「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/01/19

お精進

いつもと同じ時間なのに妙に通勤電車が空いている。昨日の反動だろうか。とは言え、座れるわけではないのだが。往きの車中の谷崎源氏。「紅梅」から「竹河」の帖へ。

今日は色々と忙しく、帰宅は今。夕食もミーティングの合間に学生食堂で「カレーライスS」だった。これから風呂に入って、湯船で「御馳走帖」(内田百間著/中公文庫)でも読もう。

「御馳走帖」の「謝肉祭」という一編に、百間先生は毎月、八日と十七日と二十一日の三日を「お精進」と勝手に定めて、肉や魚を断っている、という話がある。もちろん先生のことだから、面白半分で特に意味はないのだが、それが段々と真面目に面白くなってくるわけである。お精進の翌日は「精進落ち」なので大っぴらに御馳走を食べる。これがまた楽しそうだ。百間先生はお精進の前日も御馳走にしようと言う。月に三日、いや六日、あるいは九日かも知れないが、沢山楽しい日が出来る。真似してみたい。