「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/03/11

人生七年単位説

今日もスローでゆとりな朝支度。往きの車中の谷崎源氏は「東屋」から「浮舟」へ。

人生を一定の長さの区切りで考えることを指針にしている人は少なくないと思う。例えば、「論語」に「三十ニシテ立チ、四十ニシテ惑ハズ、……」とあるように十年単位が人間の成長の階段としてもっともらしい長さだし、また、干支が巡ってくるので十二年も何となく区切りが良く感じる。また、小学校に入るのが六歳、小学校時代が六年、中学高校あわせて六年なので、自然と六年が単位に感じる年頃もある。

私自身は自分を観察するに、大体七年くらいで考え方が変わっていくように思う。そして、これを自分の発見のように思っていたのだが、今日、湯船で「処世の智恵」(B.グラシアン著/東谷穎人訳/白水社)を読んでいたら、ずばり「個性は七年の周期で変わっていくと言われている」と書かれていて、それなりに普遍性のある観察だったのか、と少し驚いたことであった。