近所のスーパーに買ひ出しに行つて、するめ烏賊の目玉と目が會ふ。先日「檀流クッキング」から「台湾おでん」を作つたし、昨夜「バベルの図書館」の「アルゼンチン短編集」よりビオイ=カサレス「烏賊はおのれの墨を選ぶ」を讀んだことから導き出される結論は、ずばり「イカのスペイン風」(プルピートス)だ。
そんなわけで晝食に「イカのスペイン風」を作る。かう言ふ時は色々と平仄が合ふもので、たまたま買つてあるワインも大蒜もスペイン産。パンを添へて白ワインと。晝間からうますぎる。「檀流クッキング」の中でも一二を争ふ料理だと思ふ。
行つたことはないがスペインはきつと良い國に違ひない。アルゼンチンも。