「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/10/02

日曜日

今日も良く寝た。休日用の簡易朝食として、ヨーグルト、柿を一つ、トーストにバタ、珈琲。朝風呂に入つてから、午前中は原稿書きと、「人間の絆」(S.モーム著/中野好夫訳/新潮文庫)。散歩がてら図書館に本を返しに行き、卵と豆腐とビールを買つて歸宅。

晝食は缶詰のチリビーンズに、目玉焼き、じゃが芋の酢漬け、キヌアを添へて、ビール。三時にショートブレッドと葡萄のジャム、珈琲。夕方までは主に家事。

夕方また風呂に入つてのち、夕食の支度。「酒肴酒」(吉田健一著/光文社文庫)を讀みながら、鱧の板山葵と冷奴で冷酒を五勺。のち、インスタントラーメンをベースにして湯麺を作る。これは食べ過ぎだつた。最近の私はもう、夜にはあまり食べられなくなつてゐる。簡単な晩酌のあと、小さな茶碗のお茶漬けで十分なくらゐ。氣をつけよう。

吉田健一は「理想は、酒ばかり飲んでいる身分になることで、次には、酒を飲まなくても飲んでいるのと同じ状態に達することである」と書いてゐるが、全くその通りだと思ふ。第一の理想はさして難しくないし、この私ですら遠からず叶ひそうだが、第二の状態はかなり難しく、男子一生の仕事かと思はれる。