昨夜 TV で中継を観たのだが、やはり初芝居は厄払いの縁起ものだから、と思い、夕方から歌舞伎座に出かける。いただきもののカップ酒の賀茂鶴を魔法瓶に詰め、御節の残りがお弁当。
「壽初春大歌舞伎」、夜の部。「猩々」、「二条城の清正」、「廓文章」、「雪暮夜入谷畦道」。「廓文章」の伊左衛門を鴈治郎、夕霧を玉三郎は、華やかで目出たく、お正月らしい。私は関西人だからか、結局のところ、上方和事が好き。以前に観た片岡孝夫(仁左衛門)のしゅっとした美形の伊左衛門も良かったが、こういうぽってりした役者が演じる方があほぼん的な味わいが立って良いかも。「総身が金」の台詞もより生きるのでは。
良い初芝居だった。これで厄も祓えたに違いない。こんなポンコツな私にも、今年は良いことがありますように。さて明日から仕事の始まりだ。