寝坊。八時近くまで寝てしまった。休日用の簡易朝食。風呂に入って湯船で「編集者を殺せ」(R.スタウト著/矢沢聖子訳/ハヤカワ・ミステリ 1767)を読む。読了。私もネロ・ウルフのように家から一歩も出ずに暮らしたいと願って久しいが、いつその夢が叶うことやら。次はまたスマイリー・トリロジーに戻って、「スマイリーと仲間たち」(J.ル・カレ著/村上博基訳/ハヤカワ文庫)。
昼食は半熟茹で卵とブロッコリのサラダ、たらこスパゲティ、白ワインを少し。食後に珈琲。午後は一週間分の家事あれこれをまとめて。そろそろ寒くなってきたのでホットカーペットを出す。人生って一体なんなのかにゃ、と猫に訊いても答えてはくれず、一緒にホットカーペットに並んで「論語」(貝塚茂樹訳注/中公文庫)を読む夕暮れ。
ほほう、クロや、「朝ニ道ヲ聞カバ夕ニ死ストモ可ナリ」の「道」を抽象的な真理と見て学者の心意気のように捉えるのは朱子らの新注だってさ。そもそも古注では、「道」を孔子が理想とした社会の実現として、この乱世のありさまでは自分が生きている間には訪れないだろうという絶望にも似た願いと解釈したものだそうだよ、勉強になるねえ。
夕食は、鰤大根の残りで冷酒を五勺ののち、豚肉の漬け焼き、玉葱の塩胡椒炒め、小松菜の味噌汁。さてまた週の始まりだ。