「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/09/09

天国篇

いつもの朝食のあと、お弁当を作って出動。 朝には、気温は低いがまだ夏の空気だなあ、と思ったが、 帰る頃には湿度が下がって、秋の始まりを思わせないでもなかった。 帰宅して、水分補給のち、お風呂。 湯船の読書は「フェイスブック 子どもじみた王国」(K.ロッシ著/夏目大訳/河出書房新社)。

湯上がりに、鶏皮ポン酢で冷酒を五勺ほど。 夏疲れ対策として鶏雑炊を作ってみた。他にツナサラダと茹で豚舌のたれ漬け。 食後に無花果を一つ。 夜は "In the best families" (R.Stout 著 / Bantam Books) を読んだり、 ラテン語の勉強をしたり。人称代名詞とか。

最近、就眠儀式として「神曲 天国篇」(ダンテ著/平川祐弘訳/河出文庫) を一歌ずつ読んでいる。 「天国篇」を楽しんで読むことは非常に難しい、との評判であるし、 「天国篇」自体にも、「小さな舟にいる人」はついてくるのを止めてさっさと岸に帰りなさい、 なんてことが始めのあたりに書いてあるのだが、読み始めてみると意外と面白い。 例えば、第二歌では、 ボルヘスが「七つの夜」の講演の第一夜で言っていた、 矢が的に当たって、飛んで、弦を離れる間に、と時間を逆転させた比喩は、 これであるな、なるほど簡潔ながら巧妙なものだ、と思ったり。 また、月の模様はどういう理由でそう見えるのか、という、 かなり論理的、科学的、実験的な議論があったり。