八時間睡眠で六時に起きられた、と思つて「古楽の楽しみ」を聞き始めたらまた寝てしまひ、気付いたら七時半を過ぎてゐる。また十時間近く寝てしまつたのだ。ナルコレプシだと言ひたいところだが、ただの怠けもの。若いときに素直でなく、大人になつて誰にもほめられず、おめおめと歳だけとつて死にもしない、そんな輩を賊と言ふのです、と。誰かに脛でも叩かれた方がいいのかも。
と、自分を叱咤激励して、慌てて朝食をとり、適当に弁当を詰め、本當に少しづつ(多分、十五分づつくらゐ)ラテン語と數學基礎論の勉強をして、出勤。いつもと同じ時間に出社。
夕方いつもと同じ時間に退社。歸宅して風呂に入つてから夕食の支度。鰻と長葱のざくざくでぬる燗を五勺。續いて湯豆腐。そして小松菜の煮麺。
夜は「バベルの図書館」(J.L.ボルヘス編纂・序文 / 国書刊行会)よりカゾット「悪魔の恋」の巻など。