さて、また月曜日だ。今週も何事もなく過せれば良いのだが。往きの車中の「源氏物語」は「藤裏葉」の帖。光源氏が夕霧に教訓を垂れてゐる。おまへが言ふな、と言ふ氣もするが、経験者は語る、なのかも知れぬ。
夕方いつもと同じ時間に退社。歸宅して風呂に入つてから夕食の支度。鰻の殘りと長葱を適当にざく切りして山葵を添へる。私は「ざくざく」と呼んでゐる。呼んではゐるが語る相手はゐないので、猫に「今日はざくざくで一杯やるとするか」などと言ふのである。ワインを一杯だけ。のち、雑炊を作る。もつ鍋のスープを使つて、具は卵と葱とえのき。うまい。明日も頑張りませう。
夜は「茶話」(薄田泣菫著/冨山房百科文庫)を讀んだり。