「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/06/30

reading glasses

8 時に起床したが、いくらでも眠れそう。 珈琲、ヨーグルト、キウィだけの軽い朝食。 洗濯などの家事をして、朝風呂に入る。 昼までは、 「ケンブリッジ大学の殺人」(G.ダニエル著/小林晋訳/扶桑社ミステリー) を読む。

昼食はカレーライス、らっきょうの甘酢漬け、玉葱のピクルス。 食後にしばらく昼寝してから、 午後も家事と読書。 「ケンブリッジ大学の殺人」、読了。大変、楽しめた。 ここがこうならなあ、と思うところもあったが、 それは全体の完成度が高いから目立つのだろう。

夕食の支度。 御飯を炊いて、煮干しでだしを引く、 実家の畑でとれたキタアカリを茹でてバタをのせ、 ペールエールを一本だけ。 のち、冷奴(大葉、茗荷、自家製ポン酢)、ニラレバ炒めの残り、 御飯、茗荷と油揚げの味噌汁。 食後に甘夏を一つ。

最近、手元が見難くなってきたので reading glasses、 と気取ってみてもしょうがなく、ありていに言えば老眼鏡だが、 そういったものを試してみようと、一番度数の弱い既製品を注文する。 良さそうなら、ちゃんとした老眼鏡ないし二焦点眼鏡を誂えることも考えよう。

2013/06/29

「ケンブリッジ大学の殺人」

ああ良く寝た。 昨夜は外食だったので、今朝は珈琲、ヨーグルト、キウィだけの軽い朝食。 月末の家計決算をしたり、注文した米の納入を待っていたりしているうちに、 昼食の支度の時間。 ポテトサラダの残り、レバニラ炒め、素麺(大葉、茗荷、生姜)。 昼食ののち、しばらく昼寝。

ちょっと横になるくらいのつもりだったのだが、気付いたら二時間以上寝ていた。 夕方まで「ケンブリッジ大学の殺人」(G.ダニエル著/小林晋訳/扶桑社ミステリー)。 お風呂に入って、湯船でも続きを読む。 「本格ファンの魂を揺さぶる幻の40年代クラシック・パズラー」 との触れ込みなので、この週末に読むのを楽しみにしていたのだ。 なかなか雰囲気も良く、序盤は好調な感じ。

お風呂から上がって、夕食の支度。 米を炊く間に、 冷奴(茗荷、生姜)を肴に冷酒を五勺ほど。 続けて、赤い酢豚の残り。 御飯が炊き上がったところで、 卵かけ御飯(ちりめんじゃこ、大葉)、玉葱のピクルス、切干し大根の味噌汁。 夜も「ケンブリッジ大学の殺人」など。

2013/06/28

ダンディ

曇り空。気温も高くなく過し易い。 最近、毎日 10 時間以上寝ているような。 いつものように朝食とお弁当を作って、出勤。 いつものようにお仕事。 うーむ、状況は混迷してきたな……。 夕方退社して、神保町散歩。 金曜の夜は夕食作りを休むことにしているので、 近所のカレー屋で夕食をとって帰る。

帰宅して雑用を片付けてから、お風呂。 湯上がりにビールを一杯だけ。 ビールと言えば、ネロ・ウルフ。 "Three doors to death" (R.Stout 著/ Bantam books) より "Man Alive" など。

ネロ・ウルフは、大の食通という設定でありながら (または、その故に)、 銘柄不明のビールばかり大量に飲んでいて、 ワインについて講釈するでもなく、 どこのレストランに行くでもない(ウルフは基本的に自宅兼事務所を一歩も出ない)。 住み込みの料理人フリッツが作る料理についても、 アーチーの視点から控えめに言及されるだけで、 そもそも食に関する記述が非常に少ない。 しかし、その断固とした生き方と生活態度が、 食についても何ごとかを想像させる。 つまり、ウルフは正統的な意味でのダンディ、 「ダンディ」(R.ケンプ著/桜井哲夫訳/講談社現代新書) が言うような意味でのダンディとして設定されているのだろう。 ひょっとしたら世界で唯一人の、肥満したダンディかも知れない。

2013/06/27

しゃこ

今日は良い天気。湿度も低くて爽やか。 いつものように朝食とお弁当を作り、出勤。

昼休憩に、瀬戸内育ちの同僚から蝦蛄の思い出話を聞き、 老後は、つまり、私の年齢からするともうそろそろだが、あのあたりで暮らすのもいいなあ、と思ったり。 夕方退社して、歩いて帰る。 比較的に爽やかと言っても、西日は厳しい。

帰宅して、お風呂に入ってから夕食の支度。 メインは酢豚。黒い豚肉の塊といった風情の酢豚が好みなのだが、 諸般の事情により、野菜色々に、うっかりするとパイナップルまで入っているタイプの、赤い酢豚。 他に、ポテトサラダ、らっきょうの甘酢漬け、糸若布の味噌汁、御飯。 食後にパイナップルを少々。

夜は、スタウトのネロ・ウルフもの中編を読んだり、 ラテン語の動詞変化を学んだりして、楽しく静かに過す。

2013/06/26

道草日

雨で涼しいせいだろうか、 私にはよくあることだが、十時間以上寝てしまった。 今日も雨模様。 昨夜、一期分の住民税を払ったおかげで、 労働意欲にあふれて出勤。

静かに道草的な仕事とか、お勉強とか。 水曜日なのでお弁当はお休みで、昼食は近所でスープカレー。 古本屋で 「ケンブリッジ大学の殺人」(G.ダニエル著/小林晋訳/扶桑社ミステリー) を買った。 夕方退社。かなり強く降っているので、地下鉄で帰る。

帰宅して、お風呂ののち夕食の支度。 焼き茄子に生姜醤油で冷酒を五勺ほどののち、 ポテトサラダ、鰤の漬け焼き、 自家製の麺つゆで素麺(浅葱、生姜、卵薄焼き)。 食後に美生柑を一つ。

夜は「はじめてのラテン語」(大西英文著/講談社現代新書)など。 名詞と形容詞の語形変化が終わって(と言っても、何も覚えちゃいないが)、 ようやく動詞に入った。

2013/06/25

火曜日

今日も蒸し暑い。 いつものように仕事らしきことをして、日中を過す。 夕方退社。 帰宅して、まずお風呂。 湯船の読書は 「ラテン語の世界」(小林標著/中公新書)。 湯上がりに、冷奴(浅葱と生姜)で冷酒を五勺ほど。 続いて、ポテトサラダ、鰤の漬け焼き、 冷やし蕎麦(糸若布、揚げ玉、茹で卵)。 食後にパイナップルを少々。

夜はラテン語の勉強と、 "Three doors to death" (R.Stout 著/ Bantam books) など。 ラテン語の勉強と言っても今のところ、 「はじめてのラテン語」(大西英文著/講談社現代新書)を 「こりゃまた厄介な言語だなあ」などと思いつつ、流し読みしているだけ。 ざっと読んで雰囲気をつかんでから、教科書の類を勉強する予定。

2013/06/24

売文

曇り空だが、気温が低く梅雨らしい空気。 月曜日らしく低調に働く。 夕方退社して、徒歩にて帰宅。

まず、お風呂。 湯船で "Three doors to death" (R.Stout 著/ Bantam books) を読む。 この本がそうだが、中編を三つまとめて一冊にして売る、というのは、 なかなか面白い手だと思う。 そう言えば、SF 小説のペイパーバックで、 全然関係のない二つの長編を一冊にして、 表と裏から読めるようにしたものがあったように思うし、 長編小説を一章ずつ分けて刊行する企画もあった。 日本の出版社も、こういう商売の仕方を少しは見習ってもよいのでは…… と書こうとしたが、いやもう世界は電子出版の時代なのであった。 おそらく、文章はお好きな分量だけバイト単位で計り売りするようになるのだろう。 いや私が知らないだけで、もうそうなっているに違いない。

夕食の支度。 冷奴(浅葱と生姜)、ポテトサラダ、鰤の漬け焼き、 らっきょうの甘酢漬け、糸若布の味噌汁、御飯。 食後に美生柑を一つ。 夜はラテン語の勉強など。

2013/06/23

普通の日曜日

ああ良く寝た。 珈琲、ヨーグルト、キウィで目を覚ましてから、 納豆(細葱、じゃこ)、たらこ、胡瓜の糠漬、オクラと長芋のとろろ汁、御飯の朝食。 一休みしてから、洗濯をし、 図書館に本を借りに行くついでに、 食材のお買い物。天然鰤と茄子が安い。

帰宅して朝風呂に入ってから、昼食の支度。 冷やし蕎麦(揚げ玉、茹で卵、大葉)。 食後にしばらく昼寝。 そのあと午後も、 料理の仕込みに、掃除機がけに、風呂掃除にトイレ掃除、と家事三昧。

夕食の支度。 鰤の塩焼、ポテトサラダ、胡瓜もみ、塩らっきょう、豆腐と浅葱の味噌汁、御飯。 食後にパイナップルを少々。 夜は "Three doors to death" (R.Stout 著/ Bantam books) より "Man Alive" を読んだり。 塩らっきょうの残りで、贋ビールを一杯だけ。

2013/06/22

巌窟王

また夏が帰ってきた。 昨夜は外食だったので、朝食は珈琲、果物、ヨーグルトで軽く済ませて、 デリバティブ研究部会の自主ゼミへ。 伊藤先生のオルフス大学講義録より、 σ加法族の独立性、コルモゴロフの 0-1 則、 ボレル=カンテリの補題など。 そのあとのランチは、日本橋の鰻屋にて。 帰り道で、都議会選挙の期日前投票をして、帰宅。

帰宅して、しばらく昼寝。 お風呂に入ってから、夕食の支度。 自家製の麺つゆで、素麺。薬味は大葉と細葱と生姜。夏は素麺だなあ。 他に、玉葱とブロッコリと魚肉ソーセージと卵の炒めもの。

夜は「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読んだり。岩波文庫版、全七巻を再び読了。 私も子供の頃、ジュブナイル版の「巌窟王」を夢中で読んだものだが、 「モンテ・クリスト伯」のどのエピソードも「巌窟王」で読んだことがあるような気がする。 例えば、 黒人の召使が投げ縄を使って暴走する馬車を宣言通りのところで止めてみせるところとか、 メルセデスの息子と決闘をする前にトランプのマークを打ち抜いて拳銃の腕前を見せるところとか、 エドモン・ダンテスと気付かないフェルナンの前に昔の船員姿に着替えてくるところとか、 ダングラールにグラス一杯のワインを大金で売り付けるところとか。

どの場面も、 「嗚呼、なんということでしょう!」みたいな調子の文章と、 おどろおどろしい挿絵のおぼろげな記憶が蘇えってくるのである。 しかし、いかに腕のある翻訳家と言えども、 岩波文庫全七巻もある分量が、子供向けの一巻本に要約できるとは思えない。 おそらく、原作自体が名場面ぞろいであることもあって、 私の記憶の方が変形してしまっているのだろう。 昔読んだ「巌窟王」を今、読み返してみたいものだと思うのだが、 残念ながらどの出版社のどのバージョンだったのか覚えていない。 年代と判型の記憶からして、講談社世界名作全集の新しい訳あたりかも。

2013/06/21

メモリア

今日も雨の一日。 いつものように朝食をとり、 お弁当を作って出勤。 同僚から、どうして英単語の本をデスクに置いているのかと訊かれ、 最近、坂道を転げ落ちるが如く記憶力が落ちて行くのに抵抗するため、 オフィスでは休憩時に英単語の暗記、 家ではラテン語の勉強をしているのだ、と説明する。 "Memoria minuitur nisi exerceās" ( "Memory is impaired unless you exercise it" ) である。 それはさておき、 ラテン語は自然言語処理に向いているような気がするから、 インタネットの標準語は英語からラテン語に変えたらどうかなー、 とか馬鹿なことを言っているうちに、夕方。

金曜の夜は夕食作りをお休みするため外食。 近所の、古書店の奥にある欧風カレー屋にて。 ふかしたじゃが芋とチーズを肴にビールを少々。のち、チキンカレー。

帰宅して、お風呂に入り、 「EQMMアンソロジー II」(E.クイーン編/佐倉潤吾・他訳/世界ミステリーシリーズ 729) より、R.スタウトの「ワールド・シリーズの殺人」を読む。 夜はその続きと、ラテン語の勉強など。

2013/06/20

雨の木曜日

今日も雨の一日。 いつもの朝食ののち、お弁当を作って出勤。 午前、午後と雨の日らしく、静かにお仕事。 昼休憩に新刊書店で 「ラテン語基礎 1500 語」(有田潤編/大学書林)を買った。 夕方退社。

帰宅。お風呂に入って、湯船の読書は 「はじめてのラテン語」(大西英文著/講談社現代新書)。 ラテン語の名詞は単数・複数の変化がある他、 主格・呼格・属格・与格・対格・奪格の六つの格に変化するようだ (それはさておき、今、六つの「〜格」が全部、skk の辞書に登録されていることに驚いた)。 いきなり全然、覚えられない。 動詞には百六十とか変化があるらしいのだが、既に十二でも多過ぎる。

夕食の支度。 玉葱とブロッコリと魚肉ソーセージと卵でチャンプルー風の炒めもの、 胡瓜もみ(糸若布とちりめんじゃこ)、オクラと長芋のとろろ御飯、細葱の味噌汁。

夜はラテン語の勉強をしたり、 「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫)を読んだり。 メルセデス、フェルナンとの対決を果たし、 次はいよいよ、宿敵ダングラール。

2013/06/19

失われた麺つゆを求めて

今日も雨が降りそうで降らない、 大気が水分を溢れる寸前までたっぷり蓄えたような、蒸し暑い一日。 水曜日なので、寄り道的にあれこれ勉強。 16 時半くらいに退社。 蒸し風呂のような空気の中を帰る。

帰宅。ああ、家はいいなあ。 まずお風呂。湯船の読書は 「はじめてのラテン語」(大西英文著/講談社現代新書)。 冷奴(細葱と生姜)で冷えた贋ビールを一杯だけ飲んで、 労働者の喜びを味わい尽したあと、夕食の支度。 蒸しブロッコリと魚肉ソーセージのサラダ、冷やしとろろ蕎麦。 食後にパイナップルを少し。 夜は「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫)を読んだり。 第六巻、ついに、かつての婚約者、メルセデスとの対決。

これからの季節はどうしても素麺や蕎麦などの麺類が多くなってしまう。 そんなわけで、麺つゆを仕込む。 まずはベイシックに、醤油、味醂、酒、昆布、鰹節で作ってみた。分量は山勘。 子供の頃、夏になると、 冷蔵庫に素麺つゆを仕込んだ鍋がそのまま入れてあるのを良く見かけたもので、 確か、大量の鰹節と、それから干し海老が入っていたような気がする。 作っていた祖母が亡くなったため、既に失われたレシピだが、 干し海老は一度試してみてもいいかも知れない。

2013/06/18

靴箱から猫

雨は降らないが、猛烈に蒸し暑い。 何とかいつも通りに出勤。夕方早めに退社。 帰宅すると、いつものように猫が靴箱の棚の間に納まっていた。 お風呂に入って、湯船でマクロ経済学の入門書など読む。

湯上がりに、冷奴(茗荷と生姜)、焼き鳥の残りで、 ノンアルコールの贋ビールを一杯だけ。 そののち、長芋をすりおろして、刻んだ大葉と自家製ポン酢でとろろ御飯、塩らっきょう、長葱の味噌汁。 食後にパイナップルを少し。 夜は「ラテン語の世界」(小林標著/中公新書) を読んだり。

2013/06/17

ラテン語の世界

朝食の支度をしながら、 糠床の発酵具合に季節を感じる。 胡瓜なら一日で十分かも。 発酵と言えば、料理が傷むのも同じ現象なので、 お弁当作りが心配な季節でもある。

出勤して、月曜日らしく低調にお仕事。 昼休みに新刊書店で 「ラテン語の世界」(小林標著/中公新書)と、 「はじめてのラテン語」(大西英文著/講談社現代新書) を買った。 間近に迫った老後の趣味として、 モンテーニュを十六世紀フランス語で読むとか、 ダンテの「神曲」をトスカーナ方言で読むとか、 セネカの書簡をラテン語で読むとか、 色々と夢はあるのだが、 ボルヘスみたいに「神曲」の英語対訳を通勤電車の車中で読んでいたら、 いつの間にかイタリア語も読めるようになってたよ、 みたいなことは私には起こりそうもないので、 今のうちから細々とでもヨーロッパ言語の源流を勉強しておくのがよいのではないかなあ、 などと妄想して。

夕方早い時間に退社して、徒歩にて帰宅。 そろそろ暑さのせいで歩いて帰るのが辛くなってきた。 お風呂に入ってから夕食の支度。 冷奴、五目豆、ブロッコリと玉葱と魚肉ソーセージの炒めもの、 長芋とろろ汁、御飯。食後にパイナップルを少々。 魚肉ソーセージなんて食べるのは三十年ぶりくらいだと思うが、 実家からの荷物の隙間に入っていたので。

2013/06/16

模様替え

朝は雨模様で涼しかったが、 午後に雨が上がってからは蒸し暑くなった。 いつもの日曜日通り、家事三昧。 洗濯に、掃除機がけに、トイレ掃除に風呂掃除、 やぶらこうじにぶらこうじ、などのいつものメニュの他、 ようやく居間のカーペットを片付けた。 そして、先日漬けた塩らっきょうを、甘酢漬けにした。 半年分くらいはありそうだ。 合間に 「ニーチェ — ツァラトゥストラの謎」(村井則夫著/中公新書) を読む。

でも夕方になると涼しい。やはりまだ夏ではないのだろう。 夕食は、実家から送られてきた五目豆と焼き鳥。 他に、胡瓜もみ、長芋をすりおろして刻んだ大葉と自家製ポン酢、御飯、細葱の味噌汁。 食後にパイナップルを少し。

2013/06/15

稲荷寿司

ああ良く寝た。 今日も曇り空で、さほど暑くない。 昨晩は外食だったので、珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーだけの簡単な朝食。 朝風呂に入ってから、 午前中は「ニーチェとの対話」(西尾幹二著/講談社現代新書)など。

早めの昼食。 煮干しでだしを引き、昼食は冷やし蕎麦。 具は糸若布、胡瓜、揚げ玉、茹で卵、茗荷。 昼食の支度をしていると、 畑で採れた野菜と母の手製の稲荷鮨や惣菜が実家から届いた。 夕食にいただくことにする。 食後、しばらく昼寝。

昼寝のあと、 午後はデリバティブ部会自主ゼミの予習として、 "Stochastic Processes" (K.Ito 著/Springer) を勉強したり、「ニーチェとの対話」の続きを読んだり。 最近、ショウペンハウエルを読み過ぎなので、 ニーチェ関連書で解毒。 これが毒をもって毒を制す、というものだろうか。

夕食は、母の作りたまいし稲荷寿司、紅生姜、五目豆、水菜の胡麻和え。 子供の頃は、うちの母はあまり料理が上手ではないな、と思っていたのだが、 最近になって、なかなかこうは出来ない、と思うようになった。 老境に至って母の料理の腕が上がったか、 あるいは、私の認識が深まったのだろう。 溶き卵の澄まし汁を作って添える。 残った紅生姜で、冷酒を五勺。

2013/06/14

生け花と俳句

今朝も雨模様で涼しい。 朝食をとり、お弁当を作って出動。 都議会選挙が告示されたらしく、選挙カーが目立つ。 一昨日は右翼の軍歌、昨日は左翼の街宣、今日は各党の選挙カー。 あしたは兎か鹿かあなたであって欲しいものだ。

夕方退社して、青山へ。 骨董通りのハンバーガー屋で夕食ののち、 ゆずっていただいたチケットで、 すぐ近くのホールでの生け花と俳句の会へ。

2013/06/13

ナムヌモ

朝から雨で涼しい。 いつもの朝食ののち、いつものようにお弁当を作って出勤。 いつものようにオフィスで過し、 夕方早い時間に退社。 雨なので地下鉄で帰る。

帰宅して、まずお風呂。 湯船の読書は、 「二壜の調味料」(ロード・ダンセイニ著/小林晋訳/ハヤカワ・ミステリ 1822)より、 「スラッガー巡査の射殺」と「スコットランド・ヤードの敵」。 調味料のセールスマン、スメザーズと有閑紳士の「リンリーさん」 との活躍は、シリーズものだったのだなあ。

我が家のキッチンにナムヌモはないが、夕食の支度。 御飯を炊いて、煮干しでだしをひき、 胡瓜と糸若布の酢の物、卵かけ御飯にポン酢しらす、菠薐草の味噌汁。 食後にオレンジを一つ。清貧。

夜の読書は、 「自殺について 他四篇」(ショウペンハウエル著/斎藤信治訳/岩波文庫)。

2013/06/12

らっきょう

朝から雨模様。ようやく梅雨らしくなってきた。 昼食は近所のインド料理屋にて。 新刊書店で 「生ける屍」(P.ディキンスン著/神鳥統夫訳/ちくま文庫) などを買った。 午後も静かにお仕事をして、夕方と言えないほど早い時間に退社。 帰り道の八百屋でらっきょうを一山買う。

帰宅して、らっきょうを洗い、一つ一つ下処理して、 塩らっきょうに漬ける。 一時間ほどかかってしまったが、 これで数日後からしばらく塩らっきょうが楽しめそう。 半分くらいは甘酢漬けに展開してもいいな。

そのあと、お風呂に入ってから、夕食の支度。 今日も揚げ玉料理(第四弾)。 素直に、冷やし蕎麦。 具は揚げ玉、糸若布、茹で卵。 だしは煮干しでとって、 主に薄口醤油と味醂、そして椎茸醤油少々。 食後にオレンジを一つ。

2013/06/11

久しぶりの雨

帰宅して、まずお風呂に入り、 湯から上がってくると、外は久しぶりの本格的な雨。

今日は区役所から届いた住民税の納税通知書を拝読したおかげで、意気消沈。 五月あたりまで世間は株高と好景気の予感に沸いていたようだが、 今日当たり、冷や水を浴せかけられているのではありませんか、 住民税のことをすっかり忘れていたのではありませんか、 そうじゃありませんか。

そのためには、揚げ玉だ。揚げ玉は家計の救世主。 夕食は、洋食焼き。具は、てんぷら屋でもらった揚げ玉、 モツと野菜の味噌炒めの残りのモツの細切り、 細葱の刻みを沢山。 味付けは、焼き上がった後に上から醤油をかけるのみ。 意外と美味しいものだなあ。 残り物の麻婆豆腐で、ビールを一杯だけ飲んで、 食後にオレンジを一つ。

2013/06/10

ハイカラな毎日

曇り空だが、今日も雨は降らない。 いつものように朝食をとり、お弁当を作って出勤。 いつもの月曜日のように低調に労働。 夕方と言えないほど早い時間に退社。徒歩にて帰る。

帰宅してお風呂に入ってのち、夕食の支度。 もらった揚げ玉で肉抜きのかつ丼を作ってみるか、 と思っていたところ、それは「ハイカラ丼」と言うものなのだよ、と知る。 大阪あたりでは、揚げ玉(天滓)を入れたうどんを「ハイカラ」 と言ったりするので、その連想から来た名前だろうか。 とは言え、何故、揚げ玉入りうどんがハイカラなのかは知らない。 ハイカラ丼の他に、冷奴(茗荷、生姜)、 菠薐草のおひたし、三葉の味噌汁。

てんぷら屋で揚げ玉をもらって来たのは良いが、 かなりの量なので、 どうやって食べ切ったものかと悩ましい毎日。

2013/06/09

雷丼とは

八時過ぎまで寝てしまった。 珈琲、ヨーグルト、ブルーベリーだけの軽い朝食のあと、 洗濯などの家事をして、 朝風呂に入る。 湯船の読書は、 「世論」(W.リップマン著/掛川トミ子訳/岩波文庫)。 早めの昼食の支度。 てんぷら屋でもらった揚げ玉を使って雷丼、 鯵の中骨の塩焼き、胡瓜の糠漬、豆腐と糸若布の味噌汁。

「雷丼」とは揚げ玉やあられなどの揚げものを使った丼だと思っていたのだが、 ちょっと検索してみると、 どうやら豆腐を炒めて使うことが定義らしく、 豆腐を炒めるときの音にかけているのだとか。 本当かなあ、なんだかピンと来ない。 それはさておき、豆腐の雷丼、いや、揚げ玉の雷丼と言うべきだ、は美味しかった。 さすが江戸前のてんぷら屋の揚げ玉だけあって上等なのだろうか、 揚げ玉を沢山もらってきたものの、使い道が問題で、 揚げ玉と卵を使って「肉抜きのカツ丼」というアイデアを思いついたのだが、 とりあえず今日のところは定評のある料理にしてみた。

食後に寝台に横になって、猫と 「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読んでいたら、いつの間にか、寝てしまっていた。 そのあと午後は、家事のあれこれ。

そうこうしているうちに夕方。 夕風呂。湯船の読書は 「贋食物誌」(吉行淳之介著/新潮文庫)。 夕食の支度。 モツと野菜の味噌炒め、たらこ入り卵焼き、 細葱の味噌汁、御飯。 食後にオレンジを一つ。 夜も「モンテ・クリスト伯」を読んだり。 パリ社交界に謎の大富豪モンテ・クリスト伯爵として姿を現したエドモン・ダンテスは、 宿敵たちに近付きながら、緻密な復讐の罠を着々と仕込んでいるところである。

2013/06/08

揚げ玉

今日もカノン。いや晴天。 朝食ののち、 デリバティブ研究部会の自主ゼミに出かける。 今日で「Revuz-Yor で excursion 理論を勉強しよう」企画は終了して、 次回からは「伊藤先生の講義録で加法過程を勉強しよう」企画。 セミナの後はいつもの通り参加者でランチ。てんぷら。 揚げ玉をもらって帰る。

帰宅して、午後は寝台で猫と並んで 「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読んだり。 夕方になって、食材の買い出し。 いきの良さそうな鯵が百円くらいだ。

夕食の支度。御飯を炊いている間に、 冷奴(茗荷と生姜と細葱)、 鯵を三枚におろして半身をおつくり。 ビールを一杯だけ。鯵は美味しいなあ。 鯵の残り半身の細切りを醤油と味醂と胡麻油に漬けておいて、 炊き上がった御飯に大葉と茗荷の千切りと一緒にのせ、ヅケ鯵丼。 鯵の中骨でだしをとり細葱の味噌汁。 食後にオレンジを一つ。

2013/06/07

緋毛氈の戦いに破れる

夕方退社してのち、 近所のカレー屋さんで早い夕食をとり、 東銀座の歌舞伎座へ。 「助六由縁江戸桜」を幕見しようと、 チケット売り出しの時間に行き、 緋毛氈の番台にすら間にあったのだが、 何故か既に立ち見だと言う。 そんなはずはない、 私の前にはこれだけしか並んでいないし、 幕見はこの時間に売り出すきりで、予約はないはずだ。 闇の力なのか、例えば、関○連合とか?

と思ったら、「助六」は二幕目なので、 一幕目の「鈴ヶ森」から「通し」で買うことが可能で、 その分で既に満席なのだった。 なんと緋毛氈の戦いは、二時間も前に決着がついていたのだ。 思いがけない落とし穴。 折角、出かけてきたものの、 これから二時間も立ち見するのは貧しき初老の身に過酷過ぎる。 ワーテルローの戦いの結果を先んじてロスチャイルド家のネイサンに知られたような敗北感とともに、 すごすごと家に帰る。

帰宅して、お風呂に入ってから、 湯上がりのビールなど。そんな時でも、 良い加減に冷えたビールはうまい。

2013/06/06

猫マダム

今日は曇り空で蒸し暑い。 いつも通りの、 しらすと薬味あれこれ入りの納豆、たらこ、糠漬、味噌汁、御飯の朝食のあと、お弁当を作る。 トマトと卵の炒めもの、梅干し、鰈子の煮物、御飯。 食べ物が傷み易い季節になってきたので、 お弁当作りには気をつかう。

流石に盛夏になったら、平日の昼は外食にするべきかも、と思わないでもないが、 毎日外食は身体に悪そうだし、 真夏の真昼に外に出るのも辛い。 こんなとき、奥様とか彼女とかいう素晴しいものがある人は、 お昼時に風呂敷に包んだ重箱入りのお弁当を届けてくれるのだろうなあ、 きっと日傘なんか差して涼しげな縦絽の着物なんかで来るんだろうなあ、 うらやましいなあ、 家のマダム(猫)なんか御飯食べたら靴箱で寝てるだけだしなあ…… などと思いつつ出勤。

昨夜、遅くまで、私の心の古典の一つ、 「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読み耽ってしまったため(脱獄、そしてモンテ・クリスト島へ、のあたり)、 寝不足で今日はいつも以上に低調。 低空飛行で午前、午後と過して、夕方早めの退社。 徒歩にて帰宅。

まずお風呂に入ってから、夕食の支度。 麻婆豆腐、トマトと卵の炒めもの、糸若布と胡麻のスープ、御飯。 食後にパイナップルを少々。

2013/06/05

夢の饗宴

今日もまた良い天気。 いつものように朝食の支度。 水曜日はお弁当作りを休むので、ゆっくりした朝。 出勤して、あれこれ。 昼食は近所の洋食屋さんにて。 この店では、ランチビールと称して、 昼時にハーフパイントのビールを出す。 私にとってビールというものは、 人生における他の多くについても成り立つことであるが、 最初の半パイントが美味しいのであり、 この企画は非常によろしいものだと考えている。 いや、もちろん昼間からビールを飲んだわけじゃないです。

注文したものが出てくるまで、 「舌鼓ところどころ」(吉田健一著/中公文庫)より、「饗宴」を読む。 病気入院でまともに食事ができなかった友人を憐れんで、 自分もそうなったらどうしようと想像しているうちに、 食べたいものを想像する慰みを想像することになり、 その勢いで夢の饗宴を書き綴った、というエッセイ。 なにせ想像なのだから、満腹でもう食べられない、ということがない。 夢は楽しく奔放に拡がっていくのみで、 こんな経済的な趣味はないかも知れない。

そういう想像だから、「最後の晩餐」的な哲学的要素もなく、 変な方向に走ったりするのが面白い。 例えば、コロッケ蕎麦の改良という変てこな料理が出てくる (ちなみに、久保田万太郎によれば、 蕎麦自体は「よし田」という店が始めたらしい)。 吉田健一案のその改良とは、 ざっくり言えば、カレー南蛮の上に巨大なコロッケを載せ、 そこに生卵を落としたものである。 味に変化をつけるため、 「茄子の辛子漬けになるべくじゅくじゅくした奈良漬け」を別に小皿でつけてほしい、 とか、ただの夢想のわりに芸が細かい。 このあたりの妄想ぶりは、吉田健一は確かに食通なんて下らないものでもなければ、 ただの食いしん坊でもないな、と一目置かざるを得ない。

それはさておき、 このコロッケカレー南蛮蕎麦、妙に美味しそうだ。 誰でも思いつきそうなわりに、意表をついているのか、 実際に見たことはない。 一度、自作してみようかと思っている。 また、さらにその想像の中に、 存在するのかしないのか分からない「メルヒオール」という何でも料理屋で、 餃子と鮒鮨を一緒に食べるという場面もあった。 餃子とカレーがあわないことは、最近、私が実証したところだが、 餃子と鮒鮨もかなりあわない気がする。 しかし、吉田健一が言うのだから、あうのかも知れない。 これも機会があれば試してみたい。

2013/06/04

初素麺

梅雨はどこへ行ったのやら。夏の陽気。 朝食ののち、お弁当を作って、出勤。 午前、午後とぼんやりしているうちに過ぎ去った。 夕方退社して、歩いて帰宅。

まずお風呂に入って、ひとしきりアヒルと遊んでから、夕食の支度。 冷奴(大葉と茗荷)で冷酒を五勺ほどいただいてのち、 今期初素麺。くろがしら鰈の子とトマトと大葉と茗荷を載せて、 冷やした八方地をかけて食す。 食後に、いただきもののパウンドケーキ一切れで薄い珈琲。

夜は、「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読んだりして過す。 今日も何事もない静かな初夏の一日だった。

2013/06/03

手なり

梅雨入りしたという割には、爽やかな晴天が続く。 珈琲、パイナップル入りのヨーグルトののち、 納豆定食の朝食をとり、お弁当を作って出勤。

月曜日らしく調子が出ず、低空飛行。 昼休憩に古本屋で 「贋食物誌」(吉行淳之介著/新潮文庫)を二百円で買った。 午後も、流し打ちというか、手なりというか、 何も考えずにあふれた牌を捨てて行ったらリーチのみ千点で何とか上がれた、 という感じ。取り敢えず、成果はあったからいいか、と、夕方早めに退社。

帰宅してお風呂に入ってから、夕食の支度。 子持ちくろがしらを今日は梅干しを入れてあっさり煮て、 他に、冷奴(大葉と茗荷)、卵かけ御飯(しらすに自家製ポンズ、大葉)、 豆腐と浅葱の味噌汁。 食後に薄めの珈琲と、いただきもののドライフルーツ入りパウンドケーキを一切れ。

ちなみに麻雀用語の「手なり」は、茶道から来ているらしく、 そもそもは、お点前がまったく自然で無理がない、 という一種の理想を表す言葉のようだ。 ひょっとしたら麻雀でも、 牌の流れに逆らうことなく、あくまで自然に無理なく、 無為自然に、実が熟して枝から落ちるが如く、 風の吹くが如く、上がるべくして上がる、という名人の境地に逹した理想の雀風(?) を表しているのかも知れない。 何か手を作ろう、何か仕事をしでかそう、 と思っているようでは、まだまだじゃな……的な。

2013/06/02

一日と一生

また十時間睡眠。 昨夜は食べ過ぎたので、 朝食は珈琲、ヨーグルト、いただきもののドライフルーツのパウンドケーキを一切れ。

朝風呂に入って、湯船で 「幸福について」(ショーペンハウアー著/橋本文夫訳/新潮文庫) を読む。 「ところがわれわれは、 一日一日が人生の主要な部分であり、したがってかけがえのない部分だということを忘れて、 むしろ個別が総体概念に含まれるのと同じ具合に、 一日一日が一生のなかに含まれているように考えている。……」。 一日が一生の中に含まれているというよりは、 一生が一日の中に含まれている、と考える方が、 そもそも事実として正しいのかも知れないなあ。 午前中は五月の清算、 お風呂のそうじ、 ゴミ出しの準備などの家事。

御飯を炊いて、煮干しでだしを引き、 しらすに自家製ポン酢、菠薐草のおひたし、 茄子の糠漬、御飯、じゃが芋の味噌汁。 食後しばらく昼寝。 午後は寝床で 「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読んだりしてから、食材の調達。

またお風呂に入って、湯船で 「いぬはミステリー」(A.アシモフ著/小梨直訳/新潮文庫)より R.スタウトの「真昼の犬」を読んでから、 夕食の支度。 冷やしトマトに大葉と胡麻油のドレッシング、 冷奴(生姜)、 そして今日のメインは子持ちくろがしらの煮付け。 茗荷と油揚げの味噌汁、御飯。 食後に薄めの珈琲、いただきもののパウンドケーキを一切れ、 パイナップルを少々。

今日も良い一生だった。

2013/06/01

イタリアン

今日も爽やかな良い天気だ。 軽い朝食ののち、朝風呂に入って、 湯船で「幸福について」(ショーペンハウアー著/橋本文夫訳/新潮文庫) を読む。 午前中は洗濯をしたり、 "Three for the Chair"(R.Stout 著 / Bantam Books) より "Too many detectives" を読んだり。

昼食に菠薐草と茄子とパンツェッタのスパゲティを作る。 他にオリーヴの実とチーズのオリーヴオイル漬けを少し。 夕食もイタリア料理の予定だが、 私が家で作るパスタなどそもそもイタリアンとは呼べないので、 重なっていることにならないだろう。

食後しばらく昼寝のあと、家事や読書の続きなど。 "Three for the Chair" を読了。 さて、夕方まで何をするかなあ、と思い、 何故か「モンテ・クリスト伯」(A.デュマ著/山内義雄訳/岩波文庫) を読み始めてしまう。全七巻もあるのだが。

夕方から近所の小さなイタリア料理屋にて夕食。