夕方退社してのち、 近所のカレー屋さんで早い夕食をとり、 東銀座の歌舞伎座へ。 「助六由縁江戸桜」を幕見しようと、 チケット売り出しの時間に行き、 緋毛氈の番台にすら間にあったのだが、 何故か既に立ち見だと言う。 そんなはずはない、 私の前にはこれだけしか並んでいないし、 幕見はこの時間に売り出すきりで、予約はないはずだ。 闇の力なのか、例えば、関○連合とか?
と思ったら、「助六」は二幕目なので、 一幕目の「鈴ヶ森」から「通し」で買うことが可能で、 その分で既に満席なのだった。 なんと緋毛氈の戦いは、二時間も前に決着がついていたのだ。 思いがけない落とし穴。 折角、出かけてきたものの、 これから二時間も立ち見するのは貧しき初老の身に過酷過ぎる。 ワーテルローの戦いの結果を先んじてロスチャイルド家のネイサンに知られたような敗北感とともに、 すごすごと家に帰る。
帰宅して、お風呂に入ってから、 湯上がりのビールなど。そんな時でも、 良い加減に冷えたビールはうまい。