朝は晴れてゐたがすぐに曇り空に。湿度の高さと気圧の低さが老体にこたへる。往きの車中では「源氏物語」(玉上琢彌訳注/角川ソフィア文庫)。「花宴」から「葵」の帖に入つた。有名な車争ひ事件、勃発。昔から女のプライドとは因果なものであるのだなあ。
帰宅してまず風呂。夕食の支度。枝豆と冷奴でビール。のち、タイ風の炒めものかけ御飯。夜は「モンテ=クリスト伯爵」(デュマ著/大矢タカヤス訳/新井書院)。どうも翻訳がいまひとつで、岩波文庫版や Penguin Classics 版をしばしば参照してしまふ。
それはさておき、「モンテ=クリスト伯爵」を読み終へたら次はどうすれば良いのか、と既に想像上の古典禁断症状が起こりさうになつたので、ディケンズの「ピクウィック・クラブ」(C.ディケンズ著/北川悌二訳/ちくま文庫)全三巻を注文しておいた。