ああ、今日も良く寝た。 珈琲と苺のあと、朝餉の支度。 目刺し、胡瓜の糠漬、長芋のとろろに大葉を刻んだもの、御飯、切干し大根と麩の味噌汁。 今日は良い天気だ。午前中は朝風呂に入ったり、 「悪魔の手毬唄」(横溝正史著/角川文庫)を読んだり、 "Introductory Statistics with R"(P.Dalgaard著/Springer) の例を試しつつ読んだり。
昼食前に少し、猫と並んで昼寝。またしても良く寝た。 昼食は、ポテトサラダ、牛蒡と人参のきんぴら、鶏だしの汁麺。 実家から野菜や料理などが送られてきた。 しばらく食べるものに困らなそう。ありがたし。 散歩がてら近所の公立図書館に本を返しに行き、 スーパーで買い物をして帰る。 その他は夕方まで、午前と同じくのんびりと過す。 暇なので、塩豚を仕込み、えのき茸を蒸した。 夕食は、時鮭のあらを焼いたもの、牛蒡と人参のきんぴら、さらし玉葱にフレンチドレッシング、 胡瓜の糠漬、しめじと若布の味噌汁、御飯。 お風呂上がりにオレンジを一つ。 夜は「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」(ゲーテ著/山崎章甫訳/岩波文庫)。中巻に入った。
「悪魔の手毬唄」、読了。 数日前のこと、あまりに早く寝過ぎて深夜に目が覚め、 ふとラジオをつけたら、横溝正史が昔インタビューに答えたときの録音が流れていた。 それで懐しくなって再読した次第。 横溝正史は自分の作品の中でどれが好きか、と訊かれて、 「獄門島」と「本陣殺人事件」を挙げた上で、本当に愛着があるのは「本陣」だと答えていた。 確かに作品としての完成度の高さや、ミステリとしてのモダンさ、どこをとってもベストは「獄門島」だろうし、 「本陣殺人事件」も良いのだが、 今さらこの二作を読み返すのもどうかと思ったので、「悪魔の手毬唄」にしてみた。 ミステリの出来としてはもう一つの作品だと私は思うのだが、 手毬唄の趣向と殺人現場の演出の怪しいまでの美しさが突出していて、印象深い。 映画や TV ドラマで観たシーンが今でも思い浮かぶものね。 「桝ではかって漏斗(じょうご)で飲んで」とか、「大判小判を秤にかけて」とか。 岸恵子が怖かったなあ。