「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/11/17

鰯の缶詰

歸りの電車は遅延のせゐかぎゆうぎゆう詰めの満員。途中から本を開いてゐられなくなつて、しかし鞄に片付けることもできず、毛主席語録を掲げる共産党員のやうな格好に「真夜中への挨拶」(R.ヒル)を捧げ持つたまま全身マッサージを受けながら揺られて行く。酷い目にあつた。

歸宅して風呂のあと、夕食の支度。疲れてまともに料理をする氣になれず、手抜き。キャベツを千切りにしてフライパンに敷き詰め、切つた塩豚を並べ、酒と醤油をふりかけて蒸し炒めにする。赤ワインを一杯だけ。のち、押し麦入りの冷や御飯にレトルトのチキンカレー。食後にワインとカマンベールを少し。

夜は「論語新釈」(宇野哲人訳注/講談社学術文庫)など。新釈、つまり朱子の注釈に沿つたもので、あまり現代的とは言へないが、それはそれで勉強になる。