「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/04/14

玉葱のプロトコル

朝から雨。春だからだと言って良く眠れ、雨だからと言って良く眠れる。 寝床でしばらく「回想のシャーロック・ホームズ」(A.C.ドイル著/深町眞理子訳/創元推理文庫) を読んだり。 起床。昨夜は食べ過ぎたので、珈琲と果物だけの朝食。 朝風呂に入ってから少し早めの昼食の支度。 菠薐草とベーコンの炒麺、溶き卵と青葱のスープ。 食後にヨーグルトと苺ジャム。 しばらく昼寝。ああ、またしても良く寝た。 雨の中を最寄りのスーパーまで食材の買い出し。 うーむ、野菜の値段が高くなりつつあるかな……。 それに最近、果物道楽なのでさらにお財布に厳しい。 帰宅して、午後も静かに読書などで過す。 夕食は御飯を炊いて、メインは麻婆豆腐、他にもろみ胡瓜、若布と胡麻のスープ。 食後にミネオラオレンジを一つ。

一昨日、昨日と Diffie-Hellman プロトコルに関係するパズルについて書いたから、 と言うわけでもないが、 Tor(トーア、"The Onion Router") の話。 おおざっぱに言うと、Tor とはインタネットの接続径路を(つまり身元を)匿名化する規格と実装で、 基本的なアイデアは、ランダムにサーバを選んでは暗号化径路を張ることを複数回続けてリレーし、 プロトコルを玉葱の皮のように包み重ねること。玉葱の皮それぞれは他の皮のことを知らないのが味噌である。 そして Tor では、この各サーバ間通信の暗号化が Diffie-Hellman 鍵交換アルゴリズムで行われている (必ずしも、婚約指輪を送るためだけに使われているわけではないようだ)。 単なる実験的な興味で私も Tor のブリッジ・サーバを運用してみているのだが、 近頃で主に接続してくるのは中国、イラン、シリアから。 これは通常の Tor リレー・サーバへの接続をブロックされている活動家がブリッジを求めて来ている、 と考えたいところだが、 ブロックする側がブリッジを虱つぶしに探しているケースがかなりあるかも知れない。