午前中は定例のデリバティブ研究会の自主ゼミ。
ランチの後、帰宅。
昨日に続いて今日もとても暖かい。春みたい。
と言うよりは、初夏くらいの感じか。
午後は読書など。
「アンソロジー カレーライス!!」(PARCO 出版局)、読了。
ここに所収されている山口瞳の文章に、
「関西人と食べものの話をするのはあじけない。
どこかで話がくいちがってしまう。
つまり、私にとっては、食べものというものはそんなにうまくなくてもいいのだ、
というあたりの心持ちを理解してもらえないのだ」
とあって、ふむむむ……と思った。
特に、「あじけない」という表現が面白くもある。
関西人は食べものをうまい、うまくないで話しがちなのだろうか。
そう言えば最近、同僚の天才プログラマが、
「西の人は食べものの話ばかりしている、と言われた」と話していた。どうだろう。
私の印象では、西日本の人は基本的に、東京も含め東日本の食生活は貧しい、
と信じている傾向にはあると思う。
例えば、谷崎潤一郎の「細雪」で魚は明石の鯛だと言ふ幸子や雪子が東京を嫌ふ場面、ああいう所を読むと関西人は、嗚呼かわいそうになあ、ほんとうだなあと、
きりきりと身に迫って感じるのである。
私は、そんなに食べものに興味がないし、
食べものについてあまり話しもしないと思うのだが、
それは多分、私が関西と言っても、
和歌山のような田舎の生まれ育ちだからだろうか。
夕方になり、
お風呂に入って、湯船で
「自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門」(森村進著/講談社現代新書)。
夕食の支度。
鯖の酢漬けの最後の残りと紫玉葱をマヨネーズを和えたもの、
浅蜊の白ワイン蒸し、チーズ、フランスパンにバタ。
浅蜊がうまい。もっと買っとくんだったなあ。
急に春を飛び越した感のある東京だが、やはり春。
春と言えば桜鯛(春の真鯛)、ということになっているのだが、
鯛の影に伏兵あり、貝類だってご馳走になってくる。