今日はやけにあたたかい。コートなしで出勤。 着々とお仕事。 夜は雨か嵐になるという予報なので、夕方早めに帰る。 確かに空には不穏な黒い雲が流れ、 段々と風が強くなってくる。 無事帰宅して、お風呂のあと、夕食の支度。 トマトトと芽きゃべつに胡麻油ベースのドレッシング、 常夜鍋で酒を冷やで五勺ほど。のち、卵入りの雑炊、胡瓜の糠漬。 食後に柑橘類。
夜の読書は 「ヘッジファンド」(S.マラビー著/三木俊哉訳/楽工社) の続き。 やはり興味深い章は第二巻の「コードブレーカー」だろうか。 数学者サイモンズが興したヘッジファンドの話。 このサイモンズが数学者だということは金融業界では有名だが、 むしろ数学業界では、 このサイモンズがあのサイモンズ、つまり、 数学や理論物理の世界で「チャーン=サイモンズ不変量」の名を知らぬ人のいない、 J.H.サイモンズ (wikipedia) なのだ、ということはあまり知られていないと思う。
かなり型破りというかユニークな人で、 最初から山っけが強く、色々なことで数学者や科学者と組んでは起業したり、 金儲けに勤しんだりしたのだが、 そのうち最も有名で、かつ大成功したのが投資会社「ルネサンス・テクノロジ」。 儲かり方も桁違いなので、あちこちの研究所に寄付したり、研究所を丸ごと作っちゃったりしている。 私の周辺ではこういう数学者を(はるかにスケールの小さいのも含めて)、 「ダークフォースの虜になった」と言うようだ。 サイモンズは暗黒の帝王クラスだけど。 しかし、 闇の力に屈しなかった人より、 数学自体に貢献している場合もあるような気がするので、 もうちょっと良い言い方をしてもいいんじゃないかな、と思う。