朝食の支度をしながら、 糠床の発酵具合に季節を感じる。 胡瓜なら一日で十分かも。 発酵と言えば、料理が傷むのも同じ現象なので、 お弁当作りが心配な季節でもある。
出勤して、月曜日らしく低調にお仕事。 昼休みに新刊書店で 「ラテン語の世界」(小林標著/中公新書)と、 「はじめてのラテン語」(大西英文著/講談社現代新書) を買った。 間近に迫った老後の趣味として、 モンテーニュを十六世紀フランス語で読むとか、 ダンテの「神曲」をトスカーナ方言で読むとか、 セネカの書簡をラテン語で読むとか、 色々と夢はあるのだが、 ボルヘスみたいに「神曲」の英語対訳を通勤電車の車中で読んでいたら、 いつの間にかイタリア語も読めるようになってたよ、 みたいなことは私には起こりそうもないので、 今のうちから細々とでもヨーロッパ言語の源流を勉強しておくのがよいのではないかなあ、 などと妄想して。
夕方早い時間に退社して、徒歩にて帰宅。 そろそろ暑さのせいで歩いて帰るのが辛くなってきた。 お風呂に入ってから夕食の支度。 冷奴、五目豆、ブロッコリと玉葱と魚肉ソーセージの炒めもの、 長芋とろろ汁、御飯。食後にパイナップルを少々。 魚肉ソーセージなんて食べるのは三十年ぶりくらいだと思うが、 実家からの荷物の隙間に入っていたので。