寒波襲来で大荒れの天気、東京でも雪かも、という予報だったが、少し気温が低い程度の晴天。老猫と老人が互いの体温で暖をとりながら、読書などで過す日曜日。
「直線」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)の続きを読む。読了。中期以降に書かれたもののうちでは傑作かも。(いつものことながら)競馬騎手の主人公が、準宝石の輸入会社を経営していた兄の急死によって、突然、会社を受け継ぐことになる。当然、宝石にも経営に全くの門外漢だし、兄のこともほとんど知らない。兄が巻き込まれた宝石がらみの犯罪の謎を解くことで、疎遠だった兄のことも次第に理解していく、しかしその兄はもういない……という設定がうまい。