何故か金曜日感。でも木曜日。もう一日あるのだなあ。粛々と表計算ソフトウェアと闘う。
夕方退社。帰りの車中の読書は「黄金」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)。帰宅して風呂。湯船の読書は「殊能将之読書日記 2000-2009」(講談社)。のち、夕食の支度。大根おろしと塩鯖の酒焼きで冷酒を五勺。のち、鰻のひつまぶし、小松菜の味噌汁。
夜は「モンテ=クリスト伯爵」(デュマ著/大矢タカヤス訳/新井書院)。無実の罪で囚へられたこの世の地獄、イフ城牢獄から十四年ののちに奇跡の脱出を果たしたエドモン・ダンテスは、フェラン神父の遺言に従つてモンテ=クリスト島で莫大な財宝を発見。エドモンは、ある時は謎のイタリア人神父、またある時はイギリス人銀行頭取に扮し、故郷にて陰謀の真相を探る。若きエドモンを地獄の底に突き落とした宿敵たちは、逆にこの世の栄華を極め、あんなにも将来を誓ひあつた婚約者メルセデスはその一人の妻になつてゐた。恩人モレル氏の危機を秘かに救つたエドモンは、これを最後に人を愛する心を捨て、巧緻にして残酷な復讐の大計画にとりかかるのであつた。謎の大富豪モンテ=クリスト伯爵として……と「忠臣蔵」と同じくらゐ誰でも知つてゐる「巌窟王」。何度読んでも面白い。