昼休憩に古本屋で「女郎蜘蛛」(P.クェンティン著/白須清美訳/創元推理文庫)を買った。

帰宅して風呂に入ってから、夕食の支度。昼食が重かったので、夜はあっさり。秋鮭の塩焼でビールののち、煮麺(長葱、卵)。

夜は「七十五羽の烏」(都筑道夫著/光文社文庫)、「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/09/04

焼き餃子にビール

今日も夏ではないが秋でもない、不安定な天気。メンバの三人が風邪で倒れ、二人がイベントに出席しているので、オフィスもひっそり気味。

ふと思い立って、仕事に使っているメインマシンの OS のメジャーアップデートをしたら謎のトラブルが多重発生。同僚の unix ハッカーの手を借りても修復の目処が立たず、結局、見棄てることに。再インストールするにせよ何にせよ手間がかかるので、今日は懸案の論文の解読にとりかかることにする。でも明日からどうしよう。

夕方退社して、歩いて帰る。焼き餃子をお土産に買って帰宅。風呂に入ってから、湯上がりのビールと黒酢で焼き餃子。うまい。やはり夏はこれだ。秋が来る前にもう一度これをしておきたかった。

夜は「七十五羽の烏」(都筑道夫著/光文社文庫)、「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/09/03

レバニラ定食

今日も気温は低めで朝夕は肌寒いほどだが、日差しは夏の厳しさ。季節の変わり目のせいか、オフィスでは風邪がはやっている。午後は定期健康診断。待ち時間の読書は "Too Many Women" (R.Stout 著 / Fontana). 血を抜かれたあと、ふらふらしながら中華料理屋でレバニラ定食の遅い昼食をとり、オフィスに戻る。

夕方退社。帰宅してまず風呂。湯上がりにビールと、昨日の残りのケチャップ入り豚肉生姜焼きとキャベツ千切り。きっとこれが抜かれた血の補充になるに違いない。

夜の読書は「七十五羽の烏」(都筑道夫著/光文社文庫)、「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/09/02

外国語で電話すること

かなり涼しくなってきたが油断はできない。最高気温 30 度以上の日が先にいくらでもあるようだ。

昔、サバティカルでイギリスに外留することになったとき、向こうで小切手を使うために、英国領にある銀行に口座を作った。そのままほぼ放置していたのだが、久しぶりに使ったらトラブル発生。私は英語も、電話も、口頭での問題解決も苦手なのに、外国の銀行に電話をかけてトラブルを解決するという三重の苦しみを受けることになった。

現地時間で週明け朝一番、すなわち昨日の夕方に電話を入れたのだが、週末からずっとそれがストレスで、電話をかける前に一杯引っかける必要があったくらい。結局、何とか解決できた(ようだ)が、終わった時には脇腹の辺りに冷や汗がたまっていた。そしてその後がっくりと膝をついて、「俺……ダメダメだ、やっぱり……」と深く反省した。明日から英単語ノートをつけることから始めるよ……くらいの感じで。

外国語で何が難しいと言って、電話で用を足すことほど難しいことはない。コミュニケーションの意外なほど多くの部分を、表情や身振り手振り、その時その場の状況が占めているのだ。私の経験によれば、フランス語しか話せないフランス人相手でも対面ならば関西弁で大抵のことは通じる。だから、「英会話が苦手」だと思っている人は「会話が苦手」なだけかも知れず、「英会話が得意」と自認している人もそういう事情を承知しているだけかも知れない。電話で覚める夢みたいなものだが。

2014/09/01

月曜日(休)

珈琲、ヨーグルト、パイナップル。納豆(大葉)、目刺し、胡瓜の糠漬、御飯、長葱の味噌汁。冷奴、秋鮭の塩焼、卵かけ御飯、豆腐と長葱の味噌汁。

"Too Many Women" (R.Stout 著/ Fontana).「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/08/31

日曜日

珈琲。豚丼、胡瓜の糠漬、切干し大根の味噌汁。薩摩揚げ、だし巻き卵、御飯、長葱の味噌汁。

"Too Many Women" (R.Stout 著/ Fontana).

2014/08/30

土曜日

珈琲、ヨーグルト。鰤あら煮、ゴーヤのサラダ、御飯、韮の味噌汁。豚しぐれ煮、薩摩揚げ、ゴーヤのサラダ、御飯、韮の味噌汁。

「死のある風景」(鮎川哲也著/創元推理文庫)、読了。「快楽としてのミステリー」(丸谷才一著/ちくま文庫)。「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/08/29

チリチーズハンバーガー

今日も雨がち。朝から霧のような糠雨が降っている。

夕方退社して、散髪に行く。髪を切ってもらっている間に、「死のある風景」(鮎川哲也著/創元推理文庫)を読み始める。そのあと帰り道でチリチーズハンバーガーとビールの夕食。

前のテーブルに座った女性が、ハンバーガーをナイフとフォークで細かく分解して、3cm 角ほどのミニバーガーを作成しては口にしていた。正式のベトナム麺フォーの食べ方は蓮華のひと匙の中にフォーの小宇宙を作るのだと聞いたような気がするが(台湾の汁ビーフンだったかも知れない)、それと同じ思想だろうか。

これは正しいハンバーガーの食べ方を見せてやらねばならんと思って、チリチーズバーガーをチリビーンがはみ出るほど上からぎゅうと押しつぶし、紙の封筒みたいなものの間に挟んで、かじりつく。ピクルス、ビール、ポテト、ビール、かじりつく、ピクルス、ポテト、ビール、と一気呵成に食べ尽した。

2014/08/28

今日も雨

今日も雨がちの一日。急に気温が下がって、周囲でも体調を崩している方が多いようだ。私もどうもいまひとつ。

夕方退社。帰宅してお風呂。湯船の読書は「文章読本」(向井敏著/文春文庫)、読了。夕食の支度。鰤あら煮で冷酒を五勺ののち、韮玉丼、ゴーヤの味噌汁。食後にパイナップルを少々。

夜の読書は、「チャイナ橙の謎」(E.クイーン著/井上勇訳/創元推理文庫) 、「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/08/27

「ベルギー風メグレ警視の料理」

一気に気温が下がって例年の十月上旬程度だと言う。確かに気温は低いが、湿度が高く空気がべたべたとして呼吸し難い。ああ、爽やかな秋の空気、冬の冷気が待ち遠しい。

昼休憩に古書店で「ベルギー風 メグレ警視の料理」(西尾忠久・内山正著/東京書籍)を買う。メグレ警視と料理の本と言えばクールティーヌの「メグレ警視は何を食べるか?」が有名だが、こちらはシムノンがベルギー出身だったことからメグレ警視をベルギー文化の視点から見ていて面白い。豊富なイラストもほのぼの。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。冷奴(生姜、大葉)、鰤あら煮、御飯、韮の味噌汁。食後にパイナップルを少々。

夜の読書は、「チャイナ橙の謎」(E.クイーン著/井上勇訳/創元推理文庫) 、「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/08/26

長いような短いような

雨がちの一日。ようやく熱帯夜から開放されたようだが、さほど気温が低いわけではなく、気味悪く蒸し蒸しとする。秋の爽やかさな冷気が待ち遠しい。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。胡桃味噌のもろきゅうでビール。のち、ゴーヤチャンプルー、御飯、韮の味噌汁。食後にパイナップルを少々。

「グリーン家殺人事件」(ヴァン・ダイン著/井上勇訳/創元推理文庫)。「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

ちょっと前から、漱石の小説で主人公が占い師のお婆さんに「長いような短いような太いような細いようなものに気をつけなさい」と言われるのって何だっけ、「夢十夜」かな、と思っていたのだが、「彼岸過迄」だった。ちなみに正しくは、「あなたは自分のようなまた他人のような、長いようなまた短かいような、出るようなまた這入るようなものを持っていらっしゃる」

2014/08/25

月曜日(休)

ヨーグルト、納豆(茗荷、大葉)、目刺し、茄子の糠漬、御飯、玉葱の味噌汁。スパゲティ・ナポリタン、赤ワインを一杯だけ。鰤あらの煮付け、ゴーヤのおひたし、御飯、豆腐と茗荷の味噌汁。

「グリーン家殺人事件」(ヴァン・ダイン著/井上勇訳/創元推理文庫)。「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/08/24

日曜日

珈琲、ヨーグルト。ソーミンチャンプルー、ビール。出来合いの薩摩揚げを炙り、新生姜の甘酢漬けを添えて、冷酒を五勺、コロンブスの卵丼、韮の味噌汁、パイナップルを少々。

「中途の家」(E.クイーン著/井上勇訳/創元推理文庫)。「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/08/23

土曜日

ヨーグルト、赤グレープフルーツ一つ。中国料理屋で飲茶。ベーコンエッグ、キャベツの炒めもの、御飯、茄子の味噌汁。

「文章読本」(向井敏著/文春文庫)。「りら荘事件」(鮎川哲也著/創元推理文庫)。「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/08/22

猛暑の白昼夢

今日も猛暑。もう駄目。駆け抜けるゼブラのストライプが目の前に散らついた。ひょっとしたらあれは、雪に迷う馴鹿の哀しい瞳だったのかも知れない。来期こそは引退して、夏はずっと家に閉じこもってモヒートを飲みながらボサノバを聞いているか、または、猫を連れて行ける避暑地で日大卒の美人秘書にロバート・B・パーカーの原書を朗読させて暮らしたい……という、白昼夢を見ながら出勤。

夕方から出先でミーティングだったので終了後、直帰。週末だ。しかし、明日の朝は久しぶりにデリバティブ研究部会の自主ゼミなのだった。また外出しなくては。

2014/08/21

猛暑続き

また今日も猛暑。家で静養していたいのは山々だが、糊口のためにやむをえない。今日も車の影で猫がバターのように溶けている。野良猫たちも大変だ。

帰り道でも同じように猫が倒れている。朝とは場所が変わっているので、生きているのだろう。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。うるめ鰯でビール。焼き茄子に生姜醤油のち、素麺(薄焼き卵、茗荷、生姜)。

「黒いトランク」(鮎川哲也著/光文社文庫)を読了して、「りら荘事件」(鮎川哲也著/創元推理文庫)へ。「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「彼岸過迄」。

2014/08/20

今日も猛暑

今日も猛暑。行き帰りともに、道端に停めた車一台一台の陰に一匹ずつ猫が横倒しに寝ている。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。鶏胸肉と夏野菜のタイ風炒めものかけ御飯に目玉焼き乗せ、ビール。

夜は「黒いトランク」(鮎川哲也著/光文社文庫)、「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「門」を読了して次は「彼岸過迄」。

2014/08/19

また猛暑

また猛暑が帰ってきた。暦通りに今週末に処暑してほしいものだ。

帰宅してまず風呂。湯船の読書は「文章読本」(向井敏著/文春文庫)。鮭の中骨で炊き込み御飯を作る間に、冷奴(生姜と茗荷)で冷酒を五勺。のち、アスパラとベーコンの炒め物、鮭の炊き込み御飯、オクラの味噌汁。食後に赤いグレープフルーツを一つ。

夜は「黒いトランク」(鮎川哲也著/光文社文庫)、「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「門」。

2014/08/18

「恐怖時代」

歌舞伎座で「八月納涼歌舞伎」の第一部を観劇。目当ては谷崎潤一郎原作の「恐怖時代」。お銀の方を扇雀、小姓の伊織之介を七之助、茶坊主の珍斎を勘九郎など。

東二階桟敷の奥の方で、「辨松」の幕の内1番を肴に生ビールを飲みながら、いかにも谷崎的な芝居を堪能。

発表当時に発禁になったのがもっともなデカダンスぶりが凄かった。少なくとも、こんなに登場人物の死亡率が高い舞台は、他に「そして誰もいなくなった」くらいしか思いつかない。蒸し暑い中、歌舞伎座まで出かけた甲斐があった。

歌舞伎座に「恐怖時代」がかかるのは、六代目歌右衛門が一日限りの舞台でお銀の方を演じて以来三十三年ぶりとのこと。内容が内容なので、また数十年はないような気がする。

2014/08/17

日曜日

珈琲、ヨーグルト。ベーコンとキャベツとアンチョビのフェデリーニ、赤ワインを一杯だけ。冷奴(茗荷、生姜)、鶏胸肉と夏野菜のタイ風炒めものかけ御飯、ビール。

「文章読本」(向井敏著/文春文庫)。「ミクロ経済学I」(八田達夫著/東洋経済新報社)。「ジェゼベルの死」(C.ブランド著/恩地三保子訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「門」。

2014/08/16

土曜日

珈琲、ヨーグルト、赤グレープフルーツを一つ。鮭のアラを焼き、冷奴(生姜、茗荷)、御飯、オクラの味噌汁。鶏胸肉とアスパラガスを蒸してマヨネーズと刻み玉葱とパプリカを和えたソース、御飯、玉葱のチキンスープ。

「懐かしい殺人」(R.L.フィッシュ著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)、読了。「文章読本」(向井敏著/文春文庫)。「ミクロ経済学I」(八田達夫著/東洋経済新報社)。

2014/08/15

社会の医者

昨日天気予報で、明日は今日とは比較にならない蒸し暑さになります、と言っていたが、その通り。まだ静かな朝の神保町だが、既にあちこちに機動隊の警備車両が並んでいる。

外は暑いし、今日の神保町は物騒なので、持参の弁当を食べながら "Don't point that thing at me" ("Mortdecai Trilogy" (K.Bonfiglioli 著/ Penguin)に所収)を読む昼休み。モートデカイ閣下が政治活動家たちを目撃して、「彼等は自らを社会の病を治す医者だと思っているが、実際は、その病である」と心の中で引用したりするところを、愉快に読む。閣下は野蛮なアメリカに渡り、超ゴージャスなロールスロイスを駆って、西部の砂漠を行く。

夕方、いつもよりさらに早く退社。帰宅して風呂に入ってから、湯上がりに冷えたビールを一杯。冷蔵庫がほとんど空だったので、レトルトのカレーに茹で卵をトッピング、らっきょうの甘酢漬け。夜は「プレイバック」(R.チャンドラー著/清水俊二訳/ハヤカワ文庫) など。

2014/08/14

チャンドラーとメキシコ人のバンド

朝から激しい湿度の高さ。八百屋の前を通ったら、店先に並べたばかりのトマトにあっと言う間に結露していた。午後から雨が降り出し気温は下がったが蒸し暑い。

帰宅してまず風呂。湯船の読書は「共産主義的人間」(林達夫著/中公文庫)。夕食の支度。胡桃味噌のもろきゅう、トマトと卵の炒めもの、御飯、納豆汁。

夜は、「プレイバック」(R.チャンドラー著/清水俊二訳/ハヤカワ文庫) と「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「門」。チャンドラーは一瞬通り過ぎて消えて行くだけの名も無い端役を妙に詳細に描いて、それが不思議と心に残る。「プレイバック」は筋すら忘れているのに、「三人編成のメキシコ人のバンドがいかにもメキシコ人のバンドらしい演奏をしていた」の場面は覚えていた。

2014/08/13

「三木清の思い出」

今日も比較的に気温が低い。でもたまらない蒸し暑さ。昨日に比べて今日の神保町はさらに人が少ないようだ。昼休憩に古本屋の棚を見ていたら、「共産主義的人間」(林達夫著/中公文庫)が三百円だったので買う。

この本の最後に「三木清の思い出」という短い文章が収められていて、「人生論ノート」や獄死した哲学者のイメージに反して若い頃の三木清がいかに俗物だったか、書かれている。才能ある若者なら誰でも持つような野心や愚かさに過ぎないのだが、その筆致は残酷なくらいに厳しい。そして結局、三木清は運の悪い男だった、と突き放すように結ばれている。追悼文と呼ぶにはあまりにネガティヴな印象である。

しかし、繰り返して読むと、怜悧な厳しさは自身にも向いていて、これは一つの懺悔なのではないかとも思えてくる。冷たさの中に隠されているのは、死んだ友人と自分への苛立ち、そして優しさだろうか。やはり友人の思い出としか言いようのない、複雑な味のある文章なのだ。終戦直後、刑務所からの三木の遺体の引き取りに立ち合った林だったのだから、余人には想像することのできない思いがあったであろう。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。豚肉が高いのでトマトと卵で増量して丼にしてみた。名付けて「赤の他人丼」。特許を取りたいくらい、べらぼうにうまい。切干し大根と葱の味噌汁。夜は、「プレイバック」(R.チャンドラー著/清水俊二訳/ハヤカワ文庫) と「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「門」。

2014/08/12

盆週間

気温は低いが蒸し暑くてやり切れない。お盆の週で、神保町も人が少なめ。昼休憩に古本屋で「懐かしい殺人」(R.L.フィッシュ著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)と「プレイバック」(R.チャンドラー著/清水俊二訳/ハヤカワ文庫)を買った。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。冷奴(葱、生姜)、豚肉のしぐれ煮、だし巻き卵、御飯、オクラの味噌汁。

夜は「スリーピング・マーダー」(A.クリスティ著/綾川梓訳/ハヤカワ文庫)、「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「門」、など。「スリーピング・マーダー」、読了。

2014/08/11

月曜日(休)

納豆(葱)、目刺し、胡瓜の糠漬、御飯、オクラと葱の味噌汁。唐揚げの残りとジェノヴェーゼソースのフェデリーニ、赤ワインを一杯。鶏肉と小茄子のタイ風炒めもの、長芋のとろろかけ御飯、豆腐と葱の味噌汁。

「超ヤバい経済学」(S.D.レヴィット、S.J.ダブナー著/望月衛訳/東洋経済新報社)、読了。「スリーピング・マーダー」(A.クリスティ著/綾川梓訳/ハヤカワ文庫)。「夏目漱石全集6」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「門」。

2014/08/10

日曜日

ヨーグルト、赤いグレープフルーツ。いただきもののオリーヴとカッテージチーズのオイル漬け、鶏胸肉の冷製に刻み葱と辣油、ビール、小型のオムライス。冷奴(葱、生姜)、豚肉と玉葱の生姜焼き、御飯、小茄子と葱の味噌汁。

「超ヤバい経済学」(S.D.レヴィット、S.J.ダブナー著/望月衛訳/東洋経済新報社)。「スリーピング・マーダー」(A.クリスティ著/綾川梓訳/ハヤカワ文庫)。「夏目漱石全集5」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「それから」、読了。

2014/08/09

土曜日

珈琲、ヨーグルト。オムライス、ビール。トマトと玉葱のサラダ、鶏腿肉の唐揚げ、長芋のとろろかけ御飯、オクラの味噌汁。

「超ヤバい経済学」(S.D.レヴィット、S.J.ダブナー著/望月衛訳/東洋経済新報社)。「ミクロ経済学I」(八田達夫著/東洋経済新報社)。「夏目漱石全集5」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「それから」。

2014/08/08

ラーメン

台風接近の影響で終日曇り空。気温も昨日までに比べれば低いが、蒸し暑い。

オフィスでお弁当の昼食を済ませてから、午後は「柏の葉キャンパス」に公開レクチャーを聴きに行く。柏の葉までの往復で、「復讐の女神」(A.クリスティ著/乾信一郎訳/ハヤカワ文庫)を読了。

夕食は帰り道でラーメン。ここのラーメンは、サイフォンでスープをとったり、エスプーマで香りを足したり、真空調理で焼豚を作ったりするのだが、そもそもラーメンなんてそんな凝り方をしない、はなはだ野蛮なところが良い食べ物なんじゃないか、とも思う。そのわりに、時々、味見に行くのだが、そのたびに、普通の博多豚骨ラーメン屋の方にすれば良かったかも、と思ったりする。

2014/08/07

手作りの味噌

今日の暑さは昨日より少し、ほんの少しだが、控えめな気がする。昼休憩に久しぶりの神保町散歩。すぐに後悔したけれども。「暮しの手帖」の最新号とミントチョコのアイスクリームを買ってオフィスに戻る。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。塩鮭を焼き、鶏胸肉の冷製を細切りにして胡瓜もみと和えたもの、長芋のとろろかけ御飯に山椒、オクラの味噌汁、ビールを一杯だけ。味噌は、知り合いの方からご実家で手作りしているものをお裾分けしていただいた。当たり前だけど、味噌って作れるのだな。

「復讐の女神」(A.クリスティ著/乾信一郎訳/ハヤカワ文庫)。「三四郎」を読み終えて、「夏目漱石全集5」より「それから」。漱石って面白いなあ、と今さら言ってみる。

2014/08/06

今日も猛暑

今日も東京は気温が 36 度近くまで上がり、何もかもがどうでも良くなる気候。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから、夕食の支度。と言っても、料理をする気力がわかず、作り置きのポテトサラダ、鶏胸肉の冷製でビールを飲んで、素麺。

「復讐の女神」(A.クリスティ著/乾信一郎訳/ハヤカワ文庫)。「夏目漱石全集5」より「三四郎」。

2014/08/05

ストレイシープ

今日の東京は最高気温 36 度を越す猛暑。外出は控えるように、と気象庁が忠告しているのだが、そうかじゃあ今日は外出はよそうかな、と言える自由市民にいつかなりたいものだ。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。御飯を炊いている間に、冷奴とビール。鶏胸肉の冷製、ポテトサラダ、御飯、落とし卵と葱の味噌汁。

「復讐の女神」(A.クリスティ著/乾信一郎訳/ハヤカワ文庫)。「夏目漱石全集5」より「三四郎」。「三四郎」面白いな、ストレイシープ。

2014/08/04

月曜日(休)

ヨーグルト、納豆(長芋、葱)、目刺し、胡瓜の糠漬、御飯、蜆と葱の味噌汁、珈琲。赤グレープフルーツ、豚しゃぶと素麺。冷奴、塩鮭、ポテトサラダ、御飯、長芋の味噌汁。

「亡命者はモスクワをめざす」(フリーマントル著/稲葉明雄訳/新潮文庫)、読了。「復讐の女神」(A.クリスティ著/乾信一郎訳/ハヤカワ文庫)。「夏目漱石全集5」より「三四郎」。

2014/08/03

日曜日

珈琲、ヨーグルト。炒り卵と葱のチリソース冷やし麺、ビール。冷奴(茗荷)、豚丼、新生姜の甘酢漬け、蜆と葱の味噌汁。

「象は忘れない」(A.クリスティ著/中村能三訳/ハヤカワ文庫)、読了。「亡命者はモスクワをめざす」(フリーマントル著/稲葉明雄訳/新潮文庫)。「夏目漱石全集5」より「三四郎」。

2014/08/02

土曜日

ヨーグルト。茹で卵とジェノヴェーゼソースのフェデリーニ、白ワインを一杯だけ。卵と鶏皮と玉葱の丼、新生姜の甘酢漬け、南瓜の味噌汁。

「偽のデュー警部」(P.ラヴゼイ著/中村保男訳/ハヤカワ文庫)、読了。やはりラヴゼイはいいね。この豪華客船ものは夏休みにぴったり。他に、「象は忘れない」(A.クリスティ著/中村能三訳/ハヤカワ文庫)。「夏目漱石全集5」より「三四郎」。

2014/08/01

八朔

今日も晴天のかんかん照りで蒸し暑い。初老の私にとって熱中症はリアルな今そこにある危機なので、パナマ帽と水分摂取と常時冷房を心がけている。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。水にさらしたオニオンスライスに柚子ドレッシング、カレーライスにガーリックチップと目玉焼きのトッピング、らっきょうの甘酢漬け。やれやれようやく週末に辿り着いた、と、ビールを一杯だけ。

夜は、「偽のデュー警部」(P.ラヴゼイ著/中村保男訳/ハヤカワ文庫)など。明日から三日間は家から出なくていいのが嬉しい。

2014/07/31

靴棚から猫

今日も蒸し暑い。七月も終わり、明日からは灼熱地獄の八月だ。

猫が朝食のあと姿を見かけないな、と思っていたら、出勤する時に玄関の靴棚の中に納まっているのを発見。狭苦しいような気がするが、ここが一番涼しいのだろう。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。塩鮭、焼き茄子、卵かけ御飯、南瓜の味噌汁。食後にオレンジを一つ。

夜は「偽のデュー警部」(P.ラヴゼイ著/中村保男訳/ハヤカワ文庫)、「夏目漱石全集5」より「三四郎」。

2014/07/30

カトリーヌ・アルレーと二時間サスペンス

また蒸し暑さが戻ってきた。水曜日は弁当作りを休むために外食のランチを恒例にしていたのだが、こう暑くては外出が辛い。そんなわけで、今日も弁当。涼しくなるまで弁当休みを休むことにした。経済的でもあるし、結構なことに違いない。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。焼き鮭、焼き茄子、冷奴(茗荷)、御飯、南瓜の味噌汁。食後にオレンジを一つ。

夜は「二千万ドルと鰯一匹」(C.アルレー著/安堂信也訳/創元推理文庫)。カトリーヌ・アルレーは好きではないと思っていたのだが、意外と面白い。そして、初めてのはずなのに読んだことがあるような気がするのは、おそらく「土曜ワイド劇場」か何か、二時間サスペンスで観たのだろう。

昔は、二時間サスペンスの特別番組と言えば必ず、アルレーの悪女ものをいつもよりちょっと豪華な女優が演じていたものだ。当時は「また『わらの女』か」なんて思っていたが、擦り切れた西村京太郎の鉄道ものか山村美紗の京都ものをさらに擦り切って使いまわし続けている現況を考えると、昔は贅沢だったな、と思うべきなのかも知れない。

2014/07/29

二千万ドルと鰯一匹

三日間、猫としか話していないし、SNS すら見ていなかったので、人間とうまく付き合えるか不安を抱えながら出勤。

昼休憩に古本屋で「二千万ドルと鰯一匹」(C.アルレー著/安堂信也訳/創元推理文庫)を買った。題名が洒落てるのでつい。どうってことない話なのにタイトルが印象的で得をしている作品があるものだ。例えば、ハドリー・チェイスの「貧乏くじは君がひく」とか、ロイ・ヴィカーズの「老女の深情け」とか。

夕方ミーティングを終えて帰宅。風呂に入って湯船で「予想通りに不合理」(D.アリエリー著/熊谷淳子訳/早川書房)を読む。湯上りに、冷えたビールを南瓜の煮付けと冷奴で。その間に御飯を炊いて、牛丼に新生姜の甘酢漬け、茗荷と葱の味噌汁。

2014/07/28

月曜日(休)

珈琲、納豆(大葉、茗荷)、目刺し、胡瓜の糠漬、御飯、玉葱の味噌汁。南瓜と玉葱と鶏肉のサラダ、素麺(茗荷)。ピーマンと玉葱と牛肉の青椒肉絲、南瓜の煮付け、御飯、豆腐と葱の味噌汁、オレンジ一つ。

「二人の妻をもつ男」(P.クェンティン著/大久保康雄訳/創元推理文庫)、読了。「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「坑夫」、読了。「夏目漱石全集5」より「三四郎」。

2014/07/27

日曜日

オレンジ一つ。南瓜と玉葱と鶏肉のサラダ、カレーライス、らっきょうの甘酢漬け、ビール。鶏皮と茄子と玉葱の炒めもの、南瓜の煮付け、御飯、玉葱の味噌汁。

「ギリシア棺の謎」(E.クイーン著/井上勇訳/創元推理文庫)、読了。「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「坑夫」。

2014/07/26

土曜日

南瓜と玉葱と鶏肉のサラダ、ジェノヴェーゼソースのフェデリーニ、ビールを一杯。鶏皮とピーマンの青椒肉絲、だしまき、南瓜の煮付け、御飯、浅葱の味噌汁。

「破戒法廷」(ギ・デ・カール著/三輪秀彦訳/創元推理文庫)、読了。「ギリシア棺の謎」(E.クイーン著/井上勇訳/創元推理文庫)。「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「坑夫」。

2014/07/25

夏休みとパナマ帽

暑い。今年初の猛暑日である。最近のあまりの暑さに、発作的に「縦」夏休み開始を宣言してしまい、秋が来るまで毎週月曜日はお休みで三連休である。本当は、お盆か秋の祝日のあたりに長期に(横に)休みをとろうと思っていたのだが、我慢できなくなった。

その上、これまた発作的にパナマ帽を買ってしまった。確か、ピーター・メイルの「贅沢の探求」に書かれていたと思うのだが、パナマ帽と一口に言ってもピンキリで、贅沢なものはそれはもう凄いらしい。ちなみに、もちろんのことだが、清水の舞台から飛び降りるくらいの気持で買ったとは言え、私の購入したものはキリに近い方である。いやピンの方だっけ。

パナマ帽を買うと、麻のスーツも仕立てなければいけないような気になるし、さらに白革の靴も必要だし、という勘違いをしかねないが、「象箸」の教訓を忘れてはいけない。この夏もTシャツとジーンズだと思う。

2014/07/24

オムライス

いよいよ蒸し暑い。あまりの湿度に、夕方になって空気から雨が染み出してきた。と思ったら、激しい雷雨になり、大雨洪水警報。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。何故か急にオムライスが食べたくなって作る。食後にオレンジを一つ。

夜は「破戒法廷」(ギ・デ・カール著/三輪秀彦訳/創元推理文庫)、「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「坑夫」。

2014/07/23

フレンチ・ミステリ

誰も送ってくれないので自分で送ったセルフ御中元のヱビスビール 24 本が届いて、ちょっと嬉しい大暑。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。冷奴(大葉、生姜、茗荷)でビール、青椒肉絲、御飯、南瓜の味噌汁。

夜は「殺人者は21番地に住む」(S.A.ステーマン著/三輪秀彦訳/創元推理文庫)を読んだり。最近、フレンチ・ミステリづいている。フランスの推理小説自体、あまり翻訳されないからか、または因果関係が逆なのかも知れないが、日本ではあまり好まれないようだ。特徴としては、「中編小説なみに短い」、「登場人物がやけに少ない」、「濃厚かつ執拗な心理描写」、「登場人物ではなくて読者に向かって仕掛けられたツイスト(ひねり、トリック)」などが挙げられるが、それぞれ特に嫌う理由にはならない気がする。

とは言え、こういう特徴も「シンデレラの罠」とか「殺人交叉点」のような名作の印象が強烈だからそう思われているのに過ぎず、きっとフランスにも色々なミステリがあるのだろう。ちなみに私は、最近読み返した「殺人交叉点」なども、あっと驚いて素直に感心した方だが、馬鹿にするなと怒り出す人もいると聞く。

2014/07/22

炒飯と英雄

梅雨が明けて、本格的に夏。でもまだ我慢できる程度の暑さ。

夕方帰宅。風呂に入って湯船で「フランス料理の秘密」(日影丈吉著/文化出版局)を読む。「炒飯の好きな英雄」という章題を何のことだろうと思っていたら、ナポレオンのことだった。エジプト遠征時の料理長ガイリオの作るエジプト料理ピロー(ピラフ)がお気に入りだったそうだ。作り方を読むに、トマトソースのシンプルなリゾット、という風のもののようで、色んな料理の付け合わせに供したらしい。

夕食は、いただきもののオリーヴとチーズのオイル漬けで白ワインを少々、のち、茄子とピーマンと鶏胸肉のタイ風炒めものかけ御飯、浅葱と豆腐の味噌汁。

2014/07/21

海の日

朝食は珈琲とヨーグルトだけ。昼食は南瓜の煮付け、鶏ハム、冷奴(茗荷、大葉、生姜)、ビール、冷奴と同じ薬味で素麺。夕食は麻婆豆腐、茄子の糠漬、玉蜀黍の炊き込み御飯、南瓜の味噌汁。

「偶然の科学」(D.ワッツ著/青木創訳/ハヤカワ文庫)。「殺人交叉点」(F.カサック著/平岡敦訳/創元推理文庫)。「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「坑夫」。

2014/07/20

日曜日

朝食は珈琲、ヨーグルト、オレンジ一つ。昼食は目刺し、茄子の糠漬、納豆(大葉、茗荷)、豆腐と浅葱の味噌汁。夕食は神楽坂にて会食。

「偶然の科学」(D.ワッツ著/青木創訳/ハヤカワ文庫)。「殺人交叉点」(F.カサック著/平岡敦訳/創元推理文庫)。

2014/07/19

土曜日

午前中は定例のデリバティブ研究部会自主ゼミ。参加メンバによるゼミ後のランチはココットカレー。かなり辛いスリランカ風カレーで、あるジャンルの金融関係者にファンが多いらしい。午後は昼寝など。夕食。冷奴(大葉、生姜、茗荷)と焼きスパムで冷酒を五勺ほど。のち、薬味の残りで素麺。

夕方から夜にかけて激しい雨が通り過ぎて行った。夜は「災厄の町」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ文庫)など。

2014/07/18

スパムと麺つゆ

曇り空。おかげで今日はかなり気温が低いが、蒸し暑いことには変わりなし。今朝の食卓から糠漬に茄子が初登場。夏だ。

帰宅して、風呂に入ってのち、夕食の支度。冷たいものしか食べる気がしなくて、ポテトサラダの最後の残りと冷たい焼きスパムでビールを一杯だけ。アメリカの工場で生産されているろくでもない食品の中では、スパムはかなり出来の良いものではないだろうか。

のち素麺。素麺うまい。私の貧しい暮らしを心配する老母が、夏の前には、箱入りの三輪の古物(ひねもの)と麺つゆを送ってくれるので、親の愛に感謝しつついただいている。普段は市販の麺つゆを使うなんて退廃だと思っているのだが、親からもらったものを捨てるわけにもいかないので、ありがたく使っている。

2014/07/17

災厄の町

今日も蒸し暑い。早く秋にならないものか。

夕方早めに退社して、一二、所要を果たし、この前十年ぶりくらいにハンバーガーを食べた店でアボカドバーガーとビール。いい夕方だ。

帰宅して風呂に入り、夜は読書などで静かに暮らす。古典ミステリ再読計画より「災厄の町」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ文庫)、「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「坑夫」。

「災厄の町」は地味ながらクイーンの最高傑作に挙げる人もいる古典。日本で「配達されない三通の手紙」という題名で映画化されたこともある。TV で観た記憶があるような気もするのだが、はっきりと覚えていない。松坂慶子が出ていたことや、架空の町ライツヴィルが山口の萩に設定されていたこと、探偵エラリイ・クイーン役が日本文化を勉強にやってきたガイジンという役回りに翻訳されていたことなど、変に細かいことを記憶しているわりに、その他のことをまるで覚えていないところからすると、実際は観ていないのかも知れない。

2014/07/16

メーグルとグラ

蒸し暑い。

帰宅して風呂に入り、湯船で「フランス料理の秘密」(日影丈吉著/文化出版局)を読む。少し昔の本なので(昭和四六年刊)、今となっては古臭い情報もあるのだが、才人が書いただけになかなか面白い。

今日読んだところは「メーグル」と「グラ」の話。今のフランス人は全く気にしていないと思うが、かつては金曜日や四旬節など鳥獣の肉食を控える日があった。そういう日に食べられる料理をメーグルと言い、食べてはいけないもの(つまり肉料理)がグラである。メーグルは魚介類だけかと言うとそうでもなく、小型の家禽などもセーフらしい。何がメーグルで何がグラか、何を食べて良くて何が駄目かを決めて指図するのは、もちろん、宗教の坊主どもである。昔は単純に鳥獣の肉は全てグラだったらしいが、宗教も商売なので、徐々にグラからメーグルに移される肉が増えていった。

例えば、四旬節はブリュヴィエという渡り鳥がうまい季節である。ブリュヴィエ食べたい。そこで、四旬節の時期を選んでこの鳥が飛んでくるのは「神の思し召し」だからメーグルである、となった。また、昔はフランスでもローヌ川の渓谷などに海狸(ビーバー)が生息していて、食べられていた。ビーバーの下半身はいつも川の水に浸っているから、そこの肉はメーグルだ、という理由で、腿肉を油漬けにして保存したものが四旬節に好んで食べられたと言う。

2014/07/15

花椒とスパム

昨夜、つい夜更しして「虞美人草」を最後まで読んでしまったため寝不足。一日、辛かった。花椒とスパムを買って帰る。花椒は今日の夕食の麻婆豆腐に必須であり、スパムは近いうちゴーヤチャンプルーに使う予定である。

夕食は、鶏砂肝の大蒜炒めでビールを一杯だけ、麻婆豆腐、ポテトサラダ、御飯、玉葱の薄切りの味噌汁。食後にいただきものの葡萄(デラウェア)を一房。

夜は、「さむけ」(R.マクドナルド著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ文庫)と、「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「坑夫」。

2014/07/14

虞美人草

蒸し暑い。そろそろ普通の人々はヴァカンスなのだろうなあ、静かな湖畔の森の陰で二ヶ月くらい。

夕方退社。帰宅して風呂で汗を流してから、夕食の支度。茄子と挽肉のタイ風炒めものバジル風味、ポテトサラダ、御飯、獅子唐の味噌汁。食後にいただきものの葡萄(デラウェア)を少々。

夜は、「さむけ」(R.マクドナルド著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ文庫)と、「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「虞美人草」。「虞美人草」は文章が凝り過ぎていて、読むのに骨が折れるのだが、内容自体は下世話なので、楽しく読める。

ところで、私はごく最近まで虞美人草がヒナゲシだとは全く知らなかった。言い訳をするわけではないが、虞美人草の名が項羽の愛人「虞」に由来することも、四面楚歌で有名な「虞や虞や若を奈何せん」の詩句も知っていた。しかし、まさかそんな悲劇の美女の名前のついた虞美人草が、ヒナゲシだとは、ポピーだとは。ポピーと言ったら車にポピーじゃないか。

2014/07/13

日曜日

朝、珈琲、ヨーグルト、葡萄(デラウェア)。昼、ジェノヴェーゼのフェデリーニ、鶏砂肝の大蒜炒め、プチトマト、白ワイン一杯。夜、冷奴(生姜)、ポテトサラダ、時鮭、御飯、卵と獅子唐の味噌汁。

「シンデレラの罠」(S.ジャプリゾ著/望月芳郎訳/創元推理文庫)、読了。次の古典ミステリ課題図書は「さむけ」(R.マクドナルド著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ文庫)。「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「虞美人草」。

2014/07/12

土曜日

朝、珈琲、ヨーグルト、葡萄(デラウェア)。昼、スパゲティ・ナポリタン、白ワインを一杯だけ、オレンジ一つ。夜、時鮭、マカロニサラダの最後の残り、御飯、豆腐と玉葱の味噌汁。鶏砂肝の大蒜炒めで白ワインを少々。

「敵」(D.バグリイ著/矢野徹訳/ハヤカワ文庫)、読了。次の古典ミステリは「シンデレラの罠」(S.ジャプリゾ著/望月芳郎訳/創元推理文庫)。他に「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「虞美人草」。

2014/07/11

葡萄

朝起きたら、雨も風もなく、酷い蒸し暑さだけが、台風の通り過ぎたことをほのめかすのみ。午後には気温が 35 度近くにもなり、まさに真夏。夕方退社。蒸し暑い……すぐにも夕立が来そうだ。週末外出しないで済むように、帰り道のスーパーで買い物をして帰宅。

風呂に入ってから、夕食の支度。獅子唐を網で焼いて細切りにし、ベーコンと薄焼き卵も切って、素麺。食後にいただきものの葡萄。ずいぶんと大粒のデラウェア。

夜は「敵」(D.バグリイ著/矢野徹訳/ハヤカワ文庫)を読んだり。

2014/07/10

とうもろこしを茹でる

夕方退社して外に出ると、南国のような生暖かい強い風。台風接近中。明日は台風で家に閉じ込められたらいいなあ、と思っていたのだが、天気予報によれば雨も明日の朝までのようだ。

帰宅してまず風呂。湯船の読書は「食通知ったかぶり」(丸谷才一著/文春文庫)。湯上がりに、うるめ鰯で冷酒を五勺ほど。夕食は、時鮭を焼き、卵焼き、御飯、ピーマンの味噌汁。

知人がご実家から、野菜や果物など送って下さった。手作りの味噌まで入っている。ありがたし。私の実家から送られてきた分もあるので、しばらく野菜には困らない。特に玉葱とじゃが芋については秋まで大丈夫なくらい。

早速、とうもろこしを茹でて、茹で立てを一本いただきながら、「敵」(D.バグリイ著/矢野徹訳/ハヤカワ文庫)を読む。とうもろこし、うまい。

2014/07/09

「誰かが見ている」

午前中は本郷三丁目、午後は神保町。丁度移動中の昼頃は、空気から染み出してくるような糠雨。夕方退社。まだ雨は降っていないが、息ができないほどの猛烈な湿度。

湯船の読書は「美酒ミステリー傑作選」(小鷹信光編/河出文庫)より最後の短篇、J.ロナルドの「二本目の瓶」。読了。夕食は冷奴、マカロニサラダ、タンドリー風チキン、御飯、ピーマンの味噌汁。

夜は「誰かが見ている」(M.H.クラーク著/中野圭二訳/新潮文庫)や、「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「虞美人草」を読んだり。

「誰かが見ている」、読了。短い作品なので二日で読み終えてしまった。今となっては凡庸な印象もあるが、1977 年作という書かれた時代を思えば、「古典」と言っても良いサイコスリラー。この種のページターナーは消耗品扱いですぐに品切れ重版未定になってしまう傾向があり、サスペンスの女王クラークと言えども例外ではない。とは言え、「誰かが見ている」は誘拐ものに死刑制度の是非問題をうまく融合して、物語に深みとタイムリミット型のスリルを加えたところなど、やはりただものではなく、重版をかけてもいいんじゃないかと思う。ついでに「子供たちはどこにいる」も。

2014/07/08

「白衣の女」と「月長石」

夕方退社。外は夏。いよいよ夏がやって来やがった。

帰宅して風呂に入り、湯船で「美酒ミステリー傑作選」(小鷹信光編/河出文庫)よりL.G.ブロックマンの「赤ワイン」を読む。湯上がりに、冷奴(生姜)とうるめ鰯でビールを一杯だけ。のち、時鮭を焼き、マカロニサラダ、御飯、切干し大根の味噌汁。

「白衣の女」(W.コリンズ著/中島賢二訳/岩波文庫)、上中下巻読了。私の好みでは「月長石」の方に軍配を上げたい。フォスコ伯爵やマリアンなど魅力的な人物が登場するが、「月長石」の老執事ベタレッジやカッフ刑事には及ばないのでは、と。しかし、同じように、鷹揚としていながらもサスペンスフルで、ぐいぐい読ませるし、特に第二部の衝撃的な最後のあと復讐譚としての第三部が始まるところなど、構成も巧妙。公平に見れば、甲乙つけ難いというところだろう。

2014/07/07

タンドリー風チキン

月曜日のせいか、低気圧のせいか、更年期障害のせいか、不調。午前中はお弁当のマカロニサラダを楽しみに労働に励み、午後は夕食のタンドリーチキンを楽しみに労働に励む。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。おそらくこういう風に作るのであろう、という妄想レシピで、タンドリーチキン(昨日から仕込んでおいた)。味は大体あっていたような。他に、焼きピーマン、御飯、豆腐の味噌汁。食後にオレンジを一つ。

夜は「白衣の女」(W.コリンズ著/中島賢二訳/岩波文庫)、「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「虞美人草」など。

2014/07/06

日曜日

朝食兼昼食、珈琲、ヨーグルト、サンドウィッチ(茹で卵、胡瓜、ハムと胡瓜)、ビール。夕食は冷奴、鶏腿肉の塩焼き、マカロニサラダ、御飯、玉葱の薄切りの味噌汁。

「白衣の女」(W.コリンズ著/中島賢二訳/岩波文庫)の中巻(第二部)、読了。最終巻へ。「夏目漱石全集3」(夏目漱石著/ちくま文庫)、読了。第4巻所収「虞美人草」ヘ。「美酒ミステリー傑作選」(小鷹信光編/河出文庫)より D.E.ウェストレイク「ノー・ストーリイ」。

2014/07/05

土曜日

珈琲、ヨーグルト、オレンジ一つ。午前中は定例のデリバティブ研究部会自主ゼミ。楠岡近似の続き。参加メンバによるゼミ後のランチは近くの中国料理屋にて。四川風担々麺など。夕食はカレーライスと自家製のらっきょう甘酢漬け。

「白衣の女」(W.コリンズ著/中島賢二訳/岩波文庫)、「夏目漱石全集3」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「野分」。

2014/07/04

「白衣の女」

やれやれようやく週末に辿り着いた。帰り道でかき揚げと海老の天麩羅を買って帰る。帰宅してまず風呂に入って汗を流す。湯上がりに落花生で冷えたビール。かき揚げと海老天を塩で。のち、盛り蕎麦。

夜は「白衣の女」(W.コリンズ著/中島賢二訳/岩波文庫)、「夏目漱石全集3」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「二百十日」など。「白衣の女」上巻読了。中巻へ続く。

「白衣の女」は「月長石」と同じく、複数の語り手がバトンタッチの要領で物語を次々に書き繋いでいく形式。最初はゆったりとしていたが、上巻の終わりにかけて徐々に求心力を増して行く。上巻はローラとパーシヴァル卿の結婚式当日までで、第一部了。

2014/07/03

漱石全集を読もう

気温はさほど高くないが湿度が猛烈。蒸し暑い。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。落花生と焼きうるめ鰯でビールを一杯、薄焼き卵と胡瓜と生姜で素麺を二把。

夜は老猫を傍らに、「夏目漱石全集3」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「草枕」など。実はこの歳になるまでまともに漱石を読んだことがなかった。「我輩は猫である」は数回読み返しているが、その他は子供の頃に国語の教科書で短い引用を読んだか、読書感想文の課題で「坊っちゃん」を読んだか、そんなところだった。これではいかんのではないか、いっそ全部読んでやれ、と全集を読むことにしたのである。現在、ちくま文庫版全十巻の三巻目。

読んでみるとなかなか面白いし、色々と発見がある。例えば、「坊っちゃん」のマドンナには小説中一つも台詞がないのに驚いた。出番もほとんどない。いるのかいないのか分からないくらいだ。私は何となく、主人公とマドンナの間に恋愛的事件のあれこれがあるように記憶していたのだが。

2014/07/02

真夏日

今日の東京は久しぶりに真夏日になった。とは言え、最高気温はまだ30度程度。

帰宅して風呂に入り、湯船で「美酒ミステリー傑作選」(小鷹信光編/河出文庫)より D.リンズの「バーテンダーの死」を読む。湯上がりに、胡桃味噌のもろきゅうでビールを一杯だけ。ああ生き返った心地。のち、大蒜の芽と挽肉の炒め物、盛蕎麦。

夜は「白衣の女」(W.コリンズ著/中島賢二訳/岩波文庫)、「夏目漱石全集3」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「草枕」など。