今日は予定通りに目が覚めて、「古楽の楽しみ」を始めから聴くことができた。もちろん寢台で、だが。バッハのカンカータ。明日は D.スカルラッティとソレールらしい。ちやんと起きられれば良いのだが。朝食と弁当作りのあと、ラテン語と數學基礎論の勉強を三十分づつしてから、今日も念々今日、念々今日、と唱へながら出勤。
夕方いつもの時間に退社。歸宅してまづ風呂。湯船では相変らず、``The Paper Thunderbolt"(M.Innes / Penguin) を讀んでゐる。一日精々二、三ページとは言へ、ほとんど毎日讀んでゐると進むもので、六割方のところまで來た。アプルビイの妹ジェインが謎の救急車を追跡中、アプルビイも謎の村に焦点を定めて活動開始、と言つたところ。
夕食の支度。朝から楽しみにしてゐたハンバーグをゆるゆると焼く。他に、薩摩芋、目玉焼き、キヌアのトマト煮。カルカソンヌ産のシラーを一杯だけ。夜は「元禄忠臣蔵」(真山青果著/岩波文庫)の上巻から下巻へ。やはりしばしば上演されるだけあつて「御浜御殿綱豊卿」の篇は良く出來てゐる。松嶋屋の声を思ひ出しながら讀む冬の夜。