「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/12/03

カルドソと簡素なおでん

チアシード入りヨーグルト、バゲットを數切れ、クリームチーズ、珈琲の簡単な洋風の朝食をとつて家を出る。定例のデリバティブ研究部会自主ゼミ。乗法作用素の連続性など。参加者によるゼミ後のランチはスペイン料理。漁師風のカルドソなど。「カルドソ」は初めて聞いた料理名だつたが、スープ多めの雑炊のことのやうである。

歸り道、神保町で古本屋を軽く周る。河出文庫のメグレものを三冊、食関係では「芝居の食卓」(渡辺保著/朝日文庫)、「やっぱり美味しいものが好き」(J.スタインガーテン著/野中邦子訳/文春文庫)。歸宅して、午後は焼き芋を食べながら讀書など。並行して、大根と里芋と豚串だけの簡素なおでんを仕込む。

夕食は、大根の皮と昆布のなます(もちろん、おでんのだしをとつた後の昆布と、具にした大根の皮で作つたのである)、里芋と豚串のおでんでビール。牛筋と違つて豚串は焼いて塩をふつて食べた方が遥かにうまいことは承知してゐるが、だしをとるため一本だけ入れてみた。のち、釜揚げ饂飩(生卵、刻み葱)。

夜も心靜かに暮らす。おつと、そろそろ諸橋「論語の講義」の看経の刻限ゆゑ失礼いたす。