今日はさらに一段と気温が下がった。
夕食の支度に、三杯酢を煮切ったりしながら、 「細雪」(谷崎潤一郎著/新潮文庫)を読む。 注釈(注解)が面白くて、もう注釈を読むために小説を読んでいるようなものだ。 「もんぺ」の注釈で、もんぺは鐘紡が開発して売り出したものだと知り、 ほほう……と感心しつつ、読み進めていくと、 「蜆汁」の注釈には 「シジミは脂肪が少なく、良質のタンパク質・ミネラル・ビタミンを含み、 肝臓によいので、黄疸などによく効く。」と書いてある。 親切だなあ。ほとんど「新解さん」みたいだぞ。