「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2015/11/30

猫とスパイ

往きの車中では谷崎源氏。「若菜 上」の帖。猫が出てくる有名な場面。帰りの車中では「スマイリーと仲間たち」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)。

久しぶりに今日の昼御飯は自作のお弁当。四月以降、普段は 90% 以上の確率で近くの学生食堂、そのうち 50% 以上の確率でかき揚げ蕎麦(360円)で済ませているので、ちょっと新鮮。やはりこの方がいいなあとは思うのだが、朝の時間は貴重だし、悩ましいところ。

帰宅してまず風呂。湯船の読書は「エドガー賞全集 (上)」(B.プロンジーニ編/小鷹信光・他訳/ハヤカワ文庫)より「不運な男」(P.クエンティン)。今日の夕食はピェンロー。煮込んでいる間に、鰤あらの塩焼で冷酒を五勺。

夜の読書は「論語」(貝塚茂樹訳注/中公文庫)など。

2015/11/29

猫とホットカーペットと私

寝坊。八時近くまで寝てしまった。休日用の簡易朝食。風呂に入って湯船で「編集者を殺せ」(R.スタウト著/矢沢聖子訳/ハヤカワ・ミステリ 1767)を読む。読了。私もネロ・ウルフのように家から一歩も出ずに暮らしたいと願って久しいが、いつその夢が叶うことやら。次はまたスマイリー・トリロジーに戻って、「スマイリーと仲間たち」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)。

昼食は半熟茹で卵とブロッコリのサラダ、たらこスパゲティ、白ワインを少し。食後に珈琲。午後は一週間分の家事あれこれをまとめて。そろそろ寒くなってきたのでホットカーペットを出す。人生って一体なんなのかにゃ、と猫に訊いても答えてはくれず、一緒にホットカーペットに並んで「論語」(貝塚茂樹訳注/中公文庫)を読む夕暮れ。

ほほう、クロや、「朝ニ聞カバ夕ニ死ストモ可ナリ」「道」を抽象的な真理と見て学者の心意気のように捉えるのは朱子らの新注だってさ。そもそも古注では、「道」を孔子が理想とした社会の実現として、この乱世のありさまでは自分が生きている間には訪れないだろうという絶望にも似た願いと解釈したものだそうだよ、勉強になるねえ。

夕食は、鰤大根の残りで冷酒を五勺ののち、豚肉の漬け焼き、玉葱の塩胡椒炒め、小松菜の味噌汁。さてまた週の始まりだ。

2015/11/28

土曜日

良い天気だ。ヨーグルト、パンとチーズ、珈琲、林檎の簡易的な朝食のあと、洗濯など。朝風呂の湯船の読書は「春秋左氏伝 上」(小倉芳彦訳/岩波文庫)、僖公五年。午前中は「スクールボーイ閣下」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)。読了。

昼食は子母澤寛流のうどんすきとビール。午後も読書などしてのんびり過す。続けて「スマイリーと仲間たち」を読むのはちょっと重い気がしたので、間にレックス・スタウトをはさんでみることにした。「編集者を殺せ」(R.スタウト著/矢沢聖子訳/ハヤカワ・ミステリ 1767)。他に「論語」(貝塚茂樹訳注/中公文庫)。こういう古典も古い資料が新たに見つかったりで研究が日々進展しているため、新しい訳註の方が良い面は多々あるのだが、貝塚先生の注解は流石に味わい深い。

夕方再び風呂に入ってから夕食の支度。鰤大根で冷酒を五勺、小松菜と豚肉の常夜鍋、雑炊。夜は「エドガー賞全集 (上)」(B.プロンジーニ編/小鷹信光・他訳/ハヤカワ文庫)より「ラホーア兵営事件」など。

2015/11/27

割り箸

やれやれ今週も何とか終わった、と思いながら帰宅すると、青年実業家の N さんからお届け物が。中を開けると、某弁当屋が無料で弁当につけてくれる割り箸であった。

以前、N さんの贅沢を「象箸」の故事を引いてお諫めしたことがあるのだが、その御返しであろうか、昨年に私が社長就任したときの祝いには塗りの箸を贈っていただいた。そして今年は、割り箸である。なお一層、清貧の生活に励めよ、との主旨であろう。肝に銘じたい。


2015/11/26

朝の猫

猫は気楽でいいなあ……と電気座布団の上の猫を眺めつつ、出勤。外は冷たい雨が降り、電車は鰯の缶詰のようにぎっしり満員、あまりの混雑に大幅に遅れる。「君子ハ坦トシテ蕩蕩タリ、小人ハ長ク戚戚タリ」とは言うが、蕩蕩たるのは難しいものだ。

夕方退社して帰宅。鰤大根、大根の皮のポン酢漬け、たらこ、御飯、里芋と麩の味噌汁。白ワインを少し、パンとチーズ。

これからお風呂。さて、週末までもう一日だ。

2015/11/25

老猫と電気座布団

朝はそれほどでもなかったのだが、午後から急に気温が下がったようだ。帰りはかなり寒かった。帰宅して、老猫のため電気座布団にスイッチを入れてやる。私にもそろそろ暖房機を使う頃合いだろう。

風呂に入ってから夕食の支度。塩鮭に冷酒を五勺で、座布団に伸びている猫を眺めながらの一服。やれやれ今日も働きました。この猫が死んだら、慰めてくれるものもキャットフード代を稼ぐ必要もなくなるので、そのタイミングで隠居かなあ、と思っているのだが、そう言っていると意外と猫又になるまで生きてしまう可能性もあるので、源氏物語を原文で読み終えたら、あたりの心積もりにしておこうか。

のち、たらこ、焼き海苔、
大根の皮のポン酢漬け、里芋の味噌汁、御飯。

2015/11/24

週始めの火曜日

朝は小雨。やや温かい。往きの車中は谷崎源氏、「若菜 上」の帖。帰りの車中は「スクールボーイ閣下」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)の下巻。

帰宅。湯船の読書は「意識と脳」(S.ドゥアンヌ著/高橋洋訳/紀伊國屋書店)。夕食の支度。「論語」(貝塚茂樹著/講談社現代新書)を読みながら、塩をしただけの鰤のあらを焼く。熱々のところを肴に冷酒を五勺。のち、しらす大根おろし、焼き海苔、御飯、里芋の味噌汁。

夜は趣味の短編小説研究など。

2015/11/23

大根づくし

月曜日が祝日って素晴しい。(自分自身の)日々の勤労に感謝して、一日のんびり自宅で過す。

朝食は休日用簡易版。ヨーグルト、パンとチーズ、林檎一つ、珈琲。朝風呂に入って、「春秋左氏伝 上」(小倉芳彦訳/岩波文庫)を読む。閔公元年。「エドガー賞全集 (上)」(B.プロンジーニ編/小鷹信光・他訳/ハヤカワ文庫)より「壜の中の謎の手記」(G.カーシュ)などを読んでいるうちに昼時。

昼食は目刺し、たらこ、人参に糠漬、納豆に刻み葱、長葱の味噌汁。食後にしばらく昼寝。午後も特にすることがないので、読書など。

夕食の支度。今日のメインは鰤大根。他にしらす大根おろし、千切り大根の味噌汁、と大根づくし。夜ものんびりと漢籍に親しんだり。

あ、そうだ、NHKラジオで久保田万太郎原作「釣堀にて」を聴かなきゃ。

2015/11/22

ステーキと珈琲

まだ暗いうちに目が覚めた。朝食は、ヨーグルト、カフェオレ、パンとチーズ、林檎を一つ。朝風呂に入って、湯船で下巻に入った「スクールボーイ閣下」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)を読む。

昼食は納豆としらすのスパゲティ。しばらく昼寝をしてから、午後は家事のあれこれ。夕方、二度目の風呂。湯船で「春秋左氏伝 上」(小倉芳彦訳/岩波文庫)。

夕食はいただきものの牛肉でステーキ。他にブロッコリと茹で卵のサラダ、人参のグラッセ、パンとチーズと赤ワインを少し。夜は珈琲を飲まない習慣だが、脂っこいステーキのあとは強い珈琲が欲しくなるもので、カップ半分だけ淹れる。

夜も「スクールボーイ閣下」の続きや、「エドガー賞全集 (上)」(B.プロンジーニ編/小鷹信光・他訳/ハヤカワ文庫)より「夢見るなかれ」(P.マクドナルド)、「ブレッシントン計画」(スタンリイ・エリン)など。

もう一日、家で暮らせるって素晴しい。

2015/11/21

パンとチーズ


休日用の簡易式の朝食、ヨーグルト、カフェオレ、パンとチーズ、林檎一つを食べてから、身支度をして出動。

午前中は定例のデリバティブ研究部会自主ゼミ。A さんが最近の研究について話す。圏論を数理ファイナンスに応用する話。少し早く失礼して、別の会食へ。そのあと、三菱一号館でのプラド美術館展を観て、帰宅。

買って来たトルコ桔梗を生けてから、風呂。湯船の読書は「春秋左氏伝 (上)」(小倉芳彦訳/岩波文庫)。「宋の人は二人とも塩漬け肉にした」、なんてさらっと書いてあって怖い。夕食の支度。焼き餃子でビール。のち、蒸しブロッコリのサラダ、しらす丼、長葱と麩の味噌汁。

あと丸二日、家で休めるのは嬉しいなあ。

2015/11/20

すれ違い

今日も特に予定がなかったので、作業に集中。かなり進めることができた。

夕方退社して、神保町へ。E 社の N 社長と会食。店の一階で 30 分以上待っても来ないので、勘定を済ませて店を出たのだが、ひょっとしたらと思って店の二階を覗くと、先方は二階で私を待っていたのだった。かなり久しぶりに旧交を温めて、神保町でお別れする。良いお年を、と言っておられたので、これが今年最初の忘年会になるのだろう。

今、帰宅して、これからお風呂。

2015/11/19

早寝早起き

昨夜は 10 時には寝ていたので、朝も早くて 5 時起床。しばらく寝床で本など読み、6 時からは「古楽の楽しみ」。7 時起床。猫がなついてくるから、今日は少し寒いのだろう。いつもの納豆定食を作って食したあと、クロスワードパズルを傍らに珈琲で一服してから、身支度をして出勤。

今日は一日予定がなかったので、作業に集中できた。夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。冷奴、だし巻き卵、焼き海苔、しらす丼、長葱の味噌汁。

夜は「エドガー賞全集 (上)」(B.プロンジーニ編/小鷹信光・他訳/ハヤカワ文庫)など。

2015/11/18

水曜日

変わらず生暖かい日が続いている。いつものように出勤。今週は予定が少ないせいだろうか、一週間が長く感じる。まだ水曜日なのが意外な感じ。

夕方退社。帰宅して、まず風呂。最近の夜の湯船の読書は「意識と脳」(S.ドゥアンヌ著/高橋洋訳/紀伊國屋書店)。夕食の支度。常夜鍋で冷酒を五勺。のち、長葱と卵で雑炊。

夜は「エドガー賞全集 (上)」(B.プロンジーニ編/小鷹信光・他訳/ハヤカワ文庫)など。

2015/11/17

吝嗇

今日は朝から妙に温かい。なかなかぴりっとした冬になってくれないものだ。往きの車中の谷崎源氏。四十歳くらいの光源氏が、異母兄である朱雀院にせがまれてその愛娘、まだ十三、四歳の女三宮と結婚することに。正妻的地位にある紫の上の心情や如何に、というあたり。

ここ二週間ばかり悩んでいた懸案事項をえいやと片付けて、すっきり。悩んだ末に、お金と手間のかからない方で、という感じ。人ヲ治メ天ニ事ウルハ嗇ニ若クハ莫シ。これで今週の残りは作業に集中できるかな。

夕方退社。帰りの車中は「スクールボーイ閣下 (上)」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)。帰宅。明日着だと思っていた地ビールが今日届くらしいので、チーズで赤ワイン少々を飲みながらビール待ち。ようやく届いたビールで焼き餃子。うまい……明日も頑張ろう。

夜は「エドガー賞全集 (上)」(B.プロンジーニ編/小鷹信光・他訳/ハヤカワ文庫)などで、短篇小説研究。


2015/11/16

エドガー賞全集

また週の始まり。往きの車中の谷崎源氏は「若菜 上」に入った。今週は定例のミーティング以外には予定が入っていないので、作業を進めるチャンスなのだが、人間はそう賢くはできていないものだ。ゆるゆると作業したりしなかったり。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。湯豆腐で冷酒を五勺。このために生きているようなものだなあ、と初老の独身サラリーマン的感慨。のち、しらすポン酢、御飯、豚汁。

夜の読書は、「エドガー賞全集 (上)」(B.プロンジーニ編/小鷹信光・他訳/ハヤカワ文庫)など。最近、短編小説にこっているので。

2015/11/15

著者ニック・カーターの謎

八時過ぎまで寝てしまった。朝食はヨーグルト、林檎、珈琲だけで簡単に。朝風呂の湯船で、「黄金の十二」(T.バーク他/黒沼健・他訳/ハヤカワ・ポケット・ミステリ 219)より「13号独房の問題」(J.フットレル)を読む。

何とはなしに「黄金の十二」の奥付を見て、著者名が「ニック・カーター」になっていることに驚く。アンソロジーなので正しい著者名に議論の余地はあるだろうが、ニック・カーターは架空の探偵の名前であり、この本の著者であるはずがない。誤植にしては面白すぎるし、何かポケミス豆知識的な言われがあるのだろうか。

昼食は小松菜と豚肉の常夜鍋でワインを少し。のち、饂飩(長葱と卵)。午後は小一時間ほど昼寝をして、「黄金の十二」から「犬のお告げ」(G.K.チェスタートン)、「スクールボーイ閣下 (上)」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)などの他は、掃除洗濯などの家事。

夕食はしらす丼、白菜の浅漬、豚汁。食後にチーズとワインを少し。ほんの少しずつとは言え、昼も夜も飲んでしまった。でも日曜だから良しとしておこう。夜も読書など。

2015/11/14

雨の神保町

涼しい雨の日。昨夜あまりに早く寝たので、今朝も早起き。ヨーグルトとカフェオレだけの簡単な朝食。朝風呂に入って湯船で、「スクールボーイ閣下 (上)」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)を長々と読む。

昼前に家を出て神保町へ。インドカレー屋で昼食をとってから、古書店を周り、そのあと数理ファイナンス系の研究会に顔を出す。昔の教え子たちは皆えらくなっているのだなあ、私も歳をとるわけだ、と感慨。

帰宅して、また風呂。湯船の読書は「春秋左氏伝 (上)」(小倉芳彦訳/岩波文庫)、桓公十六年。夕食の支度。豚肉とブロッコリの和え物、白菜の浅漬、御飯、豚汁。

2015/11/13

リメンブランス

往きの車中の谷崎源氏は「藤裏葉」の帖を終えた。

普段はぼんやりしているうちに過ぎる金曜日なのだが、今日は珍しくあれこれすることがあった。夕方退社。帰り道の花屋で薔薇(リメンブランス)を買って帰宅。変わった花も生けたいのだが、薔薇は日持ちがするし、やはり綺麗だし、種類も豊富だし、などと思って、つい薔薇にしてしまう。保守的で、無難なものが好きな私の性格のせいだろう。夕食はお土産の握り鮨で冷酒を五勺。のち、豚汁を作って食す。

夜は「意識と脳」(S.ドゥアンヌ著/高橋洋訳/紀伊國屋書店)、「スクールボーイ閣下」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)など。

2015/11/12

帰路のラーメン

朝からばたばたと予定や今日中に対処すべきことが入ってきて、順番にこなしているうちに夕方になり、最後は渋谷へ往訪仕事。やれやれ、ようやく終わった。遅くなったので帰り道でラーメンの夕食。よれよれの背広の猫背でラーメンをすする初老のサラリーマンであるところの私に我ながらしみじみする。

帰宅して、今からお風呂。

2015/11/11

水曜日

珍しく、すっきり晴れ。今日は特に予定がなく、一日自由に使えたので、「意識と脳」(S.ドゥアンヌ著/高橋洋訳/紀伊國屋書店)を合間に挟みながら、あれこれ。

夕方退社。湯船の読書は「老子」(蜂屋邦夫訳注/岩波文庫)。夕食の支度。小松菜と豚肉の常夜鍋。あとは長葱と卵の雑炊。ワインを少々。

夜は「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(J.ル・カレ著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)の最後の部分。読了。やはり傑作であるなあ。

2015/11/10

コンシャスアクセス

朝から雨。良く眠れたが、まだまだ眠い。冬眠したい。いつもの納豆定食の朝食をとって、身支度をして出勤。

夕方退社。帰宅すると注文していた「意識と脳」(S.ドゥアンヌ著/高橋洋訳/紀伊國屋書店)が届いていたので、湯船で読み始める。夕食はブロッコリと玉葱のサラダ、豚肉生姜焼き、白菜の浅漬、御飯、玉葱の味噌汁。

夜は「意識と脳」や「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(J.ル・カレ著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)など。

2015/11/09

健忘症連盟

昨夜は何だか暖か過ぎて、なかなか寝つけず、眠りも浅かった。少し寝坊。慌てて朝食を作って食べ、身支度をして、いかにも睡眠不足という感じの寝癖のついた頭と曲がったネクタイで出動。

夕方からミーティングがあったので、いつもより遅い退社と帰宅。夕食の支度。豚肉と白菜のしゃぶしゃぶ鍋。大根を買い忘れていて、大根おろしを添えられないのが痛恨。

これから風呂に入って、夜の楽しみは、「黄金の十二」(T.バーク他/黒沼健・他訳/ハヤカワ・ポケット・ミステリ 219)より「健忘症連盟」(R.バー)の分析。歴史的名作とされる「健忘症連盟」だが、私はあまり出来の良い作品だと思っていない。アイデアは良いし、ポーやドイルのパロディ的な面白さも分かるが、もうひとつ無駄が多い印象だった。今、じっくり読んでみるとどうだろうか。

2015/11/08

日曜寝坊

雨のせいだろうか、十時間くらい寝てしまった。遅い朝食は軽く、ヨーグルトとカフェオレだけ。朝風呂に入って、湯船で「春秋左氏伝 (上)」(小倉芳彦訳/岩波文庫)を読む。

昼食は、蒸しブロッコリと魚肉ソーセージのサラダ、豚白もつと葱のアーリオオーリオ、白ワインを少し。午後は家事のあれこれと、「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(J.ル・カレ著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)など。

夕食は、油揚げの葱詰めの網焼き、葱入りのだし巻き玉子、鮭茶漬。夜は短編ミステリ研究など。

2015/11/07

土曜早起き

何だか早起きし過ぎて、寝台で「邦楽ジョッキー」や「ビバ!合唱」など聞いてしまう朝。

簡単な朝食をとって、朝風呂に入り、午前中は「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(J.ル・カレ著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)を読んだり。昼食は塩鮭、納豆、胡瓜の糠漬、油揚げと葱の味噌汁。食後に少し仮眠をとってから出動。

午後は、R 大学の数学物理系学科の元教員や卒業生の同窓会的な組織の関東支部にて、講演をする。そのあと、懇親会。もう十年以上会っていない元同僚の先生とお話ができたりして良かった。

今、帰宅してお風呂。湯船のおともは「春秋左氏伝 (上)」(小倉芳彦訳/岩波文庫)。

2015/11/06

旧訳新訳

往きの車中の谷崎源氏は「真木柱」から「梅枝」の帖に入った。

今週は色々といつもとペースが違ったので、週末らしい気がしない。とは言え、帰宅して風呂に入ってから、餃子を焼いてビールを用意しながら、さて、「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(J.ル・カレ著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)をじっくり読み始めるかな、などと思っていると、やはり週末である。

「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」はスマイリー・トリロジーの第一作で、菊池光による旧訳と、第二作と第三作を翻訳した村上博基による新訳版がある。この新訳版の評判が大変よろしくない。菊池光は人によって好き嫌いの激しい、かなりクセのある訳者だし、三部作で訳者が揃っている方がいいだろうしで、新訳に期待する声は高かったように思う。その反動だろうか、新訳が出てみたら、あとの二作と同じ訳者とは思えないほど酷い、という不評が主なようだ。そこまで酷いなら、かえって読んでみたい気もするのだが、私が持っているのは菊池光訳なので、とりあえずは旧訳を再読することにした。

2015/11/05

昼行灯

昨夜遅かったので、朝起きるのが辛かったが、何とか「古楽の楽しみ」をぼんやり聞いている寝床から抜け出す。いつもの納豆定食に替えて、今朝はあっさりヨーグルト、林檎、珈琲だけ。身支度をして出動。

いつものように昼行灯的に一日を過し、夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。豚肉生姜焼きと蒸しブロッコリと茹で卵のサラダ、鮭茶漬。鮭茶漬はいいね。

夜の読書は「黄金の13/現代編」(E.クイーン編/宇野利泰・他訳/ハヤカワ文庫)より「物は証言できない」(A.デイヴィッドスン)、「一滴の血」(C.ウールリッチ)。

2015/11/04

打ち上げ

月曜日のような水曜日のような金曜日のような変な具合の一日。

夜はオフィスの近くの牛鍋屋にて、弊社の第二四半期を終えての会食。帰宅は今。これから風呂。

ふと思ったのだが、今頃こういう会食をすると、忘年会や新年会のタイミングが難しい。忘年会は飛ばして新年会、もしくは忘年会と新年会をはしょって、春に期末の打ち上げ兼創立記念パーティだろうか。

2015/11/03

吉例顔見世大歌舞伎

一日ゆっくり静養したかったのだが、どうやら今日の昼の部しか、今月の歌舞伎座で観劇するチャンスがないようなので、当日予約。夜の部は、海老蔵の子供が初お目見えだからだと思うのだが、既に全日程の席が完売している。

白ワインを水筒に詰めて、出動。三越で生春巻と握り鮨を買って、歌舞伎座へ。昼の部で「実盛物語」、「若き日の信長」、「曽我綉俠御所染」を観劇。実盛に染五郎、信長に海老蔵、五郎蔵と土右衛門に菊五郎と左團次など。

夕方帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。豚肉の漬け焼き、白菜の炒めもの、御飯、油揚げと若布の味噌汁。夜の読書は「黄金の13/現代編」(E.クイーン編/宇野利泰・他訳/ハヤカワ文庫)より「二重像」(ロイ・ヴィカーズ)と「決断の時」(スタンリイ・エリン)、など。

2015/11/02

真木柱

往きの車中の谷崎源氏は「藤袴」から「真木柱」の帖に入った。

明日の火曜日が休みなので、今日が会議デー。夕方、今日の最後の会議を終えて退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。また、豚肉と小松菜の常夜鍋。白ワインを少し。のち、饂飩。油揚げと葱と卵。

夜は短編小説研究など。ああ、明日も休みって素晴しい。明日の昼御飯はカレーライスとビールにしようかな。

2015/11/01

日曜日

9 時間近く寝たのだが、まだまだ眠れそう。寝て暮らしたい。朝食はヨーグルト、林檎、珈琲のみ。朝風呂。昼までは洗濯などの家事と、読書。「黄金の13/現代編」(E.クイーン編/宇野利泰・他訳/ハヤカワ文庫)より、「追うものと追われるもの」(S.フレイジー)。

昼食の支度。ブロッコリと玉葱のサラダ、豚肉の生姜焼きで黒ビール。ビールのあてに潤目鰯。のち、お土産の秋刀魚御飯の最後の残り、じゃが芋と葱の味噌汁。午後も家事と読書など。「最後の国境線」(A.マクリーン著/矢野徹訳/ハヤカワ文庫)。

夕食の支度。ピエンロー。そのあとの雑炊(卵と刻み葱)。夜は短篇ミステリの研究など。古今東西の賢人が皆、口を揃えて言っていることではあるが、一人で過す余暇ほど素晴しいものはない。