「古楽の楽しみ」を夢現に聞いてから起床。明日こそ六時に起床したいものだが。今朝も氷点下だつらしく、出勤時間でもかなり寒い。私は寒いのが好きなので、なかなか結構だ。これくらゐでないと冬と言ふ氣がしない。
歸宅して、まづ風呂に入つて身体を温める。湯船の讀書は "The Paper Thunderbolt" (M.Innes / Penguin). 冬休みの間、他の本を讀んでゐて、しばらく讀みさしてしまつてゐた。今、全体の四分の三くらゐだらうか。湯上がりにさらに身体を温めるため、湯豆腐で熱燗。やはり豆腐はいい。大根の漬物を少し。そののち、鶏だしと塩であつさり味つけした焼きそば。
夜は「ブッデンブローク家の人々」(T.マン著/望月市恵訳/岩波文庫)など。「細雪」と言ひ、「ブッデンブローク家」と言ひ、没落ものはどうも私の心をひきつけるなあ。