兄弟弟子にあたる數學者 O さんが測度論の教科書を翻訳されたとのことで、会社に一部送つてくれた。大學を引退した私にまで、ありがたし。私も二冊ほど測度論の本を訳してゐるので一応は先輩、と言ふことでかな。
著者はテレンス・タオ。タオが測度論とは意外な氣がしたが、そもそも解析學者なので当然なのかも。ぱらぱらと見た感じでは、入門書の体裁ではあるが、かなり難物。測度論とほとんど関係のない「問題の解き方」みたいな内容のオマケの章まであるのは、世界一のパズルソルヴァとしての茶目だらうか。
いつもの時間に退社。歸りの車中の讀書は R.ヒルからまたディック・フランシスに戻つて「配当」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)。歸宅して風呂に入つてから夕食の支度。タイ風の炒めものかけ御飯、インスタントのトムヤムクン・スープ。
夜はゼミの準備。チーズとパンとグラス一杯のワインを傍らに、週末に作つたノートに台詞をつける。