「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/07/31

冷たいお惣菜

朝は寝床で、ぐー、ぐー、ぐー。また、あまりに良く眠れて寝坊。 でも今日は、ちゃんと目刺し納豆定食の朝食を作った。 慌ててお弁当を詰めて、出勤。

今日は主に文献調査など。 昼食は持参のお弁当。 油揚げの刻み葱はさみ焼き、獅子唐のじゃこ炒め煮、鶏笹身の梅和え、玉葱のピクルス、御飯。 あまり文献調査が好きではないので、そのストレスだろうか、 急に興が乗って、特に必要でもない Markov chain Monte Carlo のモジュールを一気に書いた。 指定した離散的確率分布に従う擬似乱数を生成するところが面倒なのだが、 以前に書いた Walker 法のコードをディレクトリの奥深くにバックアップしてあったので楽勝。 夕方退社。

帰宅して、夕食の支度。 冷奴(浅葱、茗荷)、冷やしトマト。冷たいお惣菜ばかりになってしまうなあ。 そののち、鶏挽肉と生姜と長葱で作ったスープで、自作の温かいつけ麺。 夜は「ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝」(J.C.ベンター著/野中香方子訳/化学同人) など。

2012/07/30

お化け

また 10 時間くらい寝てしまった。 昨日は昼寝を 3 時間以上もしたのだが…… 朝は寝床でぐーぐーぐー。楽しいな、楽しいな、 お化けにゃ学校も試験も何にもない。 逃避だろうか、一種の避暑的な。 果物とヨーグルトの朝食をとって、お弁当を詰めて出勤。 外は既に暑い。 昼食は持参のお弁当。 獅子唐とじゃこの炒め煮、里芋の衣被、鶏笹身の梅肉和え、玉葱のピクルス、御飯。

食後に神保町の日陰散歩。 昼はのんびりお散歩だ。楽しいな、楽しいな、 お化けにゃ会社も仕事も何にもない。 (この名曲の二番があまり知られていないのは、 不景気への配慮のため、あるいは、 歌詞全体のアナーキーさを隠すためだろうか。) 新刊書店で「カント入門」(石川文康著/ちくま新書)などを買って社に戻る。 会社も仕事もちゃんとありますよ。嘘じゃない。 午後はミーティングや、デバグ作業。 夕方退社。

帰宅して、ベランダに水を打ち、盛大に換気扇を廻して部屋の熱気を追い出してから、 29 度の除湿モード冷房。 夕食の支度。 油揚げの刻み長葱はさみ焼き、里芋の衣被、冷奴(茗荷と大葉)、茄子の糠漬、 豆腐と浅葱の味噌汁、御飯。 挽肉など傷みやすいものに火を通したあと、お風呂に入る。 湯上がりに、オレンジを一つ。 夜は墓場で運動会、じゃなくて、自宅で読書など。

2012/07/29

普通の日

昨夜が遅かったわりには早起き。 朝食は果物などで済ませ、 洗濯をして、朝風呂に入り、 湯船で「おとこ料理讀本」(矢吹申彦著/平凡社)を読む。

早めの昼食は冷麺(薄焼き卵、胡瓜、トマト)。 しばらく昼寝。 と思ったら、三時間以上寝てしまった。 しかも、まだいくらでも眠れそう。 「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社)を読んだり、 家事をしたり。 夕方になって、近所に買い出し。 外に出たくなかったのだが、醤油を切らしたのでやむなく。 ベランダに水を打ってから、 昭和の名曲シリーズ(?)より「檸檬」など口遊みつつ、 近所のスーパーへ。

帰宅して御飯を炊いて、だしを引き、 夕食はトマトと玉葱のサラダに黒酢ベースのドレッシング、 カレーライスと、玉葱のピクルス。食後にオレンジを一つ。 夜は、 「孤独」など読書と、料理の仕込み。獅子唐とじゃこの炒め煮、胡瓜もみ、 鶏笹身の梅肉和え、里芋の衣被を作った。 「孤独」、読了。

今日も静かで有意義な一日だったなあ、と思いつつ、包丁を研ぐ。

2012/07/28

単語帳

ああよく寝た。 寝床で少し「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社) を読んでから起床。 寝坊したので、果物とヨーグルトだけの朝食。 朝風呂に入って「おとこ料理讀本」(矢吹申彦著/平凡社)を読む。

早めの昼食は、自家製のチリソースで鶏笹身と卵のチリソース麺。 夏は冷たい麺類にしてしまいがち。 食後すぐに家を出て、東京駅へ。 新幹線の車中では、 「ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝」(J.C.ベンター著/野中香方子訳/化学同人)と、 語源配列系の英単語帳。

最近、英文を読んでいるときに、自分の語彙が足りないなあ、と思うことが多い。 その度に辞書を引いて自然に覚えていく増加はあまりに緩やかで、 忘却による減少の方が多分ずっと多い。 もちろん歳のせいなのだが、諦めるとどんどん読めなくなっていくので、 時々、意識的かつ集中的に覚えるのが唯一の対抗策かなと。

猛暑の京都に到着し、 夕方と言うにはまだ早いような時間から、タイ料理屋で会食。 また新幹線で東京に戻る。

2012/07/27

ペシミズム

朝食はいつもの珈琲や果物、ヨーグルトのあと、 トマト素麺と蕪の糠漬。 お弁当を詰めて出勤。

昼食は持参のお弁当。最後のレッドカレー。 昼休憩に日陰を辿りながら神保町を歩いていると、 日照りの中に行列が。 それを見て、ああそうか、今日は土用波の日じゃなくて何だっけ、 兎に角、そういうのだったのだ、と気付く。 江戸時代の宣伝が現代人をも炎天下に行列させるとは、 宣伝の威力って本当に凄いなあ、と思った。 人が本当に自分の心からそうしたい、と思ってすることなんて、 あるのだろうか。

午後は主にプログラミング。合間に AMS review を書いた。 断わろうかと思ったのだが、 私の論文をわざわざ引用してくれていた著者に感謝して、 速攻で書かせていいただいた。 夕方退社。

近所のベルギービール屋で冷たいビールを一杯だけと、 そのついでに軽い夕食を済ませる。 家の近くの図書館で、 「ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝」(J.C.ベンター著/野中香方子訳/化学同人) などを借りた。 帰宅してお風呂に入り、夜の読書は「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社)、 ショーペンハウアーのエッセイなど、つまみ読み。 暑さのせいで知らぬうち、厭世的な気持ちが高まっているのかな……

2012/07/26

冷麺はじめました

いつもの珈琲、果物、ヨーグルト、目刺し納豆定食ののち、 本郷キャンパスまで歩く。 今日は流石に暑い。今年は冷夏なんじゃないか、なんて言ってすみません。 東大附属病院の傍の某研究所を訪問。なかなか面白かった。

正門前の喫茶店でセイロンカレーの昼食をとって、 地下鉄を乗り継いで神保町のオフィスへ。 午後は主にプログラミングなど。 夕方、退社。 都内では比較的涼しい方だと思う我が家の周辺も、 夕方なのに道路が熱と蒸気を発しているような、猛烈な蒸し暑さ。

帰宅して、身体から熱が引くまでしばらく安静にしたのち、 夕食の支度。今年初の冷麺(トマト、鶏笹身、胡瓜、半熟茹で卵)を作る。 冷麺はじめました。

2012/07/25

七年間の孤独

水曜日のお弁当作りは休みなので、 いつもの朝食のあと、少しゆっくりしてから出勤。 それでもいつもより、やや早い出社。 昼食は近所のインドカレー屋さんにて。 新刊書店で 8-9 月号の「暮しの手帖」を買う。 夏の麺料理の特集が美味しそうだったのと、 料理本コレクタとしては「わたしの好きな料理本」特集は外せないな、 と思ったので。 午後も粛々と仕事をして、夕方退社。

帰宅して、夕食の支度。 目刺しとオクラを並べて鉄網で焼き、オクラは塩で。 玉葱のピクルス、長葱と油揚げの味噌汁、大和芋のとろろ御飯(大葉と自家製ポン酢)。

「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社)に、 エディス・ボーン博士という人がスパイ容疑で七年間ハンガリーの獄中に監禁された逸話が書かれていて、 鍛錬された知性とはすごいものだなあ、と感心した。 七年間の監禁の最初の三年は本や筆記用具を持つことも許されず、 しかも最初に監禁された独房には窓すらなく、極寒だった。 五ヶ月もの間、まったく闇の穴蔵に閉じ込められた時もあった。 その穴蔵の壁からは水が滲み出て、苔に覆われ、床は排泄物に埋もれていて、 換気の設備もなかったそうだ。 しかし、彼女はくじけなかった。 六カ国語に通じる言語学者だった彼女は、 自らの頭の中に納めた各国語の詩を暗唱し、 それを頭の中で他の言語に翻訳し、また自ら詩を作った。 さらに六カ国語の語彙目録を頭の中に作り上げ、 記憶の中の都市の街角を散歩した。 そうして彼女は、自分は潔白であるという主張を一歩もゆずることなく、 七年間の獄中の試練を耐え抜いたそうだ。

しかし、一番すごいのは、実際もう驚愕するしかないのだが、 なんとボーン博士は逮捕された時点で六十歳を越えていたそうだ。 そこまですごいと、やっぱりスパイだったんじゃないのか、 と思ってしまうくらいすごい。

2012/07/24

夏野菜

今日もそれほどには暑くない。 東京は、やや冷夏なのでは。 大変にけっこうなことだ。 納豆、茄子の糠漬、焼き海苔、浅蜊と茗荷の味噌汁、御飯の朝食ののち、 ゼブラ印のお弁当缶を持って出勤。

昼食は持参のお弁当。また、レッドカレー。 昼休憩に 「The indifference engine」(伊藤計劃著/ハヤカワ文庫) を買った。 午後は定例ミーティングなど。 そのあとは機械学習関係の論文を一つ読み、 さらにベイズ理論の教科書を一節だけ読んで、 夕方退社。

帰宅して、まずお風呂。 湯船の読書は、「孤独」(A.ストー著/森省二・吉野要監訳/創元社)。 そのあと夕食の支度。 茄子とオクラを鉄網で焼く。茄子は生姜醤油で、オクラは塩で。 胡瓜もみ、冷たい山かけ蕎麦(卵、長葱、焼き海苔)。 夜も独り静かに「孤独」を読む。

2012/07/23

二つの卵(解答)

今日もまだそれほど暑くない。 珈琲、果物、ヨーグルトののち、 納豆、焼き海苔、蕪の糠漬、浅蜊の味噌汁、御飯の朝食をとり、 お弁当を詰めて出勤。 昼食の持参のお弁当。茄子とピーマンと鶏肉のレッドカレー。 茄子が余っていたので、つい使ってしまったが、 レッドカレーの味にあわないし、色も悪くなるなあ。 夕方退社して帰宅。 夕食は、目刺しを焼いて、冷奴(茗荷と生姜)、玉葱のピクルス、 じゃがいもと若布の味噌汁、大和芋のとろろ御飯(大葉と自家製ポン酢)。 食後の散歩がてら、近所の図書館まで本を借りに行く。 帰宅してお風呂に入り、湯上がりにグレープフルーツを半分。

昨日の 「二つの卵」パズルの解答。
答は 14 回。 まず、14 階の窓から卵を一つ落とす。もし、割れてしまったら、 もう一つの卵を使って、一階から 13 階まで順番に試していく(最悪の場合で 1 + 13 = 14 回)。 もし、割れなかったら、さらに 14 - 1 = 13 階分上がって 27 階から卵を落とす。 もし、割れてしまったら、もう一つの卵を使って、15 階から 26 階まで順に試す (最悪の場合で 1 + 1 + 12 = 14 回)。 もし、割れなかったら、さらに 13 - 1 = 12 階分上がって……、 と以下、これを繰り返す。どの場合でも最悪は 14 回で卵の強さが判明する。 実際、最後まで卵が割れない場合でも、 14 + 13 + 12 + ... + 1 = 105 > 100 なので、OK。

卵が三つ、あるいは一般に n 個の場合を解く鍵は (卵が二つの時もそうなのだが)、 このパズルの本質が「再帰」であると気付くことにある。 つまり、上の解答をよくよく見直してみると、 まず最初の階で卵を落とし、 もし割れなかったら、 その階より上の階に対して、同じパズルを解くことになり、 もし割れたら、 その階より下の階に対して、卵が一つ少ない同じパズルを解くことになる。 つまり、このパズルを解くには、一段階小さな、このパズルを解けばよいわけで、 それを解くには、さらに一段階小さな、このパズルを解けばよいわけで、 さらにそれを解くには……と、どんどん遡って行くと、 最終的には卵が一つでビルが一階建ての場合に帰着し、答が得られる。

このパズルは IT 業界で人気があるようだ。 gxxgle 社やMS 社の面接試験に出たという都市伝説があるが、 本当かどうか定かでない。 このパズルの面白く詳しい解説として、 blog 記事 "The Two Egg Problem"(英文)がある。 また最近翻訳された、 「続・とっておきの数学パズル」(P.ウィンクラー著/坂井公・他訳/日本評論社) にも紹介されており、その記述によれば、初出は "Which Way Did the Bicycle Go"(D.E.Konhauser, D.Velleman, S.Wagon, 1996)という本かも知れない。

2012/07/22

二つの卵(出題)

今日も涼しい。 珈琲、果物、ヨーグルトの朝食のあと、 午前中は家事や読書で過す。 昼食はグリーンカレーペーストを使った炒飯、胡瓜もみ、蕪の糠漬、 豆腐と若布の味噌汁。 しばらく昼寝ののち、午後も掃除や料理の仕込みなどの家事。 夕食は御飯を炊いて、 大和芋のとろろかけ御飯(大葉と自家製のポン酢)、 冷奴(大葉と生姜)、胡瓜もみ、浅蜊と茗荷の味噌汁。 グレープフルーツを半分。

今日のパズル。
新開発の超硬化卵がどれくらい丈夫か、 百階建て本社ビルの各階から落として強さを調べる、 という公開実験をしたい。 提供されるサンプルの卵は一つだけ、とのことだったが、 それでは、卵を一階の窓から落とし、二階から落とし、…… と下の階から順に、卵が割れるまで続けるしかない。 例えば、53 階で初めて割れたら卵の強さは 52 階分、ということで、 最悪の試行回数はビルの総階数、百回にもなってしまう。 そこで研究所に頼みこんで、 全く同質のサンプルの卵を二つもらえることになった。 では、問題。卵を二つ使った、もっとも効率の良い (つまり、最悪の場合の試行回数が最小の)方法を考えて下さい。 そのときの最悪の試行回数は何回でしょう。
解答はいつものように、明日。

追加:
この問題は数学が得意な人やプログラマにとっては、易し過ぎるかも知れない。 その場合の追加問題として、「卵を三つ使えるとしたらどうか?」。 さらには「卵を n 個使えるとしたらどうか?」。 この拡張版はかなり難しい。

2012/07/21

もうできてます

昨日のパーティで、 「もうできてます。あとは作るだけです」 という某社長の名言を知った。 社長たるもの、本気でそう信じているくらいでなければいけないのだろう。 さすが社長の器だな、と感心したのだったが、 その一言の中に、起業というものの全問題が凝縮されているような気もする。

昨日に続いて涼しい一日。 珈琲、果物、ヨーグルトの朝食。 朝風呂に入って湯船で 「チューリングを読む」(C.ベゾルト著/井田哲雄・他、訳/日経BP) を読む。 昼食はだし巻き卵、胡瓜の糠漬、盛蕎麦。 今日はだし巻きがうまくできた。 食後に二時間ほど昼寝。

午後は読書など。 「幸福について」(A.ショーペンハウアー著/新潮文庫)。 ショーペンハウアーとウッドハウスを交互に読んで、 人生を悲劇的/喜劇的、厭世的/楽観的に眺める訓練を積む。 そう言えば、ウッドハウスの小説の中にショーペンハウアーが出てくるところがあった。 登場人物が婚約破棄を言い渡されたか言い渡したあと、 誤解が解けるまでしばらくの間、急にショーペンハウアーの大ファンになるのだ。 気持ちは分かるが、どちらかと言えば、 不幸の中ではウッドハウスのお気楽者たちの楽園の世界を読んで、 世の中さほど捨てたものでもないと思う方が、精神衛生に良いだろう。 そして逆に、幸福の中でこそショーペンハウアーに親しんで、 所詮幸福とは一大迷妄であり蜃気楼に過ぎないことを認識する方が、 筋が良い気がする。

近所の図書館に本を返却しに行き、また一冊借りてくる。 ついでにスーパーで食材を買って帰る。 食料物価がちょっと上がってきているような。 物価高にもめげず、デフレにも奢らず、今日も夕食の支度。 茄子とピーマンと挽肉のバジル炒め、冷奴(茗荷と生姜)、胡瓜もみ、蕪の味噌汁、御飯。 味噌汁は少し柚味噌をあわせて、風呂吹き大根風味にしてみた。 食後にグレープフルーツを半分。

2012/07/20

社長たち

昨夜から急に涼しくなった。 早起きして、果物から目刺し納豆定食までフルコースの朝食。 お弁当を詰めて出勤。 静かなオフィスで朝は楽しいプログラミング。 昼食は持参のお弁当。鶏肉とかぼちゃとヤンゴコーンのレッドカレー、 茹で卵とバジル入り。 今日は涼しいし曇り空なので、久しぶりに食後の神保町散歩のあと、 午後も同じようにお仕事。 データがばしっと回帰に乗ると何だか嬉しい。

夕方からオフィスの片隅にて、 M 社と御縁のある某新会社の設立祝いのパーティを内々で。 また、新たに社長が誕生。 なんだか春以来、周りが新会社の新社長だらけだ。 たまたま弊社オフィスの中に 3,4 人社長がいることも珍しくない。 時々、人口密度が平社員より高い。 最近、「社畜」がブームらしいと聞くのだが、 この私以外に存在しているのだろうか。

2012/07/19

アートとしてのアンケート

今日もいい天気だなあ。 最近、うちのねこは涼しい玄関の靴棚に納まってる時間が長くて、 朝御飯のときくらいしか姿を見かけない。 軽めの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。

午前中は、アンケート集計のような作業。 アンケートと言うものは「アート」なのだなあ……と思う。 集計の段階になってみると、ああすれば良かった、これはまずかった、 といくらでも思いつくのだが、設計の時点ではそのどれも全く思いつかなかった。 望み通りの結果を意図的に(詐欺的に)得るのはむしろ易しいのだが、 本当の知見を得ようとすると、 ほとんど不可能とも思える難題が山積みだ。 そもそも、ほとんどの人が答えてくれないし、 答えてくれた人には「答えてくれる人」というバイアスがかかるし、 答えてくれた人もちゃんと答えていなかったり、何か誤解していたりするし、 アンケート項目の設定が激しく結果に影響を与えるし、 数え挙げればきりがない。 やや大袈裟に言えば、アンケートの難しさは、 人間を観測することの難しさ、 人間を知ろうとすることの難しさなのではないだろうか。

昼食は持参のお弁当。 ゼブラ印の弁当缶に鶏肉とかぼちゃとヤングコーンのレッドカレー。 午後は朝の続きを終わらせてから、SQL とベイズ理論の勉強。 SQL は "Head First", ベイズ理論の方は "Bayesian Methods" (J.Gill著/ Chapman & Hall/CRC). 夕方退社。

帰宅して夕食の支度。 御飯を炊いて、だしを引き、 豚肉と玉葱とピーマンの炒めもの、胡瓜もみ、胡瓜と蕪の糠漬、 卵の澄まし汁、御飯。 お風呂に入って、湯上がりに冷やした桃を一つ。

2012/07/18

今日は赤

今日の暑さは昨日よりは、少しましかな。 いつもの朝食のあと、すぐに出勤。 水曜日はお弁当作りはお休みなので。 早めの出社。 人のいない内にやや実質的な仕事。 昼食は近所の中華料理屋にて。 午後はミーティングの他は、 ベイズ理論の勉強とか、SQL の勉強とか。 夕方退社。

帰宅して、夕食の支度。 今日は赤い方で。 鶏肉とかほちゃとヤングコーンのレッドカレー。 ついでに玉葱のピクルスを仕込んでおく。 お風呂に入って、湯船の読書は 「チューリングを読む」(C.ベゾルト著/井田哲雄・他、訳/日経BP)。 湯上がりに冷やしたグレープフルーツ。

2012/07/17

緑と赤

また寝坊。 でも、夏に負けないよう、しっかりと朝食をとらねば。 平日の朝の定番、目刺し納豆定食。 ゼブラ印の弁当缶にグリーンカレーを入れて出勤。 お弁当にもグリーンカレーはなかなかいい。 様々なカレー料理の中で、 最も対費用効果が高いのはタイカレーじゃないだろうか。 ペーストさえ使えばハ○スバーモントカレーより早く出来て、 ずっと美味しい。 明日はレッドカレーを作ってみようかな……。 私が休んでいた間に、白いうさぎプロジェクトに動きがあったらしく、 その対応でメンバは忙しそう。 外は暑そうなので、今日はずっとオフィスにいて、夕方退社。

関東近県は猛暑だったようだが、 日が落ちてみれば東京はそれほどの暑さでもない。 とは言え、暑いことには変わりない。 いずれは高地か寒冷地に隠居したいなあ、と思って、 豚さんの貯金箱に小銭を少しずつ預ける毎日。 そんな高地か寒冷地で夏になったら、 今日も肌寒いねえ、今頃日本は猛暑で大変なんだろうねえ、 なつかしいなあ、暑い日のビールとか素麺とか美味しかったものだよ、 などと猫(名前はまだない)または盲目の犬(名前はオーディーン)に語りかけつつ、 冬には雪かきのあと薪ストーブの前で猫とチョコレートであたたまりつつ、 ああ他の人たちも僕と同じくらい幸せだったらいいのにな、 と思いながら孤独死したい。

帰宅して、御飯を炊いて夕食の支度。 豚肉とキャベツの炒めかけ御飯、冷奴(茗荷と大葉)、 胡瓜もみ、茄子の糠漬、若布とヤングコーンのスープ。 最近、糠漬が絶好調で、 中の方まで紫色に染まった茄子が美しい。 お風呂上がりに、マンゴーを半分。

2012/07/16

チェスとウッドハウスとグリーンカレー

今日も寝坊してしまった。 珈琲とヨーグルトと果物だけの朝食。 午前中は軽い家事などをしたり、 chess.com で遊んでみたり。 ものすごく久しぶりに人間(多分ね)とチェスをして、初戦を勝利で飾る。 そのあとも、chess.com の勧めるままに対局を重ね、現在 4 連勝中。 どの対局相手もクリエイティヴなスポーツマンで、 既に第二手目から定跡を外してくる強敵だったことをリマークしておきたい。

昼食は茄子と緑赤ピーマンと挽肉のバジル炒め、胡瓜の糠漬、冷奴(大葉刻み)、 切干し大根の味噌汁、御飯。 午後は、「ブランディングズ城の夏の稲妻」(P.G.ウッドハウス著/森村たまき訳/国書刊行会) を読んで自堕落に過す。 ウッドハウスや森村たまきのような物書きがあと数名もいてくれたならば、 世界はずっと良い場所になるのだがなあ…… などと思いつつ、あばら家から外を眺めている分には、金色の午後。

夕食の支度。茄子と鶏肉のグリーンカレーを作る。 これは明日のお弁当用でもある。 食後にマンゴー入りのココナツミルク。 夜も「ブランディング城の夏の稲妻」など。

今日もまた、つましくも静かでいい一日だった。

2012/07/15

ハーモニー

また良く寝てしまった。 グレープフルーツ、プルーン、ヨーグルトの朝食。 今日は今年最高の気温とか。 これから毎日のように記録更新されるのだろうけれども。 朝風呂に入って湯船で 「チューリングを読む」(C.ベゾルト著/井田哲雄・他、訳/日経BP) を読む。 「ゲーデルに挑む」(田中一之著/東大出版会) に挑む、 に続き、原典を読もう計画その2。 午前中は主に読書など。 「ハーモニー」(伊藤計劃著/ハヤカワ文庫)、読了。 フーコー言うところの「生の権力」のテーマだが、流石に伊藤計劃、 一息に読んでしまった。

昼食は、グリーンカレーペーストを使ったタイ風の炒飯、胡瓜のスライスを添えて、レモンを搾る。 食後にしばらく昼寝をしてから、午後は主に家事のあれこれ。 洗濯や、料理の仕込みや、掃除機がけなど。 合間に、レモンの薄切りを浮かべた氷水で一服。 ふと思い立って、キッチンのレンジや水まわりの掃除。 急に暑くなって、食べ物も傷みがちなので、少しは予防になるかと。

夕食は、回鍋肉、冷奴(大葉、茗荷、生姜)、胡瓜もみ、若布の味噌汁、御飯。 急激に夏になった季節の変化に体調を崩しがちなので、 むしろ栄養のある熱いものをメインに、と思うのだが、 やはりそこは、胡瓜もみや、冷奴など、冷たい副菜がないとつらい。 夏の食卓には胡瓜もみだなあ…… 昔は大して美味しいものとは思っていなかったのだが。 お風呂に入って、湯上がりに冷やしたマンゴーを一つ。

夜は、「最後の晩餐」(開高健著/光文社文庫)など。

2012/07/14

悪党の蘊蓄

昨夜は蕎麦屋でビールをグラスに一杯と酒を一合ほどと、 久しぶりにけっこう飲んだせいだろうか、 随分と寝てしまった。珈琲とヨーグルトと果物だけの朝食。 朝風呂に入って、湯船で 「The500」(M.クワーク著/田村義進訳/ハヤカワ・ミステリ 1861) を読む。

朝のうちに読了。なかなか面白かった。 訳者は解説でロビイスト版の「法律事務所」(グレシャム)と書いていたが、 ロビイスト版の映画「ウォール街」と言う方が、そのものズバリの気がする。 脇役だが、戦争犯罪者で大富豪のセルビア人「ラド」のキャラクタが面白い。 コロンビアに隠棲していて、 夕食の支度に使うハーブを庭で摘みながらその芳しさについて講釈し、 美味しいタルタル・ステーキの作り方のコツを説明しながら自ら牛肉を骨からさばき、 食卓の席につけば、 地中海地方の鳴禽類のうちでグリルしてもっともジューシィなのは何か、 クストリッツア監督の初期作品のうちでもっとも辛辣なのはどの作品か、 正式のサゼラックを作るのに最適なライ・ウィスキィはどれか、 ノンストップで蘊蓄を語り続ける。そんな極悪人。 もちろん、(極悪な)仕事の話はディナが終わってからだぜ。

早めの昼食。 実家から送られてきた古物(ひねもの)の素麺を茹でて、 薬味は海苔と大葉と茗荷と生姜。 他に、鯖の味醂干しの残り、じゃこ入り胡瓜もみ。 食後、しばらく昼寝。 午後も読書など。 「ハーモニー」(伊藤計劃著/ハヤカワ文庫)を読む合間に、 「ゲーデルの定理 利用と誤用の不完全ガイド」(T.フランセーン著/田中一之著/みすず書房)。

夕方、少し涼しくなってから、食材を求めに外出。 帰宅して夕食の支度。 鶏挽肉のバジル炒めかけ御飯に目玉焼き乗せ、胡瓜の糠漬。 お風呂に入ってから、冷やしたグレープフルーツ。 夜は、「チューリングを読む」(C.ベゾルト著/井田哲雄・他、訳/日経BP) を読み始める。

2012/07/13

カレンダー・マジック(出題)

夜に雨音を聞いたような気がするが、 朝は既に蒸し暑い夏。 少し寝坊したので、珈琲とヨーグルトと果物だけの朝食。 適当にお弁当を詰めて出勤。 今朝も三番手。 昼食は持参のお弁当。 鯖の味醂干し、じゃこ入り胡瓜もみ、茄子の糠漬、野沢菜、御飯。 夕方退社して、明治神宮前へ向かう。 夜は神宮前の蕎麦屋にて、ネットワークハッカー N さんと久しぶりの会食。

Futility Closet で知った、数学系のマジック。 カナダ人マジシャンの Mel Stover という人のアイデアらしい。

月間カレンダーとペンを相手に渡して、 どこでもいいから秘かに 4 かける 4 の長方形型に日を囲んでもらう。 さらに秘かに、その中から一つ日を選び○をつけてもらって、 それと同じ行か同じ列にある日に×をつけてもらう。 さらに、まだ印のついていない日から一つを選んで○をつけ、 それと同じ行か同じ列にある日に×をつけてもらう。 これをあと二回繰り返すと、全部で四つの日に○がつく。 ここで、囲んだ長方形の場所を訊くだけで、 この○がついた日の数字の合計を当てるという手品。 実は、この合計は必ず、囲んだ長方形の左上隅と右下隅の数の和の二倍になる。 問題は、「なぜ、そうなるのでしょう?」。 易しいので、特に答を紹介しませんが、 できるだけエレガントな説明を考えるのがパズル。

2012/07/12

不穏な空

外は小雨。でも生温かく強い風が吹く、不穏な天気模様。 空も変な感じに黒々としてオーメンを感じる。 とは言え、いつもの朝食ののち、いつものようにお弁当を詰めて、 いつものごとく出勤。 今日は珍しくオフィスに三番手。 昼食は持参のお弁当。 ポテトサラダ、鯖の味醂干し、野沢菜、御飯。 昼休みに新刊書店で 「ハーモニー」(伊藤計劃著/ハヤカワ文庫)を買った。 夕方退社。

夕食は御飯を炊いて、だしを引き、 焼き茄子に生姜醤油、じゃこ入り胡瓜もみ、卵かけ御飯、切干し大根と麩の味噌汁。 湯船の読書は、 「ゲーデルの定理 利用と誤用の不完全ガイド」(T.フランセーン著/田中一之著/みすず書房)。 湯上がりに冷やした桃を一つ。 つましい日常のささやかな贅沢。 夜は、 「The500」(M.クワーク著/田村義進訳/ハヤカワ・ミステリ 1861)。 映画「ウォール街」のロビイスト版って感じ。

2012/07/11

朝の論理学、夜の線形代数

蒸し暑さのせいか、ほとんど日の出と同時に目が覚めてしまった。 寝台でしばらく 「ゲーデルの定理 利用と誤用の不完全ガイド」(T.フランセーン著/田中一之著/みすず書房) を読む。「ゲーデルに挑む」(田中一之著/東大出版会)を一応読み終えたので。 最近なぜか、私だけで論理学ブーム。

珈琲、プルーン入りのヨーグルト、バナナののち、 ポテトサラダ、野沢菜、里芋と若布の味噌汁、鮭そぼろ御飯の朝食。 週の中日でお弁当作りはお休み。 ちょっとゆっくりして、出勤。 気温は 30 度ほどだが、湿度がすごい。 夏だ。また夏が来やがった。 早く寒冷地に隠居したいなあ……。 昼食は近所のカレーライス屋にて。 身体がまだ本調子ではないので、 やや、ゆったりモードで仕事をして、夕方退社。

帰宅すると、昨日注文した "Linear Algebra Done Right"(S.Axler著/Springer) が届いていた。 まずお風呂に入って、 湯船で「ゲーデルの定理 利用と誤用の不完全ガイド」を読む。 湯上がりにオレンジ一つのあと、夕食の支度。 と言っても、超手抜き。 冷奴に大葉と茗荷、菠薐草のおひたし、素麺(海苔、茗荷、薄焼き卵)。 夜は、"Linear Algebra Done Right" をぺらぺら眺めたり。 線形代数は心が洗われるなあ。

2012/07/10

夏が来た

何だか良く眠ってしまった。 適当にお弁当を詰めて出勤。 暑くなってきたなあ。夏が来た、という感じ。 今朝もオフィスは静かだ。 昼食は持参のお弁当。 鯖の味醂干し、鮭そぼろ、ポテトサラダ、菠薐草のおひたし、野沢菜、御飯。 午後は定例のミーティングなど。 白いうさぎは林檎の国に旅立ってから音信不通。まだかなあ。 夕方退社して帰宅。

お風呂に入って湯船でまた少し、 「ほろにが菜時記」(塚本邦雄著/ウェッジ選書)を読む。 塚本邦雄は蘊蓄三昧のわりに、実は食通じゃないところがいい。 佃煮を手荒く攻撃するところなど可愛いらしいと言いますか。 オレンジ一つで喉を潤してから、夕食の支度。 冷奴に大葉と生姜、ポテトサラダ、胡瓜の糠漬、菠薐草と油揚げの味噌汁、 御飯に鮭そぼろ。

2012/07/09

積ん読

もう夏だなあ。 珈琲と果物のあと、 目刺しを焼いて、納豆、茄子の糠漬、オクラと茗荷の味噌汁、御飯の朝食。 お弁当を詰めて出勤。 朝のオフィスは静かでいい。 昼食は持参のお弁当。 ポテトサラダ、鯖の味醂干し、菠薐草のおひたし、御飯。 昼休みに新刊書店で 「The500」(M.クワーク著/田村義進訳/ハヤカワ・ミステリ 1861) を買った。 夕方早めに退社して、散髪に行く。

帰宅して夕食の支度。 冷奴に大葉と生姜、ポテトサラダ、菠薐草のおひたし、冷やしうどん(茗荷、油揚げ、酢橘、茹で卵)。 お風呂に入って、湯上がりにオレンジを一つ。

iPad の中に「積ん読」された、O'Reillyの本が沢山。 "Think Stats"(A.B.Downey著), "Exploring Everyday Things with R and Ruby"(S.S.Chang著), "Machine Learning for Hackers"(D.Conway, J.M.White 著), "Python for Data Analysis (Early Release)"(W.McKinney著), "Code Simplicity"(M.Kanat-Alexander著), "The Art of Readable Code"(D.Boswell, T.Foucher 著),.... などなど。 あちこちつまみ食いしている割にどれも全然、読み終わる気配がないのは、 絶対に電子書籍という形式のせいだと思う。 私の怠惰のせいではない。

2012/07/08

仕込み

曇り空。今日も蒸し暑そう。 またあまりに良く寝て寝坊したので、 珈琲と果物だけの朝食。洗濯ののち、 朝風呂に入って湯船で 「ゲーデルに挑む」(田中一之著/東京大学出版会) より第一不完全性定理の証明のところを読む。

一人反省会をしているうちに昼食の支度の時間。 御飯を炊いて、だしをひき、 ソーセージエッグ、納豆、キャベツの酢漬け、茄子の糠漬、 オクラと茗荷の味噌汁、御飯。 しばらく昼寝。 午後は主に家事。 菠薐草のおひたしを仕込み、寒鯖の味醂干しを焼き、 ポテトサラダを作った。 これからは食べ物が傷み易い季節なので、 一週間分を日曜日に仕込む作戦は難しくなる。 どうしたものだろうか。

夕食は出来立てのポテトサラダを前菜に、カレーライスに焼き茄子トッピング、 キャベツの酢漬け。 食後にオレンジを一つ。 夜は「十蘭錬金術」(久生十蘭著/河出文庫)など。

2012/07/07

たまか

今日も雨模様で、蒸し暑い。 寝坊したので、珈琲と果物だけの朝食。 朝風呂の湯船で 「アイ・コレクター」(S.フィツェック著/小津薫訳/ハヤカワ・ミステリ 1858) を読む。 昨夜、寝床で読み始めたのだが、ぐいぐい読ませる。 やるな、フィツェック。

昼食は、オクラを茹でて酢橘ベースのドレッシングのサラダ、 塩豚の残りを使ってカルボナーラ。 食後にしばらく昼寝。 午後も寝床で「アイ・コレクター」を読んだりして、 安静に過す。 いまだに風邪が抜け切らないのは、 やはり歳のせいかなあ。

夕方、またお風呂に入ってから、夕餉の支度。 冷凍してあった出来合いの生餃子を焼いて、 オクラのたたきを乗せた冷奴、 胡瓜の糠漬に茗荷添え、酢橘うどん。 夜になって激しい雨。 「アイ・コレクター」を読了。一気読みしてしまった。

今日もまた、つましくもたまかで、静かな普通の一日だった。 「たまか」、なかなか使われなくなった言葉ですねえ。

2012/07/06

金曜日

夜の間に雨音を聞いたような気がする。 朝から蒸し暑い曇り空。 珈琲、果物、ヨーグルトののち、 ポトフ、納豆、胡瓜と茄子の糠漬、御飯の朝食。 手抜きのお弁当を詰めて出勤。 今朝はオフィスに一番乗り。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭と糠漬各種と野沢菜と御飯。 午後は少し雨が降ったり、やんだり。 雨の隙間を縫って、夕方退社。

帰宅してお風呂に入ってから、夕食の支度。 自家製の塩豚を使って、卵と長葱の炒飯。 他に冷奴(生姜と茗荷)、野沢菜、ポトフの残りなど。 ポトフは明らかに他の料理とあわないのだが、 そろそろ食べ切らないと危ないので。 食べ物が傷みやすい季節になってきた。 あまり作り置きも出来ないし、色々と工夫を考えないと。 食後にパイナップルを少し。

今週は結局、風邪が治りきらなくて、低調な一週間だった。 流石にこの週末を静かに暮らせば完治すると思う。 週末のお供として、 「アイ・コレクター」(S.フィツェック著/小津薫訳/ハヤカワ・ミステリ 1858)と、 O'Reilly に乗せられて立て続けに買った本の入った iPad.

2012/07/05

日常の探索

曇り空で朝から大変に蒸し暑い。 いつもの朝食……と思ったら米がない。 やむをえず、朝から盛蕎麦中心の朝食。 お弁当作りも休んで、出勤。 今日は私より先に出社して既に仕事をしているメンバがいた。 昼食は近所のカレーライス屋にてメンチカツカレー。 また O'Reilly の誘い文句に負けて買っちゃった。 "Exploring Everyday Things with R and Ruby" (S.S.Chang 著/O'Reilly). 夕方退社。

夜は、東京に出張中の K 大の S 君と神保町で会食。

2012/07/04

素麺に酢橘

今日は暑くなりそうだ。 珈琲、果物、ヨーグルトののち、 目刺し、納豆、胡瓜の糠漬、切干し大根の味噌汁、御飯の朝食。 いつもより早く家を出て、某企業の本社ビルへ向かう。

午前中は訪問先でのミーティング。昼頃終了。 その近くで昼食をとってから、神保町に戻る。 午後はいつものように仕事。 うーん、またいつものように、 読み終わりはしない O'Reilly の本(機械学習関係と統計関係) を買っちゃった。読み終わらないのは、絶対、電子書籍だからだ、間違いない。 夕方、CERN の発表をインタネットで確認してから退社。 人間は進歩してるんだな。

帰宅して、まずお風呂に入ってから、夕食の支度。 冷奴に茗荷、茄子の糠漬などでヱビスを一杯だけ。 のち、素麺。麺つゆには酢橘。

昨日、山椒が好きだと書いたところだが、茗荷も好きだ。 歳のせいか、最近は薬味の類は何でも好きになってきた。 例えば、味噌汁にでも木の芽なり、 茗荷なり、柚子の皮なり、何でもいいのだが季節の薬味がちょっと入っている、 と言うことほど、 ささやかな朝餉の一時をほっとさせてくれることはない。 あ、いえ、じじむさいってことは分かってますので、 メイルで報せてくれなくてもいいです。 初老の紳士として最近欲しいものは素敵な老眼鏡です。

2012/07/03

山椒

涼しくて良く眠れたせいか寝坊。 朝食は珈琲、ヨーグルト、果物だけにして、 お弁当を適当に詰めて出勤。 昨夜、無事に秘密の白うさぎが放たれたようだ。 審査に一週間ほどかかるらしい。出戻ってきませんように……。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、半熟茹で卵、胡瓜の糠漬、野沢菜、御飯。 午後から雨が降り出した。梅雨明けはまだらしい。 夕方退社して帰宅。

お風呂に入って身体を温めてから、夕食の支度。 夕食は、治りかけの風邪を最後に追い払うため、鍋料理。 長葱を一本の半分と出来合いの餃子とで鍋にする。 自家製のポン酢と山椒で。鍋のあとは葱と卵の雑炊にして、粉山椒。 夜も雨が降り続いている。

私は山椒が好きで、庭のある人には「是非、山椒を植えると良いよ (そして、旬の頃に実やら葉を送って欲しい、のこころ)」 と言ってみるのを習慣にしている。 しかし、やはり庭にはそれぞれ本人の計画や主張があるので、 「山椒は育て難い」とか「虫がつき易い」(なぜか山椒にはアゲハチョウがつきもの) と言って断わられる。 今、湯船で読んでいる「ほろにが菜時記」(塚本邦雄著/ウェッジ選書) によると、山椒と日本人の縁は古いらしくて、 日本書紀にも出てくる「はじかみ」とは生薑(生姜)ではなくて山椒なんだそうだ。 ちなみに、「ほろにが」に山椒の枝の擂粉木のことが書かれているが、 これは水上勉の「土を喰う日々」を引いたのじゃないかな、と思う。

さらに、このどちらの本にも出ていないことを書いておくと、 山椒のほとんどは和歌山で作られている。それこそ神代の昔から作られているのですよ。 ちりめん山椒の印象が強いせいか、山椒の産地は京都だと思っている人が多い。 そのちりめん山椒も、最初に作ったのは京都の一流料理人かも知れないが、美味しいのは和歌山産。 と言うのも、ちりめん、つまり和歌山で言う「しらす」だが、 これは加太の清浄で長閑な海で採れる加太しらすが最上で、 この海の幸と山の幸の山椒の素朴で鮮烈な出会い、すなわち、 「両方ともご近所でもらったので一緒に御飯にかけました」 という新鮮でおおらかなものが本当です。 私以外の人はそうは言わないかも知れないが、そうなんです。

2012/07/02

白いうさぎ

ほぼ平熱に近いところまで体温が下がってきた。 風邪らしい症状は微熱とともに、まだ少し残っている。 朝食は朝カレー。 適当に(かなり手抜きの)お弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、胡瓜と茄子の糠漬、軽井沢土産の野沢菜、御飯。

夕方からミーティング。 弊社の若者たちが秘かに世話をしてきた噂の白いヤツ、 謎の「白いうさぎ」を野に放つ時期を前にして、おそらく最後の相談。 今夜から明日にかけて巣立ちのあと、 クワランティーンの期間が数日あるらしいので、 白いうさぎが野原を駆け抜ける姿を見られるのは週末あたりからか。

そのあと退社して、帰宅。 夕食は鍋焼うどん。

2012/07/01

味わい

朝、起きると熱もかなり下がっていた。言わゆる微熱。 朝食は珈琲とヨーグルトだけ。 着るものがなくなるので、やむなく洗濯。 そのあとは寝台で安静にして 「ゲーデルに挑む」(田中一之著/東京大学出版会) を読む。

昼食は御飯を炊いて、塩鮭の切り身を焼き、 他に納豆、隠元の胡麻和え、茄子の糠漬、切干し大根と油揚げの味噌汁、 という普段の朝食メニュ。 食後に二時間ほど昼寝。 午後も同じ調子で過す。 第一不完全性定理の主張のところまで読んだ。 やはり原典というものは味わい深い。 夕方から外は雨。

夕食の支度。 軽井沢土産にもらったソーセージ、酢漬けキャベツ、実家産の玉葱とじゃが芋、 ローレル一葉を鍋に入れ、塩胡椒しただけのポトフ。 そのあと、塩豚を使ったカルボナーラ。 夜も安静に過す。まあ、安静に暮らしているのはいつもと同じだが。 「ほろにが菜時記」(塚本邦雄著/ウェッジ選書)、 「十蘭錬金術」(久生十蘭著/河出文庫)より「勝負」。