朝はかなり冷えていたが、昼間は日差しも強く、あたたかい。 昼休憩に古本屋で、 半世紀以上前の「老妓抄」(岡本かの子/新潮文庫) を二百円ほどで買うかどうか迷う。 状態は良くないが、安いし、旧仮名遣いのものを持っておきたい。 この中の「鮨」という短編で、 子供時代の「先生」が母に鮨を作ってもらって食べる場面、 特に玉子焼鮨のところは、 世界文学史上もっとも美味しそうな文章の一つだと思っているくらいなのだ。 うーん、とかなり迷ったが、結局買わず。 夕方退社。帰り道、二百円くらいで鮪のぶつ切りを買った。
帰宅してまずお風呂。 湯船の読書は相変わらず、 「自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門」(森村進著/講談社現代新書)。 お風呂からあがって、夕食の支度。 蒸し鶏と白髪葱とトマトに胡麻油ベースのドレッシング、 白ワインを少々。 そのあと、鮪とアボカドのポキ丼の辣油風味トマト入り、葱と若布のスープ。 食後にフルーツケーキを一切れ。