いつもの時間に出社、退社。歸宅して風呂に入つてから夕食の支度。また鍋。豆腐、豚肉、小松菜、しめじ、えのきの水炊き。自家製のポン酢にて。白ワインを一杯だけ。あとは饂飩にした。
夜は「バベルの図書館」(J.L.ボルヘス編纂・序文 / 国書刊行会)の「ロシア短篇集」の巻より、ドストエフスキー作「鰐 — ある異常な出来事、或いはアーケード街の珍事」(望月哲男訳)。同僚の老官僚との対話の馬鹿馬鹿しさが特に面白いはずなのだが、大学の事務も同じくらゐ馬鹿馬鹿しいことがあるので、むしろデジャヴュの感。
それはさておき、ロシアを代表する三篇を選んだうちの一つがこの「鰐」と言ふところがいかにもボルヘスらしい。あとの二つは、アンドレーエフ「ラザロ」とトルストイ「イヴァン・イリイチの死」。