「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/07/21

もうできてます

昨日のパーティで、 「もうできてます。あとは作るだけです」 という某社長の名言を知った。 社長たるもの、本気でそう信じているくらいでなければいけないのだろう。 さすが社長の器だな、と感心したのだったが、 その一言の中に、起業というものの全問題が凝縮されているような気もする。

昨日に続いて涼しい一日。 珈琲、果物、ヨーグルトの朝食。 朝風呂に入って湯船で 「チューリングを読む」(C.ベゾルト著/井田哲雄・他、訳/日経BP) を読む。 昼食はだし巻き卵、胡瓜の糠漬、盛蕎麦。 今日はだし巻きがうまくできた。 食後に二時間ほど昼寝。

午後は読書など。 「幸福について」(A.ショーペンハウアー著/新潮文庫)。 ショーペンハウアーとウッドハウスを交互に読んで、 人生を悲劇的/喜劇的、厭世的/楽観的に眺める訓練を積む。 そう言えば、ウッドハウスの小説の中にショーペンハウアーが出てくるところがあった。 登場人物が婚約破棄を言い渡されたか言い渡したあと、 誤解が解けるまでしばらくの間、急にショーペンハウアーの大ファンになるのだ。 気持ちは分かるが、どちらかと言えば、 不幸の中ではウッドハウスのお気楽者たちの楽園の世界を読んで、 世の中さほど捨てたものでもないと思う方が、精神衛生に良いだろう。 そして逆に、幸福の中でこそショーペンハウアーに親しんで、 所詮幸福とは一大迷妄であり蜃気楼に過ぎないことを認識する方が、 筋が良い気がする。

近所の図書館に本を返却しに行き、また一冊借りてくる。 ついでにスーパーで食材を買って帰る。 食料物価がちょっと上がってきているような。 物価高にもめげず、デフレにも奢らず、今日も夕食の支度。 茄子とピーマンと挽肉のバジル炒め、冷奴(茗荷と生姜)、胡瓜もみ、蕪の味噌汁、御飯。 味噌汁は少し柚味噌をあわせて、風呂吹き大根風味にしてみた。 食後にグレープフルーツを半分。