蒸し暑い。そろそろ普通の人々はヴァカンスなのだろうなあ、静かな湖畔の森の陰で二ヶ月くらい。
夕方退社。帰宅して風呂で汗を流してから、夕食の支度。茄子と挽肉のタイ風炒めものバジル風味、ポテトサラダ、御飯、獅子唐の味噌汁。食後にいただきものの葡萄(デラウェア)を少々。
夜は、「さむけ」(R.マクドナルド著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ文庫)と、「夏目漱石全集4」(夏目漱石著/ちくま文庫)より「虞美人草」。「虞美人草」は文章が凝り過ぎていて、読むのに骨が折れるのだが、内容自体は下世話なので、楽しく読める。
ところで、私はごく最近まで虞美人草がヒナゲシだとは全く知らなかった。言い訳をするわけではないが、虞美人草の名が項羽の愛人「虞」に由来することも、四面楚歌で有名な「虞や虞や若を奈何せん」の詩句も知っていた。しかし、まさかそんな悲劇の美女の名前のついた虞美人草が、ヒナゲシだとは、ポピーだとは。ポピーと言ったら車にポピーじゃないか。