「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/06/28

ダンディ

曇り空。気温も高くなく過し易い。 最近、毎日 10 時間以上寝ているような。 いつものように朝食とお弁当を作って、出勤。 いつものようにお仕事。 うーむ、状況は混迷してきたな……。 夕方退社して、神保町散歩。 金曜の夜は夕食作りを休むことにしているので、 近所のカレー屋で夕食をとって帰る。

帰宅して雑用を片付けてから、お風呂。 湯上がりにビールを一杯だけ。 ビールと言えば、ネロ・ウルフ。 "Three doors to death" (R.Stout 著/ Bantam books) より "Man Alive" など。

ネロ・ウルフは、大の食通という設定でありながら (または、その故に)、 銘柄不明のビールばかり大量に飲んでいて、 ワインについて講釈するでもなく、 どこのレストランに行くでもない(ウルフは基本的に自宅兼事務所を一歩も出ない)。 住み込みの料理人フリッツが作る料理についても、 アーチーの視点から控えめに言及されるだけで、 そもそも食に関する記述が非常に少ない。 しかし、その断固とした生き方と生活態度が、 食についても何ごとかを想像させる。 つまり、ウルフは正統的な意味でのダンディ、 「ダンディ」(R.ケンプ著/桜井哲夫訳/講談社現代新書) が言うような意味でのダンディとして設定されているのだろう。 ひょっとしたら世界で唯一人の、肥満したダンディかも知れない。