「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/03/17

ヒューマノイド

神楽坂で飲み過ぎて、ちょっと二日酔いの朝。 アボカドを焼いて醤油と山葵で食べると美味しいのだね。 珈琲と簡単な朝食のあと、洗濯をしてから、朝風呂。湯船で 「腰ぬけ連盟」(R.スタウト著/佐倉潤吾訳/ハヤカワミステリ文庫) を読む。

昼時になり、会食のため水道橋に出かける。 途中、東京ドームの前を通り抜けたら、ものすごい人出。 「今日のベルサイユは大変な人ですね。なにごとかしら」 とつぶやいてみる。 ネパール料理の店で、会食。 またしても食べ過ぎた。 帰宅してから昼寝。 夕食はあっさりと蕎麦で済ませ、 食後に柑橘類を少し。 夜の読書は、「ヘッジファンド」(S.マラビー著/三木俊哉訳/楽工社)。

さて、21 時になったので、NHK スペシャル「ロボット革命」を観よう。 M 社と少し御縁のあるベンチャー会社 S 社が開発している人間型ロボットがちらっと出るらしい。 私自身は人間型のロボットというものは、夢はあるものの、 あまり良いアイデアだとは思っていなかった。 ほとんどの問題の最適解は、その問題に即した形の解だろう。 例えば、「玉子を割る」という課題に人間型ロボットを作ったり、 人間の手をシミュレーションするのは無駄で、 殻を酸で解かすとか、レイザーで二つに切るとか、そういう手段が最適であるに違いない。 同じ意味で、問題に即したロボットは、 ロボットにすら見えないものだろう。例えば、知性的に形を変える建築物だとか、 予測制御できる液体だとか。

しかし、S 社の方からお話をうかがって、 既に人間が作業するようにデザインされてしまっている場合や、 こちらが問題を設定できる立場にない場合など、 人間型ロボットが最適に活躍できる場が沢山あるのだなあ、 と気付いた。 例えば、非常に危険なのに今のところ人間が作業するしかない問題の多くは、 人間型ロボットが導入できれば、大いにコストが下がるだろう。 もう一つのポイントは、 人間型ロボットを作ること自体がチャレンジングな課題なので、 その開発の過程で重要な要素技術が生まれる可能性があることだ。 例えば、S 社のシークレットの一つは、 超強力な小型モータの冷却と制御にあるらしい。