いつものやうに、ラテン語と數學基礎論の勉強をしてから出勤。ラテン語は動詞や名詞の変化がかなり頭に入つて來たやうな。基礎論はエルブラン・モデルによる完全性定理の証明が終わつた。少しずつでも毎日やつてゐると、それなりではあるがそれなりに進んで行くものだ。
晝間は概ね色々なミーティングをしてゐた。夜は親会社の部の忘年会に少し顔を出してから退社。歸りの車中の讀書は「配当」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)。原題は ``Twice Shy" で、``Once bitten, twice shy" の諺からとつたやうだ。野蛮な英米人のわりにはうまい言ひ回しの方だらう。我々文明人はこれと同じことを子供ですら「楚辞」から引用して、「羹に懲りて膾を吹く」と美しく表現するのだが。
歸宅して、これから風呂。