昨日よりも気温が低いものの風がないので、さほど寒くない。コートは着ずに家を出た。いつもの時間に出社、退社。歸り道で食材と花を買ふ。糠雨が降つてゐる。
夕食の支度。小松菜の浸しと高野豆腐と卵の煮物でぬる燗を五勺。のち、小さな鰻丼と澄まし汁。鰻もうまいが、何よりも米がうまい。私は普段、押し麦との七三なので、白米が無闇にうまい。
我が家では猫にも言ひ聞かせてゐるのだが、たまにだから美味しいので、毎日食べたらすぐ美味しくなくなる。だから、普段は乾燥キャットフードで、土曜日だけパウチもの。おかげで土曜日は、「こんなうまいもの食べたことにゃんにゃー!」くらゐの勢ひでがつがつ食べてゐる。若干、哀れをもよほさないでもないが、私も同じ。
夜は「論語」と「エセー」で心靜かに過す。