「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/09/29

真昼の悪魔

今日も少し寢坊。とは言へ、朝食のあと、ラテン語の単語カードを作り(代名詞 hic, ille, iste の活用)、「キューネン 数学基礎論講義」(K.キューネン著/藤田博司訳/日本評論社)を少し讀み進め、いつも通りに出勤する。いつも通りに退社して歸宅。朝と違つて秋らしい涼しさを感じる。天気予報によれば、まだまだ先まで夏日が續いてゐるが、朝夕には秋が訪れつつあるのかも。

歸宅して風呂に入つてから晩酌。ちりめんじやこ大根おろしと鱧の板山葵で冷酒を五勺。最近、辛口の大根おろしがないとお歎きの私だつたのだが、これは辛い。のち、素麺一把を煮麺にする。具は鱧の蒲鉾、人参、若布。だしの殘りは寒天で固めて煮凝りにしておく。食後にいただきものの葡萄を數粒。

夜は「退屈 息もつかせぬその歴史」(P.トゥーヒー著/篠儀直子訳/青土社)を讀む。エヴァグリオス「八つの悪しき考えについて」より「真昼の悪魔」、すなはち「怠惰(acedia)の悪魔」についての引用を巡る考察の箇所。