晝食は納豆アーリオ・オリオ・ペペロンチーノと白ワインを一杯だけ。食後にさらに晝寢。手抜き氣味に殘りの家事を片付けて、夕方から歌舞伎座へ。
十一月と言へば顔見世である。冷酒を一合ほど水筒に詰めて行き、木挽町辨松で買つた幕の内を肴に飲みながら觀劇。吉例顔見世大歌舞伎は芝翫他の襲名口上の他、「元禄忠臣蔵」、「盛綱陣屋」、「芝翫奴」。
十一月と言へば顔見世である。冷酒を一合ほど水筒に詰めて行き、木挽町辨松で買つた幕の内を肴に飲みながら觀劇。吉例顔見世大歌舞伎は芝翫他の襲名口上の他、「元禄忠臣蔵」、「盛綱陣屋」、「芝翫奴」。
目当ては「元禄忠臣蔵」の「御浜御殿綱豊卿」。綱豊卿に仁左衛門、助右衛門に染五郎。仁左衛門は流石で、深い奥行のある役柄を余すところなく演じてゐた。染五郎はおおざつぱだが、人柄に合つてゐるのか、安定感があり、仁左衛門にも負けてはゐなかつたのでは。それから、女形の梅枝がなかなか良いと以前から思つてゐる。今回はお喜世を演じてゐて、地味ながら過不足ない。