「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/11/09

台湾おでん

今日は強烈な北風が吹くと言ふので、トレンチコートを着て出勤。しかし久しぶりに重いコートを着たので肩が凝つてしまつた。少しでも輕くしようと肩のストラップを外してゐるのだが、やはり大差ない。しかも、もし塹壕に落ちても誰かに引き上げてもらへない。

夕方から私用のため今日も少し歸宅が遅くなつた。夕食は「檀流クッキング」(檀一雄著/中公文庫)に邱永漢氏から直伝された料理として紹介されてゐる「台湾おでん」(?)。今朝から仕込んでおいた。赤ワインを一杯だけ。のち、押し麦入り御飯に溶けた葱など乗せて台湾おでん丼的なものにして食す。食後にグラスに殘つたワインでカマンベールの燻製を少し。

「檀流クッキング」には色々樂しい料理が出てゐるが、私が試してみた中で断トツに美味しいものが二つあって、その一つがこの「台湾おでん」だ(「パーソー」と題された章に出てゐるが、パーソーとは別の料理)。時々、発作的に食べたくなつて作つてしまふ。ちなみに、本にはほとんど醤油だけで煮るかのやうに書かれてゐるが、いくら何でも塩辛過ぎるので、私は鍋に醤油と酒をお玉に一杯づつ(あとは水)にしてゐる。