「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/02/18

第二精進日

今日は月に二度のお精進。味噌汁も昆布だし。弁当のおかずも高野豆腐など。通勤電車の中で、世俗の人間は魚臭くていかん、とか、肉食するものの目玉はどうもケモノに似た光を放っておる、従って心もじゃ。などと、子母澤寛に話を聞かせた偉い坊主のようなことを思ってみる。

往きの車中の読書は谷崎源氏。「総角」の帖を読み終えて、「源氏物語 巻四」(谷崎潤一郎訳/中公文庫)を読了。あと巻五を残すのみとなった。記録によれば巻四を読み始めたのは昨年の 12 月 14 日なので、およそ二ヶ月かかったことになる。谷崎源氏全五巻を読み終えるのは、次の 4 月の下旬あたりになりそうだ。

帰宅して風呂に入り、湯船で「ヨブ記」(関根正雄訳/岩波文庫)より「第一回討論」を読む。夕食の支度。いつものおからは、だしに鰹節が含まれているため、残念ながら食べられない。油揚げを焙って生姜醤油、高野豆腐、キャベツの炒めもの、海苔、しめじと油揚げの味噌汁、黒米入り御飯。私の精進日は酒を禁じていないので、ワインを少々。

夜も精進日の主旨にのっとり、心静かに「ヨブ記」を読む。