朝食は珈琲とヨーグルトだけにして、朝風呂。 湯船の読書は 「贅沢な食卓の話」(やまがたひろゆき著/光文社文庫)。 食べ物の話となると何かとルイ十四世が出てくるのは、 昔の定理はみんなオイラーの定理、みたいなものだろうか。
湯上がりに蚕豆でビールを飲みながら、昼食の算段。 昼食は、再び豚肉の生姜焼きとキャベツの千切り、 胡瓜の糠漬、たらこ、 鯖の中骨でだしをとった切干し大根の味噌汁。
食後に寝台で、 「EQ」(光文社/1979年11月号, No.12) 所収の黒後家蜘蛛の会もの「不毛なる者へ」(A.アシモフ著/池央耿訳) を読む。あまり出来は良くない。しかし、 駄目でも許せるところがこのシリーズの良さだろうか。 同誌から次は「殺しはツケで」(R.スタウト/大村美根子訳) を読み始めたら、 いつの間にかうとうとしていて、 気付いたらまた二時間くらい昼寝してしまっていた。
夕方、食材を買いに出て、夕食の支度。 トマトとレタスに林檎酢のドレッシング、 鶏腿肉と玉葱のオムライス。赤ワインを少々。 食後にパイナップルを少し。美味しい。
「贅沢な食卓の話」によれば、 パイナップルはルイ十四世の御代に王の温室で初めて栽培されたらしい。 そう言い出したのはマントノン夫人。しかし、 ルイ十四世はパイナップルに初謁見したとき、 皮を剥かずにそのままかぶりついて酷い目にあったため、 その治世下、フランスでのパイナップル栽培は禁止されたという。 偉大なのか、馬鹿なのか、ルイ十四世。