朝、いつものやうに珈琲を食卓に運ぼうとしたら、接着剤で継いであつた受け皿が割れて大惨事に。後片付けで朝の勉強時間がかなり減つてしまつた。
夕方歸宅して、再び珈琲皿を継ぐ。二十の頃からこのデザインのコーヒーカップが好きで、割つては買ひ替へてゐたのだが、ある時から製造中止になつてしまひ、それ以來、接着剤で継いで大事に使つてゐる。しかしこのあり様では、瞬間接着剤で継ぐのはもう限界かも知れない。
いよいよ金継ぎかと言ふ氣がしたりもするが、そんな高級品でもないので、形あるものは壊れると悟つた方が良いかも知れない。實はカップの方にも大きく罅が入つてゐるのだつた。