「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/05/21

イネス/キマイラの新しい城

定例のデリバティヴ研究部会自主ゼミと参加メンバによるランチで解散のあと、神保町へ。主にミステリ系の古本を渉猟。殊能将之の次はマイケル・イネスを集中的に読んでみようと思ひ、あれこれ。「ある詩人への挽歌」(M.イネス著/桐藤ゆき子訳/現代教養文庫)、「ハムレット復讐せよ」(M.イネス著/滝口達也訳/国書刊行会)、"The Bloody Wood"  (M.Innes / Perennial Library), "The Paper Thunderbolt" (M.Innes / Penguin) など。

帰宅してから午後は「キマイラの新しい城」(殊能将之著/講談社文庫)を読む。夕方になって風呂に入り、夕食の支度。板山葵とビールを一杯だけ。のち、お好み焼き。夜も「キマイラの新しい城」を読む。読了。この筋書と戦争の背景など、ちよつと久生十蘭の短篇「ハムレット」を思ひ出した。ひよつとしたらアイデアの源の一つかも知れない。と思つたが、巻末の「参考・引用文献」には入つてゐない。それから島田荘司の御手洗潔ものの某作品も参考文献に入れるべきではなかつたか、とも思つた。

夏ごろも猫の毛並みの心地よさ