今日も何だか、あれこれ、次々、雑用を片付けていたら過ぎていた。こういうことではいかん、と反省。
帰宅して、おからと焙った烏賊でワインを一杯だけ。のち、豚肉の重ね焼きとキャベツの炒めもの、里芋と葱の味噌汁。
風呂に入ってから、夜は「出世をしない秘訣」(J-P.ラクロワ著/椎名其二訳/こぶし書房)を読んだり。アンリ・モニエの挿絵入りの気楽な本で、題名通り、出世しないためにはどうすればよいか、ユーモアをこめて皮肉な筆致で書いた面白本に過ぎない。しかし、この翻訳本は数奇な運命とでも言うべきか、まずは翻訳原稿がかの「理論社」に持ち込まれた経緯から、破産前、破産後の「理論社」創業者の長々しい前書きがついていたり、この新装版は革マル派系の出版社から出ていたり、スパイシィなフレイバーがしないでもないところが、これまた味わいか。