朝は涼しいのだけれども、涼しければ涼しいで、 早くもっと寒くならないかなあ、と思う。 昼休みに古本屋で 「スパイになりたかったスパイ」(G.ミケシュ著/倉谷直臣訳/講談社文庫) を買った。 開高健がジンメルの「白い国籍のスパイ」と並べて絶賛していたので。 探すのが大変かなと思ったのだが、近所のミステリ専門の古本屋の棚を見たら、置いてあった。 夕方退社。
帰宅して、お風呂に入ってから夕食の支度。 御飯を炊いている間に、切った茄子に胡麻油を塗って網で焼き、冷酒を五勺ほど。 いつもキャヴィアがあるとは限らないのが人生だから、 あるもので何とかしなければならないのだが、それが例えば焼き茄子ならばいいじゃない。
キャベツの炒めもの、白菜の浅漬、茗荷の味噌汁、目玉焼き丼。 夜はいつものように、ラテン語を少し勉強し、 ダンテの「神曲」を研究し、 "In the best families" (R.Stout 著 / Bantam Books)を読む。